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  • 遠回りのラブレター
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    あなたは我が子のために帰ってきた。わたしを愛していたからではなく……。 ベスとカラムは平凡ながらも幸せな夫婦……のはずだった。けれど彼女にはなかなか赤ん坊ができず、不妊治療も失敗が続いた。そんな妻に愛想を尽かしたように、カラムは離婚を切り出し、仕事と言って遠い異国へ旅立ってしまう。ところがその後、ベスは自分が妊娠していることに気づいた。やっと苦労が報われた。これでカラムとわたしは親になれる……。だが喜びは続かず、ベスが書いた手紙に彼からの返事はなかった。捨てられた失意の中、彼女は待ち望んだ赤ん坊を出産して育て始める。だから1年後、突然カラムが戻ってきても、ベスの気持ちは複雑だった。心は親子で拒絶された悲しみと、今もつのる彼への愛に引き裂かれていた。 ■2017年、惜しくもこの世を去った名作家J・テイラー。今作は彼女が闘病中に執筆した一作です。元夫婦のあいだに生まれた、未来の象徴である小さな女の子に、作家がどんな思いを託していたか……。愛と命を紡ぐ温かな涙流れる物語を、どうぞお読みのがしなく!
  • シンデレラは片想いのまま
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    “家族になろう”――なんて残酷な言葉。彼は私を愛してはいないのに。 サヴァンナは十代で母を亡くしてから、妹と弟を一人で育てあげた。そして今は、有名ジュエリー会社の臨時秘書として献身的に働き、効率最優先の冷徹なCEO、大富豪リックに想いを寄せていた。二人きりのロンドン出張で、彼はいつもとは別人のようだった。初めて乗る飛行機を怖がるサヴァンナの手を握っていてくれたり、夜、ドレスに着替えた彼女に熱っぽい視線を送ってきたり……。募る恋心を止められず、サヴァンナはリックと一夜をともにしてしまう。結婚も赤ん坊も望まない彼は、生涯続く関係など求めていなかったけれど。ところが数週間後、サヴァンナは妊娠に気づいて愕然とする。彼に父親になると伝えるの? 責任感から求婚されるとわかっていて? ■大好評だったデビュー作、I-2385『天使を抱くシンデレラ』の関連作をお届けします。仕事に人生を捧げ、愛を否定するヒーローからのプロポーズに、どうしてもイエスと言えないヒロイン。本当は愛されたいのに、本心を隠す彼女のいじらしさが切ない作品です。
  • 美しき公爵の愛の詩 大富豪の青い鳥 I
    3.5
    美しき公爵が詠む愛の詩に、酔いしれていたかった……。 信じていた人に裏切られてひどく傷ついた大学講師のアビーは、仕事をしばらく休んで、ヨーロッパで心身を癒やすことにした。歴史的な詩人のリサーチを兼ねたその旅はしかし、彼女の心をかつてなく大きく揺さぶることになる。滞在する予定の風光明媚な地所から迎えに現れた男性ラウルを見て、そのあまりの美しさに、アビーは思わず息をのんだ。ずっと妄想の中で思い描いてきた、まさに理想の男性像そのもの。さらに、ラウルの祖父がアビーの探している詩集を所有しているからと、フランスにある彼の家に招待され、彼女は天にも昇る心地になった――まさか彼が公爵で、しきたりを重んじる家族から冷遇されるとも知らず。 ■それぞれ心に傷を抱えた3人のヒロインが、ヨーロッパを旅するなかで運命の人と出会う、3部作〈大富豪の青い鳥〉。第1話の本作は、フランス公爵との身分違いの恋物語です。ロマンティックな舞台にご注目ください!
  • 命のかぎりの愛を
    5.0
    あの日、彼は私とお腹の子を捨て、私は彼への恋心を、捨てた……。 エイミーはギリシアの島に、幼いわが子を連れてきた。恋人だった外科医ニコに子どもは欲しくないと言われ、別れて独りで産んで、看護師を続けながら育ててきただいじな息子だ。流産したと思っているニコは、その存在さえ知らない。これは、父親の顔も知らない子と学校でいじめられた息子に、パパはギリシアの人だと話し、その地でルーツを感じてもらう旅だった。まさか、そこでニコ本人と、偶然の再会を果たすとは思いもせずに。幼い心はただでさえ傷ついているのに、もしもまた拒絶されたら……。息子を守りたい一心で事実をひた隠しにするエイミーだったが、皮肉にも、9年ぶりに会うニコとわが子は、あまりにも生き写しで―― ■2017年、惜しくもこの世を去った名作家による、涙あふれる感動作をお贈りいたします。別れる前、ニコに知らせた流産は双子のうちの一人だけで、もう片方の胎児はお腹の中で無事に生きていた――そんな奇跡が生んだ、シークレットベビー&運命の再会の物語!
  • 結べない一夜の絆
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    子を授かるための一夜の契りが、忘れえぬ愛の記憶となり……。 赤ちゃんが欲しいと切望するジョージアは、ある日、心に願った。すてきな男性と一夜の恋におちて、運よく身ごもれたら……。そうしたら、独りで産んで、愛情をたっぷりそそぐつもりだ。父に手を上げられ、母と逃げ惑う日々を過ごしたジョージアは、恋人からも手ひどい扱いを受け、男性不信に陥っていたのだ。そんなとき、海外出張で魅力的なイタリア人マッテオと出会い、惹かれ合って結ばれた――意を決し、これは一夜の戯れよと伝えて。彼の目に浮かんだ蔑みの色に胸が押しつぶされそうになったが、こうするしかなかったのだと、ジョージアは自分に言い聞かせた。やがて彼女は願いどおり妊娠を知るが、消せない愛の記憶に苛まれ……。 ■イマージュの人気作家A・ロバーツが描く、感動のシークレットベビー物語! 友情から愛情へと変化していく二人の恋が描かれた『片思いの第二章』と同時進行している本作は、前作の主人公たちの親友同士が繰り広げる、切なくて愛おしいラブストーリーです。
  • プリンスの贈り物 ハーレクイン・ディザイア傑作選
    4.0
    身に覚えのない妊娠――相手は、思いがけない人だった! ニコルは打ちのめされた気分で病院をあとにした。妊娠……。もう何年も男性のベッドに近づいてすらいないのに。いつ? どうして? もしそんなことがあったとしたら、疲労とシャンパンとで記憶のないクリスマス・パーティしかない。つまり相手は、会社でいつも会っている誰かということになる。動揺し、出社後も優れない顔色のニコルを見て声をかけたのは、半年前から一緒に働いている、やり手のミッチだった。ずば抜けてセクシーだが、なぜかニコルを苛立たせる彼が、お腹の子の父親ということはありえない。そこで、体調が悪いのは妊娠のせいだと漏らすと、彼は色を失い……。 ■“ハーレクイン・ディザイア傑作選”より、RITA賞をはじめ数々の受賞歴を誇る実力派作家J・グリーンのヒット作をお届けします。まるで覚えていない一夜の恋を経て、小さな命を身ごもったニコル。そうと知ったミッチとの関係は、いったいどのような展開に!? *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・ディザイア傑作選となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 悪魔に捧げた純愛
    4.0
    結婚や妊娠を望む相手とはつき合わない。5年前、彼はそう言って去っていった……。 夫の葬儀の日、クリスティンはアナトールの訪問を受けた。夫の甥で、一族が率いる企業帝国のCEO、そして――元恋人。彼は私に、伯父を結婚の罠にかけた金目当ての女と、容赦ない言葉を浴びせるに違いない。けれど5年前、余命僅かな彼の伯父と結婚したのは、生まれてくる子に、家と家族を与えるため。アナトールに捨てられたあと妊娠を知って、途方にくれていたとき、形だけの結婚を提案されたから。でも、その事実はアナトールには知られたくない……絶対に。 ■母の看病で恋に無縁だったヒロインは、恋におちた大富豪との夢のような日々から一転、どん底へ。やがて訪れた皮肉な再会は……。健気なヒロインと傲慢なヒーローのジェットコースター・ロマンスの名手、J・ジェイムズが綴る珠玉のシークレットベビー物語!
  • 恋も愛も知らないまま
    4.0
    情熱に身を任せる喜びを初めて知った夜。忘れられなかったあの人が今、ここにいる。 「ザンダー……」アラナは友人の招待で訪れた由緒ある邸宅で、苦い一夜の恋の相手と再会した。1年前、襲われかけたところを助けてくれたハンサムな実業家、ザンダーの魅力に抗えず、彼のペントハウスで純潔を捧げた。けれど翌朝、身分違いの恋が怖くなって逃げ出したのだ。まさか彼が覚えているはずもない。1年前に彼の寝室から逃げ出した、臆病な娘のことなど……。ところが、巨万の富を持つ彼はアラナが勤める会社を買収し、あろうことか新しい上司として赴任してきた! ■2017年11月に惜しまれつつ亡くなった、ハーレクイン・ロマンスの大人気作家サラ・クレイヴンの遺作をお贈りします。ドラマチックかつ流麗な筆致で描かれる、ヒロインの愛と哀しみ、そして熱情。世界中の読者を魅了した実力派の逸作をご堪能ください。
  • 片思いの第二章
    -
    運命の人と愛し愛され、結ばれる。それを叶えられるのは彼だけなのに……。 “10年後、おたがい独身だったら結婚しよう”ケイトは学生時代に友人ルークと卒業を祝った夜、そんな協定を結んだ。しかし、敏腕外科医となったルークの結婚でそれは無効となり、以来、ふたりは疎遠になったままだった。本当はずっと彼に片思いをしていたケイトの心も宙ぶらりんのまま。やがて仕事の一環で、彼女はルークと偶然の再会を果たす。奇しくもそのとき、ちょうど約束した歳月が過ぎ、しかもルークは妻の不義で離婚して独身に戻っていた。そして、ずっと密かに想いを寄せていたケイトの気も知らず、恋愛感情より“友情”に基づく結婚をしようと、協定の復活を宣言した! ■大好きなルークから女性として相手にされてこなかったケイトは、友情結婚を素直に喜べず、今一歩踏み出す勇気が出ません。そんなとき親友の妊娠が発覚し、刺激を受けた彼女は恋愛への幻想や憧れを捨てて前に進む決意を固めますが……。片思いの第二章、開幕!
  • 小さなラブレター
    4.0
    小さな手紙に落とした涙は、大きな愛の呼び水となり……。 〈ママが死んでしまってそばにいないから手術はこわいけど、手術でぼくの頭痛をなくして、パパをまた幸せにしたいです〉病を持つ少年の手紙を読んで、慈善財団で働くギャビは胸がつまった。少しでも心の支えになりたい一心で少年を訪ねると、そこは、世界的な富豪一族の当主ルカ・ベレッティーニの家だった。父親であるルカは不在で、ギャビは幼い息子とその祖母に迎えられ、少年がしばしでも病を忘れられるよう楽しい時を過ごした。ただ、この子の手紙のことはルカには秘密と祖母に釘を刺される――いつも不幸せそうだと息子に思われていることを知れば傷つくから、と。だが翌日、少年と同じ黒髪碧眼の大富豪が、突然ギャビの職場に現れた! ■実は流産経験を持つヒロインは、母を亡くした少年の気持ちが痛いほどわかり、知らず知らずのうちに魅力的な父子の人生に深入りしていきますが……。思わず涙こぼれる感動作を、HQイマージュを代表する大御所作家レベッカ・ウインターズが書き上げました。
  • シンデレラへ最後の贈り物
    -
    あなたがそばにいなくなるなら、シンデレラになっても虚しいだけ……。 キャリーは不慮の事故で両親を亡くして抜け殻のようになっていたが、兄に助けられてようやくホテルの仕事に就けるようになった。それなのに、経営が傾いた会社を立て直すべく、グループのCEOであるブレイクがやってきて、人員整理をすると言う。解雇されれば兄やその他の従業員ともども路頭に迷ってしまうわ……。圧倒されるほど美しいボスに、キャリーが必死の思いで反発すると、彼は意外にも代替案を出し、彼女を自分のそばで働かせると言いだした。その日から、ふたりきりでオフィスにこもる仕事が始まり、キャリーはなすすべなくブレイクの虜になっていく――想いが募るほど、彼が距離をおくようになる理由もわからぬままに。 ■思わず胸がキュンとするエピソードがちりばめられた、いちおしの珠玉のシンデレラ・ストーリーをお贈りします! ふたりで取り組んだ仕事が終わりを迎えるころ、ブレイクの計らいでキャリーはまるでプリンセスのように変身するのですが、彼の真意は……。
  • シンデレラ・ウェイトレス
    3.0
    彼への愛は果てしなく広がっていく。このアマルフィの海のように。 幼いころ母親に捨てられたミカは、里親の家を転々としたあげくとうとう住む家も、頼れる人も失ったつらい過去を持っている。そのせいで、人に心を許すことができなくなってしまったが、今ひょんなことから家に泊めている旅人ラウルとは、意気投合した。魂は激しく惹かれ合っているのを感じても、貴重な友情を大事に、ミカはラウルへの恋心を懸命に封じていた――暴漢に襲われるまでは。ラウルに危機一髪のところを救われ、強い腕に抱きかかえられながら、まるでお姫様のように大切に扱ってくれる彼への愛を自覚した。まさか、彼がほんとうに地中海のさる王国の皇太子で、母国に国王の決めた許嫁がいるとは思いもせずに……。■ウェイトレスのミカは相手が高貴な身分とも知らず、自分の職場でラウルに皿洗いの仕事を紹介してしまいます。そんなミカとの生活を楽しむラウルですが、迫りくる許嫁との政略結婚を前に、終わりの見えている恋には踏み出すまいと、それ以上の関係を避けて……。
  • シチリア、愛のめざめ
    4.0
    愛に恵まれない花嫁は逃げ出した。まだ見ぬ運命の人が待つほうへ―― トゥッチアには16歳のときに両親が決めた許婚がいた。相手は裕福だが、冷酷で計算高く、女好きの中年伯爵。9年後の結婚式の前日、彼女はかねてより計画していた逃亡を決行した。トゥッチアの失踪は世間を騒がせ、警察の捜索も始まったが、彼女に同情した伯母の助けによりシチリアの知人宅にかくまわれる。夜分、暗闇で何者かにぶつかり、たくましい腕に抱きとめられた。その正体は、家主の息子で大富豪のチェーザレ・ドナーティ。恥ずかしさに部屋へ駆け戻ったトゥッチアは、なぜか胸騒ぎを覚えた。一方、チェーザレは彼女が新聞を賑わしている女性だと気づいて、勝手知ったるミラノの古城へ彼女を連れ去ろうと一計を案じ……。 ■ハーレクイン・イマージュを牽引する大御所作家R・ウインターズが贈る、イタリア大富豪と逃げ出した花嫁のみずみずしい純愛物語。シチリア、ミラノなどロマンティックな舞台にたっぷり浸れます。『銀の瞳の公爵』と『ギリシアのすみれ色の花嫁』の関連作です!
  • 内気なマーメイド
    -
    嵐が運んできたのは、結ばれぬ運命の哀しき恋―― 貧しい家に生まれたクレアは幼少期にいじめられ、今は身寄りもない。苦学のすえ弁護士になるも、同僚の陰謀で失業してから孤島暮らしだ。ある日、嵐の海で溺れかけていた男性ラウールを助け、彼女はしだいに友情以上の気持ちを抱くようになっていった。そんな中、ラウールが衝撃の告白をする。「僕はさる国の皇太子なんだ」驚き、動転するクレアに、彼は一緒に王国へ来ないかと提案した。彼女は悲惨な身の上から、人前に出るのが怖く、内気だった。妃なんて務まるはずがない。つかのまの慰み者になるのがおちだわ。しかし、平民と皇太子の間に未来なんてないと知りつつも、彼を愛してしまったクレアはつかのまの夢に溺れていくのだった……。 ■壮絶な人生を送ってきた天涯孤独のヒロインが恋に落ちた男性は、王位を受け継ぐために国王夫妻から帰国を求められているプリンスでした。一筋縄ではいかない身分違いの恋の結末やいかに? 人気作家マリオン・レノックスが贈るシンデレラ・ストーリーの決定版!
  • 愛を覚えていて【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    4.0
    カルは髭を剃りながら、妻と愛し合った甘い余韻に浸っていた。ダイアナとの暮らしは幸せに満ちている。子供に恵まれないことを除けば。突然鳴り出した電話が、彼を現実に引き戻した。病院の緊急治療室からだ。ダイアナが通りで転倒して頭を打ち、運び込まれたという。おまけに、赤ん坊も一緒だと。いったい何があったんだ? ダイアナはほんの30分前に家を出たばかりだ。それに、なぜ赤ん坊が一緒なのだろう。病院に駆けつけたカルを、妻はおびえた目で迎えた。愛する妻は、夫のぼくが誰だかわからないのか……。そればかりか、自分の助けた赤ん坊を我が子と思い込んでいたのだ。 ■ベスト・ブック・オブ2000と題して、この年に最も話題を呼んだ傑作をお贈りします。今も絶大なる人気を誇り活躍中の大御所作家、レベッカ・ウインターズ。悲しみを忘れた記憶喪失の妻と彼女を守る夫、捨てられた赤ちゃんの3人の絆を描く感動作です。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ギリシアのすみれ色の花嫁
    3.0
    ギリシア大富豪への愛は秘密……。彼は本気のはずがないのだから。 17歳で父を亡くし天涯孤独となったリスは、生まれ故郷を離れ、後見人である父の親友ナッソスが住むギリシアの島で暮らしてきた。今、急死したナッソスの葬儀を終え、悲しみに暮れるリスのもとに、弁護士が故人からの手紙を2通届けに来た。1通は彼女に宛てたもの、もう1通は、名前は知っているが面識はないギリシア人大富豪ターキス・マノリス宛てで、リスが直接手渡すようにと書いてある。そして、ナッソスのものだったホテルを二人に遺贈するので、最低でも半年間、手に手をたずさえ経営しなければならない、と。リスはターキスと会い、古代ギリシアの王子のような姿に我を忘れた。自分のもたらした手紙が、彼に罵りの言葉を吐かせるとも知らず……。 ■おかげさまで、1982年創刊のハーレクイン・イマージュもこのたび記念すべき2500号を迎えることができました! 大御所レベッカ・ウインターズによる本作は、『銀の瞳の公爵』(I-2486)にも登場する実業家ターキスが主人公です。
  • 富豪伯爵と秘密の妻 メイド物語 I
    4.5
    身を落とした悲運のメイドの前に、疎遠だった伯爵の夫が現れた! 父が莫大な負債を残して急逝したため、エマは夢をあきらめ、メイドとして働きながらこつこつ返済している。ロンドンの高級住宅街にある屋敷でのパーティに派遣された夜、ずっと音信不通だった最愛の男性の姿を目にし、彼女は息をのんだ――ああ、あれはレッドミンスター伯爵ジャック・ウエストウッド!6年前に渡米し、今や世界的企業の社長となった彼が、なぜここに?激しく動揺したエマは派手な失態を演じてしまい、烈火のごとく怒った屋敷の主人に乱暴されそうになる。すると、突然ジャックが現れ、威嚇するように言い放った。「僕の妻に、手を出さないでくれないか」 ■〈メイド物語〉は、富裕な顧客向けにメイドを派遣する会社で働く4人の女性たちのロマンスを作家競作で描く華麗なミニシリーズ!1話目は『獅子と醜いあひるの子』で颯爽と日本デビューを果たしたクリスティ・マッケランが愛の復活の物語をお届けします。
  • ナニーと聖夜の贈り物
    -
    私にはもう、限られた時間しかない。だから、最後で最高のクリスマスを。 「ここで子供たちのお世話をするのが本当に楽しみです」青白い顔のエマがほほえむと、医師のアダムは冷ややかにうなずいた。3年前の12月に妻に先立たれて以来、この時季はいつも不機嫌らしい。おかげで幼い双子は家族でクリスマスを祝ったことがないという。そんな彼らの屋敷に住み込みのナニーとして雇われたエマは、実は難病の治療が一段落したところで、密かに死を覚悟していた。全力で双子を愛し、懸命に楽しいクリスマスを贈ろうとするエマに怒りを見せるアダムだったが、やがて彼女の優しさに癒やされていく。これが私の人生最後のクリスマスなら、最高のものにしたい。そう強く心に願ったエマは、彼に無私の愛を捧げるが……。■心を閉ざしたアダムにもう一度生きる喜びを感じてほしいというエマの思いが実り、一家は幸せに包まれます。しかしほどなくエマの病気の治療結果が明らかになり……。クリスマスの小さな奇跡を集めて美しい光を灯したような、可憐なシンデレラストーリーです。
  • 銀の瞳の公爵
    -
    置き去りにされたあの日からずっと、心は彼の思い出にしがみついたまま……。 イタリア公爵の跡継ぎヴィンチェンツォと公爵家の使用人の娘ジェンマ。身分違いの恋とは知りながら将来を誓い合った二人だったが、ある夜突然、ヴィンチェンツォはさよならも言わずに姿を消した。息子の失踪に怒り狂った父公爵に母娘ともども城から追い出され、ジェンマは愛しの人と住む場所を一度に失った悲しみに苛まれた。10年後、公爵が他界し、城がさる実業家に買収されると知り、過去にけじめをつけるために、彼女はあえて城の求人に応募する。すると驚くべきことに、実業家の正体は……ヴィンチェンツォだった!彼の銀の瞳に再び心を奪われかけた瞬間、ジェンマは思い出した――母から繰り返し教えられた、愛は階級差を超えられないということを。 ■相思相愛だったはずが一転、突然の別れを突きつけられた17歳のジェンマ。初恋にして最愛の人、ヴィンチェンツォの美しい銀色の瞳を忘れられずにもがいた10年――彼への怒りや悲しみ、名状しがたい複雑な思いに苦悩しました。彼が去った本当の理由とは?
  • 砂漠の魔法に魅せられて
    4.0
    母国の女性を娶るのが彼の定め――愛を夢見た私は、愚かなシンデレラ。 介護施設にいる母を見舞う生活を6年続けている看護師のアデル。有能な医師であり砂漠の国の皇太子でもあるザヒールに片思い中だが、彼は次々と浮き名を流しているのに、彼女には目もくれない。しかし、病に倒れたザヒールの母を看護しに砂漠の国を訪れたとき、彼がやがて父王の選ぶ同国出身の花嫁を娶ることを知る。それが故にザヒールがこれまであえて自分を避けていたと気づき、アデルはほとばしる愛をどうすることもできず、彼に純潔を捧げた。しかし、二人が深い仲になった事実を知って激怒した父王によって、彼女はあえなくロンドンに帰されてしまう――愛してはいけないザヒールの子を、その身に宿しているとも知らず。■主人公たちの心の機微を、こまやかに切なく描く表現者キャロル・マリネッリによるシンデレラストーリーをお贈りします。結ばれる望みのない恋と砂漠の魔法にからめとられ、無垢なアデルの運命は激しく翻弄され……。ドラマティックな展開に一気読み間違いなし!
  • 氷の仮面
    -
    ロンドンの最高級ホテル、リッツのレストラン。スティーブンがポケットから取りだしたダイヤの指輪を見てキャロラインは目をみはった。プロポーズに迷いながらもイエスと答える。やがてお祝いのダンスを終えたとき、社長が近寄ってきた――マーク・ライダー。鋼色の目と漆黒の髪を持つ、彼女の上司。ダンスに誘われ、マークの手がウエストに触れた瞬間、キャロラインの全身に震えが走った。マークの秘書として働き始めて以来、ずっとこの感覚に抗ってきた。彼を見るたび、気持が高ぶり、そして不安になる。わたしはスティーブンを愛しているはずなのに……なぜ?■〈ロマンス・タイムマシン〉と題してその年の名作をお贈りする企画、1994年の今回は、大御所エマ・ダーシーに次ぐ驚異の販売部数を記録した伝説的作家、サラ・ホーランドが登場。究極の傲慢ボスヒーローの熱烈アプローチに、やがて秘書はメロメロになって……。
  • 秘密の絆
    4.0
    愛すればこそ、あきらめた愛。けれど小さな絆がこの身に宿り……。 看護師のアビーはかつて、恋人トムを深く愛していながら別れを選んだ。9歳のときに不慮の事故で両親を亡くした彼女は、愛すればこそ、救急の現場で危険な任務に進んで飛びこむ彼を見ていられなかったのだ。その後にトムの子を身ごもっていることに気づいたが、独りで産み育てる覚悟を決め、ひっそりと遠くへ引っ越した。ところが6年後、アビーの暮らす地に天災が起き、救助隊として現れたトムと思いがけない再会を果たす。ああ、あの頃と変わらない頼もしい体つき、威厳のある声……。かつて私を不安にさせた彼に安心感を覚えるとは、なんて皮肉なの?心乱されながらも、アビーは“秘密”を守りとおすつもりでいたが――■幼い頃に両親を亡くしたことから心配性になってしまったアビーと、危険な職務に命をかけるトム。アビーが密かに産んだ息子が、日に日に父親に似てくるのは外見だけではなく……。命の現場を舞台に繰り広げられるロマンスで感動を呼ぶアリスン・ロバーツの秀作!
  • イタリア大富豪と臆病な花 モンタナーリ家の結婚
    4.0
    臆病な私を追いつめるように、蔑みの目で責めさいなむ彼……。 デーアは双子の妹の聡明さを心ひそかに羨み生きてきた。最近、想いを寄せていた男性にあえなく袖にされ傷ついたうえ、皮肉にも彼が見初めた相手が妹だったことがわかり、自信を失った彼女は恋に臆病になってしまった。やがてデーアは妹の結婚式に参列することになるが、そこには、彼女に冷たい視線を送る一人の男性がいた――花婿の親友で大手海運会社の御曹司、グイド・ロッサーノ。“ライオンハート”の異名をとる精悍で男らしい彼は、世界の女性たちから引く手あまたの大富豪だ。以前に一度会っただけなのに、なぜ彼は私を冷淡な瞳で見るの?■両親や妹のように幸せになりたい――そんな切なる思いを胸に抱くデーア。グイドが見せた、いわくありげな視線が脳裏に焼きついて離れませんでしたが、1年後、再会の時は突然にやってきて……。大好評をいただいた2部作〈モンタナーリ家の結婚〉の関連作です!
  • ボスとの予期せぬ一夜
    3.0
    忘れえぬあの情熱の夜、小さな命を授かって……。 高級スーツに身を包んだハンサムな新しいCEO、ゼブを見た瞬間、ケーシーは思わず息をのんだ。広い肩、堂々とした物腰、莫大な富と権力の持ち主とすぐわかる強烈なオーラ。まるで魔法にかかったように、たちまち彼女はゼブの虜になった。そして、デートのあとアパートまで送ってくれた彼に身も心も捧げた。ロマンティックにはほど遠かったけれど、今まで経験したこともない絶頂感に満ち足りて。ところが数週間後、予想外の妊娠に気づき彼のもとを訪ねると、ゼブの冷ややかなグリーンの瞳に一瞥されてしまい……。■D-1737『幻の一夜の忘れ物』でデビューしたRITA賞受賞作家、サラ・M・アンダーソン。人気の一夜の恋をテーマに実力派が綴る、スリリングなジェットコースター・ロマンス!
  • プリンスの花嫁【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】 ツイン・ブライド I
    -
    アメリカに花嫁を募集しに来た王子様ですって?コーリは女優を目指す双子の姉アンの話を聞いて仰天した。“王子様と結婚したいのはだれ”というコンテストに参加し、見事ヨーロッパの王子の心と婚約指輪を射止めたという。ところが、映画の大役に抜擢されて急遽撮影に入ることになり、代わりに断ってほしいと頼み込まれたのだ。姉の成功を願うコーリは、しかたなく依頼を引き受けた。現地に着いたら、話をつけてすぐに帰国すればいい。ところが空港に着いたとたん、コーリは王子の側近に連行され、部屋に閉じ込められてしまった。■たぐいまれな想像力で読み手を虜にするレベッカ・ウインターズの2部作〈ツイン・ブライド〉。双子姉妹が出合う、ロマンティックな恋模様をどうぞお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 無口な男爵の甘いキス
    3.0
    無口でぶっきらぼうな男爵の優しさに触れたとき、恋が生まれる。ヒストリカル界の新星が描く、〈家庭教師クラブ〉シリーズ第2弾! 雇い主である子爵夫妻が突然事故で亡くなり、家庭教師のボニーは遺された二人の子供の面倒を見ている。子爵の代理人が賃金を支払わないせいで使用人の多くは次々と去っていったが、傷ついた幼い兄弟を置いていくことなどできるはずもなく、ボニーは無給で二人に仕えていた。前子爵の親友だという後見人が到着すれば、子供たちも少しは落ち着くかもしれない。だが彼女の前に現れたのは、堅苦しく気難しそうなスティーブン卿。しかも、子供たちを思うあまり身分をわきまえずに意見を口にしたボニーを目障りに思っているようで……。
  • 天使に託した二度目の恋
    -
    幼い愛娘が知らずになついた相手は、かつて愛し別れた、娘の父親だった。 未婚の母ハナにとって、一人娘のオリビアだけが生きがいだった。5年前、娘の父親ジャックとは、彼に妻子がいると発覚して別れた。その後、彼の子を身ごもっていることに気づいたが、非情にも、妊娠を知らせるはずの手紙は未開封のまま戻ってきたのだった。今、そのジャックが小児外科医としてふたたび目の前に現れ、ハナは幼い娘とのささやかな幸せをかき乱されまいと、とっさに娘の年齢をごまかして別の人との子であるように装った。やがて改めてお互いを知るうち、当時のジャックはすでに妻と離婚し、しかも別れたあとに生まれた子供の存在を隠されていたことがわかった。元妻の行為に憤る彼を前に、ハナは娘が彼の子だと言いだせず……。■予想もつかない展開で多くの読み手を魅了するアリスン・ロバーツ。本作は、ヒーローが知り得なかった子供の存在がストーリーの鍵を握る生粋のシークレットベビー物語! 運命のいたずらで離れ離れになっていたふたりを隔てる溝は、はたして埋まるのでしょうか?
  • 秘密の伯爵とマイ・レディ
    3.0
    夢見ていたような恋をする日など、来ないと思っていた。〈家庭教師クラブ〉シリーズ、華麗な幕開け! 大地主の娘でありながら、住み込みの家庭教師をしているクレアには叶えたい夢があった。それは、父の借金のために手放した屋敷を取り戻し、同じ身の上の友人たちと暮らすこと。そんなある日、新しい男性指導教員――ジェイコブ・ナイトリーが急に赴任してきた。彼はまぶしいほどハンサムで魅力にあふれているが、まるで貴族のように尊大で、指導もぎこちない。このままでは1カ月もつかも疑わしいと思っていたとき、彼は意外にも、何かと対立するクレアに助けを求めてきた。クレアは彼の誠実さを知り、しだいに惹かれていくが……。
  • イタリア大富豪と小さな命 モンタナーリ家の結婚 I
    -
    お腹を痛めた子が大富豪の手に……そして、我が子と愛したのが彼の子だったなんて。 目標に向かって勉学にはげむヴァレンティーナは、たった1度の過ちで身ごもった子を一人で産み育てる決心をした。生まれてきた息子は愛らしく、母となった幸せをかみしめていた――2週間後に、その赤ん坊がわが子ではないと知らされるまでは!なんと、ほとんど同時刻に生まれた子と取り違えられたというのだ。相手の赤ん坊の父親ジョヴァンニは妻と離婚したばかりで、彼も一人で息子を育てはじめた矢先に、そのつらい知らせが届いた。ただちに交換が行われたが、赤ん坊たちは泣きやまなくなってしまう。すると困り果てたジョヴァンニがヴァレンティーナに、子どもたちがなつくまで一緒に暮らそうと提案してきて……。 ■たぐいまれな想像力で読み手を楽しませるレベッカ・ウインターズの本領が発揮された2部作〈モンタナーリ家の結婚〉がスタート!愛の国イタリアのアマルフィを舞台に、小さなキューピッドたちが頑張り屋のヒロインと魅力的な大富豪のロマンスを盛り上げます。
  • いたいけなキューピッド
    -
    遺されたその小さな命は、愛をつなぐ天使だった―― アリスは祖母と、女手ひとつで育ててくれた母を相次いで亡くし、かつて自分たちを捨てた父を捜しに異国へやってきた。母の遺品を手がかりにたどり着いた豪邸で、ジュリアンという魅力的な男性に出迎えられ、驚愕の事実を告げられる。若妻を娶った父は、妻を出産時に亡くしたうえ、事故で他界したという。ジュリアンは若妻の兄で、妹の遺した赤ん坊の後見人だった。彼は明らかにアリスの父のことをよく思っておらず、その娘である彼女にも見下すような態度をとった。だが、麻疹にかかり泣き叫ぶ異母弟を見かねて世話をするアリスに、ジュリアンがいきなり懇願した。「僕には……君の助けが必要だ」 ■麻疹の赤ん坊に触れたことで、豪邸にとどまらざるをえなくなったアリス。小さな弟と、ハンサムで魅力的だけれど彼女の父を罵るジュリアンとの暮らしは、ハラハラドキドキの連続! 『奇跡を宿したナース』や『大富豪と望まれぬ娘』が好評のA・ロバーツの珠玉作。
  • 恋愛劇場
    4.0
    彼は知りもしない。私が今も純潔であることを。 18歳のベットは町の小劇団で出会った年上の男性カルと惹かれ合い、身を捧げようとしたが彼に制止された。“きみはバージンだ”と言われて。ほどなく彼への想いが無残にも打ち砕かれる日がやってきた。カルが芝居の演出のためにひとりでニューヨークへ行くと宣言したのだ。わたしは捨てられたのよ……。涙がかれるまで泣いたあと彼女は決心した。“小劇団止まりの女優”という彼の蔑みの言葉が間違いだと証明するわ!カルのあとを追うようにニューヨークに来て6年、ベットは舞台女優として成功をおさめ、権威ある賞にもノミネートされた。そんな折、どうしても主役の座を射止めたい芝居のオーディション会場に、突然カルが審査員として現れ言い放った。「この芝居は僕が演出する!」 ■1988年に出版されたダイアナ・パーマーの名作『恋愛劇場』を新訳版でお届けします! かつて心から愛した男性と驚愕の再会を果たしたヒロイン。ずっと守ってきた純潔を彼に捧げて妊娠したものの、残酷な言葉を浴びせられ……。
  • 大富豪と望まれぬ娘
    3.0
    茂みに捨てられていた赤ん坊の私に、誰も愛を注いでくれなかった……。 生まれてすぐ実の母に捨てられ、冷たい祖母に育てられたペネロープ。早く自立したいと仕事に打ちこんできた彼女は、あるとき重要な顧客の結婚式の企画をすることになった。この一世一代の大仕事を必ず成功させようと強く思うが、土壇場で花嫁が盛大な花火を上げたいと言いだしたため、困ったペネロープは世界的な巨大企業に協力をあおぎに行った。ところが、責任者に会わせてほしいと受付係に願い出たものの、CEOのレイフ・エドワーズが興味を持つはずがない、と言下に断られた。すると「それは本当か? どうして?」という男性の声がし、振り返ると、レイフ本人が興味深げにこちらを見つめていた――。■悲しい生い立ちをもつペネロープは、仕事を通して知り合った破天荒な大富豪レイフの魅力にやがて心を奪われます。しかし、彼女の生い立ちがもとで二人の間に誤解が……。『奇跡を宿したナース』(I-2417)が大好評を博したアリスン・ロバーツによる、ロマンティックで心温まるラブストーリーです!
  • 置き去りにされた天使
    3.0
    生き別れた姉が置き去りにした子――小さな命が起こした、大いなる奇跡。 リリーの家の玄関先に生後まもない赤ん坊が置き去りにされた。今は疎遠で居場所もわからない異父姉が産んだ子とわかったものの、あまりに突然のことに、リリーは呆然と立ち尽くした。改装中のこの家では、まともに育児なんてできないのに!すると偶然にもそこへ親友の兄ニックが訪ねてきて、彼女の窮状を見かねて一緒に赤ん坊を病院へ連れていってくれた。それがきっかけとなり、親友が思いがけない解決策を提案する――兄は大企業の重役で不在がちだから、彼の家で育児をすればいい、と。そんな成り行きで始まった二人と赤ん坊の同居生活だったが、なぜかニックがよそよしくて冷たい態度をとりはじめ……。 ■不慮の事故により母を亡くし、里親に育てられたリリー。生き別れになっていた異父姉が巻き起こした赤ちゃん騒動の渦中で生まれる恋物語を、英国ロマンス界に輝く新作家E・ダーキンズがあたたかな筆致で綴りました。純粋な恋だけでなく家族の絆も感じられる秀作。
  • ガラスの靴のゆくえ ギリシアの花嫁 I
    -
    不機嫌なギリシア大富豪は、逃げ出した名もなき娘を追って……。 幼くして最愛の両親を亡くし、祖父母に育てられたレイナは、20歳で結婚したものの卑劣な夫に傷つけられて離婚を経験した。以来、もう二度と傲慢な男性にはかかわらないと心に誓っていた。あるとき、親友の結婚披露宴のためにギリシアを訪れ、神話に登場する黒髪の美しき男神を思わせる男性に出会う――ギリシア屈指の大実業家、アキス・ジアノポウロス。気を引こうと躍起な女性には目もくれずレイナをダンスに誘う彼は、まるでシンデレラの義理の姉たちを避ける王子のようだ。けれど、どれほど彼が魅力的でも、また恋に落ちたら傷つくだけ……。みずからを戒めると、レイナは名も告げずに彼のもとから逃げ出した! ■イマージュ2400号記念作を飾った大人気レベッカ・ウインターズが描く、2部作〈ギリシアの花嫁〉の第1話をお届けいたします。ギリシア語を話せない謎めいたヒロインのゆくえを突き止めようと懸命に捜し始めるヒーロー。やがて意外な場で再会することに……。
  • ドクター・ハート
    4.0
    看護師として、ただでさえ働きすぎなのに、ケイティは今日も心臓外科医のマイクに呼び出された。また、研究の手伝いを頼む気なのかしら?幼なじみで、お兄さん代わりだったマイクは、“妹”にわがままを言うのは当然と思っているみたい。でも、こうしてばかりはいられないわ!
  • 奇跡を宿したナース
    5.0
    わたしを蔑む彼とこの小さな息子に、どんなつながりがあるというの? やむなき事情から人工授精で匿名者の子を身ごもったハリエットは、人里離れた浜辺を一人で歩いているときに産気づいてしまった。たまたま通りかかった外科医の男性に救われるも、母子ともに命の危険にさらされた状況で意識が混濁し、ハリエットはそのときのことを覚えていなかった――命の恩人であるそのハンサムなドクターの顔さえも。彼は駆けつけた救急隊に母子を託し、名乗りもせずに立ち去った。2年後、ハリエットは看護師として復帰し、同僚に温かく迎えられるが、ただ一人、新しい外科医長のパトリックだけはつらくあたるのだった。いったいどうして、彼はわたしをこんなにも蔑むの……? ■新しいボスが、まさか我が子を取り上げてくれたドクターとは知らないハリエット。一方、彼女を我が子の父親が誰かもわからない身持ちの悪い女性と思いこむパトリック。心がすれ違うなか、それでもパトリックはハリエットの息子に何か絆のようなものを感じ……。
  • 狙われた貴婦人
    -
    星の降る町エンジェル・アイ---。そこは、傷ついた心が癒される場所。■「緊急事態なんだぞ!きみみたいな若い娘になにができる!」患畜を診るためにダニエルの家を訪れた獣医のアントニアは、会うなり頭ごなしに怒鳴られて、悔しさが込み上げた。苦労して獣医になったのに、女だからといって侮辱されるとは。三カ月前、アントニアは悲しい過去から逃げるようにしてこのエンジェル・アイの町にやってきた。噂では、富裕でハンサムなダニエルは女性たちの憧れの的と聞いていたけれど・・・男性優位主義者なんて、願い下げよ!患畜が助かると、ダニエルは我に返ったらしく非礼をわびた。簡単には許せないわ。だが次の瞬間、彼女は唇を奪われていた。 *本書は、ハーレクインMIRA文庫から既に配信されておりましたMRB-543「レディは泣かない」の初版LS-176「狙われた貴婦人」となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 異端のギリシア大富豪
    4.0
    敏腕実業家の彼と、何物でもない私。ふたりが釣り合うはずもなく……。 ギリシアに名だたる富豪一族の異端児、“黒い羊”と呼ばれるスタヴロス・コンスタンティノス。彼の会社の敷地を巡るツアーを企画した旅行社に勤めるアンドレアは、参加していた学生の失踪事件をきっかけに彼と知り合った。会うなりアンドレアを無責任な引率教師と決めつけて叱責する傲慢なスタヴロスに反感を抱くが、共に捜索するうち、男らしくて頼りがいのある彼に惹かれていく。億万長者の彼が、つまらない私に興味を持つはずがないけれど……。翌週、彼女は上司に呼ばれてオフィスのドアを開けた。するとそこには――スタヴロス! なぜ彼がこんなところに? ■HQイマージュの2400号記念作を飾ったレベッカ・ウインターズの作品です。初めこそ反発し合った二人ですが、互いの魅力に気づいてからは急接近してロマンティックな展開に。ところが、彼の子を身ごもったと主張する別の女性が現れ、恋の行方は霧の中へ……。
  • 天使を夢見るウエイトレス
    -
    子供の笑い声が響く幸せな家庭を築きたい。その夢はもう、諦めるほかないの? “あと数年で妊娠できなくなる”医師の言葉にケイティーは耳を疑った。大柄で太めなのがコンプレックスで、ずっと恋には臆病だった。今や町の独身男性はみな婚約中か恋人がいる。ただ一人を除いては。最近越してきた、背が高くハンサムなジェレマイア。彼がカフェに現れるたび、どぎまぎするのはなぜかしら。でもまさか彼に、子供を産みたいので協力してなんて頼めるはずもない。ああ、このまま私はひとりぼっちで人生を終えるの?悩んだ末、勇気を振り絞って願いを伝えた彼女に、ジェレマイアが言った。「昔ながらの方法でなら」――それって、つまり……。彼とベッドを共にすることに怖じ気づいたケイティーは……?! ■赤ちゃんを夢見るヒロインの前に、まるで神様があつらえたかのように現れた、非の打ちどころひとつない魅惑の男性。ヒロインの突拍子もない頼み事を彼が聞き入れた本当の理由とは?
  • 大富豪と愛を語る花
    4.0
    わたしが窮地から救われるか否か、すべては傲慢な大富豪の一存で……。 香水会社のCEOだった亡き祖父の遺志を叶えるため、ジャスミンは南フランス最大手の銀行を訪れることにした。祖父が亡くなってから傾きつづけている経営を立て直すには、長年取り引きのあるその銀行の援助がどうしても必要なのだ。頭取のリュック・シャリエールとは面識がないけれど、この交渉を成功させなければ、あとがない。緊張感に包まれながら案内されたオフィスに足を踏み入れると、そこにいたのは、2カ月前に旅先で声をかけてきた不埒な男だった!あのときは警戒心が働き、失礼な態度でつっぱねてしまった。いま目の前に傲然と立つ彼の瞳は、明らかに謝罪を要求していて……。 ■1982年の創刊より心温まる優しいロマンスをお届けしてきたHQイマージュが、おかげさまで2400号を迎えました。記念号を飾るのは、大きな愛で読む者の心を潤す大御所作家R・ウインターズ。ちょっぴり感傷的な筆致で描かれる、繊細で抒情的な珠玉作です。
  • ボスとの偽りの蜜月
    -
    楽園でのハネムーン。隣にいる大好きな人。だけどわたしは……花嫁じゃない。 ボスが婚約したですって? 入社以来、片想いしていたケイドに結婚式の計画を依頼され、秘書のアビーは大きなショックを受けた。スーツにセクシーな身を包み、強力なオーラを放つ憧れの彼。事業拡大のために、愛してもいない名門企業の令嬢と結婚するなんて……。その夜、アビーがバーで慣れないお酒を飲んでつぶれかけたとき、なんとそこにケイドが現れ、彼女を強引に連れ出し車に乗せた。「どうしてこんな振る舞いをしたんだ? きみらしくもない」あなたが好きだからよ……。だが彼女は何も言えず、眠りに落ちた。翌朝、アビーは見慣れない豪華な部屋で一人目覚める。服も靴もそのまま……けれどここは、ケイドの家! うそでしょう? ■数々の受賞歴とノミネート経験を誇るジュールズ・ベネットが、満を持して日本デビュー! まるで新婚夫婦みたいなのに、未来の花嫁は別の女性――世界各国のリゾート地で、傲慢なボスとの偽りのハネムーンを体験する秘書のアビー。切ない恋心のゆくえは?
  • 消えた記憶と愛の絆
    -
    記憶を失った元妻は、新婚当時の笑顔で愛を語り、子供を夢見た。 ローラは屋敷の庭で意識を失い、病院に運ばれた。目覚めたところに夫のビショップが来てくれたが、どこかよそよそしい。なぜ抱きしめてもくれないの? 子供がほしいという話をしても、私の心臓病を心配して、頑なに拒むばかりだし……。だけど私たちはまだ結婚したばかり。ゆっくり考えればいいのよね。知らせを受けて病院に駆けつけた大富豪のビショップは、衝撃を受けた。ぼくたちが新婚夫婦? 彼女は頭を打って記憶をなくしてしまったのか?流産をきっかけに離婚を望んだのは、ローラのほうだというのに。なんということだろう……。だが、彼女を放っておくわけにはいかない。彼はいまだ愛おしい元妻が記憶を取り戻すまで、夫を演じることにした。 ■つらい記憶をなくし、幸せな時を生きる元妻にとまどうビショップ。でももし、このままローラの記憶が戻らなければ、ふたりはやり直せるのではないかと考えはじめ……。一度失われた夫婦の愛が甦り、熱望する赤ちゃんをローラが産める日は来るのでしょうか?
  • 恋愛教授法
    -
    いつまでも“いい子”ではいられない!お堅いミランダに決意のときがきた。■大学で性科学を教えるミランダは、キャンパス内の“もっとも貞潔な女性賞”の候補者に選出された。ミランダの専門分野は、性(セックス)が体に与える科学的な作用。おまけに、その道の権威であると言われてきたのに、学生新聞に“男性経験はただ一度だけ”と暴かれ、教授としての面目はまるつぶれとなった。だが、彼女に助け船を出そうと考えた人物がいた。ミランダの同僚で、心理学を教えるノア・イエガーが彼女に“実体験”を提供しようと申し出たのだ。ノアはずっと前からミランダに惹かれていた。もう、この気持ちを抑える必要はない。プレイボーイの名にかけて、ミランダの“いい女”の部分を目覚めさせなければ!
  • 古城が呼ぶ愛
    4.0
    南フランスの古城に待つ、過酷な運命、そして真実の愛。 おばあさまが亡くなった? ローラは突然の訃報に驚愕した。知らせに来たニック・ヴァルフォールは祖母の再婚相手の孫で、南フランスで高級リゾートホテルを経営しているという。愛する祖母は、ローラがまだ幼いころ再婚し、渡仏したのだが、親戚一同はなぜかそれを祝福せず、以後は疎遠になってしまった。ローラは祖母を奪った再婚相手を子供ながらに憎く思い、ニックも彼女の一族は薄情で冷たい人間だとずっと思っていた。だが、両家の間にわだかまる長年の誤解を解いていくうち、いつしかローラは、ニックを強く愛し始めてしまう。彼には、もう何年も行方不明の妻がいると知りながら。 ■ハーレクイン・イマージュを代表する人気作家R・ウインターズは、“大きな愛で読む人の心を潤す作家”として長く愛されてきました。美しい南フランスを舞台に、祖母の過去やニックの妻にまつわる謎、そしてローラの切ない恋に引き込まれ、思う存分涙してください。
  • 恋する街角
    3.0
    「指輪の跡が消えるまで」リズ・フィールディング/泉 智子 訳■秘書のジェイニーは、上司のマークから突然、結婚を申し込まれた。マークが妻を亡くし、幼い娘と暮らしているのは知っている。彼が欲しいのは娘の面倒を見てくれる人。決して愛する妻ではない。そう知りつつも、ジェイニーは彼を見捨てるわけにはいかなかった。■「いくつもの夜を星の下で」ニコラ・マーシュ/泉 智子 訳■インドのゴアに住むクウシ。彼女は海辺でハリソンと会い恋に落ちた。彼はオーストラリアから来た医師で、一緒に国に帰ろうと誘う。だがクウシには残しては行けない、年老いたおばがいた。■「マンハッタンのシンデレラ」トリッシュ・ワイリー/泉 智子 訳■パーティ会場にカップケーキを届けに行ったエリンは、まさか自分が急病のモデルの代役になるとは思いもしなかった。しかも百万ドルのダイヤを身につけ、億万長者にエスコートされて。■三つの街を舞台に、イマージュの代表作家が、すてきな恋人たちのめぐり合いを描きました。ニコラ・マーシュの作品は「愛を知らない大富豪」(I-2107)、トリッシュ・ワイリーの作品は「マンハッタンの恋模様」(I-2071)の関連作ともなっています。
  • レディは泣かない
    -
    過去の恋愛に傷つき、遠く離れた町に越してきた獣医のアントニア。星空の美しいその地で、彼女はダニエルと出会った。女性なら誰もが憧れてしまう、長身で端整な顔立ちの富豪だ。第一印象は最悪だった。尊大なダニエルは、アントニアが若い女というだけで獣医として無能と決めてかかったのだ。だが彼をよく知るにつれ、あらがいがたい魅力と優しさに触れていき、最初に覚えた反発心はいつしか別の何かへと形を変えていく。その正体に気づいたときアントニアは息をのんだ――それは、二度と抱きたくなかった恋という感情だった。
  • 悩める恋人たち
    3.0
    探偵事務所で受付をするクレアは親友のハリスに片想い中だ。ある日、仕事中に偶然ヌード写真を拾ったというハリスが、被写体となった女性の身元調査を頼みにやってきた。ボスとハリスが写真を熱視する横で、クレアは激しく動揺する。それは、何者かに隠し撮りされた彼女自身の写真だったのだ!(『謎の想い人』)。建築士としての成功を夢見るサマンサは恋より仕事に励んできたが、三十歳を超えた今、尊敬できる相手を求めていた。一夜限りの元恋人、ティーグのような不良にはもう惑わされない。そう決意していた―建築現場の溝に誤って落ちたところを、ティーグのたくましい腕に抱き留められるまでは(『最初で最後の夜』)。
  • 純白の中の出逢い
    -
    なんてことなの……彼には美しい婚約者がいたんだわ! 猛吹雪の日、テッサは林の中でひとりの男性に出逢った。その男性は彼女に話しかけてくるやいなや気を失い、地面に倒れた。よく見れば、高価そうな服は汚れ、体じゅう傷だらけ。こんな天候の中、そのまま放っておくこともできず、テッサは苦労して自宅へと彼を連れ帰った。ほどなく目覚めた彼の口から驚くべき言葉がもれる。「僕は自分が誰で、どこから来たかもわからない……」雪に閉じ込められ、ビルと名づけた彼とふたりきりで過ごすうち、テッサはその人柄のよさに魅了され、身も心も捧げてしまった。彼が、巨万の富を持つブラボー家の一員アッシュだとは知らずに。■クリスティン・リマーはこれまでもミニシリーズ〈都合のいい結婚〉で名門ブラボー家の人々の華麗なロマンスを描いてきました。その関連作をイマージュからお届けします。
  • 殿下に捧げる初恋 青き海のプリンスたち I
    4.0
    ずっと胸の奥で燃え続ける恋がある。 かなわないとわかっていても。 護衛隊長の父とともに宮殿で暮らし始めた12歳のときから、 アビーはヴィンチェンツォ皇太子を兄のように慕い、憧れていた。 けれど身分の違いは明らかで、彼はやがて近隣国の王女と結婚し、 彼女は良き友人として密かな恋心を封印した。 やがて28歳になり、アビーは胸に大きな秘密と不安と喜びを抱えていた。 子宝に恵まれぬ皇太子夫妻の代理母として、彼の子を身ごもっているのだ。 不幸にも、皇太子妃は先日、不慮の事故で亡くなってしまったが。 ヴィンチェンツォを励ますためにも、元気な赤ちゃんを産まなければ! しかし、アビーが宮殿にいられるのは出産までという契約。 愛する皇太子との別れが、刻一刻と近づいていた……。■大きな愛で読む人の心を潤す作家、R・ウインターズの最新2部作〈青き海のプリンスたち〉がスタート! 皇太子を想う気持ちは誰よりも深いのに隠し通さなければならない切なさ。皇太子の義母や姉から厳しい言葉を投げられ、心は今にも潰れてしまいそうで……。
  • ギリシアの小さな奇跡
    -
    お腹の子は、あの日愛を交わした証。 それを、信じてもらえないなんて……。 “陽性”を示す妊娠検査薬を見て、ステファニーは呆然とした。相手は、3カ月前にカリブの島で出会い、恋に落ちた男性デヴ――教養豊かでカリスマ性のある彼と自然に惹かれ合い、生涯忘れられない素晴らしい一夜をともにした。だが翌日、別れのメッセージを残し、彼は忽然と姿を消したのだった。父親を知らずに育った彼女は、わが子に同じ思いをさせたくなかった。あらゆる手を尽くし、ギリシアの地でようやく再会を果たすが、そこにいた彼は、まるでステファニーの知る彼ではなかった。彼女が愛した男の正体は、富豪一族の御曹司、ニコス・ヴァサロス。驚きも冷めやらぬなか、辛辣な言葉がステファニーの胸に突き刺さった。「金持ちと寝て妊娠するのが狙いだったのか?」■HQイマージュの代表的作家R・ウインターズの最新作。絶世の美男との出会いと別れは、ステファニーにとってまるで雷に打たれたような衝撃でした。やがて生まれくる小さな命、その子の父親との残酷な再会、そして名ばかりの結婚……劇的展開をお見逃しなく!
  • 拒まれた無垢な想い 結ばれた赤い糸 II
    2.0
    たとえ18歳でも、 恋する気持ちは真剣だった。 ベラは産休の姉に代わって産科病棟で働くことになったが、ドクターのスコットはそれを快く思っていなかった。10代の頃、ベラはスコットに憧れて告白したものの、彼は年の差を理由に若い彼女の愛を拒絶したのだった。そんな過去があるせいか、スコットはいまだにベラに冷たく、二人の間はぎくしゃくしていた。ところが、ベラの家に男の下宿人が住むとわかって以来、スコットは何かと彼女の生活に干渉するようになる。今さら、どういうつもりかしら?ベラはいぶかりながらも、心がざわつくのを抑えようがなかった。
  • ある夜の出来事
    -
    一夜の思い出を手に入れたい。それがそんなに悪いことなの?■ジュリエンヌは三十歳の誕生日を前に決心した。ずっと“いい子”だった自分から卒業しよう。そしてこれからは大いに人生を楽しもう――そう、男の人とも。彼女は自己催眠を使って自分が淫らな女性だという暗示をかけた。キーフレーズはこうだ。“淫らな女性は一か八かやってみる”三週間の特訓の末、いよいよ効果のほどを確かめる時がきた。以前から憧れていた男性が話題の劇場にやってくると聞き、彼に近づいて誘惑することに決めたのだ。はっとするほど魅力的な黒い瞳、日に焼けた肌、頑丈そうな顎。男性を見るやジュリエンヌは息をのみ、もう一度、言い聞かせた。たとえ彼の心が手に入らなくてもいい、爪先立ちして、彼の唇を奪うのよ。
  • 御曹司の愛なき求婚
    -
    知らなければよかった―― 愛する人が、義理の兄であることを。 母の顔も知らず幼少期を施設で過ごしたベルは、 10歳で養女になるが、養父母からの愛情を感じたことは一度もなかった。 養父母の死後、ベルは実の母親を探すためイタリアへ飛び、 悪魔のようにハンサムな男性レオンと出会う。 伯爵家の御曹司だという彼は、なぜかこちらの素性を知っていた。 ベルが親身に話を聞いてくれるレオンに強く惹かれはじめたとき、 彼が言った。「僕ならきみを実の母親に会わせてやれる」 やがて衝撃の事実が発覚する――ベルの母は、なんと彼の継母だったのだ。 生まれて初めて心惹かれた人が、まさか義理の兄だなんて! 妹とは程遠い感情をいだくことは、赦されざる罪……。■大御所R・ウインターズの最新作は、これぞシンデレラストーリーの決定版! 物心つく前に捨てられ、愛を知らずに生きてきたベル。 レオンと出会って初めて、この人に愛されたいという気持ちが芽生えますが……。想いが募るほどに切ない禁断愛をお楽しみください。
  • シークとの許されぬ結婚
    -
    たとえ永遠に結ばれなくても、 あなたを愛し続けるわ。 マイサは15年ぶりにかつての恋人と再会し、胸を締めつけられた。 砂漠の国バジュールの王、ラフィーク・メヘディ。 以前にもまして彼は圧倒的なオーラを放っていた。 15年前、二人はバジュールの掟により引き裂かれた。 ラフィークが前国王の決めた相手と婚約するや、会うことを禁じられ、 マイサは30歳も年上の男性との結婚を余儀なくされた。 やがて夫の暴力に耐えかね離婚。ラフィークも半年前、王妃を喪った。 けれどバジュールの因習が存在する限り、彼の花嫁には決してなれない。 どんなに彼を想っても、幸せな未来は永遠にこないのだ。 マイサの悲惨な結婚生活など知るよしもないラフィークは、 元夫への嫉妬もあらわに彼女の唇を奪うが……?!
  • ボスは誘惑禁止
    -
    巨万の富を持つ石油会社社長、エランの秘書として雇われたサラは、初出勤して早々、社長室に呼び出された。彫りが深く傲慢そうな顔。全身から放たれる危険なオーラ。エランの漆黒の瞳に見つめられた瞬間、サラの体を電流が駆け抜けた。ところが開口一番、彼はサラを解雇すると言い放った。「僕は多忙な男だ。愚かな女の子たちの妄想につき合っている暇はない」サラが彼に色仕掛けで迫ろうとしている――それが解雇の理由だった。なんて理不尽なの!? やっと母の借金を返すめどがついたと思ったのに。サラの必死の懇願に、エランはやがて言った。彼に身を投げ出すことなく、1カ月職務を全うしたら解雇は撤回すると。私は絶対のぼせあがったりしないわ。そう心に誓うサラだったが……?!

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  • エーゲ海の独身貴族 愛の使者 I
    3.0
    ギリシアのとあるホテルに休暇で滞在していたフランは、裏庭で傷ついてぐったりした小さな女の赤ん坊を見つけた。親が見当たらず、急いで病院に運びこんだあとも、赤ん坊のはかなげな姿に胸がつまり、涙ながらに励まし続けていた。何時間もたち、やがてさまざまな状況が明らかになる――不幸にも赤ん坊の両親は竜巻に巻きこまれて亡くなったという。そして、この子の伯父と名乗る男性が現れ、フランは目をみはった。世界でも指折りの巨大企業のCEO、ニコロス・アンゲリスだったのだ。さらに驚くことに、彼は親身に看護をするフランを見て、姪の世話係として一族の住むミコノス島へ来てほしいと申し出た!

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  • プリンスの理想の花嫁探し
    5.0
    5歳の時父がサンフィリペ公室の専属運転手に雇われて以来、ダニエルはアダム王子に夢中だった。けれど身分違いの恋が実るはずもなく、いたずらに時は過ぎていった。そして、ついに恐れていた日がきた。アダムの花嫁探しが始まったのだ。彼は忙しい公務の合間を縫って、妃となるにふさわしい完璧な女性を求め、日夜、デートにいそしんでいるらしい。父の代理でアダムとデート相手の送迎を任されたダニエルは、生真面目な彼がデートに悪戦苦闘しているのに気づいて、内心ほっと胸をなでおろす。ところが、宮殿への帰り道、アダムは言った。今後のデートがうまくいくよう、君に指南役を頼みたい、と。■RITA賞ノミネート経験もある実力派作家サンドラ・ハイアット。サンフィリペ公国を舞台に描くロイヤルストーリー、『プリンセスの恋愛レッスン』、『プリンスの罪な誘惑』に続く最終話です。公位継承者アダム王子のハートを射止めるのは――誰?!

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  • 伯爵が遺した奇跡
    3.0
    去年の11月、サミは旅先のオーストリアで雪崩に巻き込まれた。暗闇の中、リックと名乗る男性と閉じ込められた彼女は、互いに励まし合い、残された命を燃やすようにして抱き合った。その後助け出されたサミは、彼が亡くなったことを知る。そして彼女のおなかには、新しい命が宿っていることも……。1年後。サミは幼い息子を連れ、イタリアのジェノヴァに降り立った。その地にいると聞いていた、リックの家族を訪ねるつもりだった。ところが現れたのは忘れもしない、愛を交わしたリック本人!彼が生きていたなんて……感涙にむせぶ奇跡の再会も束の間、サミは彼の正体を知って愕然とする。なんですって、あなたが伯爵――?■イマージュが誇る人気作家レベッカ・ウインターズ。“大きな愛で読む人の心を潤す”という枕詞そのままの、愛の奇跡を高らかに歌い上げるような極上ロマンスをお届けします。伯爵はあの夜が遺した幼子に大喜びしますが、彼には令嬢の婚約者がいて……。

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  • 愛を忘れた氷の女王
    -
    病室のベッドの上で、シンシア・デンプシーは奇跡的に意識を取り戻した。億万長者と婚約中の、誰もが羨む幸運な女性――それが私だと言われても、何も思い出せない。頭の中は真っ白だ。婚約者のウィルに優しく呼びかけられた瞬間、体はたちまち熱く反応した。でも……彼が私を見るたび眉をひそめるのは、なぜ? ■飛行機の墜落事故で記憶を失った婚約者、シンシアを連日見舞いながら、ウィルは婚約解消の話をどう切りだそうか、考えあぐねていた。彼女に浮気の証拠を突きつけ、婚約解消を宣言したのは、事故直前のこと。だが、シンシアの驚くべきこの突然の変化を……どう解釈すべきなのだ?類いまれなる美貌とプライドの高さから“氷の女王”の異名をとる彼女が、まさか別人のように――快活で優しい女性に変わってしまうとは。■北米で人気急上昇中の注目作家が、日本語版に鮮烈デビュー!! 奇想天外のストーリー展開は他に類を見ません。飛行機の墜落事故が引き起こした、億万長者とその美しき婚約者の数奇な運命の行方は?! とびきりスリリングな最高傑作をご堪能ください。

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  • ギリシアの悪魔の花嫁
    4.0
    父を知らず母に捨てられ、天涯孤独のレベッカは、ギリシア人大物実業家、ダモン・アステリアデスと一目で恋に落ちた。ところが、レベッカに関する中傷を信じたダモンはよりによって彼女の親友フリスと結婚してしまう。しかし結婚後まもなくフリスは家出。そのまま還らぬ人となった。実はフリスは、金持ちのダモンと結婚したいある理由があったのだが、何も知らないダモンはすべてをレベッカのせいと思い込み、彼女への憎しみを募らせるばかりだった。――3年後、密かにフリスの子を育てるレベッカのもとに、突然ダモンが現れて……。■自分を悪女だと信じ込んでしまったギリシア人億万長者への恋に、身を焦がすヒロインと、そんな彼女の想いをまるで弄ぶかのように激しい情熱だけをぶつけてくる冷酷なヒーロー。とびきりスリリングな恋の駆け引き――最後まで一気読み間違いなしの一作です!
  • 秋冷えのオランダで
    4.0
    ソフィーはもうすぐ26歳。ロンドンの病院で、手術室付きの看護師長として忙しい日々を過ごしている。仕事を離れても、事故で亡くした両親に代わって、3人の弟妹たちの面倒を長年にわたって見てきた。けれどもこのごろ、自分の将来についてふと考えてみることがある。いつか誰かとめぐり会い、両親たちのように明るい家庭が築けたらと。でもこんなわたしには、社交生活に割ける時間などなかった。それに美人でもない同僚に、声をかけてくる職場の男性などいない。なのに、休暇を取る上司に代わって赴任したマックスは違った。「きみは小細工なんて必要のない美人だよ」容姿を気にする彼女に、そんな言葉で語りかけてくる彼を、ソフィーは無視できなくなった。■今回の舞台はアムステルダムと近郊のユトレヒト。歴史ある懐かしい街並みが旅情を誘います。
  • 罪深き花嫁
    3.0
    キャシーは舞踏室から、ミューアの腕の中から逃げ出した。いったい何を考えていたの? 出張中に男の人と親しくなるなんて。「あちこち捜したよ。こんなところで何をしているんだ?」ミューアの声にびくりとしながらも、全身が激しく反応した。タキシードに包まれた長身の体、グレーの目に浮かぶけだるい笑み。1週間前に出会ったときから、キャシーは彼に魅了されていた。でも、私には大切な幼なじみのスティーブンがいる。ミューアのように心をかき乱されないとはいえ、彼のことは裏切れない。今夜こそ真実を打ち明けて、恋はできないとミューアに告げなければ。キャシーはなんとか重い口を開いた。「わたしは婚約しているの」■すべてを捨てて、彼の胸に飛びこむことができたなら……。初めて知った抑えきれない恋心と道義心のはざまで苦悩するヒロインと、どこまでも強引で情熱的なヒーローの激しい愛の物語。往年の名作家シャーロット・ラムの貴重な初邦訳作品です。
  • エーゲ海のプリンス
    -
    エーゲ海に浮かぶ島国ヘレニカの王子、アレックスは困り果てていた。このところ4歳になる娘ゾーイのかんしゃくがひどく、養育係や個人教師が次々と辞めてしまったからだ。その原因を探ろうとしたが、自国の医療機関ではらちがあかず、アレックスは藁にもすがる気持ちでアメリカから専門家を呼び寄せた。ドッティは、ヘレニカ王国へと到着する直前になってようやく、自分が担当するのは王国の第2王子アレックスの一人娘だと知らされた。かわいそうなことに、娘の母親は2年前にこの世を去ったという。王宮の執務室でアレックスと面会したとき、ドッティは茫然とした。ギリシア神のような容貌の王子は、途方もなく尊大な男性だったのだ!■イマージュの人気作家レベッカ・ウインターズがエーゲ海を舞台に華麗なロイヤル・ロマンスを描きました。本作には、ミニシリーズ〈王宮への招待〉の1作として2008年に刊行された『運命の訪れ』のヒーローも登場し、物語を盛り上げています。
  • 傷ついても愛しくて
    -
    アーデンは伯母とともにゲストハウスを営んでいる。世間のことに疎い伯母に代わり、実務を担当しているが、経営は苦しく、みすぼらしくなった建物を改装する資金さえない。ある日、アーデンが買い物から戻ると、新たな客が来ていた。J・スティーブンズと名乗る男性客は徒歩で到着し、何泊するかも告げず、体の具合が悪いのか部屋にこもっているという。そんな話を伯母から聞き、アーデンは不安を覚えた。夕方、部屋から出てこない例の客に夕食を運んでいったところ、アーデンはいきなりどなりつけられ、息をのんだ。「僕の部屋にこっそり忍び込むのはやめてくれ!」■『君に甘いつぐないを』でドラマティックなロマンスを流麗に描き、大好評を得たジェシカ・スティール。本作では謎めいたヒーローが登場し、勝ち気なヒロインのハートをわしづかみにしています。
  • 紺碧のアマルフィ
    -
    地味な秘書のアナベルに、驚くべき仕事が舞い込んだ。取引先のイタリア人自動車会社社長から、新しいスポーツカーの広告モデルに指名されたのだ!“きみは美しい――まだ誰も気づいてはいないがね”老社長に励まされ、アナベルは思いきってやってみることにした。撮影初日を終えた夜、ひとりコテージで休んでいると、突然ドアが開く音がして、誰かが入ってくるではないか!社長が息子のルッカに譲ったというこの別荘は、今は空き家のはず……。まさか、彼が帰ってきたの? 現れた男は、アナベルを一瞥して言った。「僕が留守のあいだ、父はここに愛人を閉じ込めているというわけか?」■ある悲しい事情から、家族にも知らせず秘かに帰郷していたルッカ。愛人と疑われて憤慨したアナベルは出ていこうとしますが、彼が怪我を負っていることに気づき、仕方なく看病を始めます。美しいアマルフィ海岸を舞台に、静かに育まれていく愛の物語をお楽しみください。
  • 愛されない宿命
    4.0
    キャットは高級レストランで子爵にプロポーズされ感動に震えた。不幸な境遇に生まれ、モデルになったものの、五年前に大富豪アンゲロスの誘いを断ったせいで人生を破滅させられた。どん底から再度這い上がり、今はシーアと名前も変え、人並みの生活を手に入れたばかりかこうして幸せもつかんだのだ。ところが、ちょうどそこに入ってきた男性を見て全身が凍りついた。アンゲロス! あれ以来、一日たりとも彼を恨まない日はなかった。なのにまた私の前に現れるなんて、どういうつもりだろう。口もきけないキャットの前に彼は名刺を置き、電話するよう言って去る。キャットの地獄の苦しみが再び始まろうとしていた。■本当は互いに惹かれながらも、重なる誤解のせいで憎み合うことしかできないアンゲロスとキャット。この恋のゆくえは? 人気作家が描くせつないラブストーリーをご堪能ください。
  • 愛が凍てつく前に
    4.0
    ジャネットはクライアントのもとを訪れた際、ウェイド・ホルト――10年前に突然別れを告げて姿を消した元婚約者と再会した。今や大企業の辣腕社長となっている彼の冷酷な態度に衝撃を受け、ジャネットはその場から一目散に逃げ出した。翌週、ジャネットの職場を突きとめたウェイドが乗りこんできて、激しい敵意に満ちた声で吐き捨てるように言う。「僕に愛を誓いながら、君は平然とほかの男と結婚した悪女だ!」ジャネットはあっけにとられた。この人はなにを言っているの?あれからずっと私はだれともつき合わず、彼のことを思い出して涙で枕を濡らす夜もあるというのに……。■シリーズを代表するベテラン作家、レベッカ・ウインターズがお届けする切ない再会の物語。〈恋を大捜査〉3部作で活躍した面々も登場して花を添えています。どうぞお見逃しなく!
  • ティアラは似合わない 取り替えられた運命 I
    5.0
    デリで働くキャロは将来自分の店を持つことを夢見ていたが、不幸にも勤め先は倒産し、婚約者からは捨てられてしまった。臨時雇いの職にありついて傷心を癒そうとしていたある日、寄宿学校時代の親友ロッティからメールが届く。ロッティはヨーロッパの小国モンリュースのプリンセスで、自由がないことと、皇太后からの縁談攻撃を普段から嘆いていた。今回のメールによれば、次期王位継承者であるフィリップとの縁談が、双方の意思とはまったく無関係に進められようとしているという。そこで、キャロはロッティから縁談をぶち壊す手助けを求められた。今すぐモンリュースに来てフィリップの恋人役を演じてほしい、と。■同じ寄宿学校出身のキャロとロッティは身分の差を超えた親友同士。ある日、二人はそれぞれ見知らぬ世界に足を踏み入れることに……。5月5日刊ではロッティの物語をお届けします。どうぞお楽しみに。
  • 月の砂漠の花嫁
    4.0
    「マドモアゼル、お目覚めですか?」看護師のやさしい声が、ローレンの耳に届いた。まぶたを開けたものの、砂嵐の恐怖がよみがえり、涙があふれてくる。「怖がらなくていい。もう大丈夫だ」力強い男性の声に、ローレンは不安が消え、ふたたび眠りについた。次に意識が戻ると、彼女はさっきの男性に手を握られていた。看護師の姿はなく、ベッドの横にその男性が座っている。高貴な雰囲気をまとい、まなざしには熱いものを見え隠れさせて。ローレンは初対面の相手に心がざわつき、体の震えを抑えられずにいた。彼こそ、ローレンが亡き祖母を偲んで訪れた砂漠の王国を、病気の父に代わって治める、ラシャド王子とも知らずに……。■人気・実力ともにシリーズを代表する作家レベッカ・ウインターズ。彼女が待望のシークの物語を書きました。月の光に美しさを増す、砂漠の魅力が余すところなく描かれた作品です。お楽しみください。
  • 妻という名の囚人
    4.0
    あの男たちは私を狙っているのかしら? ペイジは夜のモスクワの町をひとり逃げまわった。社長秘書をつとめる彼女はボスの出張に同行中だが、一緒に来た妹の姿が見えず、仕方なく自分で捜すことにしたのだ。しかし、いかにも外国人といういでたちは、酔っ払いのかっこうの標的になってしまったらしい。ようやく暗闇に隠れたが、そこにいた男に体をつかまれ、ペイジは恐怖に息をのんだ。とうとうつかまってしまった!だが次の瞬間、深みのある声とともに唇を奪われ、うっとりとなった。「さあ、恋人同士を装ってやりすごすんだ。僕にキスをして」■セクシーなストーリーで人気のリン・レイ・ハリス。今月のヒーローは、ロシア皇族の血を引くアレクセイです。我を忘れるようなキスで身を守ってくれた彼は、実は憎むべき人だった! 豪奢な雰囲気もお楽しみください。
  • 一夜だけの妻
    3.0
    ある日、自宅に送られてきた写真を見てアンジェルは色を失った。婚約者のザーヒルと恋人らしき女性の密会写真!中東の小国のプリンスであるザーヒルとは13歳のときに婚約し、恋い焦がれてきたものの彼はキスさえしてくれたことがない。それなのに、写真の中の彼は明らかに情熱に満たされ、心から幸せそうにほほ笑んでいる。愛されていないのなら身を引くべきね。アンジェルは決心し、ザーヒルを自由の身にしようとするが、その条件として、最後の願いを聞いてほしいと懇願した。「ひと晩だけ、あなたの花嫁になりたいの」■セクシーなストーリーの中にヒロインの心の機微を丁寧に描くルーシー・モンローの砂漠の国を舞台にしたストーリーです。10年間恋したシークとのせつない恋のゆくえは?
  • 愛される季節は過ぎて
    3.3
    あのウェインライトなの? リースは雇主の名前を聞いて驚いた。ニューヨークでも一流と言われる証券会社の経営者一族だ。しかも、これから面接を受けるのは、ブロードウェイにある本社でCEOを務めるニコラス・ウェインライト。赤ん坊の世話をする正式なナニーが来るまでの臨時の仕事だけれど、奨学金を受けて大学院で学ぶリースには、願ってもない条件だった。夏休みのあいだ、住み込みで、勉強しながら働ける。迎えのリムジンに乗ったリースは、向かいに座るニコラスに気づいた。かたわらには、生まれて間もない赤ちゃんが眠っている。リースは思わず身を乗り出し、天使のようなその子に見入った。そしてなにもかも忘れて、心からこの仕事につきたいと願っていた。■大手証券会社の辣腕CEOと、赤ん坊の世話を引き受けるナニー。R・ウインターズがお届けするのは、ニューヨークを舞台にした、ひと夏の忘れられない恋。『瞳の中の楽園』で結ばれたアンドレアスとギャビーも登場して、二人を応援します。
  • 月影に魅せられて
    -
    ★〈ホテル・マルシャン〉ではじまる、恋と謎に彩られた1週間。★婚約者に捨てられて以来ふさぎ込んでいたケリーに、友人たちが1週間のニューオリンズ旅行をプレゼントした。旅の初日、ケリーはさっそく街の占い師に、“輝ける恋の冒険があなたを待っている”と告げられる。その夜――隣の部屋から何か不審な物音が聞こえ、ケリーが様子を見に行くと、男性が慌てた様子で飛び出してきた。「ぼくの部屋に、見知らぬ女性が倒れている」ブロンドに青い瞳が魅力的な彼に、思わずケリーの胸は高鳴るが、今はそれどころではない。おそるおそる彼の部屋に入ってみると、そこに横たわっていたのは、なんと先刻の占い師だった。
  • 魔法のハーブを求めて 恋人たちのレストラン
    -
    父親が経営するレストランの自慢メニューが危機に瀕している。娘のイザベラは、気が気でなかった。ソースに入れるバジルが、王家の城の庭だけに生える貴重なもので、いつもは父が忍び込んで摘んでいたが、病気で倒れてしまったのだ。バジル摘みは、店で働くイザベラの手にゆだねられた。城には王子のマックスが住んでいるが、こもりがちで謎めいた存在。村の娘をさらっては地下牢にとじこめているという噂もある。バジル採りに行って、もしも王子に見つかったら?イザベラはおびえながらも、月の夜になんとか庭に入り込んだ。だが、すぐに馬に乗った黒ずくめの男が彼女のほうに迫ってきた。あれが噂の王子なの? 大変、つかまったらどうしよう!
  • 旅立ちは恋の始まり
    3.0
    信じていた恋人に手ひどく裏切られ、エミリーの心は深く傷ついていた。そんな折、エミリーはローマを訪れることになった。勤め先の旅行会社から、現地のホテルやレストランの調査を命じられたのだ。暑いローマの通りを歩いていたとき、エミリーはジョバンニという魅力的なイタリア人男性と出会う。驚くほどハンサムな顔に浮かぶ、輝くような笑み。こんな男性に心をかき乱されてはだめ!男性不信に陥っているエミリーは冷たい態度をとろうとしたが……。
  • ギリシアを捨てた妻
    4.0
    アテネの令嬢イレーナは、生まれて初めて本当の恋に落ちた。出張先のイタリアで出会ったヴィンチェンツォと。ハンサムで傲慢な彼は、初対面のときから、臆することなくイレーナへの好意を表し、彼女の心に踏み込んできた。最後の日、イレーナはついに彼のアパートメントで一夜を過ごし、二人は抑えきれない愛を分かち合った。ヴィンチェンツォは静かに告げた。ぼくたちは正反対だ。だから結婚するべきだよ、と。彼の言葉は真実を突いている。イレーナはうなずいた。アテネにいる、形だけの許婚のことも忘れ、ヴィンチェンツォが、本当は誰なのかも知らないまま……。■6/20刊『瞳の中の楽園』に登場したアンドレアスの元婚約者、イレーナの物語をお届けします。ギリシアを離れ、イタリアに運命の出会いを見つけたイレーナ。美しいリオマッジョーレの町で、公爵家の末裔ヴィンチェンツォとの愛が紡がれます。
  • プリンセスの休日
    4.0
    ★王宮の外でプリンセスが見つけた恋---そこに幸せな結末などあるはずもなかった。★ソフィーはカルパティア王国の若きプリンセス。みんなに美しいと崇められた祖母や母とは違い、地味で、救いがたいほどやぼったいプリンセスだ。公務に追われる毎日、愛してもいない相手との縁談話。そんな日々に、満たされない寂しさを募らせていた彼女は、アメリカで会議に出席した帰り、ついに行動に出た。眼鏡をコンタクトレンズに替え、髪をブロンドにブリーチし、流行の服に着替え、ボディガードの目を盗んで逃げだしたのだ!そして、身を隠した町で、ハンサムな男性スティーヴに出会う。地味なお姫様という自分を隠したまま、彼に惹かれていくが・・・・・・。
  • 帰ってきた侯爵夫人
    3.6
    9年ぶりにロンドンの自宅に戻ったジェニファーは決心していた。夫であるロクサム侯爵と正式に離婚し、自分の道を歩むのだと。あの日、彼のもとを去ったのは、不貞の罪を決めつけられたから。誤解を解こうにも、夫は固く心を閉ざしてしまった。以後、人の助けも借りて、貧しいけれど幸せな日々を得たのだ。一方、ロクサム侯爵は不信と感慨、そして嫉妬に駆られていた。彼が酒にひたって放蕩の日々を過ごしているうちに、幼かった妻は、美しく自信あふれるレディに変身してしまった!秘密めいたその瞳に、どんな過去を隠しているのだ?
  • 瞳の中の楽園
    3.5
    姉の遺児である双子の赤ん坊を育てているギャビーは、ある日、ギリシア有数の大富豪、アンドレアスに面会を申し込んだ。アンドレアスこそが、この赤ん坊たちの父親なのだ。亡き姉は彼と一夜の関係を持って妊娠し、ひそかに出産したのだった。しかし、話を聞いたアンドレアスは身に覚えがないようすで、ギャビーを手切れ金目当てと決めつけ、冷たくあしらう。プレイボーイと知りつつ彼に一目惚れしたギャビーは失望を噛み締め、子供たちは自分で育てていこうと心に決めた。ところが――翌日アンドレアスは自分にそっくりな男性を彼女に引き合わせた。「僕の双子の兄だ。赤ん坊たちの父親は、実は兄なんだ」
  • 愛の囚われ人
    3.3
    リリーは地中海の小国モンテビアンコの留置場で震えていた。本当はこんな国になんて足を踏み入れたくなかった……。仕事でやむなく来ただけで、滞在もわずか二日の予定だったのに、街で買った土産物に盗品があったせいで出国できなかったのだ。でもまさか、ここで彼と出くわすことはないわよね?そんな彼女の心配が現実となった。目の前に男性が現れたのだ。ニコ・カヴェリ! かつて夢のような一夜をともにした男性――そして彼はあろうことか、この国の皇太子でもある。「これはどういうことだ! この子は誰なんだ?」問いつめるニコの手には、彼とそっくりな男の子の写真があった。■お互いに惹かれながらも、素直になれずにすれ違うリリーとニコ。二人の恋のゆくえは? 実力派新人作家リン・レイ・ハリスが描く、華やかな王族のロマンスをお楽しみください。
  • 傷ついたシンデレラ 男たちのER I
    3.0
    「赤ちゃんのお父さんはどうしたの?」産婦人科医のレベッカは、兄に連れられて病室を訪れた少女に尋ねた。十八歳のエイミーは歯を食いしばったまま何も答えない。心配する兄のゲイブにも、どうしても相手の名を言わず、六カ月になるおなかの子供にもなんの関心も示さないという。もしかしてエイミーは誰かから暴力を受け、望まぬ妊娠をしたのでは?彼女の目に浮かぶ罪悪感と恐怖に、レベッカはふとそんな気がした。ゲイブはかつて婚約者とおなかの子供を事故で失った経験があるため、赤ん坊がちゃんと生まれてくることを望み、レベッカに助けを求める。だが、レベッカにはエイミーの気持ちがよくわかった。なぜならレベッカ自身、心ない暴力の犠牲者だったのだから……。
  • 臆病なラプンツェル
    -
    ダナは著名な映画監督の娘として生まれ、父親の期待に応えようと懸命にアシスタントの仕事をこなしてきた。今回も映画のロケ地にぴったりの古い城をパソコンでいち早く見つけ、早速その下見に、ひとりでフランスのロワール渓谷を訪れた。そして森に覆われて眠るようにたたずむ城に一瞬で魅せられてしまう。城だけでなく、持ち主のアレックスという男性にも――。彼は祖父から引き継いだ遺産の大きさにたじろぎながらも、荒れはてた土地をなんとかもとに戻そうと奮闘しているようだった。それでも、そんなアレックスにいくら心を動かされたとはいえ、まさか会ったばかりの彼と、このあと一カ月も二人きりで城で過ごすことになるとは、ダナは夢にも思っていなかった……。■ワインと美しい数々の城で名高い、フランスのロワール地方。人気作家レベッカ・ウインターズがお贈りする、森と葡萄園と古城をめぐる物語を心ゆくまでお楽しみください。
  • 愛しい嘘
    4.0
    冷徹なイタリア人実業家として知られるザンドロ・ブルネレスキは、亡き弟が遺した赤ん坊を引き取ることになった。そうさ、間違ってもリア・カメロンなどにこの子を渡すものか!リアは弟の恋人で、赤ん坊の母親だ。精神的に不安定で、信頼が置けない女。彼女にブルネレスキ家の一員を育てさせるわけにはいかない。だが、そのリアがザンドロの前に現れ、息子を返せと要求してきた。彼女は以前とはどこか違い、澄んだ瞳には芯の強さがかいま見える。恋人の死にショックを受け、母親としての自覚が芽生えたのかもしれない。ザンドロはそう思っていたが、違和感は日ごとに増すばかりだった。
  • 美しき容疑者
    3.0
    ★ある日、目の前に現れたミステリアスな“ボディガード”――彼を信じてもいいのだろうか? 全米ベストセラーの危険なロマンス★工芸品鑑定士のアニーは窮地に立たされていた。ヨーロッパで相次ぐ美術品窃盗事件の容疑者として当局にマークされたうえ、何者かに命を狙われているのだ。そんなある日、アニーの身を案じた人物に雇われたというボディーガードが彼女の前に現れた。見ず知らずの異性を家に泊めるなんて冗談じゃないわ!反発するアニーにかまわず、彼は平然と言い放つ。「僕が眠るのは、きみのベッドルームだ」彼の瞳の奧に宿る欲望に気づいた瞬間、アニーは強烈に意識した――いま身に迫る危険よりも、この謎めいた男の魅力にとらわれる危機を。
  • きみに捧げる祈り
    -
    シドニーはイエローストーン国立公園のレンジャーから高校教師に復帰し、新しい生活を始めようとしていた。その矢先、映画俳優のような美貌の男性の訪問を受ける。以前の赴任校で、人知れず恋い焦がれていたケンドル神父だ。しかし、神父はガウン姿ではなくスーツに身を包み、自分をジャロッドと名前で呼ぶようシドニーに言う。いったいどういうこと?あなたを忘れるために町を去ったのに。シドニーは混乱し、神父に向かって~帰って~と叫んだ。一度だけ交わした熱いキスに振りまわされてはいけない。彼は神のしもべ、結婚することの許されない身なのだから――。★2月刊「愛に戸惑うとき」(I~1874)でヒロインの親友として登場したシドニーが、禁断の恋の相手と再会します。世間の厳しい目にさらされながらも相手を思いやり続けるふたりと、応援してくれるよき友人たち。心温まるレベッカ・ウインターズの新作です。★
  • 白衣に包まれて
    3.0
    看護師として国際医療支援組織で働いていたナタリーは、心臓発作で倒れた父に代わって製薬会社を経営することになった。ところが、同じ組織で働く医師のラファティはそれを快く思わず、ある日、いきなり会社に押しかけてきてナタリーを責めたてた。君は天職を捨てて、金もうけに走ったと。あまりに一方的な言い分に反発を覚え、ナタリーは彼に会社の身分証を渡して言い放つ。「一カ月間、そばで私の仕事を見ていて!」看護師でなく、一人の女としての私を見てほしい。ナタリーの提案には切実な願いがこめられていた。★「危険すぎる恋」に続き、海外援助の医療チームの一員として活躍する医師と看護師のラブ・ストーリーをお届けします。★
  • 愛に戸惑うとき
    -
    ジリーは最愛の夫の死による痛手から再出発しようと国立公園でレンジャーの仕事を始めた。幾多のデートの誘いにも応じないで懸命に働くが、男性レンジャーの一人に執拗につけまわされてしまう。異動となった先のイエローストーン国立公園でもジリーはひそかに~氷のプリンセス~と呼ばれ、注目の的だった。そんなある日、隣家に引っ越してきた火山観測所主任のアレックスが~君は差別主義者なのか?~と怒りをたたえて問いかけてきた。根も葉もない中傷に、ジリーは悲しみを抑え冷たく彼をにらみ返した。あの事故以来、初めて心惹かれた人だったのに。★イマージュの人気作家が、アメリカの国立公園を舞台に惹かれ合いながら最後まで踏みこめない、氷と炎のような関係のふたりを描いています。★
  • スキャンダラスな関係
    4.0
    若くして爵位を継承したチェヴァリー伯爵は、ロンドンで帽子店を営む未亡人エミリーに一目で心を奪われた。つややかな黒髪に象牙色の肌、花びらのような唇に菫色の瞳。たぐいまれな美人が事業に行きづまっていることを知り、伯爵は援助を申し出た――もちろん、下心を抱きつつ。強引な求愛に戸惑いながらも、エミリーは伯爵の情熱に応えた。初めて二人が結ばれた夜に流した涙と亡き夫への愛に偽りはない。だがその夜に身を貫いた強烈な歓びは、エミリーに罪深い胸のざわめきをもたらした……。
  • 奇跡が街に訪れて
    -
    アナはダルヴァーストン総合病院で働く産婦人科医。さまざまな事情を抱えて訪れる患者を親身に見守る彼女には、スタッフにさえ打ち明けていない秘密があった。それは五年前に離婚したこと。夫のサムを愛していなかったわけではない。むしろ愛していたからこそ、つらい別れを告げたのだ。けれど新任の救急科の医師が彼だと知って、動揺は隠せなかった。別々の人生を歩むなら、同僚としてうまく接しなくてはならない。アナは必死にサムを友人として見ようとするが、当時は気づかなかった幸せな日々ばかりがよみがえってくる。そして欲しかった子供が持てないとわかった、あの日の記憶が……。
  • 愛はうつろいやすく
    3.0
    完璧に着飾った姿を鏡に映し、ヘレンはまたため息をついた。今夜こそ、はっきりとした返事をしなければ。この一年、コンビを組んで仕事をしてきたマックスは、プロモーターとしても男性としても一流で、申し分ない。彼からプロポーズを受けた女性なら誰だって喜びで舞い上がり、即答でイエスと答えるはずなのに……。今日はこれから、このクルーズ船上のレストランでマックスの誕生パーティーが開かれる。ヘレンの心は決まっていた。もうつらい過去は忘れて、彼と一歩前に進む時なのだ。だが会場である男性を一目見たとたん、彼女の決意は音をたてて崩れた。■Bエマ・ダーシーの1985年の作品を初邦訳でお届けします。豪華クルーズ船上で繰り広げられる、10人の男女の複雑に絡み合う愛憎劇――作家の真骨頂ともいうべき情感たっぷりのロマンスです!
  • オアシスはどこに
    4.0
    ジェニファーは父の死後、レストランチェーンの後継者になるためモハーベ砂漠のオブライエン・レストランにやってきた。店長候補として働き始めてまもなく、一人の男が現れる。男の名前はブラッキー・アーチャー。はき古したジーンズに薄いブルーのシャツを着た、尊大な男だ。ブラッキーは皿洗いでも何でもいいから店で働かせてくれと頼む。荒々しいが、同時にどこか洗練された魅力のある彼に、ジェニファーは言いようのないときめきを覚えた。「僕ほどの男を雇わない手はありませんよ」ブラッキーは青い瞳をきらりとさせ、ジェニファーに迫った。■レベッカ・ウインターズの最新作は、ハーレクイン・イマージュより来月発売予定です。こちらもどうぞお見逃しなく。
  • 涙の雨のあとで
    3.0
    数カ月の休暇のあと、看護師のルーシーは仕事に復帰した。その初日、彼女は信じられない話を耳にする。コナーが小児科長として病院に戻ってきたというのだ。なによりも仕事を優先し、恋人だったルーシーを捨てていった彼が?医師としてさらに出世するためアメリカへ渡ったはずなのに、なぜ今になって戻ってきたのか……その答えは、ルーシーが恐れていたとおりのことだった。コナーは別れたあとで彼女が産んだ娘イザベルに会いに来たのだ。彼は娘の正式な父親になるためならなんでもすると言い放つ。ルーシーは不実な彼が信じられず、なんとしても娘を守ると心に誓った。■今月から、同じ病院を舞台に、ジェニファー・テイラーの作品を二カ月連続でお届けします。生と死が交錯する過酷な医療現場で起こる、家族をめぐる愛の絆の物語にどうぞご期待ください。
  • 誤解が招いた愛 王宮への招待
    3.0
    アリーの夫は四カ月前に車の事故で亡くなった。突然のことに、いまだ心の整理がつかない状態だ。そしてこのほど、同乗していた女性の身元が判明した。ローマにほど近い町に住む、著名な公爵の夫人だという。遺された彼女の夫に会い、悲しみを分かち合えたら――。そんな思いがふくらんで、アリーはローマに飛んだ。ところが、公爵の屋敷では門前払いされてしまう。なんとしても公爵に会いたいアリーは、公爵の関係者らしいジーノという男に導かれるまま、車に乗りこむ。自分の運命が大きく変わるとも知らずに。
  • ワイングラスの向こうに ベラ・ルチアが結ぶ恋
    3.0
    レイチェルは〈ベラ・ルチア〉のワイン仕入れの責任者として太陽の輝く夏のフランスを巡っていた。たまたま立ち寄ったアルザスの小さな町で出会ったのはすばらしいワインだけではなかった。ワイナリー〈シャルティエ〉の経営者リュクは最高級のピノ・グリと甘く酔わせる恋の味を教えてくれた。とはいえ、レイチェルはじきにロンドンに帰る身だ。それに、リュクもどこか苦悩を抱えているように見える。でも、この思いは止められない。リュクは彼女が初めて知った理想の男性なのだから……。★〈ベラ・ルチアが結ぶ恋〉はロンドンに三店舗を持つ高級レストラン〈ベラ・ルチア〉の創業者一族の物語です。★
  • 恋のプリンセス 王宮の恋人たち II
    -
    カステルマーレ公国王女レジーナには、少女のころから思いを寄せる男性がいた。宮殿専属の庭師の息子で、今は獣医となったディゾだ。ディゾは厳格な階級意識に縛られた父の言いつけに従い、レジーナとの距離を慎重に保っている。しかし、レジーナは自分の気持ちを抑えられなかった。ペドロサ国王ニコラスとの婚礼が迫った今、彼女は一大決心をした。ディゾが滞在するサルディニアに行こう。誰にもじゃまされず、彼と一夜を過ごすために。■ハーレクイン・イマージュの人気作家レベッカ・ウインターズが綴る王室をめぐる物語。第一話でヒーローを務めた皇太子の妹レジーナが登場します。王女ゆえの苦悩に満ちた、その恋のゆくえは……?
  • 突然のプリンセス 王宮の恋人たち I
    3.0
    アレクサンドラはせっぱつまっていた。ハリウッド女優だった母が莫大な借金を残して亡くなり、返済するには母が遺したダイヤモンドを処分するしかない。ニューヨークの高級宝飾店に引き取ってもらおうと出向いた彼女はダイヤモンドはすべて模造品だという鑑定士の言葉に呆然とした。そんなことはありえないわ! 食ってかかるアレクサンドラの前にその一部始終を監視カメラで見ていた店のオーナーが現れた。君の問題を解決する方法がある、とオーナーは言い、自分の素性を明かした――カステルマーレ公国の皇太子ルッカだと。そして、ルッカはアレクサンドラに驚くべき解決法をもちかける。■地中海の小国カステルマーレの王室をめぐる物語。王位継承に伴う結婚問題に悩む皇太子ルッカは、偶然目の前に現れた女性に惹かれ……。
  • 天使に届いたプレゼント
    -
    クリスマスシーズンを目前にした日、デザイン会社を営むペイジのもとに、一人のハンサムな男性が訪れた。彼はサムと名乗り、ペイジに一通の封筒を手渡す。なんでもペイジに渡してほしいと、ある人物に頼まれたというのだ。困惑してペイジはあれこれ質問するが、サムは彼女の問いにはいっさい答えず、去ってしまう。狐につままれた気分で開けた封の中には、指定の場所に行けば欲しいものが待っているというメモが入っていた。何かのいたずらかしら? それに、あのハンサムな彼は何者?思い悩んだあげく、翌日ペイジは指定された場所に向かうが……。■筆力に定評のある人気作家ケイシー・マイケルズがディザイアに初登場! 本作は10月刊D~1334「キスの意味を教えて」の関連作品です。クリスマスの雰囲気がたっぷりつまった一作に仕上がっています。どうぞ最後までお楽しみください!
  • 迷える花嫁
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    ヘザーは挙式前日に結婚を取りやめ、ロンドンにやってきた。過去を知る者のいない場所で新しい暮らしを始めたかったのだ。ところが派遣の看護師として勤務についた初日、思いもよらない男性と再会する――小児科医長のアーチーだ。彼こそ、あの日私に勇気をくれた人だった。教会の外でベンチに座って思い悩んでいた私に、優しく声をかけ、自分の心に従うことだと励ましてくれた彼。そのアドバイスに力づけられ、私は婚約を解消した……。実のところアーチーは思いやりのある優秀な医師だった。なのにもうすぐ辞めるという。ヘザーは胸に鈍い痛みを覚えた。
  • スペインの風に吹かれて
    4.0
    ヨーロッパツアーのガイドとして働くジリアンは、休暇をとってスペインのラ・マンチャ地方をドライブしていた。偶然通りかかったオリーブ農園に魅せられツアーのコースに組み入れられないか考えていたせいだろう、対向車をよけきれずに衝突事故を起こし、重傷を負ってしまう。そんな彼女を救い出し、病院へと搬送してくれたのが、対向車を運転していたハンサムなスペイン人男性、レミだった。レミはあのオリーブ農園の経営者にして、トレド伯爵家の末裔。けなげに痛みに耐えるジリアンを気遣い、彼女を自分の館に連れ帰る。ジリアンは戸惑いながらも、彼に惹かれる自分を抑えられなかった。★数々の受賞歴を誇る人気作家レベッカ・ウィンターズがスペインを舞台にやさしい愛の物語を描きました。オリーブの木を揺らす風のように、ひそやかで静かな愛がまっすぐ心に響いてくる一冊です。
  • 恋はひそやかに
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    クレアの住むバンガラータの町で、舞踏会が開かれることになった。主賓は人気TVドラマのヒーロー、マット・シェフィールド。その彼の隣に座ることになり、クレアは不安に襲われた。マットは自分を傷つけたかつての恋人に驚くほど似ているのだ。魅力的な笑顔の美男子。でも本当は浅はかで不誠実な男に違いない。そんな偏見は、マットがバンガラータを悪く言うのを偶然聞いた瞬間、怒りに変わった。見ていなさい、マット。思い知らせてあげる。ドレスアップして席に着いたクレアはそっけない態度をとり続けた。にもかかわらず、マットは二人きりで会いたいと言いだした。なんて恥知らずな男なの。下心が見え見えじゃない。彼がその気になったところで冷たくあしらってやるわ!作戦は順調に見えたが、蠱惑的なマットにペースを乱されてしまう。

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