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  • 雪に舞う奇跡
    完結
    3.0
    唯一の肉親だった祖母が亡くなり、ひとりぼっちになったセイディ。その上借金のせいで家も売り払うことに。幸い買い手はすぐに見つかり、相手が住み込みの家政婦を探しているというので、セイディはそのまま雇われることになった。安心したのもつかの間、彼女は数日後、やって来た雇い主に絶望の底に突き落とされてしまう。「きみは若すぎる。僕は田舎の中年女性を雇いたい」彼はリッチで美しく、背も高い男性で、女性に言い寄られることにうんざりしていたのだ!
  • ばら咲く季節に
    4.0
    フローレンスは牧師の娘。病み上がりの母を世話するため、少し前に病院勤務をやめた。母は健康を取り戻しつつあるが、家計は苦しく、高名な外科医フィッツギボンのもとで働くことになる。ロンドンでの仕事は面白かったし、給料も驚くほど高額だ。有能なフィッツギボンにも好意を抱き始めたフローレンスだったが、彼はいつも冷ややかでそっけなく、仕事以外の話をしようとしない。しかも、結婚を前提に交際している女性がいるようだ。きっと私のことなんか全然関心ないんだわ――と、フローレンスが後片づけを始めようとすると彼が突然言った。「食事に行こう。仕事の後はリラックスしないとね」

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  • 妖精のくれた恋
    完結
    2.0
    行方不明の弟を捜すためマークスタイン国のプリンセスの旅のお供をしているネル。行く先はアンティグア島。長い航海の先にたどり着く離れ島だ。そこで弟は行方不明になった――。目的のためわがままなプリンセスの言いなりになっていたネルだけれど、ひょんな事情で船がプリンセスを乗せないまま出港してしまった。ネルは秘書オルガに言いくるめられて、プリンセスのふりをすることになって…!? 航海は2週間。逃げ場のない私はいったいどうなってしまうの?
  • 偽りのシンデレラ
    -
    慣れないスーツにハイヒールという格好で、T・Jは怯えながら空港でクリストファーを待っていた。いとこで広告代理店社長のテレサに頼み込まれ、テレサになりすまして彼と商談を進めることになっていたのだ。たとえ外見はうりふたつでも、地味な私がセクシーないとこの行動をまねできるわけがない。だが、現れたクリストファーを見て、T・Jは予期せぬときめきを覚え、精いっぱいあでやかな笑みを浮かべた。

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  • ばらに秘めた思い
    4.0
    セアラは父の死後、継母に家を出ていくように言われ、ロンドンで病院の受付をしながら寂しく暮らしていた。この先、何か胸のときめくようなことは起こりそうもない……。親しい友人も恋人もいないセアラは猫だけが友だった。そんなある日、セアラは病院の医師であるノータ教授から、2週間、オランダに住む彼の祖母の世話を頼まれる。これを引き受ければ退屈な毎日から解放されるかもしれない。いつも不機嫌そうな教授の申し出に驚きながらも、セアラは休暇を取り、オランダへ旅立った

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  • 片思いの日々
    完結
    3.0
    マチルダは村の診療所のドクター・ラヴェルに恋をした。彼は家柄も容姿も申し分のない男性。美しい婚約者までいる。とりえもなく厄介な家族を抱えた自分が相手にされるはずもない。マチルダにできるのは診療所の受付という地味な仕事を誠実にこなすことだけ。それに、望みはなくとも淡い恋は陰鬱な日々にほのかな明かりを灯してくれた。それで充分満足だった。そんな彼女をほうっておけないドクター・ラヴェルは、いつしか無垢で無欲な彼女から目が離せなくなり…!
  • ケーキで恋を
    完結
    3.0
    姉夫婦の留守中、子供たちの面倒をみることになったカッサンドラ。美しいスコットランドでの日々は楽しかったが、気になるのは子供たちが口にする、裏山の“人食い鬼”の話。興味をひかれて山へ登ってみると、裏山の館に住む目の不自由な男性に冷たく追い払われてしまった。ハンサムだけれど無愛想な彼、ベネディクトこそが人食い鬼の正体だった。でも、なぜ周囲のすべてに固く心を閉ざしているの? カッサンドラはどうしても彼がほうっておけなくて…。
  • 御曹子とシンデレラ
    完結
    4.0
    ジェニーは複雑な思いで「独身者オークション」の司会を務めていた。彼女の目の前で、魅力にあふれた独身男性が次々と落札されていく。ちょっと魅力に欠けるジェニーに、どの男性も目線すら合わせてくれない。だが会の終了後に、権利書を渡されたとき、彼女は驚いた。友人たちが一夜のデートの権利をプレゼントしてくれたのだ。しかもその上、デートの相手はリック・ローガン。御曹司にして、名うてのプレイボーイ。そして彼女が秘かに思いを寄せていた男性だった!
  • 名誉の問題
    完結
    -
    12歳のカサンドラは、大きな木の上で子猫と一緒に降りられなくなっていた。そんな時、ヴィンセントが現れて無事に降ろしてくれた。これがふたりの出会いだった。そして8年の歳月が流れ、ヴィンセントは亡くなってしまった友人との約束を守るために結婚を決意する。友人は亡くなる前に、自分の妹と結婚してくれと彼に頼んでいたのだ。その妹がカサンドラだった。はたして彼女はどんな娘に育っているのだろうか? とりあえず彼は彼女を自分の屋敷に招待したが――!?
  • 打ち明けられない恋心【あとがき付き】
    完結
    2.8
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】看護師のセリーナが働くロンドンの病院に、オランダ人のロレンスが事故で入院してきた。セリーナは入院初日から求愛されるが、どこか彼を信用できず、ロレンスの従兄で医師のヘイスに相談に乗ってもらっていた。ヘイスの気配りに慰められるが、この想いは好意なだけ…と、言い聞かせて、セリーナはロレンスと結婚するつもりでオランダに渡った。だが、そこで待っていたのは手ひどい裏切りだった。すると、途方に暮れるセリーナの前に、心やさしいヘイスが現れ…!?
  • 記憶喪失の花嫁
    完結
    4.8
    目覚めると、ホイットニーは記憶を失くしていた。ベッドの横で眠る美しい男性は誰? クロゼットにかけてあるウエディング・ドレスはまさか私のもの? 混乱状態のホイットニー以上に、花婿も困惑したようだった。やがて彼、ゼーンから受けた説明は――ふたりは新婚旅行中のカップル。私は真夜中のプールで頭を打ったらしい。でも…熱々の新婚のはずなのに、なぜか花婿はぎこちなく、ホイットニーから誘惑しても、肌を合わせようともしてくれなくて…?
  • 悲しみからの旅立ち
    -
    マーゴは平凡な顔立ちをした、心のやさしい牧師館の娘。ある夜、道で困っている家族を助けようとしていたところへ、車でドクターが通りかかり、すっかり世話になった。ゆったりと落ち着いた物腰、美しい顔立ち。青い瞳のガイス・ファン・ケッセル医師。この魅惑の医師と出会ったことで、マーゴの中で何かが揺らぎだす。その後、ガイスとは何度か会う機会があったが、彼は有名な小児外科の大権威――どこまでいっても遠い存在。ところが、マーゴの人生に耐えがたいほど大きな悲しみが襲いかかった。マーゴがガイスの肩で思いきり泣くと、なんと彼にプロポーズされて……。 ■HQイマージュで根強い人気を誇るベティ・ニールズの作品をお贈りします。ヒロインを温かく包み込む穏やかな年上の医師ヒーローの魅力に、読者の皆さまもうっとりとなることでしょう。

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  • 不機嫌な教授
    完結
    2.3
    最初は楽しみなアルバイトだった。田舎育ちで故郷を離れたことのないポリーは、近所のサー・ロナルドの屋敷で原稿をタイプする仕事に採用され、喜んでいた。だが、その友人で「教授」と呼ばれるハンサムだけれど横柄な男性サムが現れて以来、日々は緊張の連続に変わった。皮肉な台詞、思わせぶりな射るような視線。そのうえサー・ロナルドが急死し、ポリーは彼の屋敷に住み込み仕事をつづけることになってしまう。彼の美しい婚約者に嫉妬されたくなんて、ないのに。
  • 意外なエピローグ
    完結
    4.0
    恋人を突然亡くしたリンダは、悲しみのあまり無謀なことを思いついた。子供が欲しい。できれば恋人に似た黒髪の。でなければ、この胸がはり裂けてしまう…。思いつめた彼女は兄に頼んで匿名の精子提供者を探してもらい、男児を出産した。――こうしてシングルマザーとして生きることになったリンダの前に、恋人候補が現れたのは1年半後。家事も育児も完璧にこなす兄の友人ニックだ。でも彼はリンダのことを「亡き恋人の子を産んだけなげな女性」と美化していて…?
  • 幸せをさがして
    完結
    3.6
    「これで私たち自由よ!」意地悪な継母のもとを飛び出したベッキー。今まで家政婦のようにこき使われ、そのうえ彼女の愛する老犬や猫まで虐げられてきた。これからはひとりと2匹で生きていくのだ。でもこのどしゃ降りの雨のなか、まずは住む場所と仕事をみつけなければならない。すると、途方に暮れる彼女の横に1台のロールスロイスが停まった。運転席の男性は彼女を温かい車中に招き入れただけでなく、その境遇を知るや、信じられない提案をもちかけて…?
  • 魔法の都ウィーン
    -
    コーデリアは父亡きあと、継母にずっと粗末に扱われてきた。だから、住み込みの家庭教師の職を得たときはとてもうれしかった。しかも教え子の少女がウィーンの伯父の家にしばらく滞在する間、彼女も同行することになったのだ!30代半ばという少女の伯父チャールズは、ハンサムでとても背が高く、優秀な麻酔医だそうだが、コーデリアにはとてもそっけない。いくら彼に惹かれても、分不相応なのは明らかだから、芽生えた恋心はそっと心にしまっておくしかなかった。でも人々は言う。ウィーンの町には不思議な魔法がある、と。コーデリアは願った。彼の心に魔法をかけられればいいのに……。■ベティ・ニールズの描く穏やかで心温まるロマンスは、いつの時代も読者の心を優しく癒してくれます。イギリスやオランダを舞台にした作品が多く知られる作家ですが、今作は、仕事で訪れたウィーンの町で運命の男性を見つけるヒロインの物語をお届けします。
  • マチルダの恋
    -
    牧師館の長女マチルダは、赤い髪に緑色の瞳が印象的な娘だ。美しくて気立てもよいので、何度かプロポーズされたこともある。けれど、26歳の今日まで心を動かされなかった。いつか本当に結婚したいと思える男性が現れる――そんな気持ちを捨てきれなかったのだ。ミスター・スコット=サーロウを教会で初めて見かけたとき、マチルダはまさしく一目で恋に落ちた。“この人だ”という直感は、実際に知り合ってみて確信に変わった。でも、彼と私が結婚するなんてあり得ないわ。だって、あんなにきれいなフィアンセがいるんだもの……。
  • 夏の気配
    4.0
    ロンドンで見習い看護師をしていたフィーベは、病気の叔母の面倒をみるためサフォーク州の村へやってきた。口うるさく偏狭な叔母の世話は並大抵ではなかったが、主治医ジョージの温かな見守りと励ましのおかげもあり、なんとか最期までみとることができた。ところがその直後、フィーベに思わぬ災難が襲いかかる。叔母が財産をすべて寄付したため、家を失ってしまったのだ。呆然とするフィーベに、ジョージが突然驚くべき言葉をかけた。「ぼくらが結婚するのがいちばんいいと思うんだ」
  • 許されない関係
    完結
    2.0
    「私はあなたの過去に何があったかなんて知らずにあなたに恋したのに…」助産師になりたてのサラは、初めて訪れた新しい職場で信じられないほどセクシーな医師ジェイミーと出会い、一瞬で恋に落ちた。ジェイミーは有能で誠実な医師。彼に積極的にアプローチされ、生まれて初めて愛を知ったサラ。そして純潔を捧げて彼女は幸せいっぱいのはずだった。彼には決して忘れることのできない女性がいて、その女性を彼から奪ったのが、自分の兄だと知るまでは。
  • 忘れえぬ思い
    3.5
    ティモンと出会ったきっかけは一風変わっていた。エロイーズが階段で転んだとき、持っていたパイナップルを彼にぶつけてしまったのだ。驚いたことに彼は、つぶれたパイナップルの代わりにと、たくさんのフルーツを贈ってくれた。もう会うこともない相手とはいえ、エロイーズの心はときめいた。ところが思いがけず、彼女は友人の家でティモンと再会する。彼は家柄のよい、優秀な医師だった。私なんてお呼びじゃない。住む世界が違いすぎる。けれど、そっと見つめるだけなら許されるはず……。■大家ベティ・ニールズが描く、心温まる物語。風変わりな出会いには、どんな結末が待っているのでしょうか?
  • 王妃になる条件
    完結
    3.5
    早急に妻を必要とするサルク国シークのため花嫁探しに乗り出した心理学者のルー。でもどんなにシーク・ザイドが魅力的でも、彼の厳しい条件にぴったりあう女性をたった1週間で見つけるなんてとても無理だわ! だがザイドはルーの苦労を知ってか知らずか、彼女がやっとの思いでリストアップした女性たちをにべもなく却下してしまう。その上突然ルーの唇を奪ったかと思うと、彼の激しい情熱に浮かされたままの彼女に自分との結婚を強要してきて…!?
  • プレイボーイの治療法
    完結
    3.5
    魅惑的な青い瞳と近づく女性をたちまち虜にしてしまうセクシーな微笑み。ジョージは10歳の頃から女性に不自由したことがなかった。それは医師となった現在も変わらず、数多の女性たちとベッドだけの関係を重ねている。そんなある日、ジョージは勤務明けに事故で大破した車を発見する。なかにはまだ金髪の可憐な女性が…。義務感にかられ彼女を助け出したジョージだが、涙に濡れた大きな瞳と甘いお礼のキスに、かつて感じたことのない神聖な衝動を覚え!?
  • 恋するシャーロット
    完結
    4.0
    雑誌記者シャーロットは、覆面作家スターリングのインタビューを取ろうと奔走中。どうしてもスクープの報奨金5万ドルを手に入れなければ、想い出のつまった我が家を手放さなければならない。「このネタ、絶対取ってみせるわ!」取材に励むシャーロットだが、成果はナシ・・・。それどころか、突然彼女の家に居候することになった謎の青年ブレットの魅力に翻弄されっぱなし!振り回されている場合じゃないわ、シャーロット!今は仕事に集中しなくちゃ!でも、ブレットの笑顔が次第に心に焼きついて・・・・・・!
  • 偽りのシンデレラ
    完結
    4.0
    セクシーないとこのテレサのふりをして、商談相手の社長と会うことになったT・J。顔がそっくりなせいで、いつもテレサには無理難題を押しつけられてきたが、今回も災難だった。相手の社長クリストファー・マカフィーは挨拶もそこそこに、熱でその場に倒れこんでしまったのだから。T・Jの懸命な介抱により、彼は意識を取り戻し、やがてふたりは互いに恋に落ちる。だが、元気になった彼は、自分を助けたのは「テレサ」だと信じていて…!?
  • 古城のロマンス
    -
    看護師のユージニアには、1年半前に婚約した堅実な恋人がいる。だが、結婚のためにといっさいの贅沢を許してもらえず、彼の母親からも何かと文句をつけられ、息苦しい毎日だった。ため息をつくユージニアにいつも声をかけてくれるのは、同じ胸部外科で働く、外科医長のドクター・グレンフェル。長身で穏やかで、誰からも尊敬されている医師だ。ある日ドクター・グレンフェルに頼まれ、ユージニアは彼の助手としてポルトガルに同行することになる。そこで彼女を待っていたのは、忘れていたすてきな日常だった。
  • 恋はあせらず
    完結
    -
    生活のため、わがままな老婦人の家政婦として薄給でコキ使われているケイト。だがそんな彼女にも夢があった。お金をためて、料理の腕を活かしてケータリングの仕事を始めるのだ。ところがある日、パーティーでケイトは窮地に陥ってしまう。「こんな平凡なデザートをよくも出せたわね!」と、大勢の招待客の前でののしられたのだ。だが、そこでひとりの男性が声をかけた。「僕はこの味が好きだな」と。彼はケイトが苦しめられていることに気づき、そっと手をさしのべて…?
  • 突然・・・結婚!
    完結
    4.5
    実業界の若き大物で、謎に満ちたグラント・オハラを取材することになった記者シャイアン。ニューオリンズは謝肉祭の真っ最中で街中が仮装パーティーだった。彼女も仮装して彼と落ちあうことになるが、雑踏のなかで殺人事件を目撃してしまう。赤い悪魔の衣装を着た彼らはいったい――? とっさに逃げこんだ教会には大勢のカップル。まぎれこんだシャイアンとグラントは、なりゆきで結婚の誓いをたてる。だが、お芝居かと思っていたその結婚式が実は本物だと知って…!?
  • 暗闇から始まる恋
    完結
    3.4
    身に覚えのない罪で突然身柄を拘束され、言葉を失ったジョージー。無実を訴えるも信じてもらえず、魅力的だが傲慢なシークレットサービスの監視下で生活することに。有無を言わさぬ冷たい眼差し、尊大なオーラさえ漂う長身、どんな行動も見逃すまいと常に追いかけてくる彼の視線が熱を帯びているように感じるのは、本当に私の思いすごしなのかしら……。目に見えない敵に怯えるヒロインと美しく逞しいタフガイヒーロー。極限状態で出会ったふたりの愛の行き先は!?
  • 砂のささやき〈砂漠の王子たち〉
    完結
    2.0
    ディジーは10代の頃、砂漠の国バラカットの王族サラーフと恋に落ちた。バージンも捧げて将来を誓いあったのに、若すぎたふたりの愛は激しすぎて、最後は互いを憎むようにして終わった。だが10年後、親友からの1本の電話がふたりを再び結びつけた。「お願い、サラーフを誘惑して。でないと私、彼と無理やり結婚させられる…」恋人のいる親友に泣きつかれ、ディジーはやむなくバラカットの地に降り立った。そこにはもはや少年ではない、シークとなった彼がいて…。
  • せつないプレゼント
    -
    唯一の肉親である祖父が心臓発作を起こしたという知らせを受け、メアリー・ジェーンはすぐに祖父のもとへ駆けつけた。祖父は彼女を待ち構えていて、オランダから呼び寄せたという男性、ファビアン・ファン・デル・ブロクを紹介して言った。「私が死んだら、ファビアンがおまえの後見人を務めてくれる」メアリー・ジェーンは驚きのあまり息をのんだ。私はもう二十二歳よ。なぜ後見人が必要なの?ファビアンは、見た目は満点の男性だけれど、ひどく傲慢で、まるでばかにしたように私を見ている。そんな男性が私生活に干渉してくるのは耐えられないわ!
  • ノルウェーに咲いた恋
    -
    ルイーザは、いつかイギリスを離れるのが夢だった。継母の干渉から解放され、本当の自由を手に入れたかった。ある日、その夢をかなえるチャンスが舞いこんだ。ノルウェーで療養する病人のつき添い看護師の職に応募して、見事採用されたのだ。病人は若く気まぐれな女性だった。だが、いちばんの問題は彼女の兄サイモンだ。初対面のときから威圧的で、ルイーザを経験不足と決めつけた。これまで妹やほかの人に命令して、思いどおりにしてきたのね。私は黙ってあなたの言いなりになどならないわ。★ベティ・ニールズがていねいな筆致で描く冷たい海と雪の世界、ノルウェー。そこでルイーザの胸に生まれたほのかな想いとは?
  • 魅惑のドクター
    -
    看護師のジュリアは、病院から自宅に戻る患者のつきそい役を頼まれ、車でロンドンからスコットランドに赴いた。ところが到着した患者の家で雪に閉ざされ、そこで1泊するほかなくなる。その深夜、ふいに玄関先に現れたのは青い瞳の大柄な医師アイヴォだった。
  • 咲かない薔薇
    4.0
    デボラは出会ったときからヘーラルトに恋をしていた。彼は優秀な医師で、心から信頼できる。まさに私の理想の男性だわ。そのヘーラルトが、ある日突然こう尋ねた。「僕と結婚する気はないか?」呆然とするデボラに、彼は落ち着き払ったまま言い添えた。「愛情などいらない。形だけの妻が欲しいんだ」こんな冷たい申し出を、プロポーズと呼べるのかしら?すっかり落胆したものの、デボラの胸にはかすかな希望も芽生えた。たとえ片思いでも、愛する人とずっと一緒にいられるのなら……。■本作では輝く星が重要な役割を果たします。読み終えたあと、夜空を見上げてベティの笑顔を思い浮かべたくなることでしょう。
  • レイチェルの青い鳥
    -
    看護師として働くレイチェルは、充実した生活を送っていた。やりがいのある仕事、頼もしい仲間たち、愛する家族。悩みといえば、ボーイフレンドがわがままで、つい振り回されてしまうことくらいだ。それを見て、上司のファン・トゥーレ教授が助言をくれた。「彼が望む女性になろうとせずに、そのままの君でいなさい」その言葉は胸にしみて、レイチェルはいつしか教授の存在を意識するようになった。今まで気づきもしなかったけれど、あの人はいつも私をやさしく見守ってくれた……。でも、なぜ?
  • 正しい恋の選び方
    完結
    4.0
    女なんてどうせみんな、派手好きで気まぐれで、厄介事ばかり運んでくる台風みたいなもの――奔放な母をもつフィリープの信念は生涯独身。コンピューター・プログラマーとして成功したあとも仕事一筋に生きてきた。そんな彼を心配した弟たちは家の修繕にかこつけ美しき女性内装業者のジャニスを紹介するが、てっきり男性が来るものと思い込んでいたフィリープは突然現れたジャニスにあたふた。鋼の信条に基づき、彼女への恋心をなんとか押し殺そうと努力するけど…!?
  • 春を待ちわびて
    4.0
    ロンドンの病院で看護婦として働くフィリダは、両親と一緒に船旅に出る白血病の少女の付添役を務めることになった。無事出発したものの、途中で少女の病状が悪化し、フィリダは少女と一緒にマデイラ島で下船せざるを得なくなる。見知らぬ土地で重病の少女を抱え、途方に暮れるフィリダに、同じホテルに滞在する一人の医師が救いの手を差し伸べた。ピーテル・ファン・シッタート――大柄で端整な顔立ちのオランダ人だ。少女を診察すると、彼は病院に連絡して救急車を手配してくれた。なんて頼れる人。でも、明日以降はもう二度と会うこともないだろう。フィリダは複雑な気持ちを抱きながら病院に向かった。
  • 冬の恋物語
    4.0
    ああ、今日もくたくただわ……。病院で住み込みの雑役係をしているクローディアは、苛酷な労働のため、ベッドに倒れ込む日々を送っていた。世話になっていた大おじが亡くなり、その家を相続した遠縁の男性に追い出されてしまったからだ。しばらくして、大おじの診察に訪れていた医師トマスが、彼女のもとを訪ねてくるようになる。何度か二人で食事したあと、彼は唐突にクローディアに結婚を申し込んだ。「結婚すればきみは自由を、ぼくはよき友人を手に入れられる」
  • せつない秋
    3.5
    専属看護師として雇われた老男爵夫人の屋敷へ向かう途中、サファーの車はエンストを起こしてしまった。通りがかりの男性に助けられたものの、彼の言動は傲慢で腹立たしく、怒りを抑えてお礼を言うのが精いっぱいだった。ようやく屋敷に到着し、温かく迎えられたサファーは、心配していた男爵夫人に道中の出来事を語り始めた。再び怒りがこみあげてくるのを感じ、彼女は思わず声をあげた。「彼はまるで悪魔の王様のようでしたわ!」そう言い放ったとき、まさにその人物が現れた。驚いたことに、彼は雇い主の子息ファン・ドイレン男爵だったのだ。■古きよき時代の心温まるロマンスを描いて根強い人気のB・ニールズ。けなげで一生懸命なヒロインが、年上の謎めいた男性に翻弄される姿がいつも切なく胸に迫ります。秋のハイランド地方を舞台にした、看護師と男爵のシンデレラ・ストーリーです。
  • ほろ苦いプロポーズ
    -
    イギリスで看護師として働くラヴィニアの夢は、両親亡きあと伯母に引き取られた妹と、また一緒に暮らすことだ。自分たち姉妹につらく当たる伯母と早く縁を切りたい。そのためラヴィニアは思いきって、好条件で働けるオランダに渡った。落ち着きしだい妹を呼び寄せよう。勤務先の病院には、病理学の権威テル・バフィンク教授がいた。その端整な容貌と温かい人柄で、看護師たちの憧れの的だ。ある日、教授に食事に誘われて、ラヴィニアは有頂天になる。彼みたいな男性に相談にのってもらえたら、どんなにいいかしら……。そんな思いが別の感情に変わるのに時間はかからなかった。★オランダのアムステルダムを舞台に、看護師のラヴィニアと医師のテル・バフィンク教授の大人のロマンスが展開されます。
  • サンライズ・ヒル 恋人はドクター
    -
    ヒンドレ村のビアトリス・ブラウニングは二十六歳。獣医の父を手伝いながら、のどかで単調な毎日を送っていた。ある日、突然その平穏が破られた。父が心臓発作を起こしたのだ。幸い近くにいたオリバー・ラティマー医師のおかげで、一命はとりとめた。そして数日後、臨時に父の代理を務めるため青年獣医コリンが現れ、たちまちビアトリスは彼と恋に落ちた。だが、明るい魅力的な外見の裏にコリンは全く別の面を隠していた。ショックを受けたビアトリスを支えてくれたのはまたもオリバー。彼女の感謝はいつしか愛に変わったけれど、オリバーの心は……。■“ドクターとの恋物語”――正義感にあふれた知的なお医者さまは、まさに女性の憧れ。そんなドクターに恋をしてしまったら?
  • さよならは言わない 恋人はドクター
    -
    夜の救急センターには、素早い処置を必要とする患者が運ばれてくる。てきぱきと冷静に対処するルイーズ・ペインに皆は一目置いていた。夜間勤務の婦長という普通の人とは昼夜逆の生活をしているのも、彼女には妹二人と弟一人を扶養する義務があるからだ。父を追うようにして母が亡くなってから、もう二年になる。黒髪に整った顔は人目を引くが、ルイーズ自身は気づいてもいない。以前は若い医師たちが頻繁にデートに誘ったけれど、妹弟の存在を知ると彼らの熱はたちまちさめていった。それがある日、長年にわたって尊敬してきた一人の顧問医師が、ルイーズより先に妹や弟の心をすっかりつかんでしまった。■“ドクターとの恋物語”―正義感にあふれた知的なお医者さまは、まさに女性の憧れ。そんなドクターに恋をしてしまったら?
  • 二人のティータイム 恋人はドクター
    4.0
    メリー・ジェーンは中学生のころ両親を亡くし、姉のフェリシティと二人、伯父に引き取られて成長した。今、フェリシティは恵まれた美貌を生かし、売れっ子のモデルとして大活躍している。一方平凡な娘メリー・ジェーンは、伯父が遺したコテージで、お菓子を焼き、小さな喫茶店を営み、つつましく生計を立ててきた。彼女はひょんなことから、高名な医師サー・トマスと知り合った。たくましく、しかも深みのある豊かな魅力を持つ大人の男性に恋心を抱き始めていることに、メリー・ジェーンは気がついた。だが、彼を姉のフェリシティに紹介したことから、サー・トマスはすてきな姉にのめり込んでいくようで……。■“ドクターとの恋物語”――正義感にあふれた知的なお医者さまは、まさに女性の憧れ。そんなドクターに恋をしてしまったら?
  • 他人同士
    4.0
    マチルダは両親を亡くして以来、医師である伯父のもとで育ち、今は診療所を助けて看護師として働いていた。そんな彼女の静かで平穏な毎日も、伯父の死で一変する――すべての遺産を継いだ従兄に家を追い出されたあと、老人看護の職にやっと就くが、過酷な労働に倒れてしまったのだ。八方ふさがりの彼女に救いの手を差しのべたのは、伯父の知人である魅力的なオランダ人医師、ラウヴェルトだった。他人も同然の彼に突然プロポーズされ、マチルダはとまどった。なぜなら以前、結婚は“都合がいい”と彼が言うのを聞いたから。
  • 忘れ得ぬ出会い
    -
    看護婦のヴィクトリアは、休暇で故郷に帰省中、すてきな男性に出会い、すっかり心を奪われてしまった。でも、彼は外国からの旅行者のようだったから、もう一度会えるチャンスはほとんどないだろう。名前も知らぬ男性のことなど忘れなくてはと、ヴィクトリアは強く自分に言い聞かせた。ところが仕事に戻った日、あの男性が病院の廊下を歩いてきた。オランダに住む医師で、名前はアレクサンダーというらしい。「勤務が終わったら、デートでもしよう」偶然再会しただけなのに、親しげな様子で誘われ、ヴィクトリアの胸に喜びと疑念が同時にこみあげた。
  • 猫と紅茶とあの人と
    3.0
    ある雨の日、バス停でけがをしたクレアラベルは、車で通りかかった男性に助けられ、家まで送ってもらった。車はロールスロイス、長身でハンサム、洗練された身なり。猫2匹と暮らす彼女の狭いフラットには場違いな男性だ。マルク・ファン・ボーゼルと名乗った彼は整形外科医でクレアラベルのけがの手当てをして帰っていった。翌朝、理学療法士として働く病院に出勤したクレアラベルは病棟の回診に意外な人物が加わっているのに気づいた。昨日の彼だわ! だがマルクは彼女に目を留めもせず……。
  • いつか花嫁に
    -
    平凡で控えめな看護師のキャロラインは、休暇で訪れたアムステルダムですてきな男性と巡り合った。マリウス・ファン・ハウベン――同僚のコリーナの従兄だ。すばらしい家に住み、背が高くてハンサムなマリウスは、コリーナに頼まれて本を届けただけのキャロラインに優しくしてくれた。休暇が終わり、イギリスに戻っても、彼の面影が忘れられない。もう二度と会うこともない人なのに……。けれど思いがけず、彼女の働く病院にマリウスがやってきた。なんと彼は、高名な麻酔医だったのだ!にっこり微笑みかけたキャロラインを、マリウスは冷たく見つめるだけ。彼は、わたしのことなんか覚えていないのかしら……。■優しく心温まる作風で変わらぬ人気を誇るベティ・ニールズ。9月にハーレクイン・イマージュから刊行される新作は、勤勉で家族思いのけなげなヒロインが、美しい恋人のいる男性にかなわぬ恋心を抱く、それはそれはせつない初恋の物語。どうぞご期待ください。
  • やどりぎの下のキス
    4.0
    病院で電話交換手をしているエミーは、頼まれた書類を届けたことがきっかけで、オランダ人の高名な医師、ルエルドと顔見知りになった。ルエルドはどこかよそよそしく、人を寄せつけない雰囲気だが、ときには夜勤明けのエミーを家まで送ってくれたり、上司に叱られている彼女をかばってくれたりした。なぜ彼のように名誉も地位もある魅力的な男性が、地味で平凡な私の心をかき乱すような行動を取るのだろう?エミーがひどく困惑し、思い悩んでいたとき、来るクリスマスについてルエルドが信じられない提案をした。
  • ハナの看護日記
    3.3
    新生児室の看護師ハナは、献身的にある赤ん坊を看病している。英国旅行中に事故に遭ったオランダ人女性が産んだ未熟児だ。順調に母子が回復し始めたころ、オランダから見舞客が訪れた。母親が心酔する“ファレンテインおじさま”に違いない。意外にも若々しく端整な顔立ちにハナは思わず心を奪われたが、ファレンテインの態度は冷淡で、彼女など目に入らないようだ。もう会うことはないのだから、とハナは胸の痛みをやり過ごした。ところが、そのファレンテインは思いがけない申し出をしてきた。赤ん坊の看護のため、ハナに1カ月オランダに来てほしいと。
  • 幸せへの航海
    -
    忙しい日々を送る看護婦のラヴデイは、ある晩、親友のリマダから相談を持ちかけられた。恋人との結婚を後見人である従兄アダムが認めてくれないので、なんとか彼の裏をかく手段を考えてほしいという。気が進まずに言葉を濁していたラヴデイだったが、翌日、偶然アダムと顔を合わせて考えが変わった。彼は自己紹介のあとで、突然ラヴデイにキスをしたかと思うと、続けて彼女のことを“お節介な出しゃばり”と非難したのだ。こうなったら絶対リマダの願いを叶えてあげよう。ラヴデイは胸に怒りの炎を燃え上がらせて誓った。
  • 楽園の秘め事
    完結
    2.0
    ママが若い男と駆け落ちですって!?レイチェルは信じられない気持ちでカリブ海の小島を訪れた。島の大半を有しホテルや農園の経営者でもあるマシュー・ブロディ――まさかママの恋人がこんなにセクシーで逞しい男性だっただなんて…。偽名を使い彼との接触を果たしたレイチェルだが、マシューに触れられるたび胸の奥が疼く自分に気づかされる。彼の甘い誘いに流されてしまいたい…。ついにレイチェルは、母親の恋人と知りながら、マシューに身も心も捧げてしまい…!?
  • 愛と疑惑の宮殿
    完結
    2.0
    画廊に勤めるソフィアは、ある男性と出会い衝撃を受けた。亡き父が描いた肖像画のハンサムな青年そっくりだったのだ。スティーブンと名乗る彼は、偶然にも翌日、父の遺作展を開催中の画廊に現れた。そしてソフィアが絵画修復の技術者だと知ると、自分の住むベネチアの宮殿へ来て絵画を見てほしいと強引な誘いをかけてきた。夢のような話にソフィアは舞い上がったが、スティーブンが彼女に近づいた本当の目的を、その時ソフィアは知るよしもなかった。
  • 運命の鎖
    3.7
    なんて失礼な男なんだろう―それにあの氷のように冷たい目。ウィルトシアの領主館でガイドをしているスザンナは、公開されていない翼の回廊で初めてこの男に出会った。次に彼と会ったのはメイベルおばさんが倒れたとき。有能な脳外科医のバウアズベンティンク教授だと紹介される。力になれなかったことをわびる教授は、思いやりにあふれていた。おばを亡くし独りぼっちになったスザンナは、今まで住んでいた敷地内のロッジを立ち退くよう言い渡された。同時に仕事も失って途方にくれるスザンナの前に再び彼が現れる。彼は援助を申し出たが、スザンナはそれをはねつけてしまった……。
  • 虹に憧れて
    -
    オリンピアは幼いときに両親を亡くし、引き取られた伯母の家でこき使われていた。男性との出会いもなく、結婚を夢見ることもない。そんな暮らしに、ある日、小さな事件が起こった。外出先の美術館でころんだオリンピアを、立派な紳士が助け起こしてくれたのだ。その紳士は高名なオランダ人医師ワルドーで、親切にもタクシーで家まで送ってくれた。それからワルドーはしばしば訪ねてくるようになり、驚いたことに、ほどなくオリンピアに結婚を申し込んだ。
  • 暗闇から始まる恋
    -
    ■彼は敵? それとも味方? 熱い鼓動に邪魔されて、判断がつかない。■夜遅く、5カ月ぶりに帰郷したジョージーは、車を降りたとたん、闇から現れた何者かに羽交い締めにされた。「おまえがコルトン上院議員に脅迫メールを送った犯人だな」耳元で囁いた男はニックと名乗り、上院議員のボディガードだという。とんでもない言いがかりに、ジョージーは恐怖も忘れて抗議したが、彼女の家のパソコンには件のメールの送信履歴が残っており、ほかにもニックが彼女に容疑をかけるべき証拠が揃っていた。いったいどういうこと? ネットもないような田舎を旅行中だったし、私がコルトン上院議員の親族だということは誰も知らないはず。二人は無言のまま、熱のこもった視線で睨み合った。相手の瞳に胸がざわめくのを、互いに悟られまいとしながら。■カリフォルニアの名家コルトン家を描く作家競作ミニシリーズから新作をお届けします。筆を執るのは、人気ベテラン作家マリー・フェラレーラ。追う者と追われる者として出会いながら、惹かれ合ってしまった二人の運命は……?■
  • ロイヤル・ターゲット 〈ヴァシュミラの至宝I〉
    完結
    -
    ヴァシュミラ王国の国王暗殺のニュースは全世界をかけめぐった!ジャーナリストのエリカはニコライ皇太子の戴冠式を取材することになるが、実はふたりは、かつてそれぞれの亡き父親が約束した婚約者同士。婚約自体はハッキリ断ったはずだったのに、空港に降りたったエリカを迎えに来たのは、なぜかニコライ自身。たくみに変装しているが、風雅な物腰と輝くばかりの美貌は隠せていない。そこへ、ふたりを目がけて1台の車が猛スピードで突っこんできて--!?
  • 砂漠の夜の誘惑【あとがき付き】
    完結
    3.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】あの日私に触れたあなたを、今はこんなに遠く感じる――助産師の職を求め中東ザラクの大使館を訪れたフェリシティは、開かれた就職説明会で印象的な男性に出会う。スクリーンだけが光を放つ室内で、暗闇のなかでもはっきりとわかる美貌、周囲に漂う甘い香り…。フェリシティは異国の見知らぬ男性と、生まれて初めてベッドをともにする悦びを知った。夢のような一夜の間、まだ彼女は知らなかったのだ、純潔を奪った美しい男が、まさか砂漠の王国のシークだなんて…。
  • ロイヤル・ミッション
    完結
    3.5
    国王の結婚式で、プリンセス・ターシャは兄王子のアレックスとともに何者かに狙撃される! アレックスは極秘に国外へ逃れるが、ターシャは公務のため国に残ることを決意する。彼女を警護するために呼ばれたのは、CIAの秘密工作員ハンター。アレックスの影武者も務める彼にターシャは密着して兄の仕草、くせを教えることになる。今まで身のまわりにはいなかったタイプの、たくましく男性的な魅力に満ちたハンターと生活するうちに、ターシャの心はざわめいて…!?
  • ロイヤル・クライシス
    完結
    4.0
    私立探偵のテイラーが車ではねてしまったのは、突然飛び出してきた絶世の美男子!彼に言われるがまま車に乗せ、事務所へと連れてきたが、彼女が探偵だと知った瞬間、彼はとんでもないことを言いだした。「僕はヴァシュミラの第2皇子アレクサンドルだ。君に僕を暗殺しようとした犯人の調査を依頼したい」と。テイラーは彼と新婚夫婦のふりをして大使館にもぐりこむことになるが、プレイボーイと噂の皇子と生活をともにするうち、その甘い微笑に胸が高鳴って…。
  • 悲しきシンデレラ
    完結
    4.0
    名家の令嬢でありながら、継母と義妹に虐げられて暮らすバーサは、自分の誕生パーティーに悪趣味なドレスを着せられ、壁際に立ちつくしていた。招待客が美しい義妹に興味を示すのと対照的に、バーサには誰も近寄ってこない。ところが、そんな彼女に医師オリヴァーが、ただひとり声をかけてきた。「どうしてきみはそんなに悲しそうなんだい?」と。彼はするどい洞察力で、バーサが受けているひどい仕打ちに気づき、バーサには何も告げずに彼女を救うために動きだした!
  • スルタンと踊り子〈砂漠の王子たち:消えた薔薇II〉
    完結
    -
    友人のために、とある事務所に忍び込んだマリエルは、偶然見つけた男性の写真に見惚れてしまう。誰かが入ってくる物音に、慌てて逃げようとしたマリエルの前に現れたのは、その写真の男ハルンだった!!マリエルは状況が飲み込めないまま、彼と一緒に事務所の追っ手から逃れることに…。魅力的だけれど、どこか危険な薫りのするハルン。マリエルはなりゆきで彼とともに、“消えた薔薇”の行方を追う旅をすることになって!!
  • 王子様はお断り
    完結
    4.0
    “いつか迎えに来てくれる白馬に乗った王子様”皇太子バークの戴冠式で歌うため、モンクロワ公国にやって来た歌手のサブリナは、幼い頃に大好きだったおとぎ話を思い出していた。あれはただの夢物語…なんて思っていたのに、サブリナの前に現れたバークは、まさに夢見た王子様そのもの!!“彼の情熱的なまなざしに、ロマンチックな言葉に、おとぎ話が現実になるような甘い…甘い夢を見てしまいそう”ところが、ある日サブリナはバークの暗殺をもくろむ大がかりな陰謀に巻き込まれてしまい!!
  • 愛に気づかずに
    完結
    5.0
    父親が多額の借金を残して亡くなり、裕福な生活から一転、すべてを失ったエマ。途方にくれる母親とともに、つつましい生活を始めるけれど、現実は厳しいことばかり…。そんな時、町の診療所の臨時医師・ルーレと出会う。彼の優しさは、疲れきったエマの心を癒してくれるが…。「勘違いしてはだめ!仕事が終われば、彼はこの町を出て行くのだから…!」
  • 聖なる刻印 1巻
    完結
    -
    遠縁の伯爵家で母と2人で静かに暮らしていたドロシアは、病弱ではあったが、古代言語の翻訳に驚くべき能力を発揮しオックスフォード大学の教授たちに大いに頼りにされていた。だが母が他界すると、父の元に身を寄せるしかなかった。20年間1度も会ったことのない父と暮らすために、喧騒と悪臭の漂うロンドンにやってきたドロシアの前に、埃まみれの汚い出で立ちのアメリカ人ジャックが現れた。彼は、高名な考古学者の父をいきなり泥棒呼ばわりしたかと思えば、ドロシアの唇まで奪ってしまった…!?
  • 泥まみれの花嫁
    完結
    -
    結婚式当日に新郎の裏切りを知り、ウェディングドレスのまま教会を飛び出してきたジョージー。たどり着いたのは、ハネムーンツアーで予約していた、美しいロッジだった。“ツアー”に一人で参加すると言い張るジョージー。しかし、ロッジの支配人ルークは「馬鹿げてる」と突き放す。憤るジョージーだったが、自然体でたくましいルークによって癒され、次第に彼に惹かれていく。一方のルークも頑張り屋のジョージーに心を動かされるが都会育ちの彼女とは住む世界が違うと心を閉ざし…!?
  • 恋人はボディガード
    完結
    -
    大統領令嬢のアシュリーは、常に護衛のつく窮屈な毎日にうんざり…。---いつか、この現実から私を連れ出してくれる恋人と、燃えるような恋がしたい…わ…---そんなある日、アシュリーの旅行に付き添うボディガードとして、ニックという男性が配属される。---なんて…熱い瞳をした人なのかしら!---旅行中も、忠実に彼女を警護するニックに、胸の高鳴りを抑え切れないアシュリー。しかし、ニックに冷たく突き放され、ショックを受けて外へ飛び出してしまう。そんな彼女を突然、銃弾が襲い---!?
  • すてきなショータイム
    完結
    -
    ダウンタウンでエミリーを救ってくれたのはセクシーな男性ストリッパー・ジャッド。ボディーガードと雇い主として、再び急接近した二人は…!?
  • 小さな愛の願い
    完結
    -
    養護施設で育ったヘンリエッタは、今は病院でパートとして懸命に働き、生計をたてている。ある日、病院の庭で猫を拾ったのをきっかけに、彼女は憧れの医師アダムと話す機会を得る。その後、重なるピンチを偶然アダムが救ってくれる内、彼女はアダムに心惹かれていく。でも、高名で裕福な医師と彼女では、住む世界が違いすぎて……。
  • 逃げだしたプリンセス
    完結
    3.0
    エリナー、赤毛の美しき魔女。今日という日と私を忘れないよう、甘い口づけを与えよう--。王家の英語教師としてカラム王国へやって来たエリナー。21歳の誕生日に王室のパーティーに招かれた彼女は、第2皇子ジャシムからダンスに誘われる。美しい黒髪と肉食獣の瞳…ジャシムの広い胸に抱かれる夢のようなひと時、彼女はいつしか恋に落ちていた。しかしエリナーは知らなかった。情熱的に愛を語るジャシムの胸中に、ある恐ろしい計画が秘められていたことを…!
  • 愛に気づかずに
    3.5
    最近亡くなった父親が投資の失敗から多額の借金を残し、住んでいる家や家財を売らなければならないと聞かされたとき、エマも母親も呆然とするばかりだった。結婚相手と考えていた銀行員の男性はがらりと態度を変え、エマは母親と、別荘代わりに使ってきた避暑地の小さな家に移り住む。パートタイムの仕事が見つかって、ゆとりはなくてもそこそこの生活を送れるめどはついたけれど、贅沢に慣れた母親は質素な暮らしに適応できず、エマを困らせた。エマのひそかな心の支えは、診療所のオランダ人医師、ドクター・ヴァンダイクだった。やがて季節が移り、エマはそれまでの仕事を失ったうえ、母親の気まぐれから家を出なければならなくなった。深い絶望にとらわれたとき、ドクターからある魅力的な提案が……。
  • 愛は砂の城
    完結
    -
    “恋多き女”“深紅の髪の魔女”いいえ違うわ、本当の私の姿を見て--!!ハリウッド女優のカイロはマスコミに追われる毎日に疲れ、逃げるように南フランスの別荘を訪れた。地中海に面したリゾート地での久しぶりの休暇。しかしそんな時間も長くは続かなかった。有名監督となった8年前の恋人が突然目の前に現れたのだ!キャリアのため私を捨て大女優との一夜を選んだ彼--あなたは華やかなショービジネスの裏側を教えてくれた、これ以上私を傷つけるのはやめて!
  • 偶然の花嫁
    完結
    4.0
    --彼がマーク・キング…。女性の敵ね!--妹をもてあそんで捨てた男・マークを見つけ出し責任を取らせるため、大胆な行動に出たクレア。--彼を誘惑し、妹の所まで誘い出してみせるわ!--しかし、いざマークを目の前にしたクレアは、彼の王者のような風格に心惑わされてしまう…!--なんて熱い瞳…。しっかりしなさいクレア!これは負けられないゲームなのよ…!--固い決心とはうらはらに、彼に堕ちてゆく想いを止められないクレア。しかし、マークもまた“ある目的”をもって彼女に近づいたことを、クレアは知るよしもなかった…!
  • 拒まれたプリンセス〈奪われた王冠I〉
    完結
    4.0
    「私を自由にして。ほんの束の間、本当の自分になりたいの」。パーティーの夜が最後のチャンスだった。小国の王女であるアメリアは、もうじき許婚と政略結婚させられる。相手は大国の王子だが、身勝手で、常に周囲からちやほやされなくては我慢できないような性格だった。そんな男性のために、私は操を守ってきたわけじゃないわ…。アメリアはありったけの勇気をふりしぼって、幼い頃に淡い恋心を抱いたラッセル・キャリントン公爵の胸に飛びこんだ…!
  • シークの贈り物〈シークと見る夢III〉
    完結
    -
    義父の命令で、ラーマン王国ハケム国王の第2夫人にさせられそうになったザーラは、王宮から逃げ出すために“贈り物”にすり替って、王国の元皇太子・マリクのもとへ旅立った。ところが、そのマリクは“ラーマンの災い”と呼ばれ、人々から恐れられている男性…。しかもザーラにとっては義兄の命を奪った恐ろしい“敵”だった。ザーラは恐怖心を隠しながら彼の前に姿を現すが、実際の彼は噂とは違い、とっても魅力的で!!
  • 千一夜の夢〈シークと見る夢II〉
    完結
    -
    必ずあなたをスクープしてみせるわ--金融ジャーナリストのフランセスの目的は世界で最も裕福な人間の1人、カマール公国の首長アリに近づいて巨額の富の秘密を探ること。あふれ出る王者の貫禄、漆黒の髪、闇の瞳。その圧倒的な魅力にあらがって、フランセスはアリの前に歩み寄った…。ところが、彼に抱き寄せられたフランセスは秘密をつかむどころか、その熱く情熱的な口づけに逆らえなくて…。--もう、このままだとインタビューどころじゃなくなってしまう…!?
  • 花嫁は失恋中〈初めて愛した人へIII〉
    完結
    -
    「ボビーが昨日、結婚したですって!?」長年の友人クリスがメアリーベスにもたらした知らせは、“婚約者(ボビー)の裏切り”だった…!--そんな…。明日は私との結婚式なのに…!--ショックのあまり、途方に暮れるメアリーベス。そんな彼女にクリスが信じられない提案をする。「予定通り式は挙げよう。僕が花婿になる。」力強く支えてくれるクリスの優しさに、次第に癒されていくメアリーベスの心…。…友情から始まった結婚生活のはずなのに…。私、クリスに恋してる…の?
  • 早春の目覚め〈初めて愛した人へII〉
    完結
    -
    幼い頃、モリーの憧れの人だったディーク。そのディークが今、妻を亡くし幼い赤ん坊を抱え、自暴自棄になっているという。--彼のために、私にできることをしたい!--ディークの荒れた様子を聞きつけ、クランダール牧場へ駆けつけたモリーだったが、けんもほろろに追い返されてしまう。それでも、強引にベビーシッターとしてディークの元に留まり、二人を世話するモリー。太陽のように明るいモリーの存在は、ディークのささくれた心を徐々に癒していくが…。
  • 約束の一年間〈初めて愛した人へI〉
    完結
    -
    両親の他界後、幼い妹たちと農場を守るために一所懸命働いてきた三姉妹の長女・ミーガン。その農場が経営難で最悪の危機に瀕したその時、ミーガンの前に意外な救世主が現れた!彼の名はトラヴィス。幼い頃彼女をいじめてばかりいた幼なじみで、今やモテモテのロデオ・カウボーイだ。その彼が、ミーガンの借金返済を条件に彼女に“一年間の契約結婚”を申し出る。「いったい彼は何を企んでいるの?」背に腹は代えられず、彼の申し出を受け入れるミーガンだが!?
  • クラシック・ラブ
    完結
    5.0
    ペーシェンスは叔母の世話をして、日々慎ましく過ごしていた。ある日彼女は高額な報酬の為、執筆で村に短期滞在するオランダ人医師の家の手伝いをすることになる。最初ぶっきらぼうに思えたが、医師ユリウスはとても魅力的な人。徐々に彼への愛が募っていく。彼のほうも、あけすけにものを言い、着飾らない彼女に不思議に惹かれていき…。
  • いつか花嫁に
    完結
    -
    ロマンスに縁のなかった看護婦キャロラインは、オランダでの休暇中、魅力的な男性と出会う。優しかった彼がイギリスに戻っても忘れられない。もう会うこともない人なのに…。だが思いがけず、彼が麻酔医として勤務先の病院に現れた!しかし微笑みかけたキャロラインに、彼は冷たい視線を投げつけただけで…。
  • 雪原のウエディングドレス
    完結
    3.0
    業界注目のウエディングドレスデザイナー・セリーナ。パーフェクトウーマンを目指す彼女が求めるのはいつでも完璧、ドレスも人生もパートナーもスマートじゃなくちゃ!だが、シアトル出張に同行するプライベートジェット機のパイロット・ケインは彼女の理想とは正反対のタイプ--ワイルドで無遠慮でその上あの長髪!反発しあうふたりを乗せたジェット機は乱気流に巻き込まれ墜落してしまう。こんな人とふたりきりで雪山に閉じ込められるなんて冗談じゃないわ!
  • 摩天楼の影
    完結
    3.0
    17歳の頃、恋人に暴行された過去をもつタニア。忌まわしい事件を忘れるため、研修医としてER勤務に没頭しても記憶は消せない。男性を遠ざけて、毎日くたくたになるまで働いても眠れない夜もある…。だがそんな彼女に、ケガでERに運ばれてきたハンサムな男性ジェシーとの出会いが勇気を与えた。ジェシーのやさしさと愛に包まれてようやくタニアは心を開き始めるが、その矢先、彼女の周りで不可解な事件が相次ぐようになって…?
  • 聖夜に祈りを
    3.5
    アマベルは小さな宿をたった一人で切り盛りしている。突然の嵐に心細い思いをしていたある晩、オリヴァーという医師が部屋を求めてやってきた。彼は気さくな温かい人柄で、アナベルに安心感を与えてくれた。これまで孤独に耐えながら生きてきたけれど、こんな人が友人だったらどんなにいいだろう。アマベルは生まれて初めて、男性に憧れを抱いた。一方、宿をあとにしたオリヴァーは、どこかはかなげなアマベルのことが気になってしかたなかった。なにか理由をつけて、もう一度あそこへ行ってみようか……。
  • 曇りなきエメラルド
    完結
    -
    100万ポンドで妻を演じろですって!?結婚式を目前にして婚約者に裏切られたジョディは、故郷から逃げるようにひとりイタリアへとやって来た。だが、涙で曇る視界と荒れた山道にハンドルをとられ、見知らぬ土地で事故を起こしてしまう。途方に暮れる彼女に救いの手を差しのべたのは、こんな場所には不似合いな高価なスポーツカーから降りてきた信じられないほどハンサムな男性。だが彼はジョディの窮地を見るや、ひどく尊大な態度で信じられない提案をしてきた!
  • 仕組まれた誘惑
    完結
    3.0
    出会い頭の突然のキス!!あの人はいったい誰なの?見知ぬ精悍な男に唇を奪われたベルは、思わぬ体の火照りに戸惑う。「私にはロドリックという婚約者がいるのに…」しかしよりにもよってその婚約披露パーティーで、あの男--アンドルーと再会してしまった!なぜだか磁石のように自分の心を惹きつけるアンドルーに、戸惑いを覚えながらも歩み寄るベル。それが、危険な愛の罠だとは知らずに……。愛は時として残酷。それが運命だったとしても…。
  • 愛しくて憎い人
    完結
    3.0
    ジェイソン!私が復讐を誓った男…!派遣看護師のエリノアは、新しい患者のカルテを見て、息を飲んだ。ジェイソン。それはエリノアの元婚約者の兄で、エリノアたちの関係を引き裂いた、憎い相手だった…!-彼が事故で失明したうえ、半身不随ですって!?-戸惑うエリノアだったが、ある思いを胸に、この仕事を引き受ける。-正体を隠して彼を看護し、私を立派な看護師として認めさせてみせるわ!それが私の復讐よ…!-ところが、憎みぬいたはずのジェイソンと過ごすうち、予期せぬ想いがエリノアに芽生え始め…!?
  • 緋色のシンデレラ
    完結
    -
    ツアーガイド中、クーデターに巻き込まれたショーンテールは、地元の有力者マルティネス一族のルイスに助けを求めた。彼はかつて、彼女の愛を踏みにじり、もてあそんだ男。けれど今、ツアー客の安全を確保するには、彼の助けを借りるよりほか道はない。プライドをなげうちルイスに面会を求めたショーンテール。 けれど非情にも、彼が口にしたのは信じられない取引きの言葉だった! 『助ける代わりに君を買おう。2年前と同じように、その手で僕を楽しませてくれ』―。
  • コテージに咲いたばら
    完結
    5.0
    亡くなった両親にかわってカトリーナを育ててくれたやさしいおばが、白血病で余命わずかという宣告を受ける。悲しみのあまり涙を流すカトリーナに、病気を告知したエリート医師サイモンは冷たい対応。怒ったカトリーナは診察室を出ていく。サイモンが、自らの態度を反省してカトリーナを訪れたとき、彼女は天涯孤独の身となっていた。ぎこちない彼のやさしさにふれ、心をひらいていくカトリーナ。そして、サイモンもまた胸にあたたかいものが芽生えるのを感じて…!?
  • ときめきの丘で
    -
    気難しい父親の世話に明け暮れるセリーナは、つかの間の休息を求めて近くの丘にのぼった。いつもは誰もいない頂上に、見知らぬ男の人がいる。初対面なのになぜか懐かしさと親しみを覚え、彼とおしゃべりを楽しみ、久しぶりに幸せな時間を過ごした。それから間もなく、父が心臓発作で倒れ主治医が家に駆けつけた。驚いたことに、あの丘で会った男性も一緒だ。穏やかな目をした彼は、主治医の友人の医者だった。しかし再会の喜びは、すぐに新たな試練にかき消されてしまう。父の遺言で、家が慈善団体に寄付されることになったのだ。セリーナは追われるように故郷を出て、ロンドンで仕事を探し、安アパートメントに住み始めた。そんな彼女を必死で捜している人物がいるとは知らずに……。
  • 地下室の令嬢
    3.5
    地下室で暮らすわたしを救うためにあなたは結婚を申し込んだの?“管理人兼ハウスキーパーの職に応募いたします”両親を事故で亡くし、何不自由なかったアラベラの生活は一変した。切実な思いを込めて書いた手紙のおかげでようやく見つけた職は、病院の地下室に住んで、待合室や診察室の掃除をしたり、患者やスタッフのために玄関のドアを開け閉めするのが主な仕事だ。部屋を飾り、おいしい料理を作って小さな幸せに浸るアラベラの姿は、タイタス・タヴェナー医師にはけなげなシンデレラにしか見えない。独身の彼に周囲は盛んに女性を紹介するが、退屈な相手ばかりだった。けれど、ときどき地下室を訪れるうちにタイタスの中で何かが変わった。愛してるわけじゃない。だが、アラベラと結婚すればうまくいく。突然のプロポーズをアラベラは静かに受け入れた。でも、愛のない結婚が本当にうまくいくのだろうか。
  • プリンスの誘惑
    完結
    4.0
    祖国がそれで救われるなら、悪魔にこの身を捧げてもいい--財政難に苦しむ小国の王女アントネッラは豪華な船上パーティーで聞き覚えのある声に振り向いた。「王女が娼婦のまねごとか?」屈辱的な言葉の主はクリスティアーノ。尊大な王者の瞳をもった敵対する隣国の皇太子。かつて両国が友好関係にあった頃、密かに想いを寄せた男性だった。今でも忘れられないその声で、国を救えるのは自分だけだと言い放つクリスティアーノ。彼は私に身体を差し出せと言いたいのだ。
  • ファンタジー
    -
    イブ・チャイルドはオーストラリアの人気モデル。売り出してくれた写真家との婚約も決まり、順風満帆に見えたはずの人生は、婚約者の思わぬ裏切りで、儚くくずれさる。――私はまるで彼の操り人形のよう……。イブは悲しみを胸に抱えたまま、高波にさらわれて海の中へと沈んでしまう!だが、波に流された彼女を、たくましい腕がつかむ。「死にたいなら、よそでやってくれ!」。救ってくれたのは荒々しく野性的な魅力あふれる男性だった。孤島で過ごす彼と二人きりのファンタジーのような日々が、イブの心に劇的な変化を生みだしていく!
  • 残酷な誘惑
    5.0
    ―この扉をたたく勇気をください―オータムは、盲目の有名小説家・ソールを訪ねた。4年前、彼の目から光を奪ったのは幼すぎた自分の恋。罪の意識が、オータムをソールのもとから去らせたのだ。彼を支えたいと願うあまり、偽名を使い、“エリザベス”としてソールの介助役に採用されたオータム。困難を克服し強く生きる彼のそばで過ごすうちに、オータムの「恋」はより深い「愛」に変わっていくが・・・!?
  • 花嫁の誓い
    3.3
    オランダ貴族で、医師としても有能なラディンクに求婚された看護師カロライン。旅行中にケガをした彼女を彼が助けたのがふたりのなれそめだった。だが、プロポーズの言葉はひどくそっけなかった。「愛など強要しない。契約だと思ってほしい」と。じつは、彼は以前の結婚で深く傷つき、人との会話や笑顔すらも拒んでいた。冷たく閉ざされた彼の心になんとか愛を取り戻したいと、カロラインは努力するが、彼が求めているのはあくまでも「名目だけの妻」で…。
  • プレイボーイ・ドクター
    -
    村の患者たちのために休む暇もなく働く医師のジョアンナ。そんな彼女の助っ人として現れたのは大学時代クラスメートだったセブ。大富豪の御曹司で、有名な遊び人だった彼がなぜ、田舎の小さな診療所に・・・!? 戸惑うジョアンナの予想に反しセブの真摯な仕事ぶりは素晴らしいものだった。そんな彼に、ジョアンナは次第に惹かれてゆく。 ・・・でも彼は、所詮住む世界の違う人・・・ いつかは村を去るだろう彼への思いをかたくなに抑えようとするジョアンナだったが・・・!?
  • 十二月は熱くゆれて
    完結
    -
    まさか私を娼婦に間違えているの!?ホテルの前でアンケート調査をしていたアミーを冷たく追い返したホテルのオーナー、ノース。ぜ~ったい許せない!こうなったら変装してホテルに堂々と入って見せるわ!だけど別人として会ったノースは意外にも、素敵な笑顔の持ち主で・・・・・・。オーストラリアの真夏のクリスマス。ホットな愛が、一番のプレゼント・・・!?
  • 夜に隠れて 1巻
    -
    1793年、革命下のフランス――英国貴族のエマは祖国へと逃れる混乱のなか、家族からひき離されひとり取り残されてしまった。絶望するエマに手を差し伸べたのは革命家風の若い男性。「ミス・リントン、死にたくなければ俺と一緒に来るんだ!」私を知っている彼は何者? レディの称号をもち、いつギロチン送りにされてもおかしくないエマは混乱するが今頼れるのは彼しかいない。それに荒くれ者のような姿だけど、強くてまっすぐな彼の瞳は信用できる気がするの――。
  • ばらとシャンペン
    4.0
    カトリーナは、父母を亡くし、妹ヴァージニアの面倒を見て暮らしている挿し絵画家。妹は幼なじみのルシアスとつきあっていたが、ある日、彼に振られたと言って大騒ぎ!彼女は腹いせに、姉に彼を横どりされたと吹聴してまわる。ルシアスは逆手をとって、カトリーナに結婚を前提につきあおうと申し出たのだが・・・。
  • 幸せをさがして
    3.5
    ★彼に雇われている身分であることをつい忘れてしまいそうになった。★「やっと自由になったのよ」ベッキーは自分に言い聞かせた。意地の悪い継母のもとを飛び出し、理不尽に束縛された生活に終止符を打ったのだ。だが、これから仕事と住む場所をさがさなくてはならない。雨の中で途方にくれていたとき、ロールスロイスに乗ったオランダ人男性ティーレが声をかけてきた。ベッキーが看護婦の資格を持っていると知るや、彼は仕事を依頼した。怪我をしている自分の母親に付き添い、一緒に旅行先のノルウェーまで行ってほしいという。突然の信じられない申し出に、ベッキーはただ困惑するだけだった。
  • 突然のウエディング
    3.0
    永遠の愛を誓うのは、名前も知らないあなたと!? 歓楽と悪徳の街ラスベガス――カジノで働くルイーズは絶体絶命のピンチに立たされていた。誤って密輸ダイヤモンドを飲み込んでしまった彼女は、マフィアに捕まればむりやり結婚させられて手術台へ送られるのだ。このまま犯罪者の花嫁になるなんて絶対にいや! ウエディングドレス姿で逃げだしたルイーズは、追っ手の目をあざむくため、見知らぬ結婚式帰りの男性の手をとりチャペルに逃げ込むが!? 
  • 罪という名の誘惑
    完結
    -
    ルーシーは広告写真のカメラマン。ホテルのレストランで雑誌社の重役に執拗に言い寄られ、とっさに通りかかったゴージャスな男性に助けを求めた。その救世主の男性もブランデーでもどうかと誘ったが、ルーシーは彼の放つ強烈な魅力に抗えず、思わず誘いを受けてしまう…。それが3日後に再会するなんて。彼は巨大企業のトップで、ルーシーが契約している化粧品会社のオーナーでもあった。君の狙いはわかっている、と彼は猜疑心の塊と化し、面会は打ち切られて!?

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