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  • 天保・怪盗鼠小僧次郎吉
    -
    天保三年の春、鼠小僧が軽い気持ちで盗んだ匂い袋は松平家代々の家宝であった。八代将軍吉宗の形見分けである匂い袋…。老中松平康任は極秘裡に奪還すべく、盗賊紫小僧を放ち、さらに鼠小僧の偽者を餌に恐るべき策を練っていた――!

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  • 天保・国定忠治無頼録
    -
    鉄砲や槍を武器に20人の子分を連れ、捕まれば磔の関所破りもなんのその。賭場荒し、闇討ちと、無法の限りを尽くした忠治の悪業、ここに極まれり!血に染まった長脇差を手挾んだ当代一の侠客・国定忠治の姿を描いた白熱の時代巨編!

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  • 逃 亡 岬
    4.0
    東西薬品の九門愛一郎はTVニュースを見て愕然とした。早暁、喧嘩別れしたばかりの愛人・高見沢ミサが刺殺され、自分が手配されているのだ。無実を晴らせるのは、事件直前に遇った女性と一枚の写真だけである。九門は一億数千万人のなかの〃たった一人〃の証人を追い求めるのだが……。迫真のサスペンス・ミステリー。
  • 通りすぎた夜
    -
    四年間の平凡なOL生活が終わった。美弥子は郷里で結婚する。しかし送別会の夜、波乱のなかった人生をくつがえす事件が起きた。ひとり暮らしの彼女の部屋に、深夜、殺人犯の男が逃げ込んだのだ。異様に熱っぽい目。女の本能で、彼が何を考えているのかを予知できる(表題作)。笹沢作品の根底にある、あるものが濃厚に漂う、常に高い評価を受けてきた推理短編傑作集。
  • 徳川幕閣盛衰記(上)―野望の下馬将軍
    -
    三代将軍家光の遺志をついで幼少の四代将軍を補佐する忠臣幕閣たち、下馬(げば)将軍と称され強権を振るった酒井忠清(ただきよ)、これに対抗して五代綱吉を盛り立てた堀田正俊(まさとし)……だが、本書は権力闘争のみを記したものではない。この巻にかぎっても、由比正雪の乱や、「振袖火事」など同時代の大きな出来事が詳しく描かれ、江戸時代の全体を俯瞰する好個の読み物となっている。笹沢左保の語りが冴える。

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  • 時計の針がナイフに変わるとき
    3.0
    「お前が48時間以内に自殺すれば娘は解放する」……刻一刻と迫る時間が、ナイフのように光る! 一人娘を誘拐犯から救う手段は……。――一人娘の香織(3歳)が誘拐され、父親の夏八木鉄人に「お前が自殺すれば娘を解放する」という脅迫状が届いた。誘拐犯は、自分の妻が夏八木に殺されたと誤解し、彼の生命と引替えに娘を返すという。香織を救うには、48時間以内に真犯人を突きとめるしかない。刻一刻迫る娘の危機。息づまる長編推理小説。
  • 突然の明日
    -
    白昼の交叉点で女が消えた、と口走った直後に、凉子の兄は殺された。消えた女とは、兄の元愛人・緋紗江。凉子は、兄の親友・瀬田の協力を得て、犯人追及を試みる。鍵をにぎる緋紗江の行動は、九州へも拡がっていた。そのアリバイを調べる凉子たちの身に、衝撃的な「突然の明日」が襲う! アリバイ崩しを主題にした、著者会心の作。
  • 取調室3~敵は鬼畜~
    -
    佐賀県鳥栖(とす)駅で、母を待つ少女・知香が保護された。不可解なことに、知香は三カ月前にも、男に東京から連れさられた後、同じ場所で母を待っていた。なぜ二度も少女は鳥栖に? 時を同じくして鳥栖市内で発見された無惨な焼死体は、知香の母・綾乃だった! 必死の捜査の結果、ある男を逮捕。佐賀県警の落としの達人・水木警部補と男の凄絶な死闘がいま、始まる!
  • 取調室~静かなる死闘~
    -
    佐賀市内のホテルで全国学生テニス選手権優勝者・小田垣悦也の撲殺死体が発見された。死体発見の数時間前、慌ただしく同ホテルをチェックアウトした父・光秀に疑惑が集まる。“取調べの神様”の異名を誇る水木警部補が登場! ところが、悦也の死亡時刻に光秀が北海道にいたという鉄壁のアリバイ! 敏腕取調官と冷徹な被疑者との息をのむ攻防。会心の推理傑作。
  • 取調室2~死体遺棄現場~
    -
    佐賀県有田町で女性の死体が発見された。現場での目撃証言から、不審な女性が別件逮捕される。被疑者・香山弓江は一世を風靡した美貌のスター歌手であった! だが、被害者との接点は皆無。“落としの達人”水木正一郎警部補の執拗な聴取にも、弓江は完璧な答弁を見せ、事件は暗礁に乗り上げた……。最新の科学捜査を駆使して捜査官と被疑者の死闘を描いた傑作。
  • 道中師1
    完結
    -
    劇画界の伝説コンビ、小池一夫、小島剛夕の異色傑作! 両親の仇を討つため、道中師となった男・暗九郎の生き様を描いた官能アクション時代劇。道中師【どうちゅうし】とは掏摸(スリ)、巾着切りの別称。黒元結蓮(くろもとゆいれん)と呼ばれる江戸のスリの大元締めに勝負を挑む一人の男、暗九郎。彼は、かつて凄腕の女道中師・かぶとの新子の愛弟子だった。その神業ともいえる指でスリ取ろうとするものは何か……!?1972~74年「週刊大衆」(双葉社刊)掲載。1995年DVD製作。
  • 道中師 大合本
    値引きあり
    -
    名作時代劇コミック『道中師』が大合本となって登場!(1~4巻収録) 道中師とはすりの別称。 凄腕の道中師、暗九郎が両親の仇を追って、同業のすりを次々と狙う! ふところを狙って金をすり、色も抜く、技が冴える。
  • 道中師 大合本
    -
    1巻1,760円 (税込)
    名作時代劇コミック『道中師』が大合本となって登場!(1~4巻収録) 道中師とはすりの別称。 凄腕の道中師、暗九郎が両親の仇を追って、同業のすりを次々と狙う! ふところを狙って金をすり、色も抜く、技が冴える。
  • 土忍記 1
    完結
    -
    抜忍(ぬけにん)、それは忍びの世界において己の流派から脱する事である。忍びの一族は生涯、徹底的な秘密主義であり人里離れた土地で集落を形成し、外部との連絡を絶ち、内部の情報を決して外へと漏らす事を許さない。忍びに生まれた者は一生、己の流派から抜け出す事ができず、万が一、抜け出す事が出来ても常に命を狙われる事となる。本編に登場する三人はすべて抜忍である。忍びの掟は彼らの存在を決して許さず、組織の全てを駆使して抜忍を永遠に追い続けるのである。彼らの命が尽きるまで……。
  • どんでん返し
    3.1
    「思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを殺すのよ」――社の常務の姪と不倫した挙げ句、妊娠させ、結婚を迫られてしまった夫。“玉の輿”を目論む夫に、妻は離婚を絶対拒否することで対抗する。はたして、夫婦の運命は……(「霧」)。ほか、全編会話だけで構成された異色の短編を6篇収録。
  • どんでん返し
    -
    「ねぇ…思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを殺すのよ」―社の常務の姪と不倫の挙句、妊娠させ、結婚を迫られる夫。玉の輿をもくろむ夫に妻は離婚絶対拒否で対抗。岐路に立つ夫と妻の意地の対決の行方は?なんと全編会話だけで緻密に構成された異色の6作!

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  • 流れ舟は帰らず 木枯し紋次郎ミステリ傑作選
    4.3
    三度笠を被り長い楊枝をくわえた姿で、無宿渡世の旅を続ける木枯し紋次郎。己の腕だけを頼りに、人との関わりを避けて孤独に生きる紋次郎だが、否応なしに旅先で事件に巻き込まれてゆく。兄弟分の身代わりとして島送りになった紋次郎が、ある噂を聞きつけ島抜けして事の真相を追う「赦免花は散った」。瀕死の老商人の依頼で家出した息子を捜す「流れ舟は帰らず」。脱走した女郎たちとの逃避行の意外な顛末を綴る「笛が流れた雁坂峠」。ミステリと時代小説、両ジャンルにおける名手が描く、凄腕の旅人にして名探偵が活躍する珠玉の10編を収録。【収録作】「赦免花は散った」「流れ舟は帰らず」「女人講の闇を裂く」「大江戸の夜を走れ」「笛が流れた雁坂峠」「霧雨に二度哭いた」「鬼が一匹関わった」「旅立ちは三日後に」「桜が隠す嘘二つ」「明日も無宿の次男坊」/編者解説=末國善己
  • なめられた女
    -
    平和な家庭に突然ころがり込んできた闖入者(ちんにゅうしゃ)。その女が座間(ざま)家に居ついて40日にもなる。勝手に冷蔵庫を使うなどやりたい放題。だが母の芙美代(ふみよ)は強くたしなめることをしない。父も、「いずれ出て行くさとあまり気にしていない。いったいなぜ、家族はこの女の横暴を黙認するのか。娘の真紀(まき)は、女が居すわる理由を調べるため、四国の大洲(おおず)市へと向かった。戦慄の事実が……?!(『女の戦争』改題)
  • クラシック リバイバル 日本名城紀行1
    値引きあり
    -
    文豪たちが描いた日本の「名城紀行」が復刊。 1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。 第1巻は森敦、藤沢周平、円地文子、杉浦明平、飯沢匡、永岡慶之助、奈良本辰也、北畠八穂、杉森久英の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。 視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。
  • 日本遊侠伝
    -
    江戸泰平の世にあえて背を向け、渡世の掟と仁義に生きる男たち。国定忠治、幡随院長兵衛、新門辰五郎、吃安ら七人の侠客から町奴の波瀾の生涯を、時代背景をふまえながら克明に描いた力作。現代の男にとって侠客とは?
  • 女人狂乱 延命院事件(電子復刻版)
    -
    谷中延命院の住職・日潤の美男ぶりが江戸で評判になって八年。日潤は大奥の中臈・梅村と情を通じ、以来、寺院に日参する女たちは引きも切らず、夜毎、狂乱の痴態が繰り広げられていたのだ。見逃せなくなった寺社奉行・脇坂は密偵として奈江を放つが、奈江は自らも日潤の性技に溺れてしまう――。関係した女が数百人ともいわれ、十一代将軍家斉の治世を揺るがせたスキャンダルを、濃密な筆致で描いた官能絵巻。

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  • 女人切腹
    2.5
    町方の女とお武家さまの恋は、成就しにくいのだが、お雪は長七郎と恋に陥ってしまう。そして、不祥事からやむをえず恋人を裏切ってしまうお雪。その哀れな末路とは……。(表題作より) 江戸の女性の恋心を描いた異色作、怪談仕立てで謎解きの趣きもある作品など、バラエティに富んだ物語(ストーリー)展開の8作品を収録。著者独特の語り口をたっぷり堪能できる傑作時代小説集!
  • 俳人一茶捕物帳~痩蛙の巻~
    3.0
    〈痩蛙まけるな一茶是にあり〉信州野尻湖に近い農家で生まれ、継母との折り合い悪く十五歳のとき江戸へ奉公に出た弥次郎兵衛、後の俳人一茶。以来奉公先を転々、いまは深川の本行寺に寄食の身である。――北町奉行定回り同心・片山九十郎は、難事件が起こるたび、彼に助けを求める。その目に涙が浮かぶとき、事件の真相が明らかになる。小林一茶の推理が冴える!
  • 薄氷の沼
    3.0
    はてしない悦楽、歓喜。美人妻・大花(おおはな)麻奈加は不倫相手の野球選手・三井田(みいだ)光司との情事にのめり込んだ……。夫の公二郎にはまだ確証を握られていない。だが疑惑を抱いた夫は、妻に激しい暴力を振るった。殴られ蹴られているうちに、夫への憎しみが深まる。三井田との愛を守るために、夫を殺そう、そう決意したとき、交換殺人の計画が始まった……。
  • 八丁堀お助け同心秘聞 不義密通編
    3.0
    北町奉行同心・尾形左門次は荷の積み方を取り締まる高積見廻りといういわゆる閑職に就いている。が、直心影流の達人であり、しかも冤罪に泣く人々を陰で救うという顔を持っていた。そんな彼のもとに少女姦淫事件の報が。「お助け同心」の目がキラリと光った。

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  • はみ出し刑事
    -
    大和田正人、三十三歳。永年の夢がかない、捜査官への配属が決まったが、直情径行の性格が災いして、いつまでたっても員数外の見習い扱い。“はみ出し刑事”を自称する大和田は、自殺と判定された事件にひとり異議を唱え、独自の調査を始めた……。連作推理。
  • 春が来た(1)
    完結
    4.0
    職を失った初老の元同心・太郎兵衛と元忍者・次郎兵衛。十手一筋、隠密一筋の二人は友情で固く結ばれ、現世という“地獄”と対峙してゆく。時には、人の情、女の情にほだされながら、血の涙を流し、この生き地獄を凝視する。ほんとうの男の生きざまがここにある。小島剛夕&小池一夫の珠玉作。女好きの元同心・甘利長門こと太郎兵衛と、奥手の元忍びの者・月坂小介こと次郎兵衛のじじぃコンビが織りなす傑作人情時代劇。2002年、NHKにて太郎兵衛役=仲代達矢、次郎兵衛役=西田敏行で6回連続放映となる。 1976年~1978年「漫画アクション」(双葉社)連載。
  • 春が来た 大合本 1
    -
    1~3巻1,320~1,760円 (税込)
    名作時代劇コミック『春が来た』が大合本となって登場!(1~3巻収録) 十手一筋の同心と隠密一筋の忍びが突然仕事が無くなった二人が奇妙な縁で結ばれて、不条理な世へ今日も地獄へ向かって歩いていく。 残りの余生を人間らしく生きていけるのか!?
  • 半蔵の門(新装版)  1
    完結
    -
    全19巻550円 (税込)
    子連れ狼と並ぶ小池一夫、小島剛夕コンビの傑作半蔵の門が新装版で登場!アクション時代劇をもう一度! 忍びとは主に闇仕えし、主の命に従い、あらゆる仕事をこなす裏世界の住人である。そんな忍の一人、服部半蔵正成が仕えることとなったのは、後の大将軍徳川家康こと松平元信公であった。これは将軍の片腕として生きた一人の忍の物語である。
  • 憑霊
    -
    美貌の財閥夫人が惨殺された!だが容疑者はすぐに特定された。歴史学者の高野、現場から指紋も検出され、単純な事件と思われたが…。なんと高野にはアリバイがあった。犯行時、伊勢波警部と会っていたのだ!奇しくも証人となった警部は完全犯罪を突き崩せるか!?

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  • 昼下がり 夜明日出夫の事件簿
    -
    アリバイ崩しに挑戦する夜明の推理。社長邸で軟禁状態の女が夜明に助けを求め…。距離と時間の謎と格闘する夜明探偵が、不可能殺人のアリバイを崩す! ――助けてください……と、夜明日出夫のタクシーに乗り込んできた美女の背後には、限りなく巧妙な罠が潜んでいた。元警視庁の敏腕刑事からタクシードライバーに転身した夜明は、殺人事件の容疑者のアリバイ、9時間の空白を埋めるべく、愛車を駆る。距離と時間の壁と格闘する夜明の、冴えわたる推理が犯人を追いつめる!
  • 美貌の影(電子復刻版)
    -
    平凡な幸福を保つことが、実はもっとも困難だと気づかない者は多い。二週間後に結婚を控えた岸田美沙子もその一人だった。会社からの帰途、二人組の暴漢に襲われた彼女は、必死で抵抗するうち、その一人をナイフで刺殺してしまったのだ……。その夜を境に、平凡な家庭づくりを夢見ていたOLは、数奇な運命に翻弄される影の逃亡者となった。人生の暗転と、漂泊の女心の深奥を鋭く描いた異色長篇推理!

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  • 白虎隊 1
    完結
    -
    1860年3月3日江戸・桜田門外…薩摩藩士を含む水戸浪士17名が大老井伊直弼を暗殺。この暗殺が後に会津藩にとって悲劇の始まりになろうとは誰一人考えもしなかったであろう…。――会津藩士七百石・井上丘隅(六十才)無役ながら、子供たちに論語・会津の歴史を教え、その人柄に重役から農民まで誰もが慕っていた。そしてその中には後に飯盛山で壮烈な最期を遂げる…白虎隊二番隊の少年たちがいた…。白虎隊の壮絶な生き様を描いた作品!
  • 媚 薬
    -
    東京の郵便局を襲ったピストル強盗。その凶悪犯が、山間の村で暮らす姉妹の前に現われた。風呂、食事そして女体……ある理由のため、男をもてなす女たち。――三角関係の果てに、男を殺そうとする女。――夫を殺され、傷心の旅に出たが、偶然犯人の男と出会ってしまった女。――殺人などの事件に女性が深くかかわる八編のサスペンス。女性の内面を鋭く抉る傑作推理小説集。
  • P+D BOOKS 剣士燃え尽きて死す
    値引きあり
    4.0
    青年剣士・沖田総司の数奇な一生を描く。 不運な出会いを持たねばならなかった武家の娘・千鶴。その形見の懐中鏡に、新選組副長助勤・沖田総司はつぶやく。 「また、ひとり斬った」、命令のまま人を斬る! 組織に属し、その命に服しながら……。 だが、人斬りの空しさ、新選組への絶望、局長・近藤勇への不信、そして労咳に冒された肉体。幕末の青春とは、そして死とは? 筆者の美意識が投影された終章。多くの作品のテーマとなっている新選組を、沖田総司の視点から、組織に属しながらも“一匹狼”として厭世的な目で見つめた青年剣士の数奇な一生を描く異色の時代小説。
  • P+D BOOKS 天を突く石像
    値引きあり
    -
    汚職と政治が巡る渾身の社会派ミステリー。  建設会社の技師・青山は精神異常を装い、妻帯者でありながら、親友・大場と義妹・冬子に、資源開拓公団総裁の娘・理恵子を婚約者だと紹介する。 そして、その夜、青山は総裁の豪邸で総裁秘書・市橋若葉を絞殺し自殺してしまう。青山の発狂と自殺に疑問を抱いた大場は、独自の調査を開始するのが……。  東京、伊豆、秩父と僅かな証拠を頼りに調査を進めていく中、調査に協力する冬子との間には、いつしか愛の炎が燃えていく。そして、大場は、ついにこの事件に隠された驚愕の事実を掴む。  ダム建設に絡む汚職と政治が巡る、笹沢左保、渾身の社会派ミステリー。
  • P+D BOOKS 人喰い
    値引きあり
    4.0
    心中現場から、何故か一人だけ姿を消した姉。 ワンマン社長の横暴に不満を募らせる社員達が、それに対抗しようと組合闘争に明け暮れる本多銃砲火薬店。 その工場に勤める花城由記子が、妹の佐紀子に遺書を残して失踪した。社長の一人息子・本多昭一と心中するという書き置きを残して姿を消したのだが、山梨の昇仙峡で昭一の遺体が発見されたにもかかわらず、由記子の遺体は発見されないままだった。ついには殺人犯人として指名手配を受けてしまう由記子――。 姿を消した姉を追って、一人残された妹・佐紀子は必死の捜索を続けるが、そこには思わぬ結末が待ち受けていた。 卓抜したトリックに、人間の底知れぬ業を描いた笹沢左保、会心のミステリー。第14回日本推理作家協会賞受賞作品。
  • 二人と二人の愛の物語(電子復刻版)
    -
    東京都下の分譲地に建つ一軒が炎にくるまれ、岸田昌平が死体で発見された。日曜の夜は泥酔状態で寝入る岸田の習慣を知っている者の放火と思われた。その死に安堵と不安を抱いている2組の男女がいた。道ならぬ情事を知られ、岸田に脅迫されている男女と、折角手にした愛を岸田によって奪われそうな男女と……。いずれの愛の炎が放火殺人事件を招いたのか? 流麗に描くラブ・サスペンス!

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  • ふり向けば霧
    -
    時効成立まであと1年半!――男女二人を刺殺、以来13年間、逃亡生活を続ける芙美子。被害者の夫だった待彦と偶然出会ってしまった時から、歯車が狂い始めた。息詰まるサスペンスと意表を衝く結末、ミステリー・ロマンの傑作。

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  • 不倫岬
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    金融会社の女社長・黒柳千秋が東京で刺殺された。向坊警部補が名指した容疑者、社長秘書の小田切には完璧なアリバイがあった。当時、彼は長崎にいたのだ。しかも、向坊の妻・由希子と共に……。 容疑者のアリバイを刑事の妻が立証する。刑事と妻とその恋人、三人の葛藤を通し、愛のあり方を鋭く描破した会心作!
  • 文久・清水の小政無頼剣
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    遠州袋井、松乃屋の一人娘・お京が凌辱され、惨殺された。小政がこの世でただ一人、惚れ抜いた女であった…。清水次郎長一家を離れ、手甲脚絆に三度笠、道中合羽を身につけた小政が、必殺の居合い斬りを武器に下手人探しに命を賭ける!

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  • 文政・八州廻り秘録
    -
    凌辱・強盗・殺人…文化文政の関八州では、盗賊や無宿人による凶悪犯罪が続発していた。業を煮やした幕府は〈関東取締出役〉、別名〈八州廻り〉という組織を新設した。特別権限を帯びた男たちは、正義非情に徹し、不眠不休で関東一円、捜査に走る。傑作時代連作。

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  • 炎の虚像
    -
    赤い悪魔が闇を刺す! ――テレビ界の実力者・加古川が、自ら演出する大作の撮影をすっぽかした。代わりを女性ディレクターがつとめ撮影は進行したが、その頃、加古川は交通事故に会い、新進女優の家で眠り続けていた。加古川へテレビ界の風当りは強い。しかも今度は、新進女優の死。事態は謎めく一方だ。テレビ界に巣喰う野望を描いた傑作推理。
  • 暴 行(電子復刻版)
    -
    敏腕刑事といわれた上条昌彦が職を失ったのは、合意のはずの女から強姦と騒ぎたてられ、告訴されたからだ。そんな上条が小野里家から娘マキの警護を頼まれる。玉の輿の結婚を控えている彼女に、最近不審な電話がかかってくるというのだ。上条が小野里家に赴いた夜、近くで女性が暴行のはて絞殺される。これがおぞましい事件の発端だった。――暴行という極限状況を主題に、男女の愛欲を描く長篇推理。

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  • 忘八武士道
    -
    生れついたは追われる星の下! 流れ着いたは忘八稼業! 生きては地獄、死んでは地獄!!「孝」「悌」「忠」「信」「義」「廉」「恥」の八つを忘れた外道・非情の世界。人斬り死能の鬼哭の剣に託して描きつくす黄金コンビ・小池一夫、小島剛夕の快心の傑作!!
  • 忘八武士道 分冊版 1
    -
    1~2巻220円 (税込)
    吉原総名主に雇われた“人斬り死能”こと明日死能は敵対する一味に狙われ、刺客と斬り合いを繰り広げる。 剣の無情、愛欲非道をからませて描く小池一夫、小島剛夕の快心の傑作!!
  • 魔街道 忍法おくの細道 1
    完結
    -
    元禄二年早春。その頃江戸はすでに人口百万を数えロンドン・パリを凌ぐ世界第一の都市であった。徳川五大将軍・綱吉の戌年生まれにことよせた「生類憐れみの令」は二年前に発令されていた。柳沢吉保が将軍の補佐役側用人になったのはその前年十一月のことである。柳沢吉保は江戸町内の一人の老人を監視していた――その男とは松尾芭蕉。俳人として高名であり人徳もあったその老人の真の姿は、伊賀者の中心となる「忍び」であった! 芭蕉が旅に出ることを聞きつけた柳沢は、その真意を警戒し甲賀衆を放つが…!?
  • 魔家族(電子復刻版)
    -
    ゆえあって組織暴力団の用心棒をつとめる羽根沢は、たった1人の肉親の臨終を見とるべく愛車で病院に急行する途中、見知らぬ老女と接触事故を起こした。緊急時でもあり、大した怪我でもなさそうなので、そのまま放置したところ、翌朝、新聞には《老女、ハネられた上で絞殺》と報じられていたではないか。羽根沢は恋人と共に仕組まれた罠の解明のために奔走を始める。――老人の孤愁と懊悩に挑んだ異色長篇推理!

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  • 魔性の誘惑
    3.0
    男を飽きさせない肉体をもつ亜衣子は、事業家の夫に愛され、幸せな日々を送っていたが、それもうたかたに過ぎなかった。ある日、未知の男が訪れ、半年後に須佐原が出所するという凶報をもたらしたのだ。須佐原──過去に亜衣子が同棲したことのあるヤクザで、殺人傷害を起こし、当分は服役中のはずだった。彼女にとって、まさに忌まわしい過去を白日にさらすパンドラの箱というべき男が出現したのだ……。
  • 招かれざる客
    3.5
    事件は、商産省の組合の秘密闘争計画が、省側に筒抜けになっていて、スパイが発見されたことが発端だった。裏切り者の組合員と、彼の内縁の妻と誤認された女性が殺された。二つの事件の容疑者も事故で死んだ。事件全体に釈然としないものを感じた警部補。鉄壁のアリバイ。密室で姿を消した凶器。乱歩賞次席ながら世に出た、笹沢推理文学の輝ける出発点。
  • 魔の夜
    -
    人妻の加代子は猛吹雪の夜、難を逃れた山小屋で毛利という青年と体を重ねた。その翌日、毛利が殺人事件の容疑者となる。犯行はあの晩…。加代子は彼のアリバイを証明するのか?(表題作) 功みな構成と見事などんでん返しが光る傑作推理集!

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  • 見かえり峠の落日
    -
    江戸に護送される国定忠治一行とすれ違った渡世人は、表情も変えず例幣使街道を西下する。古ぼけた道中合羽、塗りのはげた長脇差(ながどす)。賭場へ誘う遊び人を無視し、凌辱される娘を見捨て、男はひたすら歩を早める。行手の下仁田宿で待つのは、はたして何か。見かえり峠は地獄への入口なのか。人生の裏街道を往くアウトローを鮮烈に描き、ヒーロー木枯し紋次郎誕生の母胎となったネオ股旅小説の傑作集!
  • 悪魔岬
    5.0
    不倫の恋の清算のための心中で生き残ってしまった女――。自殺関与、死体遺棄の罪で懲役三年執行猶与二年。三条雄介と群馬・浅間隠山で心中をはかった小此木美紗に科せられた罰だ。美紗に捨てられた元婚約者の松平は、この心中事件に疑問をもち、三条の妻・八千代とともにその真相を追う。だが、美紗もまた三条の命日に十和田湖で「海で死ぬ」との手紙を遺し不審な死をとげた……。大人気、長編官能推理の大作。
  • 水木警部補の敗北~取調室4~
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    佐賀県多久(たく)市の山中で横浜在住の画家・井坂俊介が絞殺体で発見された。死亡時刻の2日前までともに写生旅行を楽しんでいたはずの妻・レイは死んだ井坂に対し、なぜか冷ややかな憎悪を見せる。2日前、夫婦に何が? だが、容疑者としてマークされたレイには、死亡時刻に完璧なアリバイが! 佐賀県警の〃落としの達人〃水木警部補の苦悶(くもん)。警察小説の傑作。
  • 密殺海峡(上)
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    泥酔から目覚めると、横に見知らぬ男が血を流して倒れていた。驚き慌てる九鬼陽介に男は、自分が沈没船のただ一人の生き残りで何者かに刺されたこと、そして「だてし」との謎の言葉を残して死んだ。第八明神丸の不可解な沈没事故は大々的に報道されていた。否応なく渦中に呑み込まれた九鬼。その日から、AG機関を名乗る男からの執拗な脅迫が始まった!背後に隠された海運業界の闇とは?

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  • 見られる女
    5.0
    魔が差して洋服を盗んだ女と、それを見ていた男。捕(つか)まりたくない……その一心で女は男の奴隷(どれい)になり、屈辱(くつじょく)の一年を送った。そして女が自分に出した結論は「殺すしかない……」だった。だが悪魔からの解放を願う女を待っていたものは?(表題作)。愛が生みだす悲劇を描いた笹沢作品群は、その意外な結末で、宿命に踊らされた人間の儚(はかな)さを見事に浮かび上がらせる。
  • 夢  剣(むけん)
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    剣の師・荒木又右衛門から、天分(てんぶん)に欠けると宣告された若き武芸者・正木(まさき)伊織は、厳しい修行の末「夢剣」を体得した。まさかその剣が……。剣豪物から股旅(またたび)物まで、推理小説的手法を縦横に駆使した傑作集。
  • 無宿人 御子神の丈吉1(電子復刻版)
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    渡世から足を洗って三年、細工師としての腕を認められた丈吉は恋女房のお絹との間に小太郎も生まれ、穏やかに暮せるかに見えた。しかし、宿怨を抱く国定忠治の舎弟・開雲の長五郎らに留守を襲われ、お絹は散々に弄ばれたあげく、赤子と共に惨殺された。愛しい者を失って堅気に何の未練があろうか! 復讐の鬼となった丈吉は、恋女房の形見のシゴキ帯を腰に、旅にでた。紋次郎の産みの親が放つ会心の股旅連作。

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  • 無 情 岬
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    「丸養ハム食品」営繕課で3度も起こった連続殺人は、社のイメージを失墜させた。困惑する経営陣、動揺する社員……。管理責任を追及され、北海道へ左遷された佐竹課長を思慕する人妻・律子。二人を待ちうけるものは……? エリート社員の穽(おとしあな)を鮮烈に描き、ビジネスマンの生態を鋭く抉る本格推理の意欲作!
  • 猛烈に不幸な朝
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    〃今年こそレコード大賞を獲れ〃レコード会社のやり手ディレクター鬼頭一平に至上命令が下った。――老獪な裏工作と卑劣な暴露作戦。そして生贄の女。ライバル追い落とし戦争は熾烈を極めた。病床の妻を失い、部下にも去られた鬼頭がつかんだものは?……現代社会を生きる人間が否応なくおちいる罠と孤独を非情に抉った傑作。
  • 猛烈に不幸な朝(電子復刻版)
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    レコード会社のやり手ディレクター鬼頭に、親会社の社長から至上命令が下った。今年こそレコード大賞を獲得しろ、というのだ。大賞選考会まで6カ月――強引な裏工作を開始した鬼頭に、有力ライバル歌手の醜聞を買わないか、と持ちかけてきた男がいた。が、鬼頭が待ち合わせの場所へ行ってみると、その男は青酸カリ入りウイスキーを飲んで変死をとげていた……。歌謡界を舞台に華麗に描く長篇推理小説。

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  • もしもお前が振り向いたら
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    哀しい宿命に泣く男女の悲劇を描く、愛の長編ロマンティック・ミステリー――バーのマダム殺しの犯人は、8年前の作曲家殺しの犯人と同一人物なのか? 幾重にも仕組まれた鉄壁のアリバイを、刑事が崩したとき、容疑者は鉄道自殺! 事件はこれで解決したかに見えたが、それは新たな、より大きな謎の始まりだった……。真犯人は、まったく別の所で成功者となっていたのだ。都会派ミステリー長編傑作。
  • 疫病神捕物帳
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    呑太の元に殺しの報が届いた。高利の金貸しが刺し殺されたという。五人の手先たちを駆使した聞き込みの結果、呑太にとって大恩ある岡っ引・銀造の孫娘の名が挙がった。衆人にはその冷酷かつ非常なお調べのためか“疫病神”と忌み嫌われる呑太だが、今は亡き銀造にだけは義理を欠いたことはない。恩人の孫娘――鬼の如き呑太の眼が光を増す(人を信じない男)。名匠渾身の傑作時代小説集。(『疫病神呑太』改題)
  • 疫病神捕物帳 降って来た赤ン坊(電子復刻版)
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    伝九郎頭巾と聞いただけで、呑太は全身の血が熱くなる。どんな悪人であろうと、それなりの節度がなければならない。それが、この伝九郎頭巾と俗称される盗賊は、押し込み、追い剥ぎ、幼児殺しとその場の思い付きで凶行に及ぶのだ。必死に捜査を続ける呑太の前に、船頭が赤ン坊を抱えて飛び込んできた。(表題作)疫病神と恐れられる男の怒りが炸裂する痛快捕物。巨匠の文庫オリジナル。

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  • 闇狩り人犯科帳
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    図体ばかり大きくて、ドジで間抜け、無精ったらしい男、源太。居酒屋の女将の情夫だが、岡っ引文次郎のお抱え下っ引として密かに情報収集を行なっている。しかし、彼にはさらに別の顔があった。闇の隠れる悪人を裁くという闇狩り人。人はそれを“音無し源”と呼んだ。

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  • 闇に踊る女
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    女の部屋へはいったとたんに、何となくいやな予感がした。女のちょっとした行為に疑問を覚えたのだ。過去に一度関係をもち、これは十年ぶりの再会。女はなぜ、男を求めたのか。(表題作)男と女のさまざまな出会いと別れが生むミステリー、そしてサスペンス。現代の人間社会を鮮やかに浮き彫りにする傑作小説集。
  • 闇の性
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    プレイボーイを自認する花形秀一郎はたった一度、過ちを犯した。銀座のバーで知り合った佐和子という女に迫られて不本意ながら関係を結んだがために、豹変した彼女から結婚して責任を取れと執拗に攻め立てられる羽目に陥ったのだ。やむなく弁護士に調停を依頼したが、話合いの途中で佐和子が失踪。半年後、彼女は死体となって発見された。やがて花形は見えざる罠に落ち込んでゆく…。「愛」の言葉で飾られる男女の関係の実体、そのはかなさを冷徹な視点で描くサスペンス推理。

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  • 夕暮れ 夜明日出夫の事件簿
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    ドジなヤクザ3人組が奪った車の荷物は、男の右腕。夜明が解いた真犯人の謎。3人組に泣きつかれた夜明の秘策は? ――男2人と女1人のドジなヤクザ3人組が、借金取立てのために車を強奪した。ところが、車のバッグの中から、切断された男の右腕が出てくる。3人組は警察に追われ、組織からも見放されて、自力解決あるのみ。リーダーの男は打開策を求めて、刑事時代のライバル・夜明日出夫を頼った。真犯人を暴く方法は何か?
  • 雪に花散る奥州路
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    股旅小説ブームの先駆をなした笹沢左保の時代小説。その街道シリーズから四作を収めた。「雪に花散る奥州路」の二本桐の武吉、「狂女が唄う信州路」の抜かずの丈八、「木ッ端が燃えた上州路」の三下の勢五郎、「峠に哭いた甲州路」の天神の新十郎。昔の街道を舞台に、いずれも個性豊かでニヒルな渡世人を主人公にして、推理的手法を駆使して物語を展開、非情な男の世界を描く。時代小説界に旋風をまき起こした「笹沢股旅もの」の真骨頂がもっともよく現れている……。
  • 夢と承知で(下)~鼠小僧と遠山金四郎~
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    江戸へ出没した残忍なやり口で商家を襲う葵小僧。対抗策に窮した金四郎は、かねて面識のある千葉周作、間宮林蔵、安藤広重、柳亭種彦、渡辺崋山、高島秋帆、大塩平八郎、大原幽学ら八名を集め、将軍暗殺を阻止する策を練った。しかし中の一人がニセ者だという疑惑が……。襲撃が予想される、将軍の増上寺参詣の日が迫る! 推理小説の手法を駆使した傑作時代小説。
  • 夢と承知で(上・下合冊版)~鼠小僧と遠山金四郎~
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    将軍暗殺計画探索の密命を受けた若き日の遠山金四郎は、怪盗・鼠小僧次郎吉を相棒に選んだ。だが徳川家に恨みをもつ盗賊・葵小僧はこれみよがしの残忍凶暴な犯罪をくり返した。対抗策に窮した金四郎は、千葉周作らを集め、将軍暗殺を阻止する策を練ったが……。襲撃が予想される、将軍の増上寺参詣の日が迫る!
  • 夢と承知で(上)~鼠小僧と遠山金四郎~
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    将軍徳川家に恨みをもつ盗賊・葵小僧と元池田、鍋島、尾張家の浪人たちは、十一代家斉(いえなり)の暗殺を企んでいた。探索の密命を受けた若き日の遠山金四郎は、怪盗・鼠小僧次郎吉を相棒に選んだ。ニヒルな次郎吉に、天下一の男になれる生き甲斐のある仕事を。しかし懸命の追跡もむなしく、葵小僧はこれみよがしの残忍凶暴な犯罪をくり返した。傑作時代推理小説。
  • 夜明け
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    名探偵・夜明日出夫のアリバイ崩し! 美人OLを熱海へ車で送った夜明探偵。熱海にいた女が、同時刻に那須で殺人? ――元警視庁随一の敏腕刑事で現タクシードライバーの夜明日出夫は、ある晩、熱海まで美人OLを乗せた。だが彼女は、同時刻に起きた那須別荘殺人事件の容疑者であった。OLのアリバイを証言する最有力の証人である夜明自身が、皮肉にもアリバイ崩しに挑むハメに陥る。ニヒルでシャイな名探偵夜明の推理の答は!?
  • 妖  女
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    運命・宿命が、想像もできない結末を描き出す「真知子の決心」、男女が官能の姿態を晒す「情事の絵本」、怪奇色濃い「蚊帳の中」、推理小説の手法が存分に駆使された「殺人計画」……。巧妙なドンデン返しと、機知や工夫が随所にほどこされた結晶の数々。待望された、著者唯一のショートショート集!
  • 夜の目撃者
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    白い粉が散乱する路上で発見された女性の絞殺死体。が、被害者・和田マチ子の靴底には、粉はついていなかった。意外な犯人像……(「夜の目撃者」)。夫殺しを疑われた未亡人大石糸子は、さらに……。被害者が遺した21の歌枕には、犯人の名が!? (「優雅な告発」)現代の不安や恐怖、残酷さを抒情(じょじょう)豊かな文体で捉えた、珠玉(しゅぎょく)のミステリー傑作集。

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