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場の量子論の独学にお勧め
独学が難しい場の量子論だが、ほぼ行間ゼロのこの本なら独学が可能。場の量子論の最初の教科書として絶対お勧め。
場の量子論の教科書として最高峰のものである。
裳華房のホームページに全ての演習問題の詳細な解答が与えられているので、全ての演習問題も解いてほしい。
解けなくてもしっかり読めば、場の量子論の理解が格段に進む。
他の本で挫折した人もこの本でもう一度場の量子論に挑戦してほしい。
その後もう一つレベルが上の九後とかワインバーグにも挑戦できるようになる。
この本は紙の本を三省堂で昨年買ったのだが、最近電子版が出たのはうれしいことだ。
この本を読んでもだめなら、 -
購入済み
相対論から超弦理論まで
素晴らしい本。相対論から超弦理論そしてブラックホールまでをカバーした本。
特に印象に残ったのが二つ
1)「不確定性原理」は一つの量子状態は固有の位置と速度を同時に持つことはないと言う原理。一方「ハイセンベルグの不確定性原理」は位置の測定しようとする行為が速度の測定値に不確定性を生むという測定制度の限界。これは目から鱗だった。
2)3次元空間では量子電磁気学は繰り込みが可能だが、4次元以上の空間になるともっとタチの悪い無限大が出てきてしまい繰り込むことが出来ない。高次元では量子電磁気学が成り立たない
このように、物理学の専門家でも新たな知識に出会える本である。 -
購入済み
時間に興味ある人に
全部で8章、第1章から第3章までは20世紀以前の人間が時間をどのように考えていたか、そして時間についての問題を提議している。
第4章は特殊相対論、第5章は一般相対論における時間の概念の変遷。第6章と第7章はマクスウェル理論そして量子論の紹介。
最後の第8章で量子重力の理論と現在物理学者が考えている時間の概念を説明する。
この章では弦理論は勿論のことホログラフィ理論や行列理論についても言及している。
そして最も重要なことは「有効理論」が強調されていること。有効理論は物理に興味がある人全員に理解して欲しい概念だ。
是非じっくり読んで理解して欲しい。
時間の概念の変遷の歴史を