あらすじ
師走、寒気増す江戸深川・六間堀長屋で、燗徳利に挿した水仙を静かに愛でる浪人・坂崎磐音。そこに今津屋の老分番頭・由蔵からの使いが訪れる。主人・吉右衛門の妻・お艶が亡くなって一年四ヶ月が経ち、主人の再婚に心を砕く由蔵。小田原宿の小清水屋の娘、お香奈を後添えに迎えるべく、鎌倉へ向かうという由蔵に磐音は同道することに。滞りなく対面は済んだはずだったが、翌朝、お香奈は姿を消す。姉には想い人がいた……。そう吐露する妹のお佐紀。磐音は行方を追う。
巻末には、著者特別インタビューを収録!
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Posted by ブクログ
はじめに本巻の「目次」と「主な登場人物」を見て、おおっ、とテンションがすこぶる上がった。
だってだって、でぶ軍鶏(利次郎)と痩せ軍鶏(辰平)が、ついについに、やっと、出てくるんですものぉぉ。
うれしい〜〜〜〜〜。
えぇ、えぇ、そりゃあもう、おもしろうございましたよ。
辰平ってば、こんなやつらと付き合いがあったのか。
今回は利次郎の話はほとんどなかったけど、これからかな。
『武士の賦』、ここらでもう一回読んでみようか。
この2人が出てきたということは、そろそろおこんさんと磐音の関係にも変化が……? と思っていたら、やはりその兆しが早速見えてきたではないの。
もう磐音ったら、胸が立ち騒いじゃって。
他にも、火つけ&押し込み事件が起こって大頭与力とひと働きしたり、今津屋の後添い探しに由蔵さんと鎌倉へ行ってみたり、年の瀬に仕事に行ったきり戻ってこない品川柳次郎をみんなで探し回ったり、中川淳庵、桂川甫周国瑞、桜子さまと天ぷらパーティーした夜の帰りに謎の黒七福神に襲われたりと、相変わらず大忙しの磐音であった。