【感想・ネタバレ】夏燕ノ道 居眠り磐音(十四)決定版のレビュー

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Posted by ブクログ

いよいよ出発、日光社参!

将軍家治組、隠密旅の家基組、由蔵も奮闘する出納方、悪事を企む田沼組、陸奥黒石藩の行列に雇われた竹村武左衛門、それに、品川柳次郎はじめ佐々木道場の面々も詰める江戸の今津屋と、もうあっちもこっちも気になって。

そうそう、奈緒を追って旅した長崎で出会った、富山の薬売りの弥助と再会し、磐音の機転で道中の情報集めに走り回ってもらったりも。

いやぁ、やっぱりいい話だなぁ。
福坂実高と坂崎正睦の、将軍家治との奇跡のご対面、それと、磐音と家基の心の触れ合いに、もう胸が熱くなってしまい、じーんと涙ぐんでしまった。

そしてそして、外伝『武士の賦』で読んだ雑賀衆霧子が、やっと登場!
なんと、その陣営について動いてたのか。

と思って、『武士の賦』をざっと読み返してみたら、ちょうどこの場面が霧子視点で書かれていて、「あぁそうだったそうだった」と思い出し、感慨深くなりました。

それにしても、玲圓と磐音が大納言家基を守るべく前に立ち塞がり、それぞれ長柄の十字槍と薙刀を構えて立っている姿、もうめっっちゃめちゃ
「かっっっ……けぇぇぇぇ」
のでごさいます。
サブイボもんです。
シビれました。

ちなみに巻末付録の「江戸よもやま話」に、社参の行列に供奉する大名や旗本の名鑑が当時出版されていたとあり、それが少し抜粋されて載っているのを興味深く見ていて、ふと8月に読んだ『稀代の本屋 蔦屋重三郎』を思い出し、「こんなん蔦屋が出しそうだなぁ」と思ったら、なんと本当に蔦屋重三郎だった!
やっぱりーーー‼︎ と心中で嬉々として叫びましたとさ。

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2019年12月02日

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