あらすじ
高槻の研究室に、市松人形を抱いた日本史の三谷教授が訪ねてきた。
蚤の市で手に入れたその人形の写真をブログにアップしたところ、元の持ち主の孫を名乗る人物から連絡があった。
曰く、その人形は勝手に髪がのびたり動き回ったりするので、母親が気味悪がって捨ててしまったという。
怪異の匂いを嗅ぎつけた高槻は、気乗りしない尚哉を引っ張って嬉々として調査に乗り出し……。(――「お人形あそびしましょ」)
高槻の研究室に足しげく通うようになり、ついに自分専用のマグカップを置くようになった尚哉。
そのマグカップにプリントされている犬の絵を見た研究室の院生・瑠衣子や唯から、尚哉は「わんこくん」と呼ばれるように。
これは、そんな「わんこくん」が昔飼っていたゴールデンレトリーバーと、彼の家族のちょっぴり切ないお話。(――「わんこくんのわんこの話」)
全4編収録! キャラクターの魅力満載でお届けする番外編!
イラスト/鈴木次郎
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Posted by ブクログ
青和大学の先生癖が強すぎる
市松人形だらけの研究室は流石にちょっと怖い
三谷先生が蚤の市で買った市松人形には果たしてナニが入っているのか。正子ちゃんかそれ以外か
三谷先生の研究室まで歩いてきたってのいいよね
そしてお化け屋敷の後の話も!
健ちゃんだけが青ざめ、深町くんはサモサを貪る
なんて楽しい光景
異捜の目が高槻先生に向けられてるの穏やかではない。あちらの存在たちにはもう一人の高槻先生の正体も何があったのかも分かってるのかな?
難波くんと深町くんの話も大学生って感じでとても好き
Posted by ブクログ
お人形あそびしましょ
もしかして、第0号かい?良い話だなぁとしみじみと思う。お人形あそび、僕が最も楽しいと思う遊びかもしれない。もう6年以上前にバイバイしたと思っても結局やめられなかった。それくらい大事な遊びだ。三谷先生はちょっと怖いけれど、僕ならこの人のゼミに入ってもいいかもしれない。
わんこくんのわんこの話
ほっこり切なくなる話。やっぱり生き物っていいなって思える。でもやっぱり死ぬって悲しいなとも思う。不思議だなぁ。ミステリーでどれだけ人が死んでもどうでもいいのに、どうしてこうも悲しくなるのか。
俺の友達の地味メガネくん
9巻を読んでからだと余計にこう思う。難波ってやっぱり良い奴だ。すげぇ奴と仲良くできる能力がある主人公が凄いって考えはなるほどなと思ったし、そういう能力を持つ難波は凄いなとも思った。僕も少し、いや、もしかしたらだいぶ?難波がうらやましい。
休日は本棚を買いに
いわゆるおやっさんポジションなのかなとかこの話を読んで思った。無茶をする主人公の帰る場所であり続ける存在。無茶をする主人公とは異なる主義ではあるが主人公には不可欠な存在。いつか佐々倉も太刀打ちできない怪異と出会わなければならなくなるのだろうか。サトリよりも恐ろしく人智を越えた存在と。できればそうあってほしくないなと思う。
Posted by ブクログ
今作は番外編。
とはいえ、『お人形あそびしましょう』はいつも通り怪異あり。
難波くん、軽そうだけど、とてもいい子ですね。
警視庁捜査一課に異質事件捜査係なる部署があるとのこと。今後、この部署の刑事もからんでくるのかしら?
続きが気になります
このシリーズは好きでずっと読み続けています。澤村先生の作品の中に「憧れの作家は人間じゃありませんでした」がありこの作品の続きがとても気になっていたので、ラストに林原刑事が登場したのは驚きと共にとても嬉しかったです。どちらの作品もますます続きが気になります。
あっという間に読み終わった
キンプリの神宮寺くんのファンなので、神宮寺くんが深町くんの役をやると知って、読みはじめました。
ドラマそっちのけで、はまってしまい、あっという間に全巻読み終わってしまいました。
わんこのお話は、涙が溢れてしまうので、ぜひ、家など人がいないところで読まれることをお勧めします。
Posted by ブクログ
高槻彰良の推察Ex。実は間違えてポチってしまった本。番外編だった。史学科近代日本史専攻の三谷教授の「お人形あそびしましょ」尚哉の亡き愛犬の「わんこくんのわんこの話」難波から見た尚哉の「俺の友だちの地味メガネくん」高槻の幼馴染の「休日は本棚を買いに」。1話目の人形の話以外は怪奇も出てこない、尚哉と高槻の周りの人々のほのぼのとした話ばかりだ。みんな、優しい。特に犬の話は、わたしもペットをなくしたことがあるので気持ちが痛いほどわかる。難波もいいヤツだよなあ、と彼のような人こそ尚哉に必要なのだと改めて思った。
知りたいけれど….….
今回は、高槻先生の話だけでなく、周りの人達の話が多くて、違う視線で楽しめた。異捜の林原さんも出てきた。(作者の他の作品の登場人物)これから。どんな風に、なるんだろう。知りたいけれど、知りたくない。
Posted by ブクログ
番外編。
彰良の同僚、尚哉の幼少期、難波くんや佐々倉の視点など、キャラを掘り下げた話が読めた。
警視庁に異質事件捜査係があるということは、国家レベルで怪異が認知されている世界なんだな。
刑事である佐々倉は異捜の存在を知っているが、世間的には秘匿されているぽい。
――
「憧れの作家は人間じゃありませんでした」の世界とリンクしているようなので、そちらも読んでみたい。