【感想・ネタバレ】大奥 10巻のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

思えば「理不尽」が『大奥』のテーマなのだった。
それはきっと、このよしながさんの逆転設定のマンガだけでなく、
昔のテレビドラマを観た人の胸に生じただろう、
「何故!?」
っていう問いかけから始まっていたんだろうなって思うん。
理不尽は世界に満ちていつもすぐ側にある。
でもその中にあって状況を変えていこうとする意志たちは美しい、
それが描いてあるマンガだと思いました。

そして逆転の逆て…ええっ《゚Д゚》!!

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2014年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄い、としか言い表せない自分の語彙の貧困さに眩暈がする。

その位凄みのある物語になったと思います。
連載開始当初は、当時流行っていた大奥の男女逆転ものとして、手堅く人気の出るものを持ってきたなと穿った見方もしておりました。
最初から男女逆転の理由付けとしての設定はしっかりしており、ただ流行を真似ただけの作品ではない事は良く分かっていましたが、まさかこれ程素晴らしい物語となるとは、いい意味で裏切られた感があります。
この先の展開が本当に気になります。

この巻では努力が正当に報われないやるせなさが描かれていますが、こう言った人に貢献する仕事をしたのに報われない、評価されない、感謝されない人生を終えた人の物語は、それだけで胸を打ちます。

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2014年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作中最後の黒木さんのセリフに尽きる。

赤面疱瘡という病に対して懸命に立ち向かう者達を、あざ笑うような結末。余りにも残酷。
しかし、だからこそ心を打たれる。

「地位や金より、人からありがとうと言われるのが大好きさ!」
胸を張ってそう言える人々が報われる時代は来るのかと、考えてしまう巻。

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2013年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大きな転換期となり、家治の時代の顛末を描いた十巻。ここまで来るのが本当に長かった…。

表紙には、登場人物一人だけを描いていたこれまでの巻とは違い、複数の…家治の時代に深く関わった人々が笑顔で描かれています。
いざ、表紙を開くとその内容は……あまりにも、かなしすぎる。

赤面疱瘡の打開策をようやく導き出した、彼らに対する仕打ちがこれとは。ラスト数ページの叫びは、彼らの声なき嘆きを代弁してるかのようだった。

…それでも時代は無慈悲に流れ、家光以来初となる男将軍・家斉の時代へ。

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2014年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めるのがとても辛い巻。
江島生島事件の時に近い気持ちだ。
どうして罪もないどころか、真面目に頑張っていた人たちが
こんな目に遭わなければならないのだろう。

失脚を覚悟していた田沼意次が凛々しく
だからこそ救ってあげたかったし
青沼がお咎めが自分だけで済んで良かったというところに
泣けてくる。
そこまでしなくとも、というくらい、手強い『敗者』に対して
非人道的な振る舞いをして徹底的に潰そうとするのは
いつの時代のどの歴史を見ても同じだ。

自分は主に幕末を勉強してきたのだが
その時代でも庶民は政治に興味がなく、言いたい放題で
そうやって鬱憤晴らしでストレス解消をしようとしていて、
結果そのせいで何がどうなって、国がどのような方向に行くのか
まで考えている人は少なく
目先のお金欲しさに敵軍に自分の殿様を売ったりしている。
真実も知らないのに、歯がゆいことだ。

源内さんの最期も哀しかった。
汚い人たちに目をつけられなければ、彼女だって幸せに生きられたかもしれないのに。
それでも最後まで源内さんらしく、また黒木さんの方でも真実を告げず。あの世で青沼さんに会えて、びっくりしただろうか。

これまであまり感情を表に出さすにいた黒木さんの慟哭が切ない。

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2021年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

青沼さんって、結局何年大奥にいたのかなぁ。続きが気になって仕方ない。(2014-10-29L)(2019-12-24)

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2020年01月19日

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