あらすじ
推理作家が残した莫大な遺産を巡る暗号解読レース。助っ人を依頼され露西亜館を訪れた金田一一(きんだいち・はじめ)は、そこで「地獄の傀儡師(くぐつし)」高遠遙一と再会する!! 暗号文になぞらえて、次々と殺害されていく相続候補者たち。しかも容疑者は、あの高遠!? 犯罪芸術家たるプライドを傷つけられた彼は、真犯人「コンダクター」を暴き、始末すると宣言する。はじめと高遠、宿命の二人の対決が今、始まる ――。
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Posted by ブクログ
『楽団は朝礼で前から順に首を刈られた』────不可解な暗号に隠された、ミステリー作家の遺産相続争い。悪意の満ちた露西亜館で起こった、『指揮者(コンダクター)』による残酷な見立て殺人。先に真相を暴いたら犯人を殺すという高遠に、金田一は自分が勝ったら犯人の命は助けることを約束させる。果たして勝負の行く末は、コンダクターの正体は──?
地獄の傀儡師シリーズ第3弾!
匿名
高遠は真犯人より、まともな人格者だと思う。
本人だって恨み辛み修羅場を掻い潜って生きて来た人間、本当に悪い奴は処分をするけど、そうでないからこそ犯人を助けたんだと思う。
良い顔してコソコソと犯罪紛いな事やってる人間は表だったあからさまな犯罪より何倍も悪質だからね。現実世界にもそういうのがごまんといる。
金田一は面から、高遠は裏から、そうした人間を裁こうとしているのに変わりは無いと思う。
敵でありライバルであり同志でもあるんですよね。
金田一と高遠が偶然現場に居合わせたことによって、かなり緊迫したメードが漂う事件でした。解決編がちょっと長く感じたけど、高遠の意外な行動が良かったです。
Posted by ブクログ
洋館にておこる連続殺人事件。発見された遺体は首がポロリッ・・・って残酷な描写が多かった。高遠が登場すると盛り上がるし、いつもと様相を変えての金田一との対決も見物だった。
あれだけの殺戮者なのに、最後は高遠のことを、ちょっとイイやつかも・・・って思ってしまった。