あらすじ
五年前に江戸の町を荒らしまわった、大盗賊・夜霧ノ治郎兵衛一党が江戸に戻ってきた。色めく南町奉行所の面々。そんな中でもどこ吹く風と泰然自若としているのが、見習い同心の八巻卯之吉。夜霧ノ治郎兵衛一党探索に手が離せない上役から、貧乏長屋の大家殺害の捜査を命じられるが、この事件には深い秘密が隠されていた。
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Posted by ブクログ
大富豪同心シリーズ3巻。五年前、一万両にものぼる大金を盗み、大坂に逃げた大盗賊の夜霧ノ治郎兵衛の一党が江戸に戻ってきた。南町奉行所あげて探索に奔走するが、見習い同心の八巻卯之吉だけは、吉原で放蕩三昧。そんなとき、卯之吉は貧乏長屋の大家殺しの探索を夜霧ノ治郎兵衛一党探索に手が離せない上役・筆頭同心から命じられる。今回も卯之吉の周りの誤解と勘違いで痛快にストーリーが進行します。脳内変換⇒大富豪同心=中居正広・幇間・銀八=柳沢慎吾(「あばよ!」の決めゼリフで大ブレイク)のコンビで読み進めてます。
慧眼、恐るべし
今回も、卯之吉が、立ったまま気絶している間に、悪党が、自分が撒いた油で滑って転んで、長屋の表戸をぶち破って、土間の柱に激突して、気絶して、一件落着。
けれど、やっぱり、卯之吉の慧眼、恐るべし。南町奉行所で、きちんと、事件を把握しているのは、彼一人のようだから(笑)