【感想・ネタバレ】櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶は聖夜に羽ばたくのレビュー

あらすじ

罪人の「処刑人」に選ばれ、姿を消した正太郎。そんなこととは知らず、友人の百合子は薔子に招かれた館で、蘭香は突如現れた山路という男によって、それぞれおぞましい事件の真相へと導かれて……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 正太郎と櫻子抜きでの薔子、百合子、磯崎のトリオは中々新鮮でした。櫻子の過去、母との確執がとても痛く、誰が悪いんじゃないんだろうけど、切ない。

 蘭香が正太郎達と出会ってここまで友達思いになるなんて意外でした。恋愛感情ではないけど、とても正太郎を大切に思っているのが伝わってきます。これまた正太郎を抜いた蘭香、内海、山路の珍しいトリオ。雪かきのやりとりが内海のぼんやりしてそうで意外とキレ者な一面を垣間見ました。

 そして、満を辞しての正太郎パート。好美の真意とは?そして櫻子の弟の本当の真相は?又謎を残して続くのがにくい!全体的に厚さは薄いけど、凝縮された巻でした。

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2020年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文庫書き下ろし

今までは、一話(このシリーズでは第何骨というのだが)ごとに、あるいは少なくと1冊でちゃんと完結していたのに、なんだこの終わりかたは。来年まで結末を引きずるのか?
プロローグも前作の内容を覚えていないと理解できない。

3話からなっていて、クリスマス前の日曜日のできごとが平行して展開する。
第1話は鴻上百合子が、薔子さんが譲られた永山の外れにある別荘のお披露目のパーティに呼ばれたが、櫻子さんも正太郎も来られず磯崎先生とふたりで訪問するが、そこは画家のアトリエで、櫻子さんの母の姉も師事して同じ弟子と心中していた。そこには例の蝶クロヒカゲが描かれた絵が残されていて、ブラックライトでマークをたどると秘密の地下室が現れるが(怪しすぎ)、そこはかつて百合子が誘拐され監禁された場所だった。さらに櫻子さんの子供の頃から今までの写真(正太郎まで写っている)が残されていた。心中した男は助かっていて、その子供が花房だったとわかる。
第2話は阿世知蘭香が正太郎の家を訪ねるが不在で、内海巡査と増毛の駐在だった山路さんと一緒に、犯罪に加担しようとしているらしいというので(なんでそんなことがわかるんだ)、櫻子さんの家、櫻子さんの弟と15年前の同時期に失踪して死体で見つかった幼児たちの家、永山神社、旭山動物園とたどって櫻子さんのサインを見つけて神居古潭へ
第3話は正太郎が、前作で罪を暴かれて自殺未遂した好美から、櫻子さんの弟を殺した犯人への復讐をもちかけられ(なんと都合のいい展開)、櫻子さんを犯罪に関わらせたくないと自分が同行するが、別の被害者の兄(千葉)と櫻子さんも合流して神居古潭へ向かう。しかし「犯人」だと紹介された男は自分は違うという。千葉が逆上して金属バット(どこから出てきた?)で男を殴り、騙した清美を追ってトンネルに入るが、逆に撲殺された?
いずれも結末は来年までおあずけか。

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2021年04月14日

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