あらすじ
もう迷わない。私は、皇后を目指す・・・!
遥か遠い北の国から
イスタンブルに売られながらも
オスマン帝国皇帝スレイマンの
寵妃(ハセキ)にまで上りつめたヒュッレム。
けれどそれは、皇帝の後継をめぐり
かつてヒュッレムが愛した
大宰相(ヴェジラザム)イブラヒムとの
さらなる対立を生んでいく。
そしてヒュッレムは、
後宮(ハレム)での影響力を強固なものにするため
勝つしか生き残る道のない闘いに
その身を投じていく。
そして彼女が決めた最終地点は?
いよいよ、最終章間近!
篠原千絵の描く本格ロマンサーガ15巻!
感情タグBEST3
史実からの題材
実在の人物を描き、当時の宮殿模様も美しく描き込まれていて、1ページごとに素晴らしい漫画だと思う。
史実だから結末は知っているけれど、そこに向かう人々の心の機微が繊細に紡がれていくのを読むにつれ、作者の研究と想像力、努力には脱帽する。
当時のことを想うと、内側を耕し、男女が常にそばで暮らせる世の中の方が、見たこともない国土を広げるよりも楽しい暮らしが出来たのではないかしら。
今回、セリムが応援される理由が出てきたけれど、その言葉が語られた場面は非常に美しかった。
だんだん凄みが増してー
後継者をめぐる争い、駆け引きがどんどんエスカレートしていく様はもう中世史そのものですね。学生時代に勉強した世界史を復習してます。
ヒュッレムの表情も貫禄というか凄みが増して、この先が早く読みたいです。
過去の愛する人と決別する
毒殺されるのを知りながら、黙って息子を見殺しにしようとした愛した人へと決別を決意し、思い出の鳥籠を投げ捨て息子を皇帝にする為に皇后を目指す。
ドキドキ
オスマン帝国とオーストリアの直接対決、ウィーンを陥落するかどうかの戦い。雪が降るまでに陥落出来るか。
運命はオーストリアの味方に。
そしてイブラヒムに対立されたヒュッレムは新たな策略をくわだてて、、、、