あらすじ
いとこの「美弦」と名乗る女妖の幻術にかけられていた名取。明らかになる名取家の秘密。女妖を退治しようとする名取に対し、夏目は…?田沼と共に出かけた先で元女優が開くサロンに参加する事になった夏目。招待客と「降妖術」に参加するが!?あやかし契約奇談第29巻!
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妖怪が見える少年・夏目が、祖母の遺品の「友人帳」を架け橋にして妖怪たちと心を通わせていく模様を描いた物語です。
妖怪をテーマにした作品は数多くあれど、「夏目友人帳」ほど優しい物語を、私は見たことがありません……!
祖母・レイコの残した「友人帳」は、レイコが妖怪たちと勝負をして、負けた妖怪たちがサインをしたもの。そのサインには契約の意味があり、契約の解除を願う妖怪たちに名前を返していくことにした夏目は、ボディーガードの「にゃんこ先生」と一緒に彼らと触れ合っていきます。
幼いころから、人には見えないものが見えていることで周囲から気味が悪いと言われていた夏目は、妖怪を避け、関与しないように生きてきました。そんな夏目が、友人帳を通してはじめて妖怪たちに向き合うことで、少しずつ、考え方を変えていく様子には、まるで自分の子どもが少しずつ友達を増やしていくような、そんなやさしい気持ちになって嬉しくなります。
名前を返したときに判明する真実は、ちょっぴり切ないことが多いですが、決して悲しい結末ではなく、じんわり心が温かくなるような、そんな物語ばかりです。
ぜひ暖かいお飲み物をお供に、じっくりお楽しみください。
感情タグBEST3
不思議に飲み込まれます
前回の続きからなのでひと段落して安心しました。夏目の周りには気がつくと手助けしてくれる人や人じゃないものが集まって来ているのが、なんだかうれしい気持ちになります。犬の会大好きです。
いつも気持ちが暖かくなる、そして最後にちょっぴり切なくなるとても繊細で優しい物語が大好きです。
夏目とニャンコ先生の関係性や周りの人たちとの交流の中の成長を楽しみにいつも読ませてもらっています!
Posted by ブクログ
・116 椿=ミツルと考えるとわかりやすかと
通常は漢字=ゴシック、かな=明朝なので、これ以外の会話は特別。結局は祓われちゃったみたいで悲しい。ミツルも覚悟していたみたいだったけど。
・117/118
プロ(夏目)とセミプロ(田沼)を相手にフェイクと思わせておいての、本物絡み。つづかないのも、またよしか
・119
「我らほどの大物が入れば~」
三篠はともかく、ちょびは……と思ったら、正体を開示してましたか。でも、みんなには秘密じゃ?
実は知ってたなオチはよかった。
あと、亡きレイコを思うヒノエの哀愁。
匿名
癒される
ほのぼのしつつちょっとシリアスな、不思議な世界観にいつも癒されてます。
いつもあっという間に読み終わってしまうので次巻が出るのが待ち遠しいです。
癒される
洋館の話は妖が出てきて夏目たちが解決!と思ったらいい意味で裏切られた。夏目ではなく田沼だけが気づけたことで早く解決して、いつもと違う展開でよかった。
どこか寂しい
今回は名取さんと妖怪の話。
夏目とはまた違った向き合い方をしていて、また違った寂しいがあるなと感じた。
共有するような2人でもないから、自分の中でそれぞれ向き合ってくんだろうな。
Posted by ブクログ
夏目友人帳、やっぱり大好きです!
今回も、切なかったり感動したり、ドキドキしたりワクワクしたり。
ラストは短編で終わったので、次作は安心して待てそうです。
胸温まる
今巻は名取さんのお話の後編と田沼とお出掛けした話、レイコさんのお話でした。
名取さんのお話は切なくて、でもあの結末が彼等にとって1番良いものだったのだと思いました。
田沼とお出掛けした話は、お祭りに行く予定が急遽変わってしまってドタバタ?一言では少し表現しづらいお話。
色々あったけど、田沼が活躍!最後に出てきた名前にゾワッとしました。
今度は普通にお祭りに行く話も読みたいと個人的には思いました。
レイコさんのお話は番外編のような感じ。
犬の会も出てきてにぎやかで可愛い。
最後は綺麗で、とても胸温まる素敵なお話でした
Posted by ブクログ
今回は夏目の友人達が多く登場していたので、読んでいて楽しかったです。いつもの事ながら、誰かとの繋がりや互いの思いといった部分が丁寧に描かれているので、温かい気持ちになりました。
次巻の発売予定が今年の秋頃となっていたので、今からとても楽しみにしています。
Posted by ブクログ
名取家の話は、切なかった…名取もミツルも、そして夏目も、自分のしたいことをした、ということなんだろうけど。好きな話だった…実は前半を少し忘れてるけど。
あとの2話は、それぞれ人間、妖怪中心の話だったけど、どっちも優しいお話だった。田沼は、繊細で優しくて気が利くな~、いい友達を持ったよね!こんな会合、素敵で忘れられないだろうな…
話が通じる妖怪でよかった…美しい話だった。レイコは何を思ってたのか…感慨深い。
Posted by ブクログ
祝・20周年!
祓い人の名取、親友の田沼、妖のヒノエたちと関わる、夏目。
切なさや繋がりがしみじみと感じさせられる、3つの話。
第百十六話・・・前巻からの続き。過去にあった“みつる”の存在。
自分の弱さを認め、感傷を絶ち、妖と対峙する名取。夏目は。
第百十七、百十八話・・・夏目と田沼が迷った女性と探した館。
その如月荘で、二人は降妖術の儀式に参加することに。
第百十九話・・・“包みくらべ”という勝負を受けるため、
レイコに成りすます夏目とレイコを知るヒノエの想い。
完結した“みつる”の話は、祓い屋の家の複雑な心情をも
明らかにしていました。そして祓い人としての名取の決意、
“みつる”の恋情の切なさが心に沁みます。
洋館の話はミステリー調。でも、実は優しさ溢れる話でした。
終焉後の田沼と夏目の交わす会話は、お互いの心情が知れ、
更に友情が深まった感がありました。でも、最後にあの伴と
その女主人の話が・・・今後に繋がる伏線は、ちょっと不穏。
最後は“包みくらべ”。犬の会の「夏目レイコ」大作戦は
コミカルでしたが、思いもかけぬ美しい情景が良かったです。
レイコの本当の姿を知らない夏目と、彼女を知るヒノエ。
双方の想いがなんとも切ない。
Posted by ブクログ
名取と妖絡みの話になると、切なくなりますねぇ。
古い洋館で閉じ込められている妖怪を出す儀式をするというのは、異色作で面白かったですね。
だんだんペースがゆったりとなってきていますが、それもこの作品らしいかもしれませんね。
Posted by ブクログ
「年下のいとこ」決着。リリカルで切ないこういうお話しは夏目友人帳の真骨頂。
次の「クイーンのお招きにより」は田沼もいるし、夏目の学生生活青春もの系かと思ったら、最後の最後で物語の展開ぽかった。伴と女主人との対決が近づいている感じで不穏。
最後の「レイコの流儀」が笑えた!楽しかった!
レイコさんのフリをする夏目がおもしろかった!この作品のユーモア感覚が好き♪
Posted by ブクログ
前の巻からの続き、名取さんのお話は哀しい終わり方でした。祓い屋の仕事では、対象の妖は「式」にして従えるか祓うかのほぼ二択になるのですね。事情や私情に関わらず。
やっぱり、妖と「友人」関係になれる夏目は特別なんだなぁ・・・。性質的にも、立場的にも。
名取さんが部分的にでも夏目に頼れるようになったのは良いけれど、お互いにもっと遠慮がなくなればいいのにな、と思いました(立場の違いで線を引かず、人と人として助け合う関係であって欲しい)。
オカルトパーティ
夏目の心優しい展開はいつも泣けて好きなのだけれど、
今回は名取さんがある種非情な祓いをしたし、オカルトパーティは人間味はあるけど趣味じゃないし、包み比べはおっとりとした展開でしたがさっくり終わってしまった感じで、あまり読んだ感がなかったので評価低めです。
久しぶりに田沼が出てきたのがちょっと嬉しかったくらいかな。