妖怪が見える少年・夏目が、祖母の遺品の「友人帳」を架け橋にして妖怪たちと心を通わせていく模様を描いた物語です。
妖怪をテーマにした作品は数多くあれど、「夏目友人帳」ほど優しい物語を、私は見たことがありません……!
祖母・レイコの残した「友人帳」は、レイコが妖怪たちと勝負をして、負けた妖怪たちがサインをしたもの。そのサインには契約の意味があり、契約の解除を願う妖怪たちに名前を返していくことにした夏目は、ボディーガードの「にゃんこ先生」と一緒に彼らと触れ合っていきます。
幼いころから、人には見えないものが見えていることで周囲から気味が悪いと言われていた夏目は、妖怪を避け、関与しないように生きてきました。そんな夏目が、友人帳を通してはじめて妖怪たちに向き合うことで、少しずつ、考え方を変えていく様子には、まるで自分の子どもが少しずつ友達を増やしていくような、そんなやさしい気持ちになって嬉しくなります。
名前を返したときに判明する真実は、ちょっぴり切ないことが多いですが、決して悲しい結末ではなく、じんわり心が温かくなるような、そんな物語ばかりです。
ぜひ暖かいお飲み物をお供に、じっくりお楽しみください。
感情タグBEST3
あまり好きなキャラクターではなかった的場さんですが、彼の人柄や事情を垣間見られ好きなキャラクターに変わりました。また色々な表情の「ニャンコ先生」が楽しめる巻でした。
Posted by ブクログ 2021年05月16日
前巻の続き。
焼き物の里で、にゃんこ先生の依り代になっている招き猫がいて…。
名取と的場とのかかわりが、明確になってくる。
つまり、名取は信用できる人。
的場は、信用はできないけど決して悪いだけの人ではない、と。
一かゼロか、そういう関わり合いじゃなくなってきたところに、夏目の成長を...続きを読む感じるのである。
そう、ただ成長したのではなく、正しくまっすぐに成長しているところがポイントなのだ。
でもって、こういうのが見えてくると、本当に藤原家にくることができてよかったな、ってしみじみするのである。
慈しんでもらえる環境にあることは、とても大きいのよ。
で、その延長が、古びた家の話になるのだろう。
自分が受けた愛情を、ほかに向けられる、それを成長と言わずしてなんと言おう。
いい話だった。
今、ちょうど、あちこちで花が咲き乱れているので余計そう思う。
花が咲いて、それを愛でるということは、とても幸せで尊いことなのだ。
今回もいい話でした。
ちょっと怖かったけどww
夏目友人帳らしい綺麗な物語ばかりでした。
特に最後の物語が途中までは怖い感じだったのに最後には友人への大切な思いが見えるとても素敵なお話です。
25巻の百話から白霞焼の里の話が26巻で終わり、1話で完結する話とは違い長めのお話!
心の芯からじわっとあったかくなりました〜
誰かから大切に思ってもらえて、また誰かを大切にしていくことって素敵だっなってつい涙が、、、最高でした!
久々に ちょこっとだけですがニャンコ先生の美味しいところでの活躍があって嬉しかったです。先生の兄弟(?)達にもう会えないのは寂しいですが 事件も解決。25巻からのすべての謎がとけてすっきり、ほっとしました。それにしても先生…ますますお茶目になっていっている
前回が、珍しく完結前に終わっていたので、気になる続きを読めて、満足です♪
安定の安らぎ感で、癒やされました。友人帳の今後も気になりますが、的場や新たな人物関係が出てきて、続きを楽しみに待っています☆
複数話続くお話の方も、続きが気になって26巻早く〜!!と思ってました💕
即購入でしたねん。
やっぱり祓い屋が関わると夏目の生き方に変化がありますね!
夏目の成長、変化を見届けたいです♪
初めて巻またぎでのお話でとにかく続きが気になっていましたが、やっと色々とわかってスッキリしました。そのほかのお話も相変わらすいい感じで、やっぱり好きです。みんなの関係が危うい感じはしますが、今後が楽しみです。
Posted by ブクログ 2021年01月10日
前作に続く事件の続きと、東屋の謎、依島と訪れた屋敷。
夏目が体験する人の縁、妖との縁を描く。
第百三~百四話・・・焼物の里を巡る事件の続き。襲ってくる
謎の人形の正体は?そしてニャンコ先生似の猫たちは?
第百五話・・・偶然発見した東屋で寛ぐ夏目と田沼、ニャンコ先生。
貼り紙で言葉を交...続きを読むわす相手は、誰なのか?
第百六~百七話・・・偶然出会った依島と共に、彼の亡き友人の
屋敷を訪れた夏目とニャンコ先生。もてなす三姉妹の正体は?
様々な想いが漂っています。
魂が宿った器の想い。その地を守るためだが、ヒトの介在で
変容してしまう。禁忌を犯した結果と術具として入手したい者。
人の願望と後悔の想いも交じり合う・・・ニャンコ集団は激ラブ♪
にぎやかな客人が来てくれる喜びを想う、東屋。
夏目と田沼の関係も会話が普通になってきて、良かったです。
“父”の願いをかなえるために依島の訪問を待ち望んだ、妖たち。
夏目がいることで、彼と名取、的場の三者三葉の縁が、
また少し繋がっていくような感じもありました。そして、
名取に「今回は世話になったな小僧」と言う、ニャンコ先生も。
過去の自分と重ね合わせた依島の姿、今後も彼との縁が深まる
ことがありそうな感じ。また登場して欲しいなぁ。
あ、伴の主の正体にはびっくり!登場するのを期待します。
前回の続きが、気になって気になって、
仕事が手につかなくて←嘘
首が長くなって←嘘
待ち遠しくてなりませんでした。
夏目はやっぱりよい青年です。人形繋がりの本作は、後半のお話もジーンときました。
次の本が出るのが待ち遠しくてなりません❗
にゃんこ達のピラミッド&にゃんこ先生の跳び箱姿が可愛かったです。名取さんのや的場さんの迷う姿も、人間味が感じられてホロッとしました。コレからも楽しみにしています!
Posted by ブクログ 2023年11月03日
幻の術具を作っていた焼物の里で、猫型の依代を狙うコレクターの伴。
夏目は伴に対抗すべく、的場と共に里に封印された術具を取りに向かう。
だが既に箱の中は空。
一方、基地で依代を守る名取と先生に、陶器の人形が襲いかかる。
禁忌を名取と的場で破壊。コレクターは退散。
依代達は旅立ち、焼物師は一人村に残る。...続きを読む
田沼は道でクッキーを見つける。
点々と落ちているクッキーを追うと隆史が。
その先に先生がいた。
東屋で寛ぐ先生に言われて掃除する二人。
数日通ううちに、文通で言葉をかわす。
種を植えて欲しいと頼まれて、植えた次の日。
色とりどりの花をつけた東屋の庭。
きっと二度と辿り着けない東屋の庭を、花が埋め尽くす。
ゼリーを買いにバスに乗車中の貴史と先生。
乗車客がいない中、依島さんに会う。
以前かかし騒動+びわ取りに行った時に出会った人。
昔の友人に会いに行くという。
バスの乗り違えで依島さんと一緒に行動。
着いた先で出会った娘は3人。だが、友人の娘は二人のはず…
なのに。
友人は故人となり、娘に人形を強請られたので、頼み事をした。
「依島が遊びに来た時にはもてなしてやってくれ」と。
娘は…実は人形で。依代となっていた。
その通りにもてなされ、帰る二人。
最後に手渡された本に挟んであるメモ。
「他愛のないこと」と依島が答える。
相変わらず、夏目の世界は不思議と夕焼けの印象がある。(イメージ)
ずっとこのまま続くのだろうか?
Posted by ブクログ 2021年10月09日
ニャンコ先生の兄弟(?)たち、健気~!そして、猫ピラミッドの可愛さには興奮しました(シリアスな場面なのに)。
大切にされて命が宿ったもののお話は、とても好きです。
昔昔、花と夢を買っていた頃は勿論読んでいましたが、ふと、読んで見ようと思い大人買いしてしまいました。
かつては、この作品の良さがいまいちわかりませんでしたが、年を経て、やっと良さがわかるようになった気がします…!
たまに夏目くんが良い子過ぎてイライラしますが(笑)
Posted by ブクログ 2021年06月22日
前刊の続き、夏目と名取、的場の複雑な関係性が見えて、面白かった。ただ、アクションシーンは少しわかりにくいしあまり惹かれないな…
最後の話が特に好きだった。思いやりゆえの孤独、それに共感するところが切ない。あと、怖がる先生とその訳を全く理解してない夏目とのやりとりがとても面白かった。
やはり夏目友人帳はいいですね。妖の思いが切ないお話が好きです。的場さんも怖いけれど、今回はその的場さんのことも思いやる夏目くんがいて。夏目くんの周りには夏目くんを思いやる人がたくさんいて良かったと思います。東屋のお話が好きです。