あらすじ
小兵衛は見た。凄腕の二人の浪人者をたちまちにして蹴ちらした、その巨漢の剣客の手並みを。男の名は波川周蔵。「あの男ならせがれでも危い」。波川にいわれなき胸騒ぎを覚えた小兵衛は、やがて大治郎襲撃の計画を偶然知るや、卓抜した剣客の直観で、その陰謀と波川との見えざる糸を確信する。秋山小兵衛六十六歳、一剣客として父として、その血は熱く沸いた。シリーズ第14弾、特別長編。
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Posted by ブクログ
懸隔商売シリーズ第14弾
いよいよ終わりに近づいていくシリーズ(^^;)
ず~と読み続けていきたいシリーズだが、16巻で終わるのであと二冊。番外編も一冊は読んだが、もう二題あるのでそれで終わりか。
暗殺者は秋山小兵衛が波紋で永き友の内山文太を亡くして少し歳をとって弱気になっていて、なぜかいつもの強い小兵衛でない一面が滲み出ていい。大治郎を手に掛けようとする策略に右往左往(大げさだが)する人間味が出ている。
「暗殺者」はこのように大治郎を狙う暗殺者を使った策略を小兵衛が親として大治郎を守ろうと奔走する様を綴った物語となっている。
しかし、秋山親子はほんとうに強うございます(^^;)