あらすじ
必ず喉を一刀で斬殺!
三年で九人。十年後のここ二カ月で三人が…。
十年前と全く同じ手口で、幕府の徒目付らが斬られた。
奉行所が「闇太郎」と呼んだ殺し屋が再び動きだした?
栄次郎は現場で賊と対峙!
栄次郎は昌平橋を渡り、湯島聖堂の前に差しかかった。雨音に混じって悲鳴のような声が聞こえた。前方から黒いものが走って来た。笠をかぶり、合羽を着た侍だ。侍が走って来た後方に黒い影が横たわっている。栄次郎は行く手に立ち塞がった。いきなり、覆面の侍が抜き打ちに斬りつけてきた……。横たわるのは、喉を一刀のもとに斬られた直参の真島又一郎、兄栄之進の朋輩だった。
感情タグBEST3
きっちり、始末を。
十年前の闇太郎と、今の闇太郎。崎田孫兵衛も、やるじゃないか。ちょっと見直したかな。兎にも角にも、一件落着で、良かった。けれど、御徒目付の組頭、きっちり、始末をつけなきゃね。
Posted by ブクログ
栄次郎の兄の同僚の御徒目付同心が暗殺された。
偶然、犯人が通りかかったのに出くわし一閃を交えた。
その犯人の殺し方は特徴のある首を一度で掻き切る腕。
10年ほど前にも同じ殺し方が3年の間に9件あったことを探し出す。
お秋の旦那、与力の崎田孫兵衛も知る事件だった。
ところが詳しく調べ始めると、犯人の同期と相手の傾向が違っていることを突き止める。
一本調子にならない複雑な筋立てが読み応えを増幅!
シリーズ中、素晴らしい回だった。