あらすじ
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手矢内栄次郎は致命的な欠点を持つ。矢内家の血とも言うべきお節介病がそれである。それ故事件を自ら招いてしまう。一つは柳森神社の心中事件。もう一つは、稀代の名人と評判の新内語り春蝶が何者かに襲われ、命を狙われたのだ。二つの事件はどんな関係があるのか? 迷路の如く錯綜する真相……
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Posted by ブクログ
破門を解かれた春蝶だったが、嫌がらせのような言葉を師匠に言われ喧嘩して再び破門となったと、同じ頃、若い男につけ狙われ始める。お秋の貸し間で逢引をしていた女が別の男と無理心中をした。お店の跡取りむすめだったお内儀だったのだが、しれべてみるとなにやら裏に事件が。
新八は栄次郎の兄の計らいで目付の隠密ということにして、兄の手下として働くことに。血の繋がりはないものの、栄次郎にとってはなくてはならない大切な兄と母、真実の家族である。
家族愛、事件の推理、江戸文化の歌のいろいろなことが、実に楽しく盛り込まれ流読み応え十分なシリーズ。