木下斉のレビュー一覧
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まちづくりの第一人者である木下氏の著作。
まちづくり幻想とは従来の常識や考え方にとらわれて、集団がそれを共有し、幻想に基づいた政策を実行しても、地域衰退に拍車をかけてしまうこと。
面白かった点。
新型コロナの拡大で地域へのワーケーションなどが注目されているが、東京都内のマンション賃料は上昇傾向で、人口流入が増えたのは千葉県、埼玉県、神奈川県。つまり、コロナの影響で都内から地方への人口移動が起きたのではなく、都内の人が関東圏内の近隣の県へ移動しただけ。だから、ワーケーションやテレワーク需要を期待してまちづくりをしても、機能しない。
また、まちづくりの先進事例が多く掲載されており、個人の熱意と覚悟そして適切な周囲との連携が、まちづくりには欠かせないことが分かる。
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Posted by ブクログ
面白かったぁ。
補助金ありきの地方創生はうまくいかないに決まっている。税金でハコモノを作って、運用はうまく回っているように見えても、初期投資が回収できないなど。
横並びにゆるキャラ作っても経済効果に寄与しないなど。
事業をやっていない人間がコンサルやってもうまくいくはずがないなど。
なかなか手厳しい意見でした。
計画の段階から、
補助金は使い切ることを想定するのではなく、本当に必要な支出を吟味すること。
失敗した時の撤退シナリオなど、当たり前のことを当たり前にやるということなんだろうな。
もっともっと、官民連携というのが盛んにならないといけないし、事業目線を持たないといけない。
地方創生は横並びではなく、その地域の課題やコアアイディアをしっかりと考える必要がある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ突きつけられるものがある。
行政に必要なのは、補助金をとって分配することじゃなく、活力を生み出すためにルールを見直したり、地域とのつながりを活かして下支えすること。
「やりたい」なら実行に移せ!
まちづくりをやりたいなら、地主を巻き込むべし。魅力的なまちができ、地価が上昇することが地主にとっては望ましいこと。
それくらい合理的に考えないとな。
カネを出さないと覚悟をしない。
まちづくりを成功させる「10の鉄則」は、他のことにも共通するのでメモ。
・小さく初めよ
・補助金を当てにするな
・「一蓮托生」のパートナーを見つけよう
-まずは二、三人の仲間で十分
・「全員の合意」は必要ない
・「先回り営業」で確実に回収
-まちの未来に必要なテナント
-再投資のサイクル
・「利益率」にとことんこだわれ
・「稼ぎ」を流出さるな
・撤退ラインは最初に決めておけ
・「お金」のルールは厳格に -
Posted by ブクログ
「やれること」でなく「やるべきこと」に取り組む
流行りを無視して、逆を狙う
工場団地を作ったら土地が余る、リゾート開発したら客がこない
量を求めず、利益にこだわる
変人に寛容で変化を恐れない
福岡 日本五大都市
ニュージャージー州 ウエストフィールド 教育から街を再生
全国のコンパクトシティ化は失敗
富山市はコンパクトシティすすめたが、周辺の市町村が開発をすすめたので、広域で見るとコンパクトでない
軍港 横須賀、舞鶴、呉、佐世保 かつて発展
福岡市 明治維新の直前 福岡藩の役人が偽札問題
キャナルシティ 元カネボウの工場跡地
岩手県紫波町のオガールプロジェクト バレーボール専用コート
都市経営において「撤退戦略」は極めて重要
空港移転が裏目にでた広島空港
渇水問題が福岡市の意識を変えた
渡辺興八郎 帝大誘致、博多電気軌道鉄道 渡辺通り
松永安左エ門 電力
四島一二三 福岡無尽株式会社
川原俊夫 明太子 ふくや 製造法、通販のノウハウを公開
進藤一馬
制約はできない理由でなく、新たな戦略を考えるチャンス
都市コストが最適化されるのは12−18万の都市 川﨑一泰
内需はできるだけ地元資本でまわす
宮崎 青島ビーチパーク サーフィン -
Posted by ブクログ
ネタバレまちづくりにも興味を持ち始めて読んでみました。きっかけは著者のTwitterをフォローしたことかな。
個人的にポイントだなと思ったキーワード→コンパクトシティ/福岡市の人口密度は1㎢あたり4,500人・札幌市は1,750人/福岡市の開業率7%/行政の力だけではなく大きな民間の力も必要、それには合意が必要ない/都市単位ではなく都市圏単位で考える/事業ではなく産業をつくる/補助金をもらう=どこかの成功例と同じ/神事は結束力を作る/チェーン店の地元貢献度は2~4割、地元店は5~7割……こんなところかな。目先のことにとらわれず長期的な目線で見ると言うことの何と大事なことか、そして難しいことか。自分の人生考えるのも、本当によく考えないとな……^_^;
そして、福岡市に改めて行ってみたい!と思ったけど、行けばわかるもんでもない内容な気がするな。どうするのが一番体感できるだろうか? -
Posted by ブクログ
まちづくりや商店街振興の分野で著名な著者による、福岡市のこれまでの歴史などをたどりながら解説した一冊。
著者のこれまでの著書と異なり、1つの都市をテーマにしたものは初めて読み、新鮮な感じを持ちつつ、著者らしい鋭くも分かりやすい指摘が満載。
これをただの福岡市を褒め称えているだけと思うのではなく、何が応用できるのか考えていかなければならない。
▼まちづくりの「思い込み」
・人口が増加すれば、地方が抱えている問題が解決する
・他都市の成功事例を、そのまま実践すればうまくいく
・まちづくりは、自治体が主体になって取り組むべき
・国から予算をもらうために最善を尽くす
・自分のまちは不便だから、発展するわけがない
・市民ワークショップを開催すれば、間違いのないまちづくりができる
都市を発展させてきたところは、これらの「思い込み=常識」を打ち破り、独自の路線を突き進んでいる。その1つが福岡市
<この本から得られた気づきとアクション>
・福岡市は政令指定都市であり、一定以上の規模や産業集積を持つだけでなく、歴史もあり、現在も繁栄していて当然、と思考停止してしまえば、本質は見えない。
・「常識を疑う」が本書のテーマの1つ。今の都市の発展を阻害する「制約」は何か。それを強みに変えるには何が必要か、それを考えなければならない。
<目次>
第1章 まちづくりは「常識」を疑え!
第2章 福岡市は「ここ」がすごい!
第3章 福岡市5つの「常識破り」
第4章 福岡市を変えた10の「覚悟」
第5章 経営視点で見える「福岡メソッド」
第6章 福岡市の「制約」と「未来」