木下斉のレビュー一覧
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面白かったぁ。
補助金ありきの地方創生はうまくいかないに決まっている。税金でハコモノを作って、運用はうまく回っているように見えても、初期投資が回収できないなど。
横並びにゆるキャラ作っても経済効果に寄与しないなど。
事業をやっていない人間がコンサルやってもうまくいくはずがないなど。
なかなか手厳しい意見でした。
計画の段階から、
補助金は使い切ることを想定するのではなく、本当に必要な支出を吟味すること。
失敗した時の撤退シナリオなど、当たり前のことを当たり前にやるということなんだろうな。
もっともっと、官民連携というのが盛んにならないといけないし、事業目線を持たないといけない。
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Posted by ブクログ
ネタバレ突きつけられるものがある。
行政に必要なのは、補助金をとって分配することじゃなく、活力を生み出すためにルールを見直したり、地域とのつながりを活かして下支えすること。
「やりたい」なら実行に移せ!
まちづくりをやりたいなら、地主を巻き込むべし。魅力的なまちができ、地価が上昇することが地主にとっては望ましいこと。
それくらい合理的に考えないとな。
カネを出さないと覚悟をしない。
まちづくりを成功させる「10の鉄則」は、他のことにも共通するのでメモ。
・小さく初めよ
・補助金を当てにするな
・「一蓮托生」のパートナーを見つけよう
-まずは二、三人の仲間で十分
・「全員の合意」は必要ない
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Posted by ブクログ
「やれること」でなく「やるべきこと」に取り組む
流行りを無視して、逆を狙う
工場団地を作ったら土地が余る、リゾート開発したら客がこない
量を求めず、利益にこだわる
変人に寛容で変化を恐れない
福岡 日本五大都市
ニュージャージー州 ウエストフィールド 教育から街を再生
全国のコンパクトシティ化は失敗
富山市はコンパクトシティすすめたが、周辺の市町村が開発をすすめたので、広域で見るとコンパクトでない
軍港 横須賀、舞鶴、呉、佐世保 かつて発展
福岡市 明治維新の直前 福岡藩の役人が偽札問題
キャナルシティ 元カネボウの工場跡地
岩手県紫波町のオガールプロジェクト バレーボ -
Posted by ブクログ
ネタバレまちづくりにも興味を持ち始めて読んでみました。きっかけは著者のTwitterをフォローしたことかな。
個人的にポイントだなと思ったキーワード→コンパクトシティ/福岡市の人口密度は1㎢あたり4,500人・札幌市は1,750人/福岡市の開業率7%/行政の力だけではなく大きな民間の力も必要、それには合意が必要ない/都市単位ではなく都市圏単位で考える/事業ではなく産業をつくる/補助金をもらう=どこかの成功例と同じ/神事は結束力を作る/チェーン店の地元貢献度は2~4割、地元店は5~7割……こんなところかな。目先のことにとらわれず長期的な目線で見ると言うことの何と大事なことか、そして難しいことか。自分の人 -
Posted by ブクログ
まちづくりや商店街振興の分野で著名な著者による、福岡市のこれまでの歴史などをたどりながら解説した一冊。
著者のこれまでの著書と異なり、1つの都市をテーマにしたものは初めて読み、新鮮な感じを持ちつつ、著者らしい鋭くも分かりやすい指摘が満載。
これをただの福岡市を褒め称えているだけと思うのではなく、何が応用できるのか考えていかなければならない。
▼まちづくりの「思い込み」
・人口が増加すれば、地方が抱えている問題が解決する
・他都市の成功事例を、そのまま実践すればうまくいく
・まちづくりは、自治体が主体になって取り組むべき
・国から予算をもらうために最善を尽くす
・自分のまちは不便だから、発展 -
Posted by ブクログ
これまで日本の政令指定都市の人口五大都市といえば長らく、横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市、神戸市となっていたが、2016年人口で神戸市を抜いて、第5位にランクインした福岡市が、全国的に人口減の今、なぜ人口を増やし続けられているのかを地方政策や各種政府委員を務めた経験をもつ著者が解説した一冊。
ここ数年、人口増加や起業推進事業等で話題に上る福岡市は、最近の政策が当たって伸びていると思われがちではあるが、都市の活性化は数年のスパンで伸びるものでもなければ、目先の発展や周辺の都市が成功した二番煎じで伸びるものでもない。先人たちがその都市の将来を見据えて興した事業に影響され活性化していくもの。
福