木下斉のレビュー一覧

  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    書かれている内容は、まったくそのとおりだと思う。
    補助金に頼ったさまざまな事業の実態、それに関わる人々の考えや動き、その結果どうなるかは、ここで描かれている通り。

    国や地方自治体には、産業活性化や地域活性化の助成制度が山ほどあるが、成功したものがどれだけあるのだろう。
    ビジネスモデルを作るといいながら、補助金が切れたら事業はおしまい。
    そういうのが大半ではなかろうか。

    本書を読むと、そもそもそういうやり方では、地域の振興も産業の創出も無理だと分かる。
    自前でビジネスを立ち上げる覚悟がないところでは、活性化もクソもない。
    その当たり前のことを、はっきりと伝えてくれる。

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    2017年10月05日
  • まちで闘う方法論

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    地域でいかに稼ぐかということが書いてある。
    一人でのボランティア、団体でのボランティア、一人での事業、団体での事業という段階を踏んで経験を積むと良い。
    モチベーション維持も一つの技術。
    収入からまず利益を引いて、その残りが経費という考え方。

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    2017年10月03日
  • 地域再生の失敗学

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    過去のばらまき的な地方再生術がなんでうまくいかないのか、と言うことが書いてあり、うまくいくにはこんなアイデアがあるよ、という事が丁寧に書いてある本。著者が複数で視点も多岐にわたり、海外の都市との連携が必要だという話や、人が集まって知恵を出し合うカフェがあると良い等々、具体的なアイデアがたくさん書いてあり、なるほどなーと思った。ただ、特効薬的な話はないので、色んな施策を地域に併せて地味にやっていくしか成功への道は無いんだろうな、と感じた。

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    2017年09月20日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    民間には高い公共意識、行政には高い経営意識が求められている。縮小社会においては自治体も小さくしていって民間に任せていくべき。

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    2017年08月06日
  • 地域再生の失敗学

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    序盤は辛口な批判が続いて読んでて不快でしたが、辛口なのは最初だけで、全体的には良書に感じました。
    普通は成功事例とかを載せて、『ウチはこのやり方で成功しました!他の地域の皆さんも是非試してみて!』みたいな喧伝が一般的ですが、本書は逆のアプローチで、今までのまちづくりの失敗から今後にどう活かすべきかを提供してくれる面白い本です。
    中山間地域の解散話はちょっと衝撃でした。村を存続できなくなったら、村民全員が村を出るという発想は昔からあったらしいのですが、いよいよ現実味を帯びてきたように思います。
    余談ですが、現在放送しているアニメ『サクラクエスト』というのが地域活性化の話で、主人公は観光大使として

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    2017年07月05日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    補助金を頼りにするのではなく、民間の会社と同じように収支を考え営業しながら利益を生み出していく方法が事例と共に紹介されています。
    大手のチェーンなどを呼び込むのではなく、地域の産業を起こし、地域にお金を呼び込む考え方が新鮮でした。
    著者の意見に賛同し、多少のリスクを背負いながら、自分ごととしてまちおこしに関わる人が増えて欲しいと思います。

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    2017年06月08日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    全国各地の地方都市は、時間的な問題(人口減少と内需縮小)と空間的な問題(まちの適正な規模維持の困難さ)、二つの面でデッドラインを迎えつつある。
    これに対応するためには、まちを舞台にして行われる経済活動の流れ(バリューネットワーク)の概念を理解し、さらにその仕組みが時代の変動とともに適正な形に収まるようなスキームの構築が求められる。

    そのスキームは結局は、「まちづくり」を持続可能な事業活動としてマネジメントできる仕組み、ということになる。
    マネジメントに関わるプレーヤーは、資産を持つ不動産オーナーや、実際に現場で商売を行う商店経営者の他に、取り組みそのものを推進するプロジェクトマネージャー、魅

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    2017年04月01日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    こちらも、最近「1万円選書」で選んでいただいた本ですが、
    仕事に繋がる本なので、とっても勉強になりました。
    「まちづくり」はとても夢のある事業に聞こえますが、
    実際は、一筋縄では行かない様々な問題をはらんでいるものだと思います。

    本書は、その問題にもしっかり切り込んでおり、
    (実際は簡単に解決しないものばかりですが)
    まちづくりを志す人に一通り導入として読んでほしいなと思います。

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    2017年03月28日
  • まちで闘う方法論

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    商店街支援、まちづくりの論客である木下氏の以前の著書です。とはいっても2016年発行ですので、内容は最近のものです。
    「地方創生大全」と比較し、実際にまちに入り、どのような活動でいるべきか、何をすべきかを具体的に順序立てて説明しています。そのため、このような立場である人、これから携わっていくかたにとっては、マニュアル替わりになる1冊です。

    ▼成長プロセスのステップ
    ・属性:活動→事業
    ・時間軸:単発→継続
    ・責任:メンバー→マネジャー
    ▼まちを1つの会社として見立てた場合の要素
    ・まちへの流入増加
    ・まち内部での取引拡大
    ・まちからの流出削減
    ▼基本的な技術
    ①計画
    ・情報力(情報を集め、検

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    2016年12月11日
  • 地域再生の失敗学

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    【メモ】
    ▼第1章
    ・中核企業を支援したいなら、撤廃してほしい規制を聞いて、そこを緩和する。規制緩和や許認可の手続きサポートをして、お金は自分で工面させる
    ・成果を上げたら税金を軽減するほうが実際に成果を出すのでいい
    ・多様な人に寛容な地域は、理由はよくわからないけど発展する(都市社会学者リチャード・フロリダ)
    ・多様性こそ可能性を引き出す。数を確保することが大事
    ・行政は、最良のシナリオから最悪のシナリオまでの幅をつくって、最悪を避けるようにマネジメントしなければならない

    ▼第2章
    ・日本経済、地域経済を考えるにあたっては、過去からの遺産(または負債)をどう使うのか、どう変えるのかという観

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    2016年09月11日
  • 地域再生の失敗学

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    5人の色々な専門分野の方から見た地域再生の在り方について考えさせられる本。
    30万人程度の地方都市、中山間地域などを抱える地域にはヒントになる事が多そう。
    私は1万人の村なのでどんぴしゃでは無かったけれどヒントになる事は多かった。

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    2016年09月03日
  • 地域再生の失敗学

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    地域再生にまつわる施策の歴史を検証すれば、失敗例が多々あったのではとの筆者の言葉。しかし今、その地域の再生の成否に、日本の未来がかかっていることには間違いない。
    そこで、従来の発想ではない新たな視点で取り組んでいる方々の講義と、筆者の対談という構成の本である。
    第1章 経営から見た「正しい地域再生」
     木下 斉 エリア・イノベーション・アライアンス代表
    第2章 官民連携の新しい戦略
     川崎 一泰 東洋大学経済学部教授
    第3章 フラット化しない地域経済
     入山 章栄 早稲田大学ビジネススクルール准教授
    第4章 人口減少社会の先進地としての過疎地域
     林 直樹 東京大学大学院農学生命科学研究科・特

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    2016年09月07日
  • 地域再生の失敗学

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    出版前から気になって。
    ちらほらと論者によって言及されるのも聞く。

    地域経済、市場・民の力をどう使うか。

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    2017年03月12日
  • 地域再生の失敗学

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    木下斉氏、飯田泰之氏など”若手”に属する実務家、学者による現場から地域再生を考える話。経済面からか政治(厚生)からかどちらで評価するかそもそも考えましょう、というピンポイントな掴みにgoodだなと感じる。メモ。
    (1)予算というお金を使うのだから、リターンもお金で示すべきなのにそうではない。市民が楽しかったと言えばいいイベントになる。
    (2)サプライチェーンにはギュッと細くなるボトルネックが必ずあって、そこをにぎったひとが価格統制力を持つことが出来る。
    (3)販売先から逆算して考え、独自の生産・加工を行うからこそ利幅も大きくなり、適切に人も雇える。
    (4)戦略の基本は競争構造を理解したうえで戦

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    2016年06月18日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    ここ最近自分の中でブームな木下斉氏と、こちらは初めて出会った広瀬郁氏の著書。
    嶋田洋平『ぼくらのリノベーションまちづくり』と清水義次『リノベーションまちづくり』、そして木下斉『稼ぐまちが地方を変える』を三部作としていましたが、こちらの本もそのラインナップに加えられます。笑

    リノベーション事業中心であった前の2著に対して、あくまでリノベーションも選択肢の一つにすぎないとし、その他まちを守るための最低限の要素をまとめた教科書のような書籍でした。

    商店街でお金が回らないという状況を、経営という切り口で捉えることで、精神論やキレイゴトに偏りのあった従来のまちづくりに警鐘を鳴らしています。

    成功事

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    2016年05月03日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    地域活性化伝道師である木下斉氏と建築家の広瀬郁氏の共著。
    これまでの著書に加え、建築的な要素が入り、違う印象の著書になりましたが、事例も紹介され、読みやすい構成でした。
    バリューネットワークの逆転現象を示し、現在のまちは、生きるか死ぬかのデッドライン上にあり、行動が求められており、そのための実戦的ポイントが示されています。
    いろいろな指摘がありましたが、

    ・組合や商工会議所、あるいは行政がまだしっかりと力を持っているまちでは、若い人の活動がネグレクトされやすい。時間資産を持ち、ガッツもセンスもある人が溶け込みにくい状況

    いわゆるこれが抵抗戦力となり、まちが変われない状況にあるという指摘は、

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    2015年07月29日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    地方都市は点から攻めて線へ、やがて面へというゲリラ的開発が真っ当。面開発なんて東京、大阪くらいしかできない。
    誤植多すぎなのでマイナス1点。

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    2014年03月30日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    まちの振興のためにはどのように行うべきか、原因と結果をしっかり見るなどの方法論が述べられている。当たり前のことができていないのがまちづくりの分野で、気をつけなくてはいけないと思う。いくつかの事例が入っている。
    地方都市は裏路地が熱い。一等地は地主のプライドで簡単に安価で貸し出さないから裏に面白いのが集まる。
    足を運びたくなる空間体験、空間価値がたいせつ。
    市や屋台は新規出店を試す場となる。
    不動産オーナー、商店経営者、消費者と金融機関、建設関係者を含めたバリューネットワーク。

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    2014年01月17日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    バリューネットワーク(バリューチェーン)の基軸で従来と現在の商店街の変化を示し、ボトルネックとなる部分を照らし出す。そこからまちづくりのポイントを示して成功事例と照らし合わせる。
    非常に明快で勉強になる本でした。

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    2013年08月25日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    地方都市でのまちづくりの取り組みとか成功事例とかが載っていて、それらを分析したまちづくりのスキームとかも載っています。

     まちの仕組みを「バリューネットワーク」で捉えて、価値の流れを意識しましょうと、そしてモノが売れにくくなるので、川下の消費者から出発した事業スキームを組みましょうと。そうなると、規模の経済が働きにくいので、小資本でのヒットエンドラン作戦になるんですね。
     なるほどなるほど、なんですが、地方都市の「まち」の衰退原因は需要不足ではないので、その解決策として消費者から出発する考え方というのは、一般論すぎて、それがまちの回復につながるかは少し疑問です。それ以外にロードサイド店舗とか

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    2013年08月16日