木下斉のレビュー一覧
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地方創生とかよく耳にするようになり、紹介されていたので読んでみた。
実際に地域と向き合い様々な取り組みをされてきた経験を物語形式で紹介頂け、非常にわかりやすい。
逆算開発などは、地域再生だけで無く普通にビジネスをやる場合に有用な考え方であるし、共創の考え方(イマドキぽくはありますが)も非常にわかりやすい。
素人なりに情報収集してた事と現実とのギャップに驚くと共に、やはり地域に根ざして、地域に向き合うことが大切だなと再認識。
大阪府出身、神奈川県在住と言うことで人口がどんどん減り、シャッター街化が進んで大変という感覚は持ちにくいというのが正直なところ。
しかし人口減、超少子高齢化社会を迎えている日本を目の当たりにしている今、私にも何か出来ることがあるかも。(スケールが大きすぎるが)
お役所仕事、名ばかりコンサルとして登場する話も興味深い。血税を誤った目的、主旨でバラまく、掠め取るというのは憤懣やるかたないが、すべての人がそういう訳ではないだろう。
本著とは逆の立場のの意見も聞かないと偏ってしまうので、拙速な判断をしないように注意ですけどね。50歳手前でこのような本に出会ったというのも何かのご縁。まだまだぼんやりしているが、誰かのためにという事ではなく、自分事として取り組めるものを見つけたい。 -
Posted by ブクログ
題名に在る「幻想」というのは何だろう?
本書はその「幻想」なるものを説き、考える材料を供しようという一冊である。敢えて言えば、「幻想」というのは「事実や実情と実は違う思い込みと、それを基礎とする思考や行動」というようなことになるであろうか。「思考と行動」の基礎が「幻想」であるのだとすれば、「現実」の様々な事柄に向き合ってみたところで「所期の成果」というようなモノを望むこと等覚束無い筈だ。そしてその「幻想」に依拠して「“手段”と“目的”との混同」も多発しているようだ。
本書の著者が綴った文章は色々と呼んだ記憶が在る。“地域再生”とか“地方創生”といういうように呼び習わされる事案に関連する事項について「本当にそういうことで構わないのであろうか?!」という論旨が多いと思う。本作も明らかにそういう系譜である。
最近は「例の事情…」とでも言いたい感染症の問題で色々と動きが在るとされる中である。こういう状況下で「〇〇である!」と誰かが言っていて、それに基づいて如何こう論じている事例の中、「一寸だけデータを視れは、必ずしもそうでもない?」が見受けられるという。そしてそれは、最近の事情に限らず、既に長く積み上げられているという側面も否定出来ないという。色々な話しで「その言っていることの“前提”がよく解らない…」という例が多くなっているように感じるところである。
かなり多くの…否、殆どの部分に関して「著者が論じるとおり…」であると思った。結局?個人的に思うのは、何かの事案について「本当にそういうことで構わないのであろうか?!」とでも言おうものなら「うるせぇ!!!!黙れ!!失せろ!!!」というような状況がそこら中に満ち溢れている、やがて「誰か“落とし前”は付けたのか?」と思わざるを得ない状態になっても、誰が如何するのでもないという「何処から如何いうように切り取っても真面ではない…」という状態が多く在るのではなかろうか?
「幻想」?様々な芸術表現のような分野での「ファンタジー」というようなことであれば結構かもしれないが…「事実や実情と実は違う思い込みと、それを基礎とする思考や行動」という意味での「幻想」は、直ちに誅されなければなるまい。
本当に「何故?」という位に「本当にそういうことで構わないのであろうか?!」というのが溢れているかもしれない中、多くの方に御勧めしたい一冊だ。否、御薦めしなければなるまい! -
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まちづくりに関心がない人にも是非読んでいただきたい一冊。
関心がない人が多いとまち全体にとってプラスにならないことが実施されていても、それに気がつかず、気がついたときには時既に遅しということにもなりかねません。
関心が高く行動を起こされている人も自分の行動がむしろまちを悪くしていないか問い直すためにも是非読んでいただきたいです。
成功事例を真似したところで自分のまちで成功する保証はないです。この本ではハイエナコンサルという言葉も使われていますが、専門家が言ってる通りにやって全てが上手くいくなら今こんな状況にはなっていないです。
この本にも書いてあるように、まちづくりに関わる上での正しい思考の土台をまず持つことが大事だと思います。 -
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今後
町おこしは本当に利益を得られているか
小さくてもいいからプラスになっているか
→どこの誰を相手にどうやって稼ぐのか
動かないのが得、を食い止めるための休眠事業資産への課税
路地裏からはじめる
行政の外注主義を見直す
日本は巨大な内需国家
住民ができることは自分たちで行う
5年間で行政コストを10%削減する
3
スパイキーグローバリゼーション
少子化を食い止めることよりかは、まずは人口流出をへらすこと
シリコンバレーに行くのではなく来てもらう
モノを東京に売りに行くのではなく、東京でモノを売ってくれるひとを呼ぶ
外部の人は価値判断に介入してはいけない(視野が狭くなる)
青写真の提供まで
そこから先は議員の仕事
30万人を超えると人口流入できる
水道普及よりも孤立世帯なら給水車や浄水器の整備でもよい
ドローンが普及するかもしれない
民間と行政のコラボ
街づくりの仕組みづくり、法令
イオンなど小売の商品開発 -
購入済み
納得の内容です
本文より
こんなに狭い国土に1億人以上住んでいるという国は世界的にも稀有です。自然と調和した暮らしに移行するには人口が多すぎます。それを考えると、秩序ある人口減少は、悪い話ではありません。
小さな市で働く者として実感をもって納得できました。 -
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- まちづくりの鍵は、不動産オーナー
- 不動産の価値を高めるために、地域を活性化させる
- 信用されるには、事業を立ち上げ、相手に3回得をさせる
- コスト削減から始める
- みんなが得をする/誰も損も無理もしないシステムを作る
- 地方では新しいことは必ず批判される。
- 飲食店オーナー
- うまくいってる店は地域経済理解している
- 飲食店経営は地域経済と連動しやすい
- 先回り営業→マーケティングをしっかりしようね
- まち会社が仕掛けた事業の上に雇用が生まれるのがベスト
- 身の丈にあった持続可能な事業
- 市民参加から市民実行へ -
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201812/
他都市と同じ産業分野で出し抜こうとするより、むしろ、活発な産業を周りの都市に譲り、そこで得たお金を福岡市で消費してもらうという流れをつくったのです。/
紫波町は人口約33300人で財政も厳しく、自治体単位で見ると恵まれた状況ではありません。一方、半径30kmのエリア単位で見ると、盛岡市、花巻市もカバーするので、他都市から高速道路を利用して訪れる客を見込むことができ、約60万人を超える規模まで取り込めるようになります。/
オガールの敷地内には、民営の体育館があります。この体育館はなんと、日本初の「バレーボール専用施設」なのです。なぜサッカーや野球ではなく、バレーボール専用なのか。それは、ライバルの少ないスポーツを狙うことで、体育館の高い稼働率を維持するためです。しかも、施設の設置は補助金に頼らず、あくまで銀行の融資によって建設し、運営にも民間ビジネスのノウハウがぞんぶんに生かされています。/
都市経営において「撤退戦略」は極めて重要です。大きな過ちが発生するのは大抵、失敗した時ではありません。失敗しているにもかかわらず、撤退の意思決定をしないことで発生するのです。/
もし仮に、工場誘致に失敗した際、知恵を出さずにしつこく工業化路線を追い求めていたらどうなるか。工業地域に特化させるために、内陸部と臨海部の交通は分散され管理中枢都市にはなれなかったでしょう。/
川原氏はなんと、魚卵の仕入れ元から仕込み方法など、明太子の製法をすべて無料で公開したのです(調味料の配合は企業秘密とした)。/
独占するのではなく、多くの人に参入させて産業そのものを大きく育て、それでも自分の店が一番うまいものをつくり続ければ、必ず商売は半畳する。そして独占しなかったその姿勢が、今日の明太子とその関連商品市場を生み出したのです。/
地方都市において、歴史的行事、特に「神事」は極めて重要な機能を果たします。
1つは、人々の結束量を高める効果です。行事の準備から開催まで、長い時間を地域の仲間とともに過ごすことになります。すると町会単位での活動によって対他町会の意識が芽生えて、地域単位の結束力を強めます。また、互いの信用・理解といった社会的資本の整理・蓄積が行われて、地域の問題解決を促したり、無用な衝突を防ぐなどの効果もあります。実際にまちづくりの取り組みでも伝統行事がきっかけとなって様々な物事が進展することがあります。
もう一つは経済循環としての機能です。祭事は基本的に「やってあげるもの」ではなく、「やらせていただくもの」という理念の上で取り組まれます。つまり、すべて参加者の「持出し」によって成立するのです。しかも祭事には、様々なルールもあったり、町会単位で立派さを競う地域もあります。そのために必要な資材をそろえるには、応分の財力が必要になるのです。財を持つ者は、応分の負担をすることが基本となり、商都では一部に偏った財を地域内で広く分配していくという、再分配的機能を持っているのです。/
苦しい状況でも、政治、行政、民間の人々が諦めず、「自治体にお金がないなら、民間側が自発的に出し合う!」「工業都市化ができないなら、サービス産業で独自路線を伸ばす!」「市域拡大が無理なら、他都市とのネットワークをつくって成長する!」というように、”常に諦めない姿勢”を貫いています。これはどんな困難も、前向きで力強く打開策を見出す「ネアカ」な心構えが大切であると感じました。/ -
Posted by ブクログ
定期的に地域活性化ネタは仕入れる必要があるかと半ば義務感もありながら手にとった本でしたが、これが非常にためになるものでした。
特に興味深かったのは、東京大学の林助教が低減する「自主再建型移転」の話で、中山間の限界集落の集団移転についてです。限界集落をどう維持するかについてはどこでも課題になっているわけですが、「活性化」するか「最後の一人までサービスを維持する」のどちらかという雰囲気ですが、なんで移転の話ができないのか不思議でならなかったんです。そこはなんとなく「人権」的な話で言い出せないのかと思っていましたが、実際に80年台までは事例が多く、満足度も高いという話を読み、目からウロコでした。普通に考えたらそうだよね!!中山間からひとりみのおばあちゃんが、いきなり都市部の息子のところにいったらまさに「土から離れる」ことになり一気に弱ることになるんだろうけれども、息子の都市部ではなく、同じ地方の少し都会部に移れば、土から離れることもなく、コミュニティも維持し、市町村にとってもサービスの維持がしやすい形なので全然アリだと思うんです。これからはこういう動きが出てきてほしいですね。
ほかの章も非常に納得感のある話で面白かったです!