木下斉のレビュー一覧

  • 地方創生大全

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    日本の自治体数は大小合わせ1,700+あるわけだが、国が掲げる紋切り一律型の「地方創生」とは一体何なのであろうか。著者はこれらが抱える問題の本質を明確かつ鋭く指摘している。特に第3章の人口施策の問題分析は秀逸だ。地方創生の旗振り役に問題多い某大臣を挿げていたことからもわかる通り、国の力の入れ様は相当空転している。それに対して著者は主にヒトモノカネ観点から課題抽出しているが、その手法は民間企業の其れと普通に行っている方法だ。目標を決めてKPIを定めてPDCAし場合により撤退する。官僚機構はそれが最も適していたからそうした形になっているが、地方交付金や助成金頼みの創生施策が成功しようはずもない。当

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    2020年04月10日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    『まち』の衰退に対して問題意識を持ち、今後も生活の場所として持続させるために何らかの行動が必要だと感じている全ての人に向けた一冊。
    『まち』を新しい時代に対応できるカタチにつくり変えるための“教科書”。高度成長の時代と同じ発想のままでは、「まち」という大切な場所が廃墟になってしまう。これからは、昔の発想とは真逆の方法と行動が求められる。

    ポンチ絵も多くて、読みやすく、成功事例もたくさん載せてあって読み応えたっぷりでした。

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    2020年04月09日
  • 地域再生の失敗学

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    地方再生に関しての本。クマモンやB級グルメの意味のなさを語ってる点は面白かった。

    クマモンについては、わざわざ東京からくまもんに会いにいく人は少ないわけで、基本は県内の人たちの盛り上がりとなる。同じ区域内で消費が行われる事は悪い事ではないが、大事なのは区域外からのお金を入れる事。

    商売でも何でもそうだけど、人のポケットから自分のポケットにお金を入れる事が構造で、それを自分のポケット内でやっても意味がない。

    つまり、全て国内消費だとすれば、日本国内でのお金をどれだけ自分のところに集められるか?というのが、地方再生には大事という事だ。

    B級グルメについては、県外からの人を集めて開催しても、

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    2019年11月22日
  • 地方創生大全

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    結論は地方創生のためには自助努力で補助金に頼らず、民間の組織と同様に努力することが必要ということ。
    頭でっかちにならずにスモールスタートで改善を続けていくしかないのでは。
    個人的に心に残ったのは、環境や時代や政治のせいにしていたらダメということ。古い体質を捨てて進むしかない。

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    2019年10月06日
  • 地方創生大全

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    【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・「ゆるキャラ」なんて、大の大人が税金ぶち込んでマヂメにやることか?という導入部に象徴されるように、地方創生について流布してる通説や定説をきちんと考えて根本からひっくり返す、と言うか思考停止をしないで提言している本という感じ。

    ・「大全」本だからチェックリストなんかも付いて、ちょっとマニュアル的と言うか指南書的な意匠。これで¥1,500なら悪くはないか。

    【目次】

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    2018年10月28日
  • 地方創生大全

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    読みやすい。自分ごととして地域創生に取り組めとのメッセージ。アンチパターンが載っている。
    で、どうすればいいかは書いてない。そういうものだとは思うが、もやもやする。

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    2018年09月02日
  • 福岡市が地方最強の都市になった理由

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    民間主導の都市開発も含め、制約をうまく生かし逆張り戦略でいまの地位まで上り詰める福岡市の経緯を見るには読み物として面白い書籍でした。よく福岡市が取り上げられる理由を知るには良い本です。

    ただ当初のフレーミングによるものだと思いますが、最強の地方都市かどうかはよくわからないのが正直なところ。

    都市開発を民間主導で行い発展したという木下さんの自前の論に当てはまりが最も良い大都市は確かに福岡市だと思います。一方現在も競争力を有する製造業種が豊かな浜松や静岡、広島などは都市圏単位での一人あたり生産額は相当高く、京都市などは一人あたりの雇用者所得も高い水準にあります。このあたりは最強かどうかを見るに

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    2018年05月12日
  • 福岡市が地方最強の都市になった理由

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     全体を俯瞰すると、民間主導での都市開発が概ね結果を出したケースについて、当然にそうであろうという内容であった。特にサプライズはない。福岡市の発展要素が整理されていることは参考になるものの、他の都市との比較における位置付けに関する見解が弱い。福岡市なのか福岡都市圏なのか、この議論はもっと整えたほうがよいと感じる。
     福岡市が神戸市を上回ったことは殊更に強調しているが、神戸市は関西圏の中で位置付けられるのであって、単独の存在ではなく、足下、関西圏内で劣勢であることは間違いないが、国内最高レベルの医療開発産業都市として新たな役割を持ちつつあることから、福岡市と同列の比較にはならない。例えば、こうい

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    2018年04月29日
  • 福岡市が地方最強の都市になった理由

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    福岡市は人口増加し、人口増加率が高く、若者の人口が多いということで、最強の都市として扱われている。
    その要因として、民間主導のまちづくり、周りと違うことをやることによる競争優位などが言われている。

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    2018年03月27日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    先にテナント営業を行い、テナントが決まった段階で、その事業形態や払える家賃から逆算して改装費用を割り出すのが良い方法

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    2017年10月22日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    「まちづくりに携わっている人々はふたつに分かれる。ひとつは戦後50年近く続いた経済成長と成熟を体感してきた世代と、もうひとつは、バブル崩壊後の20年あまりの縮小と低迷の時代しか体感していない世代である。ふたつの間には大きな意識のギャップがあって、活性化のイメージもバラバラなので、意見がまったくかみ合わない。」(p36)という木下氏の意見は、ハッとし、なるほどと納得した。

    私はもちろん前者の世代であるが、いまの若い世代の感覚は決定的に違うらしい。

    われわれが考える繁栄とは、どうしても高度経済成長期のそれに引っ張られる。
    典型的なのがバブルの時代で、あらゆることが軽躁的でバラ色だった。
    インド

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    2017年10月05日
  • 地域再生の失敗学

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    失敗学の知見を得るために本書をとったが、行政やコミュニティデザインの視点などから新しい視点を得ることができた。

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    2017年08月27日
  • 地方創生大全

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    タイトル通り、地方創生に関して詳しく考察されている本。地方創生を行うにあたって合意形成を進めていくことが、如何に個性を無くして行くのか。ただ、地方で立ち振る舞うには周囲の合意形成が重要であり、尖って進んでいくにはかなりの困難を極めると思う。

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    2017年04月15日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    まったくの正論であると同時に、暗澹たる気分にもなる。筆者の言葉をそのとおりに実行する人なんて、たぶんほとんどいないだろうから。
    成功失敗を問わずまちづくりの事例をたくさん集めて紹介していくって本、著者にはどんどん量産してほしいな、と思う。

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    2017年02月19日
  • 地域再生の失敗学

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    経済学者の飯田氏と現場のプレーヤーである事業者や政治家との対談や研究者の講義の内容をまとめた一冊。テーマは「これまでの地域経済政策の失敗からこれからの地域再生を考える」というもの。従来の大規模インフラ整備や工場・企業誘致は地域振興への特効薬にはならず、今後の地域再生は民間主導、行政はあくまでもサポート役に徹すべき。第1章の木下氏が言うとおり、行政の視点は「いかに配るか」が中心。「いかに稼ぐか」という考え方はほとんど無い。「変わらずに生き残るためには、変わらなければいけない」分かってはいるが、難しい…

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    2016年10月28日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    まちづくりとなると、何か新しいものを作らないとと
    思いがちだけど、コストカットも大事だなと。

    今ある企業がコストカットしていけば、次の投資に生かせるし。
    ただ、地方になるとこれまでのつながりでなかなかコストもとかいうところもありそう。

    取引先にとっても+となるような提案を考えることが大事なんだけど、そういう意識を今の自分が持てるのか。。。いまやっている仕事にて他社にとってもwinになることを追求することが大事なのかも。

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    2016年09月19日
  • まちで闘う方法論

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    著者の経験による街おこしの方法を述べた本。
    特に、以下の部分が心に刺さった。

    ・人の話を聞きすぎる問題。街の取り組みをスタートするうえで重要なことは、まず、自分がどうしたいかを考えること。
    ・まちづくりで大事なのは、主観のぶつかり合い。「あの人の夢に共感し、ぜひともに推進したい」と思ってもらえる人こそが、上に立つべき立場にある。

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    2016年08月21日
  • まちで闘う方法論

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    地域での起業をする人に向けて書かれたハウツー本。案外自分でもすでに実践していることがほとんどだが、これが体系的にまとめられたことに大きな意味があるのだと思う。著者もこの本の中で言っているが、往々にして地域の人々は頑なか、そうでなければ破壊主義者に陥りがちだが、そのどちらでもない第三の道を示す標となる一冊である。自分がプレイヤーに回る/回った時に自戒的に再読したい。

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    2016年06月20日
  • 地域再生の失敗学

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    ネタバレ

     地域再生について、まちづくりの第一線で活躍する面々が、各々の持論を披露し、現状の地域再生の問題点を洗い出している一冊。
     以下、印象に残った点。
    ・地域活性化に取り組むプレーヤーも「競争」という意識が欠如していることが多い
    →学生時代、まちづくりを学んでいるときに、「人から選ばれるためのまちづくり」というのもあって良いのでは。と考えていたため、「競争」というものをもっと意識した地域再生があって良いのかな。と改めて思った。
    ・プレーヤーには、問題意識や成長意欲、開放性が大事。
    →僕は開放性(というか仲間を巻き込む意識)があまりないので、恐らくプレーヤーとしての素質はないだろう。と思った。自分が

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    2016年06月16日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    手作りで始めた地域改革が補助金の麻薬一発でダメになるということなど、
    タブーになっていたことを赤裸々に書いていてとても面白い。

    繰り返しが多く、もう少し綺麗にまとめることができたと思う。
    これは出版社の責任。素材を活かしきれてないと思ったので、星三つ。
    10の鉄則の見出しだけでも十分に価値があると思うので、まずはそこだけ眺めても良いと思う。
    実例をもう少し体系的にわかりやすく分類してまとめて欲しかった。

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    2016年02月23日