木下斉のレビュー一覧

  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    早稲田商店会の成功から、補助金が投入された途端に挫折への道を進むことになった例示は衝撃的だ。補助金は麻薬! 言い得て妙の例えだ。地方自治体は国や都道府県の補助金を当てにし、住民(法人含む)は自治体の補助金を当てにする構図が当たり前となってしまったが、健全な事業運営をするなら補助金など当てにしてはダメだ。他の成功事例を真似るのではなく、本気で自分の住む街を変革する必要があるのだ。『「やれるか、やれないか」ではありません。「やるか、やらないか」です。』15歳年下の著者に教えられた。

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    2017年08月22日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    著者は、高校生の頃から、いわゆる地域活性化に現場で取り組んできて、成功も失敗も経験している。そして、豊富な経験に加えて、大学院での学びが加わっている。そんなバックグラウンドを持つ著者だからこそ、説得力のある本を書くことができるのだと思う。
    税金を使って民間が活性化事業をするのではなく、民間が利益を稼いで税金を払う、そんなあるべき姿で事業を実施しなければいけないという思いを強くした。そのためには、一人でも多くの人が本書を繰り返し読み、実践していくことが必要だろう。

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    2017年03月03日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    地方再生が唱えられて久しいですが、ゆるキャラだの、地方イベントだの、ふるさと納税だの、補助金どっぷり依存体質から脱却できていない現状に対して、高校生の頃から商店街活性化に携わってきた著者が民間主導の利益重視による街づくりの重要性を主張。慈善活動もそうですが、NGOや慈善団体が寄付から経費を抜くことで批判している意見をよく見かけますが、持続的な活動を行うには一回だけの寄付に依存するのではなく必要なお金がきちんと回る仕組みが必要。本来は所得の再分配である税金に何でもかんでも依存するのは筋違いで、それが停滞や腐敗の原因になるんだなと共感しました。結局はマネジメントの問題ですね。

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    2016年11月05日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    まちづくりに経営視点を持ち込み、「官」に任せきり補助金(補助金=麻薬はまさにその通り…)頼みではなく、「民」が主導し責任を持って稼ぐまちを作らなくてはいけない。縮小していく社会経済で、いかに稼ぎを生み出し、利益を上げ、再投資に回せるかがポイント。「民間には高い公共意識」、「行政には高い経営意識」を。筆者が失敗談や成功事例を用いて語られる言葉一つ一つになるほどの一言。今後地域として生き抜くには、地域のために覚悟を持ち知恵や労力を惜しまず出せる人を波及的に増やし、いかに行政がサポートできるかにかかるのだろう。

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    2016年09月24日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    ネタバレ

    ・「民間は高い公共意識」、「行政は高い経営意識」
    民間が自らまちのために実践し成功事例を他の都市へ伝えていく、
    行政は民間がやりやすいようルールや制度を変え、互いに連携して動きやすいようにすることが一番の仕事。

    ・多くの地域はこれから人口規模も経済規模も半分以下へ縮む。
    →従来のやり方を変えることができなければ自治体は破綻してしまう。
    問題は人口減少そのものではなく、減少することが分かっているのにそれに対応しないこと。
    「やれるか、やれないか」では無く、「やるか、やらないか」。

    ・アメリカの地域再生は不動産オーナーが中心
    →地方の不動産オーナーは「自分の資産価値を高めるため」自分のお金と労

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    2016年09月22日
  • 地域再生の失敗学

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    グランプリ勝利が目的化したゆるキャラとB級グルメ、裕福なシャッター商店主、増加だけ見て減少波及を考慮しない逃げ口実の経済効果試算、自治体が実態に則して基準税率を上回る設定努力をしなくても地方交付税によって補填される不足財源、居住外自治体への所得移転を促すでたらめなふるさと納税などなど。同感あり、反省あり、再認識あり。官民共に顧みて省みるべき事例の数々。こと林直樹さんの論に関しては、従来の学者による机上論の域を出ないと感じるけど、総体として勉強になりました。

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    2016年06月03日
  • 地域再生の失敗学

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    気鋭の経済学者、飯田泰之が主編者となり、5人の地方再生に取り組むスペシャリストによる講義と、飯田氏自身との対談をそれぞれ1人、1章という形でまとめたものです。
    感想として…
    人口減少という現状を前提とすれば、どこかの人口を増やせば、どこかの人口が奪われる事になる。
    その中で集積できるところはいかに集積し、減少するところはいかに、戦略的に止まるか、あるいは撤退戦を進めるか…
    とはいえ、けっして後ろ向きではなく、未来の地域のあり方…その選択、そのために今出来る選択肢を示した本だと思います。
    あと、本書で強調しているのは、民間が主体でなければ駄目だという事、補助金行政の批判ですね。
    補助金がいかに、

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    2016年05月05日
  • 稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

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    ネタバレ

    地域再生だけではなくて、
    さまざまな考え方にも、
    著者の貫くものは応用できるように
    思いました。

    地域を再生するためには
    決して大きなものは必要ないのです。
    地域の人ができる範囲でやれるのは大事なのと
    決して補助金という悪魔には
    頼ってはいけないということ。

    これには理由があって
    労せず手に入るお金は本当に
    身に着かないのです。
    結局価値観がおかしくなってしまうのです。

    結局いえるのは、
    動かなければ、変わらないんですよね。

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    2016年04月04日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    リアルなまちづくりの事例と緊張感ある実践手順の紹介、まちとして死守すべきものは何かを考えるための、最高の教科書です。
    それより大事なのは、これに共鳴して動くこと。

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    2013年05月29日
  • まちづくりデッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書

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    著者の一人の木下氏は高校生から「まちづくり」に携わっており、30歳そこそこでベテランの域にある。従来の「まちづくり」は政府、自治体の助成金を前提にするようなところがあったが、著者の提案は民間、ビジネスとしてみるところにある。「場所」が動かないという制約の中で、成果に結びつける秘訣が多く含まれる。まちづくり中の土地を見学などすると、そのプロセスをより理解できるように思う。

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    2013年05月16日
  • まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか

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    きっかけ
    読書の幅を広げようと思って読んだ本
    読み出したら思いの外面白くてどんどん読み進められた。

    内容
    地域の街復興に対して、こういう考えは失敗しやすい、それぞれの立場で人(にん)とやる気があればうまく行きやすいという例題を交えながら紹介している

    感想
    著者は地域復興みたいな事業を高校生の頃からやっていて、経験をもとに説明しているけれど、地域に限らず会社でも活かせるし、往々にしてあるな〜と思った。
    特に古株が新参者に対して否定的、担当者にやる気、モチベーションがないってのは共感できた。
    逆も然りでとにかくやりたい!って熱があるなら小規模でもいいから始める→実績がでる→評価されるし人もつい

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    2025年08月02日
  • まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか

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    「まちづくり」は魔法の言葉のように響く。駅前に箱物を建て人を呼び込もうとする――そんな再生計画が全国に広がった。だが木下斉は警鐘を鳴らす。補助金頼みの事業は持続せず外からの処方箋は地域をむしろ疲弊させると。大切なのは住民自らが主体となり地元の資源と人材に目を向けることだ。再生とは誰かにしてもらうものではない。幻想を脱ぎ捨て自分たちの手で「まち」を築く覚悟こそが問われている。

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    2025年07月11日
  • 地方創生大全

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    本当の意味での地域づくりや地域活性化は綺麗事ではなくビジネス性を持たせることが必要不可欠。というかそれこそが価値の創造に他ならない。補助金に頼らない価値提供とアピール。

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    2025年05月22日
  • まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか

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    ちょうど、大学期間中に地元のために地域活動を行おうと思い読んでみた。
    この本はどちらかというと、その地域に根ざした地域活動(地域に住んで事業を行うこと)をベースにしているという印象。

    地域活動の紹介よりも、むしろ
    そのベースにある考え方や、地域の環境、関わる人たちなどについて言及されている。またデータを引用しての論述も参考になった。

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    2024年12月17日
  • 地方創生大全

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    おもろかった
    自分が抱いてる地方創生のイメージが
    結構ダメな例として挙げられていて、勉強不足を実感

    ブランド化はレベルが高い
    ブランド化よりも付加価値向上策が重要
    例:皆が売らない時期に売る、特定メニューに特化した品種をつくって売る

    事前に成功するかはわからないので、始めてみて軌道修正しながら成果をあげていくしかない

    行政が頑張れば頑張るほど、民間は行政に依存してしまうという矛盾がある

    第3セクターの4割は赤字?

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    2024年10月21日
  • まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか

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    熱意のない人が、よく考えずに前例踏襲をすると失敗するよーといったことを丁寧に解説している。やる気がないとうまくいかないよね。答えのないお仕事は役所の苦手な部分かもしれませんが...。
    前半で統計データを踏まえた地域再生の現状を説明しつつ、後半で街づくりの考え方についての解説があることで納得感が高くなっている。地域おこし協力隊についても触れられており、昨今の地域再生トレンドはこれ一冊読めば掴める。

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    2024年09月22日
  • 地方創生大全

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    地方創生大全おもしろったです。
    地方に住む行政職員の私にとっては、耳の痛い話が数多く出てきます。田舎あるあるについても、いろんな地方で活躍されている木下さんだからこその、リアリティのある文章がかかれています。
    地方が人口減少していく中で、どう活性化していくべきなのかのヒントが数多く書かれており、大変参考になります。
    まずは、計画をコンサルに頼むのではなく、地域に住む人たちが自分たちの頭で考えることから始めてみたいです。

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    2024年08月17日
  • 地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

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    読み物としてもとてもおもしろい。
    まちづくりについて勉強中だが、わかりやすい。
    相当な覚悟が必要なこと、国の補助金が麻薬化している闇のこと、マネタイズは大切なこと。

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    2024年07月01日
  • まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか

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    ネタバレ

    「何をやったらいいんでしょうか」。
    地域の再生には都合のいい答えがあるという幻想を象徴する質問。
    優れたひとがそれを知っていて解決できるという思考の土台が、幻想にとらわれた人の発想だ、と著者は釘を刺します。

    実際にある地域再生への道は、
    自分達で考え、予算の範囲内で失敗を繰り返し、改善を続ける、地道な作業。
    どこかで成功した結果だけを真似ても意味がない、といいます。


    そのために必要なマインドセットの転換。

    外部任せでない地方経済の在り方について、
    スペインのバスク自治州の労働者協同組合の例が挙げられていました。
    賃金格差是正、地元消費のしくみを生み出しているのだけれど、
    その根底にある

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    2024年06月11日
  • まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのか

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    地方や地域の再生の話だけじゃなく、普通の事業の話としても当てはまることばかりの内容だった。とにかく考えてやるっきゃないということ。

    そして、コンサルの搾取ぶりヤバすぎる。

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    2023年12月31日