木下斉のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
地方再生が唱えられて久しいですが、ゆるキャラだの、地方イベントだの、ふるさと納税だの、補助金どっぷり依存体質から脱却できていない現状に対して、高校生の頃から商店街活性化に携わってきた著者が民間主導の利益重視による街づくりの重要性を主張。慈善活動もそうですが、NGOや慈善団体が寄付から経費を抜くことで批判している意見をよく見かけますが、持続的な活動を行うには一回だけの寄付に依存するのではなく必要なお金がきちんと回る仕組みが必要。本来は所得の再分配である税金に何でもかんでも依存するのは筋違いで、それが停滞や腐敗の原因になるんだなと共感しました。結局はマネジメントの問題ですね。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ・「民間は高い公共意識」、「行政は高い経営意識」
民間が自らまちのために実践し成功事例を他の都市へ伝えていく、
行政は民間がやりやすいようルールや制度を変え、互いに連携して動きやすいようにすることが一番の仕事。
・多くの地域はこれから人口規模も経済規模も半分以下へ縮む。
→従来のやり方を変えることができなければ自治体は破綻してしまう。
問題は人口減少そのものではなく、減少することが分かっているのにそれに対応しないこと。
「やれるか、やれないか」では無く、「やるか、やらないか」。
・アメリカの地域再生は不動産オーナーが中心
→地方の不動産オーナーは「自分の資産価値を高めるため」自分のお金と労力をまちに投資する
→2003年に渡米して気づき著者は地方の不動産オーナーと手を組んでやってきたらしい
公務員とは本気度が違うよね、確かに。
・補助金という麻薬がまちを壊していく
→いままでは自分たちで出し合ったお金でまちを運営しようと知恵を絞っていたが
補助金をもらうことで「この予算を元に何ができるか?」という考えになってしまった。
・全員の意見を聞き、全員が納得することを優先すると自分が決断することが難しくなる
悪い方向に向かっていても誰かがなんとかするだろうと全員が無責任になる。
・まちを変える10の覚悟
1.行政に頼らない
2.自ら労働力か資金を出す
3.「活動」ではなく、「事業」としてやる ←どきっ!
4.自分の頭で論理的に考える
5.リスクを負う覚悟を持つ
6.「みんな病」から脱却する
7.楽しさと利益の両立を
8.地域外から人や財を入れ、地域内取引で回して、地域から出ていく人と財を絞る
9.再投資でまち全体に利益を
10.10年後を見通せ -
Posted by ブクログ
気鋭の経済学者、飯田泰之が主編者となり、5人の地方再生に取り組むスペシャリストによる講義と、飯田氏自身との対談をそれぞれ1人、1章という形でまとめたものです。
感想として…
人口減少という現状を前提とすれば、どこかの人口を増やせば、どこかの人口が奪われる事になる。
その中で集積できるところはいかに集積し、減少するところはいかに、戦略的に止まるか、あるいは撤退戦を進めるか…
とはいえ、けっして後ろ向きではなく、未来の地域のあり方…その選択、そのために今出来る選択肢を示した本だと思います。
あと、本書で強調しているのは、民間が主体でなければ駄目だという事、補助金行政の批判ですね。
補助金がいかに、民間や地方自治体のインセンティブを歪ませるかです。
この本は地方再生に興味を持つ人のための入門書であり、同時にインデックスだと思います。
各章からより専門的な方向への導入になりそうです。 -
Posted by ブクログ
古い本だけれど、今でも学びの多い良書。
地方ビジネスや小規模事業を始める際に、参考になることがたくさんあると思う。
成功事例も失敗事例もたくさん載っているのがイメージしやすくて良い。
「不慣れでもいいから、職員たちが考え抜いて独自にプランを作成したのです。自分たちで必死になって策定したからこそ、それをしっかり実行していくことにも力が入ります」
この一節がすごく印象に残った。
自分たちの身銭を切り、収支を意識し、地道にできることをやっていく。シンプルだけど、組織としてこれができるかどうかが本当に大事なんだと思わされました。
何度も何度も読み返したいと思える、ほんとにいい本でした。 -
Posted by ブクログ
きっかけ
読書の幅を広げようと思って読んだ本
読み出したら思いの外面白くてどんどん読み進められた。
内容
地域の街復興に対して、こういう考えは失敗しやすい、それぞれの立場で人(にん)とやる気があればうまく行きやすいという例題を交えながら紹介している
感想
著者は地域復興みたいな事業を高校生の頃からやっていて、経験をもとに説明しているけれど、地域に限らず会社でも活かせるし、往々にしてあるな〜と思った。
特に古株が新参者に対して否定的、担当者にやる気、モチベーションがないってのは共感できた。
逆も然りでとにかくやりたい!って熱があるなら小規模でもいいから始める→実績がでる→評価されるし人もついてくるっていう結局は個人のパッションが重要なのは地域でも会社でも一緒で、改めて大切なんだなと思った。
自分には熱を持てること、前向きに話せる未来のことはあるかなと考える機会を持てた一冊。