【感想・ネタバレ】まちづくり幻想 地域再生はなぜこれほど失敗するのかのレビュー

あらすじ

アフターコロナで、地方移住が盛り上がる中、地方人気に脚光が当たっています。しかし、ほんとうに地方からの流出は止まったのか。それはまさに「幻想」だと、著者の木下さんは断言します。地方・まちづくりをめぐるニュースの数々は、本質をとらえない、思い込みが蔓延しています。

なぜ、地方が衰退するのか。地域再生は挫折するのか。

本書は、地方の最前線で長年地域おこしを見続けてきた著者による、幻想を打ち破り、ほんとうに地域が立ち直るための「本音の」まちづくり論です。地元の悪しき習慣から、行政との間違った関係性、「地域のために!」という情熱を注ぐ事業のブラック化など、豊富な事例をもとに明かします。読んだあとに、行動を促す1冊をめざします。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

それぞれのまちの現状は複雑な要因から成り立っていて、成功事例をそのまま輸入してうまく行くわけではない。地域活性化について、私たちが無意識に是と思っていたことに、切り込み気づかせていただける本。本でも舌鋒鋭い。

0
2025年06月23日

Posted by ブクログ

住んてる街はすきな一方で気になるところは山積み
問題点がきになったとき旦那さんが木下さんが有名、読んでみたらと教えてくれたのがきっかけ。
とても勉強になった。自分も幻想の部分があったし共感もあった。
まちづくりだけでなく、どんなビジネスも覚悟と本気も大切。
小さくても稼げるまちにしなくては。

0
2024年05月28日

Posted by ブクログ

2作目。まさにまちづくりというか地域再生には経営センスが求められる。好事例の横展開、東京資本のコンサルに、自治体からの補助金に頼るのでなく、地域の強みを活かすとはどういうことか。
楽な方に流されず面倒くさいことを続けた地域にこそ、人にこそ未来がある。意識を広げることこそ、世界を広げること!自己啓発本じゃないかと思うほどいろいろ気づかせてくれる1冊!

0
2023年04月12日

Posted by ブクログ

地方再生で失敗する時に何が起こっているのか、バッサリ書いてあって痛快です!(笑い事ではないんですが)
何か物事を進めるときに気をつけなければいけないポイントは共通しているので、仕事にも活かせる内容です。オススメ!

0
2021年11月30日

Posted by ブクログ

題名に在る「幻想」というのは何だろう?
本書はその「幻想」なるものを説き、考える材料を供しようという一冊である。敢えて言えば、「幻想」というのは「事実や実情と実は違う思い込みと、それを基礎とする思考や行動」というようなことになるであろうか。「思考と行動」の基礎が「幻想」であるのだとすれば、「現実」の様々な事柄に向き合ってみたところで「所期の成果」というようなモノを望むこと等覚束無い筈だ。そしてその「幻想」に依拠して「“手段”と“目的”との混同」も多発しているようだ。
本書の著者が綴った文章は色々と呼んだ記憶が在る。“地域再生”とか“地方創生”といういうように呼び習わされる事案に関連する事項について「本当にそういうことで構わないのであろうか?!」という論旨が多いと思う。本作も明らかにそういう系譜である。
最近は「例の事情…」とでも言いたい感染症の問題で色々と動きが在るとされる中である。こういう状況下で「〇〇である!」と誰かが言っていて、それに基づいて如何こう論じている事例の中、「一寸だけデータを視れは、必ずしもそうでもない?」が見受けられるという。そしてそれは、最近の事情に限らず、既に長く積み上げられているという側面も否定出来ないという。色々な話しで「その言っていることの“前提”がよく解らない…」という例が多くなっているように感じるところである。
かなり多くの…否、殆どの部分に関して「著者が論じるとおり…」であると思った。結局?個人的に思うのは、何かの事案について「本当にそういうことで構わないのであろうか?!」とでも言おうものなら「うるせぇ!!!!黙れ!!失せろ!!!」というような状況がそこら中に満ち溢れている、やがて「誰か“落とし前”は付けたのか?」と思わざるを得ない状態になっても、誰が如何するのでもないという「何処から如何いうように切り取っても真面ではない…」という状態が多く在るのではなかろうか?
「幻想」?様々な芸術表現のような分野での「ファンタジー」というようなことであれば結構かもしれないが…「事実や実情と実は違う思い込みと、それを基礎とする思考や行動」という意味での「幻想」は、直ちに誅されなければなるまい。
本当に「何故?」という位に「本当にそういうことで構わないのであろうか?!」というのが溢れているかもしれない中、多くの方に御勧めしたい一冊だ。否、御薦めしなければなるまい!

0
2021年05月17日

Posted by ブクログ

まちづくりに関心がない人にも是非読んでいただきたい一冊。
関心がない人が多いとまち全体にとってプラスにならないことが実施されていても、それに気がつかず、気がついたときには時既に遅しということにもなりかねません。
関心が高く行動を起こされている人も自分の行動がむしろまちを悪くしていないか問い直すためにも是非読んでいただきたいです。
成功事例を真似したところで自分のまちで成功する保証はないです。この本ではハイエナコンサルという言葉も使われていますが、専門家が言ってる通りにやって全てが上手くいくなら今こんな状況にはなっていないです。
この本にも書いてあるように、まちづくりに関わる上での正しい思考の土台をまず持つことが大事だと思います。

0
2021年05月15日

Posted by ブクログ

面白く読んだが、少し時間がたってしまい忘れてしまった。
要点は、個別の政策や補助金獲得のために時間や力を割くのではなく、人材育成にしっかり取り組むべき、と理解した。

0
2021年05月07日

Posted by ブクログ

久々に読む木下さんの本。相変わらず、書いてあること全てに腹落ちする。日本全国の議員、公務員、経営者にも読んでほしい。
大事なのは成功事例の模倣ではなく、事例を参考にしながらも何が自分の地域にとって良いのか、とにかく「自分で考える」こと。そして失敗を恐れずに、行動すること。地方の方々と話す機会には、積極的にこの本に書いてあることを伝えていきたい。「大事なことは面倒なこと」……最後に刺さりました。

0
2021年05月03日

Posted by ブクログ

きっかけ
読書の幅を広げようと思って読んだ本
読み出したら思いの外面白くてどんどん読み進められた。

内容
地域の街復興に対して、こういう考えは失敗しやすい、それぞれの立場で人(にん)とやる気があればうまく行きやすいという例題を交えながら紹介している

感想
著者は地域復興みたいな事業を高校生の頃からやっていて、経験をもとに説明しているけれど、地域に限らず会社でも活かせるし、往々にしてあるな〜と思った。
特に古株が新参者に対して否定的、担当者にやる気、モチベーションがないってのは共感できた。
逆も然りでとにかくやりたい!って熱があるなら小規模でもいいから始める→実績がでる→評価されるし人もついてくるっていう結局は個人のパッションが重要なのは地域でも会社でも一緒で、改めて大切なんだなと思った。
自分には熱を持てること、前向きに話せる未来のことはあるかなと考える機会を持てた一冊。

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

「まちづくり」は魔法の言葉のように響く。駅前に箱物を建て人を呼び込もうとする――そんな再生計画が全国に広がった。だが木下斉は警鐘を鳴らす。補助金頼みの事業は持続せず外からの処方箋は地域をむしろ疲弊させると。大切なのは住民自らが主体となり地元の資源と人材に目を向けることだ。再生とは誰かにしてもらうものではない。幻想を脱ぎ捨て自分たちの手で「まち」を築く覚悟こそが問われている。

0
2025年07月11日

Posted by ブクログ

ちょうど、大学期間中に地元のために地域活動を行おうと思い読んでみた。
この本はどちらかというと、その地域に根ざした地域活動(地域に住んで事業を行うこと)をベースにしているという印象。

地域活動の紹介よりも、むしろ
そのベースにある考え方や、地域の環境、関わる人たちなどについて言及されている。またデータを引用しての論述も参考になった。

0
2024年12月17日

Posted by ブクログ

熱意のない人が、よく考えずに前例踏襲をすると失敗するよーといったことを丁寧に解説している。やる気がないとうまくいかないよね。答えのないお仕事は役所の苦手な部分かもしれませんが...。
前半で統計データを踏まえた地域再生の現状を説明しつつ、後半で街づくりの考え方についての解説があることで納得感が高くなっている。地域おこし協力隊についても触れられており、昨今の地域再生トレンドはこれ一冊読めば掴める。

0
2024年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「何をやったらいいんでしょうか」。
地域の再生には都合のいい答えがあるという幻想を象徴する質問。
優れたひとがそれを知っていて解決できるという思考の土台が、幻想にとらわれた人の発想だ、と著者は釘を刺します。

実際にある地域再生への道は、
自分達で考え、予算の範囲内で失敗を繰り返し、改善を続ける、地道な作業。
どこかで成功した結果だけを真似ても意味がない、といいます。


そのために必要なマインドセットの転換。

外部任せでない地方経済の在り方について、
スペインのバスク自治州の労働者協同組合の例が挙げられていました。
賃金格差是正、地元消費のしくみを生み出しているのだけれど、
その根底にあるのは、自分たちでより良い地域経済、より良い暮らしを作って行こうという考え方なのだと理解しました。
・・・

・人口論と切り離す
日本では、2014年から地方創生政策なるものが実施され、資金が投入されました。
東京の一極集中が地方人口の減少を招いた、という前提が間違いだとし、
東京への人口流出による地方の人口減少は、地方経済の衰退の結果だといいます。

そして、人口ではなく、価値を生み出しているかこそが、地域の存続、発展に大事であるという点を述べられています。
フランス、イタリアの地方、人口は少なくても小さな集落の魅力がある。
人を引き付けるライフスタイルを提供している。

今は、「新たな付加価値の生み出し方と向き合う時代」だ、と。
日本では、二丹別のブルーチーズのお話がありました。


付加価値の創造にも、考え方を刷新する必要性があり、
具体的なアドバイスもなされていました。たとえば、
ー粗利率、利益率にこだわる。
ー安さを売りにしない価格設定。
ー持っているお金でできることからして、小さく資金回収を回す。
ー海外と国内、コト経済とモノ経済のバランス。内需も十分ある。体験だけではなく、実際に地域に根差したり強みであるモノの存在も大事。


・人が来ない、とは。
働き手がいない、長時間・低賃金の需要がないだけ、というのは、全国に多様なところがあるのかと思いましたが、
地域は特にそうなのかもしれません。
本気で地域を創生するならば、高い給与で良い人材を雇って本腰を入れる必要があるはずです。
一方で、
2017年の地方自治総合研究所の調べによると、
域創世の総合戦略の策定の際には、
1342自治体の約8割が地コンサル等の外注、
うち5割は東京本社、とのこと。

2020 男女共同参画基本計画の際に、地方での女性への偏見が一つ挙げられていたこと。
女性の上京理由には、地域の治安への懸念、成長の機会に乏しい、などが報告されている。

職場環境や雇用条件にプッシュ要因がありそうです。
著者は、雇用形態、そして職場での人間関係の在り方を刷新する必要性を論じられています。
【思考の土台から変える地方創生】
東京も満員電車とかで大変、というけれど、
他の地域に比べればまし、みたいな感じなのかな。
チャーチルの民主主義の話みたいですね。

・・・

国際協力の支援依存に似た構造であるようにも感じました。
外部の専門家を頼ることは良いことだと考えますが、
介入策がその後も意味のあるものにするためには、
現地に主体性がある、あるいはないのであれば、その意思が醸成されること、
そして能力強化、エンパワーメントがなされることが欠かせない。
国際協力の開発では、意識啓発をよく実施しますが、
木下斉さんはこの本で、まさにその意識改革を唱えている、と言えるのかと思います。


著者はまた、一人だと惑わされなくても、集団になると流されてしまう。
安定とは変化をしないことではなく、変化レベルをちゃんとわきまえること。


今はまず、女性が気持ちよく暮らせるまちづくりを目指したいなーと思いました。

0
2024年06月11日

Posted by ブクログ

地方や地域の再生の話だけじゃなく、普通の事業の話としても当てはまることばかりの内容だった。とにかく考えてやるっきゃないということ。

そして、コンサルの搾取ぶりヤバすぎる。

0
2023年12月31日

Posted by ブクログ

成功事例や補助金頼みのまちづくりが多く本当の意味で地域に活力が生まれるというケースは少ないという印象だったので、納得感があった。

まずは自分たちが地域をどのような地域にしたいのか、自分たちで試行錯誤してできることから小さく始めていくことで少しずつ地域に活力を与えることができるのだろうな。

地方鉄道の活性化の議論が語られることが増えてきているが、同じことだと思う。鉄道は残さなければならない。そのためには観光を活性化させて外の人を連れてきて利用を増やす、補助金を入れる、観光列車を導入するなど。本当にそれが持続的で活力ある取り組みにつながるのか、懐疑的なものが多い。

地域として本当に鉄道でなければいけないのか、どこを目指すのか、本質的な議論をしなければ、他を真似ただけの小手先の鉄道利用促進策だけでは解決はしない。

本著はこれからのまちづくりを考えていくうえで、取り組む姿勢を示した良著であると思う。

0
2023年12月17日

Posted by ブクログ

 つまるところは人の問題である。いかなる課題も失敗する理由も人的ミスによるものだが、成功に導くのも「人」である、と実感。行政だけでなく、会社などあらゆる組織にも置き換えられる。結局「人」を大事にしない事業や組織はダメになるよなぁ。一市民レベルでもできること…地元企業・店舗を応援することか。よし、転職しよう。

0
2022年06月29日

Posted by ブクログ

1.地方創生に興味を持っていたころに買っていたことを忘れていたので読みました。

2.地方創生が失敗する根源は「地元の人」にあることを気づかせてくれます。成功体験を真似することは良いですが、補助金目当てに成功しないプロジェクトへ予算をばらまき、案の定失敗します。そうして、「まちづくりは失敗するもの」というマインドが形成され、新規移住者に無言の圧力を与えてきます。
このようなことが当たり前に行われているから日本の地方創生は失敗が大半です。大切なことは地元の人たちがまちづくりに対して真剣に取り組み、自分の保身と常識を捨てて門徒を広くし、地域経済を潤すことで人口が増えていくということです。

3.思えば、地元で勉強している大人を見たこともないし、公務員で凄いと思える人もいなかった。つまり、自分は将来こういう人になりたいと思える人は5人もいませんでした。地元に住んでいた自分ですらそうなのに、移住者ならなおさらだろうなと思いました。
地方創生を成功させたいのであれば、ビジネスとして成立させることが絶対条件です。これは、沢山儲けろということではなく、最適所得を実現するということがまず第一歩です。年配の人には理解されない思考ですが、若者がこれを普及していく必要があるのだと思いました。

0
2022年06月13日

Posted by ブクログ

補助金を確保して、コンサルいれて、地域おこし協力隊を呼んでおけばいいんじゃない?という地元民。
ワーホリの延長でやってくれる協力隊。

その中でも地道に人々と折衝しながら道を切り開く人もいる。

地方創生のリアルが書かれていて、勉強になった。

0
2022年01月30日

Posted by ブクログ

読みやすかった。いろんな方法があるかもしれない。

でも、結局は地元の人が覚悟を持って何かやる、外の人にもリスクを持って関わってもらう。ということだろう。

クソコンサル、1人の覚悟、稼ぐ地域、自分で考える、この変がキーワードかな?

0
2021年12月18日

Posted by ブクログ

行政職員としても、公民連携担当としても一年目。考え方のバイブルの一つにしていきたい。自分の担当での応用イメージがまだまだ湧かないが、外に出て繋がりを積極的に作るなどのアクションなど、具体的な取り組みは早速取り入れていきたい。
(たった一年なのに、業務量に追われて内向き思考になりかけていた、、)

0
2021年11月27日

Posted by ブクログ

これぞリアルゥゥゥッていう本。こういうのがなきゃダメ。そんな小手先で上手くいくはずなんてないのは分かってたけど、なんなら上手くいったとされているものも実は上手くいってなかったりするのね。驚いた。

現状(惨状?)を冷静に分析してかつ今後の提言までしっかりつなげているが、そこまで読んでも楽観的になれないのが印象に残った。というのもまず民に元気はない。地域資本のコングロマリットとか豊富な観光資源とか全国レベルの特産品とか自治体ガチャのSラン勢は置いといて、なんの取り柄もない自治体が工場誘致やら商業施設建設やらに走ったところで喉の渇きに海水ガブ飲みするようなもんで、長期的に見たら負債にしかならんケースの方が多いってのを知ってしまった以上、民が芽吹くのには時間かかりそうだし、果たして育つのかどうかも甚だ怪しい。そして官も官よ。前向きな自治体職員の一番の敵は後ろ向き職員ってのはマジでそうでじょ。あの公務員という組織はね、長年いる人ほどリスクを取らないようにできてるのよ。民間ですらそうなんだから。彼ら転職できないし、住むところも変えられないから、自分の人生が簡単に天秤にかかかるのよ。それより重たいもんなんてない。環境保護と一緒。自分たちが生きてるうちに枯渇さえしなきゃ良いのよ極論。

となると残された最後の道は首長だと思うのよな。日本の自治体行政は首長の権限が非常に強く出来てる。さじ加減ひとつで条例もつくれるし、予算も通せる。彼らとその取り巻き(副市長やら助役)にアントレプレナーとしての資質があれば、どうとでもなりそうなもんだけどね。千葉市の熊谷さんとか革新自治体は成果を上げているし、人口減少が進む地域であっても指揮者さえ有能ならばオンボロ楽器でもそれなりにまとまるし人呼べるんじゃないん?違うん?オーケストラってとんでもなく上手いプレイヤーを見に行くもんじゃないじゃん?

縦割り組織をうまく利用して、首長含む自治体の上層部が本気でやれば、自治体をなんとかせにゃいかんという覚悟を持ったプレイヤーは増えると思うのです。長い目で見ると、今後は首長に立候補するまともな人材がいないようなマジでやべえ自治体も増えてくるだろうから、民間人の人生プランの一つの選択肢に「首長」が加わると良いよね。もちろん相当する知識や器量や熱意があってのことだけど。

0
2021年11月26日

Posted by ブクログ

外の人に頼らず、自分の地域の実情にあった課題を自分たちでの力で考えて解決していくこと。何十年も掛けて衰退してきた地方を復活させるのは容易ではないが、面倒くさいことは大事なこと…地域の過去の栄光にとらわれずに未来のことを考える…等々。
自治体職員(特に管理職)の方は是非読んでいただきたい本だと思います。官民問わずとは思いますが、自分もしっかりと考えて、前年踏襲で思考停止しないように行動していきたいと思います。

0
2021年09月05日

Posted by ブクログ

リーン・スタートアップに通じる話が多かった。新しいことをやろうとしたら、外から持って来れる「正解」「成功事例」など無い。不断の試行錯誤・仮説検証が、急がば回れの最短距離となる。本気の仲間が付いてくるのも、「相談」ではなく「行動」する人だけ。ゆえに「地方の時代」「ワーケーション」のような、個別性の無いそれっぽいトレンド・バズワードには嘘が多い。

0
2021年08月14日

Posted by ブクログ

同調化圧力に与しないことの大切さや、過去の栄光に囚われることなく未来を志向すること、外部に知恵を求めるよりも時間をかけて人を育てること、一緒にリスクを背負い込む覚悟など、まちづくりだけでなく、一般的な組織論にかかわる問題がたくさん提起されていて、とても勉強になりました。補助金を当てにしたコンサル頼みのまちづくりが横行しているというのは、びっくりでした。

0
2021年05月09日

Posted by ブクログ

まちづくりの第一人者である木下氏の著作。
まちづくり幻想とは従来の常識や考え方にとらわれて、集団がそれを共有し、幻想に基づいた政策を実行しても、地域衰退に拍車をかけてしまうこと。

面白かった点。
新型コロナの拡大で地域へのワーケーションなどが注目されているが、東京都内のマンション賃料は上昇傾向で、人口流入が増えたのは千葉県、埼玉県、神奈川県。つまり、コロナの影響で都内から地方への人口移動が起きたのではなく、都内の人が関東圏内の近隣の県へ移動しただけ。だから、ワーケーションやテレワーク需要を期待してまちづくりをしても、機能しない。

また、まちづくりの先進事例が多く掲載されており、個人の熱意と覚悟そして適切な周囲との連携が、まちづくりには欠かせないことが分かる。

0
2021年05月04日

Posted by ブクログ

仕事でのお役立ちのために手に取った本。木下さんはこの業界では有名人で、高校生の時から会社を立ち上げるなど、街づくりの分野では経験と実践を積み重ねてきた方なので、時に辛辣ながらたくさんの金言が書かれている。私が仕事で関わっている街は地方ではないので、幸いにも本書に書かれているような幻想を抱いている人は少なさそうなのはありがたいが、いずれにしても参考になる内容だった。

0
2024年08月15日

Posted by ブクログ

タイトル流し読みして少し気になるところに目を通す程度で。言ってるコトはまともそうなので、本業とか役所なら実践のために検討する価値はありそう

0
2023年02月08日

Posted by ブクログ

皆が常識だと思い込んでいるものが、実は現実とは異なり、それを信じ共有してしまうが故に地域の衰退を加速させるという本質的な問題。ヒト・モノ・カネ・情報を取捨選択し活用していく上でのベースになる思考の土台に問題がある。百人の合意より一人の覚悟。

成功者を仲間のカテゴリーから外していたら、衰退しかないのは当然。衰退ということ自体が、幻想であり言い訳なのだと。

0
2022年11月06日

Posted by ブクログ

宮崎駿さんの名言「大事なことは、だいたい面倒くさい」この本の、象徴的な言葉だ。出来ることから、やる。面倒な事ほど挑戦する。なるほど

0
2021年12月25日

Posted by ブクログ

今までの著書を再編集した内容。目新しさは無いが、筆者の主張をわかりやすく読み取れる。
公務員のまちづくり活動、「自分の顔を持ち、組織の仕事につなげる」は言えば簡単そうだがハードルは高い。

0
2021年07月29日

「社会・政治」ランキング