CLAMPのレビュー一覧
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自分の作った料理が食べられないという女性は、彼女の心の中に踏み込もうとする四月一日を退けますが、四月一日は彼女の家に毎日のように通い、お握りを食べてほしいと言い続けます。そんな彼の努力がついに彼女の心の重い扉を動かすことになります。
しかしその一方で、侑子さんが彼の前から忽然と姿を消してしまいます。彼女が戻ってくることを願いつつ、彼女の店で留守番を続ける四月一日でしたが、そんな彼の前にふたたび姿を見せた侑子さんは、彼女自身の秘密を四月一日に教え、彼一人を残して姿を消していきます。
とりあえずここで、ストーリー上のひと段落といったところでしょうか。侑子が去った後の四月一日が、彼女のためにどの -
Posted by ブクログ
侑子の店に一人の女性がやってきて、料理を習いたいと言います。そこで四月一日が彼女に料理を教えることになるのですが、彼女は自分の作った料理は気持ち悪いから食べたくないと言います。そんな彼女の言葉から、彼女が何か心に闇を抱えていることに気づいた四月一日は、いつものおせっかいをはじめ、全力で彼女と関わり続けようとします。
そして巻末では、侑子の一人語りの形式で、四月一日と小狼との関係が明かされます。本作の世界観の根幹に関わる重要な事実が読者に伝えられるのですが、まだ分からないことも多く、今後の展開にどのように絡んでくるのかもいまだはっきりとは示されません。
四月一日の種明かしは、ちょっと助走が長 -
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ケガから回復した四月一日に日常生活が戻り、侑子さんは家に物音や何ものかの気配がすることに悩まされている少女の依頼を引き受けるなど、新たな事件にかかわることになります。その一方で、「ツバサ~RESERVoir CHRoNiCLE~」との関係など、少しずつ本作の世界観の核心につながる情報が明らかにされていきます。
そして本巻の最後に、四月一日は小羽ちゃんと再会することになります。彼女の母親は相変わらず苛立ちを隠そうとしませんが、四月一日は彼女と出会ったことの必然を引き受け、小羽のために彼女に関わり続けることを決意します。
ストーリーの全体像が小出しにされるので、どうしても続きが気になってしまい -
Posted by ブクログ
前半は、四月一日が侑子さんに頼まれて、井戸の水くみをさせられる話です。その途中、彼は死んだ女性を発見することになります。
そしてこの事件がきっかけで、四月一日は彼の身の回りに起きる不幸な出来事が、ひまわりちゃんと関わっていることに気づくことになります。そしてついに、四月一日が学校の窓から転落するという事件が起きてしまいます。彼の命を救うため、百目鬼やひまわりちゃんたちが侑子さんに対価を払うことになりますが、不幸を呼び寄せるひまわりちゃんの体質を治すには、あまりにも大きな対価が必要です。しかし、女郎蜘蛛との戦いの中で、自分を想う人のことに目を向ける大切さを学んだ四月一日は、安易に自分を犠牲にす -
Posted by ブクログ
人外の「アヤカシ」の姿が見えることに悩まされていたメガネ少年の四月一日君尋(ワタヌキ・キミヒロ)は、ある日勝手に足が吸い寄せられるようにして、陰陽師の壱原侑子(イチハラ・ユウコ)の店に入ってしまいます。こうして彼は、「アヤカシ」を見ずに済むようにしてもらう代わりに、彼女の店で働くことになり、侑子さんの店にやってくる人たちによってもたらされる奇妙な事件に巻き込まれていくことになります。第1巻では、嘘を吐くクセのある女性と、ネットがやめられないことに悩む女性が登場します。
とりあえず滑り出しとしてはこんなものかといった印象です。個人的には、四月一日のツッコミスキルの高さに注目しています。