CLAMPのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ萌えもあるけど本質はSFだと思う。人間に似たアンドロイドとそれが一般化した社会はよくある設定、だけど両者の恋愛をつきつめて描いた作品って意外とないのでは。古いラノベで同じような題材の「セイバーマリオネット」シリーズでは感情をもたらす乙女回路の存在が前提で、ヒロインたちがアンドロイドである意味は戦闘シーン以外にほぼなかったし。
なのでパソコンであるちぃを、その創造主が「彼女は感情のない、ただの物体なのよ」と示唆するのに対して、主人公が「いいんだ、ちぃの心は俺の中にある!」と叫ぶエンディングは斬新だし、アンドロイドと人間の愛情は成立するか? という作品全体の問題提起に一応の答えを出している。主人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生のころから買い続けているけれど、好きかどうかと聞かれれば微妙なラインにいるCLAMP。
面白いかどうかも実は私の中では微妙なライン。
じゃあなぜ買っているかというと、CLAMPは優秀なオタクだからかなぁと思う。
オタク作家というものは好きなものや萌えに引きずられて自分の作品を見失いがちになるけれど、CLAMPは集団合議制なので暴走しない。
萌えのトレンドや流行をおさえて、そこそこのものを作る。
はみ出さないというところの安心感。
手抜き感もないプロのオタク。
ものすごい感動や斬新さはないけれど、安定している。
このHOLICもこのオチは使い古されてるけど、それゆえの安定感。 -
Posted by ブクログ
ネタバレP.14
他人(ひと)からどう見られようとどう感じられようと、何が本当に幸せなのか、分かるのは自分(ほんにん)だけだから
P.16
どんな出逢いも出来事も、すべてはヒトの願い故。(ゆうこ
その願いが同じでなかったら、互いの願いが真逆だったら。(どうめき
強いほうの願いが叶えられる。それが、ヒトであるならばーー(ゆうこ
P.62
四月一日には言ったけど、元々用いるのは『銅』で、取り替える事によって変わるのはお互いの『運』だから。銅は伝わりやすいのよ、色んなものが。籠めやすい、とも言えるわね。
銅に運をこめて、自分のそれを交換する。悪い運を誰かに肩代わりしてもらう時に良く使う術だわ。
なん -
Posted by ブクログ
“「聞いただけなんだけど なんだか…やらないほうがいい気がして……」
「じゃあ やらない」
「え?」
「四月一日君がいうならやらない」
「で、でも、何かそんな気がするってだけで……」
「それでも
四月一日君がわたしを心配して言ってくれたんだもの」”[P.130]
進んでるのかなんなんかよく分からない感じ。
四月一日君が何を選んだ世界なんだろう。
Thanks to K.H.
“「選ばないという事も またひとつの選択
選ばない事を 選んだの」
「おれは…何を選んだんでしょう」
「今 貴方が何を選んだのか分からないということも 貴方の選択」”[P.166]