飯田泰之のレビュー一覧

  • もうダマされないための「科学」講義

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     トンデモ科学,似非科学など,人をダマす「科学もどき」が後を絶ちません。その内容は,「誰が見てもウソだろう」と思うものから,ちょっと見では気づかない科学っぽい話まで身の回りには実にたくさんあります。「誰が見てもウソだろう」と思うのにさえ誰かが引っかかるのは,人の弱さにつけ込むからでしょう。
     福島原発の爆発事故によって放射能が飛び散りました。放射能は確かに危険だけれども,その危険性を必要以上に煽って,金儲けにつなげようとしている人もいます。本書でもそういう事例が何例も取り上げられています。ただ,こういう例は姿・形を変えて次から次へと出てくるに違いありません。一つ一つに対処している訳にはいかない

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    2012年02月05日
  • 日本を変える「知」~「21世紀の教養」を身に付ける~

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    社会を理解する上での道具箱といえるような内容だと思う。 経済、政治、教育、社会、思想、という異なる視点での論述を通じて、 社会の姿が立体的に浮かび上がるような効果がある。 社会科学系の素人がとっかかりとして読むには最適。 あと、いくつもの本を読むだけの時間が取れない忙しい社会人にもお奨め。

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    2013年03月16日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    2%の経済成長を続けることが必要である。そのためには3つ-競争、再分配、安定化が方法として有効である。これをわかりやすく角度を違えて示してくれる。とても納得した。

    経済と政治の違いも明確に分かった。
    経済の人間が理想に捕まり、政治の人間が方法論に終始する、まったく逆の事態になっている指摘はなるほど!

    借りたけど、多分この本買う。経済学部でない人間にとって本当にわかりやすく面白い本だった。

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    2011年12月10日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ルセインコ問題
    マイナスイオン
    水からの伝言
    ゲーム脳
    疫学的思考ー4つの事象のデータを揃える
    エコナの発売停止
    遺伝子組換え作物
    ホルミシス効果
    ホメオパシー
    マクロビオティック
    EM菌

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    2011年11月09日
  • もうダマされないための「科学」講義

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     震災後,政府不信とともに科学不信が蔓延していて,その結果いかにも胡散臭い情報に引っかかって騙される人が増えているようだ。その処方箋。
     今回の原発などの問題は,科学自体の信頼性を損なうものではなく,科学が用いる方法論の有効性は,微塵も揺らいでいない。科学が有用であり,科学なしに現代社会の存続はありえないということは明らかなのに,従来の科学を忌避して損をするのはもったいない。
     第一章は,ニセ科学の批判をずっと続けている物理学者の菊池教授が執筆。ニセ科学とは,科学でないのに科学を装って一般の人を騙す言説だ。血液型性格診断,マイナスイオン,『水からの伝言』,ホメオパシー,ゲーム脳等。巧妙な宣伝で

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    2011年10月26日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    ネタバレ

    良書。
    経済成長経済成長と叫ばれる中で、なぜそもそも経済成長が必要なのかからそのために誰のどういったアクションが必要なのかまでがしっかりカバーできている。
    対談鼎談形式で展開されるので議論の過程も分かり非常に分かりやすかった。

    湯浅誠と赤木智弘という人選が好感。
    学者や政治家たちだけの世界の話のようなイメージをうまく崩してくれた。

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    2011年10月02日
  • ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方

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    経済政策について分かりやすく解説されており,とりあえず何か入門書を読みたかった自分にとってはうってつけの本だった.

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    2011年04月27日
  • ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方

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    経済政策について、読みやすく書かれた本。
    同時に経済学を勉強している人にとってもとても勉強になる本。
    若きエコノミストである筆者が随所に自分の見解を説得的に書いていて、結果それが普通のエコノミストの観点には見られない、いい意味で新鮮で今まで顕在化してこなかった経済学的視点を明らかにできている。

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    2010年12月10日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    メディアやネットの中で「経済」について語られていることがいかにいい加減かを理解させてくれる本。
    理論より実践寄りの立場で書かれており、それは対談の相手として選ばれたメンバーからも伺える。

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    2010年04月26日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    【目次】
    1章 高度成長とは何だったのか----戦後日本経済思想の源流と足枷
    岡田靖×飯田泰之

    2章 戦争よりバブル、希望はインフレ
    赤木智弘×飯田泰之(司会・芹沢一也)

    3章 何が貧困を救うのか
    湯浅誠×飯田泰之(司会・荻上チキ) 

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    2010年04月25日
  • 経済学思考の技術―――論理・経済理論・データを使って考える

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    経済というよりも論理的思考の本と言った方が良いかもしれない。

    経済の根本を、地頭で考えるようになる。

    ★5。良い本です。根っこの知識を地頭を高める本。

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    2009年10月10日
  • 経済学思考の技術―――論理・経済理論・データを使って考える

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    経済学的に考える上で必要な基礎的な論理思考やデータの扱い方、それから経済を理解するための経済学の基礎、そいでそれらを基にして考える今の日本経済と、そんな流れ。
    とりあえず一章でまず勉強になった。注意していないと雑誌やウェブ上にある意見とかを鵜呑みにしちゃいがちなんだけど、これ読んでからは気をつけるわ。
    日本国家破産しないについてはまださっと読んだだけで理解が浅いのでもういっぺん読み返してみる。

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    2010年05月29日
  • 経済学思考の技術―――論理・経済理論・データを使って考える

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    経済の勉強を始めた4年ほど前に購入した本です。タイトル通り、「思考の技術」を解説しています。経済本にありがちな、「最近の経済はこうですよ、だからこうなるんじゃないですか」みたいな記述はなく、わかりやすく自力で経済を分析する技術を段階を踏んで解説しています。経済に対する自分なりの視点を持てるようになると思います。

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    2009年10月04日
  • 財政・金融政策の転換点 日本経済の再生プラン

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    経済や金融の本については、それなりに読んできていたのだが、それでもなかなか歯ごたえのある一冊であった。
    国債を発行し続けても破綻しない条件に関する説明には興味が湧いたが、十全に理解できたかというと、心許ない。
    そのほかの点で興味が湧いたのは、労働市場の流動化に関する論である。
    雇用流動化というと、「従業員のクビを切りやすくする」という点に目が向けられがちだが、本書で説明されているように、年金制度・退職金制度などに鑑みると、むしろ従業員が辞めにくい面もあることに気が付く。
    近時、人手不足が指摘されているところでもあり、過度に雇用流動化を警戒するべできではないのかもしれない。
    雇用の維持は重要では

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    2024年10月30日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

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    経済政策の専門家である著者による、現代に蔓延る間違った解釈、無用な議論「ダメな議論」について書かれた本。「ダメな議論」とはどういうものか、どのように生まれるのか、どのように我々はそれを見極めれば良いのか、が解説される。

    情報過多で、フェイクニュースやなんちゃって評論家が跋扈する現代において「ダメな議論」を見抜く方法を知っておくことは非常に有用である。
    内容の妥当性も高く、理解に易しい。

    「ダメな議論」を見抜くためには以下の5つのチェックポイントがあるという。
    ①定義の誤解・失敗はないか
    ②無内容または反証不可能な言説
    ③難解な理論の不安定な結論
    ④単純なデータ観察で否定されないか
    ⑤比喩と

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    2023年04月02日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

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    感想
    経済学で得られる知識。そんなものはほとんど無い。常識や知恵を検討し言語化・定式化する。その枠組みで思考する人が少ない。だからこそ有効。

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    2022年11月02日
  • 地域再生の失敗学

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    「地方消滅」のレポートに対する一つの回答を示したような本だった。
    これまで長い間掲げられては失敗してきた「地方再生」はどうすれば成功するのか、成功しなかった時の次善策は何か、と言うことを地方行政を民間の目線から見ることの大切さなどから示してあった。
    今行われている街おこしはどれくらい効果があるのか気にはなっていたので、その答えを知れたのは良かった。

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    2022年09月26日
  • 経済学講義

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    MMT周りの話が気になってまずは正統な経済学を知ろうと思い読んでみた。なんとなく全体をわかったような気になった。

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    2022年08月13日
  • 地域再生の失敗学

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    ネタバレ

    一部通用しない部分(これはCOVID-19)のせい
    がありますが一応それのカバー方法は出てきます。

    ただしそれは地方の…にはならないのが残念。
    この本をベースにカバーできる方法を
    というのがベターなところでしょう。

    ある「シンボル的なもの」が時にブームになります。
    一見すると地域貢献に思えるでしょ?
    だけれどもその地域にお金が落ちるかというと
    一番落ちてほしい部分には落ちないのです。

    あとはある種の納税もそう。
    結構極論で「廃れる」言っていましたが
    その提供するサービスが以前取り上げられたことのある
    「アレ(ルールに抵触)な奴」が当たり前だったり
    その地域の色濃いものではなかったりすれば

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    2022年08月12日
  • 経済ってこうなってるんだ教室

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    円安・円高・金利・アベノミクス・・これらのニュースで見聞きする用語が理解できるようになる。そしてどのような影響が私たちの生活や雇用、年収に影響するのかがわかる。基礎の基礎としてわかりやすい。この本をマスターした人は注目すべき経済指標等についての勉強を深めることをお勧めする。また海老原氏の経済セミナーも一緒に受講すると尚いいと思います。特に学びが多かったのは「名目」という言葉。また円安であるにもかかわらず、インフレにならなかった現象の説明等詳しく理解できた。

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    2022年07月17日