飯田泰之のレビュー一覧
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トンデモ科学,似非科学など,人をダマす「科学もどき」が後を絶ちません。その内容は,「誰が見てもウソだろう」と思うものから,ちょっと見では気づかない科学っぽい話まで身の回りには実にたくさんあります。「誰が見てもウソだろう」と思うのにさえ誰かが引っかかるのは,人の弱さにつけ込むからでしょう。
福島原発の爆発事故によって放射能が飛び散りました。放射能は確かに危険だけれども,その危険性を必要以上に煽って,金儲けにつなげようとしている人もいます。本書でもそういう事例が何例も取り上げられています。ただ,こういう例は姿・形を変えて次から次へと出てくるに違いありません。一つ一つに対処している訳にはいかない -
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Posted by ブクログ
震災後,政府不信とともに科学不信が蔓延していて,その結果いかにも胡散臭い情報に引っかかって騙される人が増えているようだ。その処方箋。
今回の原発などの問題は,科学自体の信頼性を損なうものではなく,科学が用いる方法論の有効性は,微塵も揺らいでいない。科学が有用であり,科学なしに現代社会の存続はありえないということは明らかなのに,従来の科学を忌避して損をするのはもったいない。
第一章は,ニセ科学の批判をずっと続けている物理学者の菊池教授が執筆。ニセ科学とは,科学でないのに科学を装って一般の人を騙す言説だ。血液型性格診断,マイナスイオン,『水からの伝言』,ホメオパシー,ゲーム脳等。巧妙な宣伝で -
Posted by ブクログ
経済や金融の本については、それなりに読んできていたのだが、それでもなかなか歯ごたえのある一冊であった。
国債を発行し続けても破綻しない条件に関する説明には興味が湧いたが、十全に理解できたかというと、心許ない。
そのほかの点で興味が湧いたのは、労働市場の流動化に関する論である。
雇用流動化というと、「従業員のクビを切りやすくする」という点に目が向けられがちだが、本書で説明されているように、年金制度・退職金制度などに鑑みると、むしろ従業員が辞めにくい面もあることに気が付く。
近時、人手不足が指摘されているところでもあり、過度に雇用流動化を警戒するべできではないのかもしれない。
雇用の維持は重要では -
Posted by ブクログ
経済政策の専門家である著者による、現代に蔓延る間違った解釈、無用な議論「ダメな議論」について書かれた本。「ダメな議論」とはどういうものか、どのように生まれるのか、どのように我々はそれを見極めれば良いのか、が解説される。
情報過多で、フェイクニュースやなんちゃって評論家が跋扈する現代において「ダメな議論」を見抜く方法を知っておくことは非常に有用である。
内容の妥当性も高く、理解に易しい。
「ダメな議論」を見抜くためには以下の5つのチェックポイントがあるという。
①定義の誤解・失敗はないか
②無内容または反証不可能な言説
③難解な理論の不安定な結論
④単純なデータ観察で否定されないか
⑤比喩と -
Posted by ブクログ
ネタバレ一部通用しない部分(これはCOVID-19)のせい
がありますが一応それのカバー方法は出てきます。
ただしそれは地方の…にはならないのが残念。
この本をベースにカバーできる方法を
というのがベターなところでしょう。
ある「シンボル的なもの」が時にブームになります。
一見すると地域貢献に思えるでしょ?
だけれどもその地域にお金が落ちるかというと
一番落ちてほしい部分には落ちないのです。
あとはある種の納税もそう。
結構極論で「廃れる」言っていましたが
その提供するサービスが以前取り上げられたことのある
「アレ(ルールに抵触)な奴」が当たり前だったり
その地域の色濃いものではなかったりすれば