飯田泰之のレビュー一覧
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1.コールドリーディングという説得方法
詭弁の見抜き方
・定義の誤解、失敗はないか
・無内容、反証不可能
・難解な理論の不安定な結論
・データを伴っていない
・比喩と例話に支えられた主張
ーーPosted by ブクログ -
エッセンスとしてはおなじ著者の『ダメな議論―論理思考で見抜く』と通じるものがあるが、あっちは「論理」に、こっちはより「経済」のほうに軸足配置。
1章は「ロジカルシンキング」に「データ」をあわせて考えよ、という「経済学思考」の骨子。
2章は経済学思考の「考え方」というか、よーするに経済学は、限り...続きを読むPosted by ブクログ -
「はじめに」ではこの本が、あくまでも「技術書」であり、「ダメな議論」のフィルターである旨が明らかにされる。でもやっぱり面白いのは「具体例」の部分。ココがおもしろいからこの本は、類書に比べてもホントに「使える」本になっている。
まず、よく使われるマジックワード、内容がないことをごまかすための常套テ...続きを読むPosted by ブクログ -
カネの意味、モノとカネの関係がなんとなくわかるようになる本。古典的な貨幣数量説があてはまった時代から、新古典派の数量説とその限界を経て、「期待」を重視する動学的な理解へと。マネー理論の進展を、実際のヨーロッパや日本における実例をもとにしていくので、頭に入りやすいし、理解しやすい。
第1部は、議論...続きを読むPosted by ブクログ -
ゼロか百かで決めてはいけない。
福島原発で科学・政府の信頼が揺らいだ。
信じられるものがなくなり信じたいものを信じている。
科学はコミュニケーションをとっていく必要がある。Posted by ブクログ -
んまあまあ。メンバーで買いだったが、不真面目とされる分野を真面目に分析という組み合わせはわかるし、そこは良いんだけど、まだふざけられただろうというか、固さが残ってたのが残念。Posted by ブクログ
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(自分にとっては)新書の割に内容が濃くて、一読で理解したつもりになるのはもったいない本だと思った。
この考え方を使うためには、まず一つMECEあたりをふと思い出すくらいになることくらいから始めようかな〜Posted by ブクログ -
個人的な勝手要約!
思考のアプローチは「近い選択肢を集中的に調べ、MECEで分割,パートに分け,相互関係を考える」➤「間違いを消し込んでゆく過程でベターな結論を選ぶ」
「因果関係あれば相関あり,相関あっても因果不明」,「観察から得られるのは相関だけ」,「データ収集は、成功率のみならず失敗率も」,...続きを読むPosted by ブクログ -
統計を使っての風俗や買春分析をしていくのだけど、統計の限界や分析思考の限界に対する葛藤が端々に見られて面白かった。
中で紹介されてる高学歴になるほど童貞・処女率が上がるってデータも面白かった。Posted by ブクログ -
かなり昔に読んだ本だけど、仕事上の必要があって再読。
いやー、「一回読んだことある」&「読む目的がはっきりしている」と、読むスピードとか理解の速さとかが全然違ってくるね。
初見の際は完全に見逃していた内容を何個か見つけたし、実はかなり緻密な論理構成であることも実感できた。著者は若いのにすごいなあ。
...続きを読むPosted by ブクログ -
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統計分析を実務で扱うためには、統計学の最低限の知識があるだけでは不十分で、統計的な「思考プロセス」が必要である。
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この本で紹介されている思考プロセスは、
・問題を絞り込む
・データを観察して仮説を立てる
・問題を処理可能なレベルまで落とし込む
・作業仮説を立てる
・データによ...続きを読むPosted by ブクログ -
本書でいう思考の「型」とは、経済学の分析モデルのこと。経済学のモデルを使用することで、日常での様々なシーンにおける判断の基準をつくることが本書の目的だ。ただ、面白かったのは、モデルの適応に至る前の「考える」ということの作法であり、実際そこに多くのページを割いている。学問の基本的な作法を身につけている...続きを読むPosted by ブクログ
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私自身、農家の孫でありながら、農業について知っていることが少なすぎた。そう実感させられた一冊でした。
例えば、稲作が意外と手のかからないということ。
「ハウス栽培のように一年中作物を生産できる農家と違い、コメづくりに要する労働時間は10アールで年間15〜20時間程度。」(p.31)
うちのじいち...続きを読むPosted by ブクログ -
思考方法やデータの取り扱い方などを平易に伝えようと試みた本です。大学生といわず、中高校生でも読める人は充分読める内容となっています。
本書の中で特に重要だな、と思ったところは主観価値説関連のところ。
人間と人間の間におこる問題を取り扱う場合、
個人個人の主観や感情や価値観といったところも含めて思...続きを読むPosted by ブクログ -
新しい経済学の教科書 とある。
なんとなく感覚的にわかることを経済学の用語で説明する。
そんな姿勢が貫かれていると思う。
教科書とあるだけに、専門用語も出てきます。
入門書にしては、割と豊富に出てくるので、その辺がとっつきにくいと
感じる向きもあるとも感じた。
時に再読したくなる書になるような気が...続きを読むPosted by ブクログ -
自分以外の人の価値観を認めること
・すべての自発的な取引がお互いの厚生を向上させることに気づくこと・価値観のすれ違いにこそ交換のチャンスがあることに気づくこと・そして自分だけが賢いという思い込みから抜け出すことPosted by ブクログ