飯田泰之のレビュー一覧

  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

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    「思考の「型」を身につけよう」飯田泰之
    経済学。特になし。

    学生時代まで通じて、経済学とはずっと疎遠だったのですが、社会人になって資格試験勉強をして、その面白さを知りました。
    経済学って、まずは実学よりも、社会の事物がどうやって効果的に「収まる」のかの考え方を学ぶのだな、と。
    数理学・物理学出身の経済学者が多いという話もとてもよくうなずける気がします。

    本書はその経済学の考え方を噛み砕いて語っている一冊。
    実はNHKラジオで分かりやすく経済の話をする人がいるなあ、著作読んでみたいなあと思ってたら、ちょうど家に転がってました。
    よくある経済学ムックのように、身近な出来事に経済学を当てはめると

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    2014年09月11日
  • NHKラジオビジネス塾 思考をみがく経済学

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    ミクロ経済学の各種知見を、日常生活、仕事などあらゆる場面で、思考の「型」として用いることを提唱。

    財について、富について、200年蓄積された経済学的な思考は、確かに広い汎用性をもっていると思われる。
    メタ的に「考えるための考え方」としても、「時事を見極める方法」としても、さらに身につけたいものである。

    第二弾、マクロ編が待ち遠しい。

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    2014年08月24日
  • エドノミクス 歴史と時代劇で今を知る

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    春日さんの時代激論を中心に読む。
    「司馬遼太郎の功罪」が実に興味深い!
    勿論ワタシも例に漏れず、中学生の頃新撰組に興味を持ち、まず手に取った小説が司馬先生だったため、その他の作家さんが書いた小説数冊読んでもちいともハマれず、「燃えよ剣」と「新選組血風録」がありゃええわーと早々に終止符を打ってしまった。
    そして今もなお。罪なおヒト。

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    2014年07月28日
  • エドノミクス 歴史と時代劇で今を知る

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    歴史の流れを経済学的に考えてみたりなど、新しい視点で読み解く江戸時代。一本釣りできらびやかな家臣団を作った秀吉を一軍のスタメンが全員FAのようなチームとたとえる一方、家康の成功を土俗的性質にみるなど江戸の初期から、急な貨幣鋳造と倹約令というまったく正反対な政策を同時に行って江戸の経済の息の根を止めた天保の改革を経て、幕末に至るまでたいへんわかりやすく興味深い本。

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    2014年07月20日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

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    1.コールドリーディングという説得方法

    詭弁の見抜き方
    ・定義の誤解、失敗はないか
    ・無内容、反証不可能
    ・難解な理論の不安定な結論
    ・データを伴っていない
    ・比喩と例話に支えられた主張
    ーー

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    2014年05月26日
  • 経済学思考の技術―――論理・経済理論・データを使って考える

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     エッセンスとしてはおなじ著者の『ダメな議論―論理思考で見抜く』と通じるものがあるが、あっちは「論理」に、こっちはより「経済」のほうに軸足配置。
     1章は「ロジカルシンキング」に「データ」をあわせて考えよ、という「経済学思考」の骨子。
     2章は経済学思考の「考え方」というか、よーするに経済学は、限りある「なにかよいもの」を取り扱うのだということ、そこから「人はインセンティブに従って行動する」とか「ノーフリーランチ」とかの原則が導かれることについて書いてある章。わずかな前提から、いろんなルールが出てくるところが刺激的。
     3章ではいよいよ経済理論に踏み込むが、数式ではなく図解になっているので、な

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    2014年03月30日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

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    「はじめに」ではこの本が、あくまでも「技術書」であり、「ダメな議論」のフィルターである旨が明らかにされる。でもやっぱり面白いのは「具体例」の部分。ココがおもしろいからこの本は、類書に比べてもホントに「使える」本になっている。

     まず、よく使われるマジックワード、内容がないことをごまかすための常套テクニックが、実例付きででてくるところがイイ。そうそう、「本当の○○」とか「真の○○」とか「自然な状態」とか「夢」とか出てきたら、眉唾だってことっすよ。

     つぎに、じっさいに「ダメ議論」が蓄積されてる分野から例文をつくっているのがイイ。たとえばニート論とか、「よいデフレ」論とか、食糧安保論とか、「財

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    2014年03月30日
  • 歴史が教えるマネーの理論

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     カネの意味、モノとカネの関係がなんとなくわかるようになる本。古典的な貨幣数量説があてはまった時代から、新古典派の数量説とその限界を経て、「期待」を重視する動学的な理解へと。マネー理論の進展を、実際のヨーロッパや日本における実例をもとにしていくので、頭に入りやすいし、理解しやすい。
     第1部は、議論のベースとなっているのでそこだけを整理すると……
    ・原始的な貨幣数量説では、「価格はマネーの量に比例する」。つまり、ある閉鎖的な経済体制の国で金がざくざくとれて、そのぶん貨幣が増えて2倍になったら、みかんの価格は2倍になるはずだ。
    ・しかし、19世紀イギリス(ビクトリア時代)を通じて、マネーの量は増

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    2014年03月29日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ゼロか百かで決めてはいけない。
    福島原発で科学・政府の信頼が揺らいだ。
    信じられるものがなくなり信じたいものを信じている。

    科学はコミュニケーションをとっていく必要がある。

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    2014年03月18日
  • 夜の経済学

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    んまあまあ。メンバーで買いだったが、不真面目とされる分野を真面目に分析という組み合わせはわかるし、そこは良いんだけど、まだふざけられただろうというか、固さが残ってたのが残念。

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    2014年02月09日
  • 夜の経済学

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    稼働店舗と1店舗あたりの在席女性の数から、日本全国の
    風俗嬢の人数を30万人と推測。

    風俗嬢の平均月収は49万円、首都圏と地方のワリキリの
    平均金額の違いなど、まあ、風俗関連の数字について
    よくぞここまで仮説を立てたと、好きな人には面白い夜の経済学。

    ただ、ただのエロ経済の話ではなく、光ったのが後半部分の
    貧困・生活保護に関わる考察。
    それなりの所得を得ている人たちは、生活保護を受けている
    人たちに対して厳しい評価を下している、これはすなわち
    ”貧困を想像できていない”という指摘。数字が物語っているだけに
    間違いなく事実。
    (別のことでも触れて、著者は”自分にやや厳しく、他人には
    超厳しい

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    2014年01月15日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

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    (自分にとっては)新書の割に内容が濃くて、一読で理解したつもりになるのはもったいない本だと思った。
    この考え方を使うためには、まず一つMECEあたりをふと思い出すくらいになることくらいから始めようかな〜

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    2013年12月07日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

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    個人的な勝手要約!

    思考のアプローチは「近い選択肢を集中的に調べ、MECEで分割,パートに分け,相互関係を考える」➤「間違いを消し込んでゆく過程でベターな結論を選ぶ」

    「因果関係あれば相関あり,相関あっても因果不明」,「観察から得られるのは相関だけ」,「データ収集は、成功率のみならず失敗率も」,「前提正しい保証はない、だから確認する」に注意!

    競争は利益をすり減らす,だから十分な実力を持ち競争の少ないところで戦う,競争的な仕事は人に任せる

    問題の整理が進めば助言も得られる
    価値観のすれ違いこそチャンス、自分だけが賢いという思い込みから脱し、人を認め、自発性を高めれば、互いを向上させ・・

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    2013年12月20日
  • 夜の経済学

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    統計を使っての風俗や買春分析をしていくのだけど、統計の限界や分析思考の限界に対する葛藤が端々に見られて面白かった。
    中で紹介されてる高学歴になるほど童貞・処女率が上がるってデータも面白かった。

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    2013年11月10日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

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    かなり昔に読んだ本だけど、仕事上の必要があって再読。
    いやー、「一回読んだことある」&「読む目的がはっきりしている」と、読むスピードとか理解の速さとかが全然違ってくるね。
    初見の際は完全に見逃していた内容を何個か見つけたし、実はかなり緻密な論理構成であることも実感できた。著者は若いのにすごいなあ。

    けっこうな名著であると思う。

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    2013年11月03日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

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    統計分析を実務で扱うためには、統計学の最低限の知識があるだけでは不十分で、統計的な「思考プロセス」が必要である。
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    この本で紹介されている思考プロセスは、
    ・問題を絞り込む
    ・データを観察して仮説を立てる
    ・問題を処理可能なレベルまで落とし込む
    ・作業仮説を立てる
    ・データによって仮説を検証する
    ・結論を導く
    という6ステップ。
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    前提としている主張として、大学は各分野の思考の型を学ぶためにある、というのはとても納得感がある。一つの思考フレームを持っていれば応用が利くしアレンジも出来る。
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    2013年10月30日
  • 夜の経済学

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    とても真面目に「数字を扱って考えるとは」を考察している一冊。
    テーマが風俗とか売春とか一般的にデータがないものだからこそ
    思考力で補って考察することに意味がある、
    というのがとても良く分かる。
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    個人的に、「数字では分からないこともある、それは数字で分かることを把握した上で、そこから漏れるものもちゃんと考察しようってことですよね」という趣旨の文章が我が意を得たりという感じで嬉しかった。まさに。
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    2013年10月16日
  • 夜の経済学

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    本書は興味本位で(半ばネタとして笑)買ったのですが、あまり馴染みの無いテーマだったこともあり、新鮮でした。

    統計学と経済学の手法を使って、所謂フーゾク産業を分析しているのですが、読むと日本の問題が見えてきます。
    「『売春相場の地域差』は、印象だけのものではない。価格の平均値・最頻値に加え、『経済状態』を表す変数として、完全失業率、有効求人倍率を用いて回帰分析も行ったのだが、いずれの場合でも『経済状態が悪い地域では売春価格は安い』という結果が得られた。そう、『売春は経済問題』なのである。」(p.81)

    そういうお店を利用して、極端に値段が低かったら、その地域は経済状態が悪い、景気が悪い、とい

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    2013年09月29日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

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    本書でいう思考の「型」とは、経済学の分析モデルのこと。経済学のモデルを使用することで、日常での様々なシーンにおける判断の基準をつくることが本書の目的だ。ただ、面白かったのは、モデルの適応に至る前の「考える」ということの作法であり、実際そこに多くのページを割いている。学問の基本的な作法を身につけている人には、必要ない箇所かもしれないが、改めて学ぶ機会がないところだと思う。何事もひとつの理論への深い理解が、その他の事象への理論適応につながる。経済学モデルの適応も、より深く、体系的に知りたい。

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    2013年09月28日
  • 農業で稼ぐ! 経済学

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    私自身、農家の孫でありながら、農業について知っていることが少なすぎた。そう実感させられた一冊でした。

    例えば、稲作が意外と手のかからないということ。
    「ハウス栽培のように一年中作物を生産できる農家と違い、コメづくりに要する労働時間は10アールで年間15〜20時間程度。」(p.31)

    うちのじいちゃん、もっと働いてたように思えたのですが、そうでも無かったのか〜。
    そんなに田んぼ大きくないはずなのに…。

    他にも色々と発見はあったのですが、読んでて思ったことは、知らないこと、世間一般に知られていないことが多いのではないか?ということです。
    農業には誤解があり過ぎる。
    それは農林水産省や農協によ

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    2013年09月16日