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Posted by ブクログ
エッセンスとしてはおなじ著者の『ダメな議論―論理思考で見抜く』と通じるものがあるが、あっちは「論理」に、こっちはより「経済」のほうに軸足配置。
1章は「ロジカルシンキング」に「データ」をあわせて考えよ、という「経済学思考」の骨子。
2章は経済学思考の「考え方」というか、よーするに経済学は、限りある「なにかよいもの」を取り扱うのだということ、そこから「人はインセンティブに従って行動する」とか「ノーフリーランチ」とかの原則が導かれることについて書いてある章。わずかな前提から、いろんなルールが出てくるところが刺激的。
3章ではいよいよ経済理論に踏み込むが、数式ではなく図解になっているので、なーんとなく直感でもわかる、と思う。
4章では「平成大不況」脱出のレシピを題材に今までの総仕上げをしているが、その論理たるや今まで土台のブロックをがっちり組んできただけあって、ものすごい堅牢さ。主張の内容はいままで読んできたリフレ派のそれなのだが、きちんと舞台裏までまわりこんで説明してもらえると、たのしいなぁ。
まぁこれを読んだからと言ってすぐに「経済学思考」が使いこなせるようになるとは思わないが。抽象から具象へのひとつのテストケースとして見事。パーツの選び方、くみ上げ方、手際の良さ、いろんなところが気持ちいい。
Posted by ブクログ
経済学的思考の技術
「知る経済学から、使える経済学へ」の導きへを唱える意欲的な経済書籍である。
経済的な取引・契約が行われる状況を纏めて「市場」という。
取引の「買い手」「売り手」が特に情報の格差がない、といった状況を「完全競争市場」という。
モラルハザードはあくまで「契約後の行動監視等が出来ないことの問題」と定義されており、倫理・道徳とび直接的関係は無い。
複数の均衡が存在する場合、「期待」の働きが経済状態の決定に主要なキーとなる。
フローは、一定期間での状態の変化量
ストックは、一時点での存在量
財政赤字 政府資産には、有価証券などの処分可能性の高いものが含まれている。
国の重要資産である「税金を徴収する権利」が、存在する。
今現在からさらに新たな借り入れをしない場合、政府債務は利子率分毎年増加していく。それに対して税率を一定に保った場合の税収は、経済の成長率から決まってくる。すると、利子率が成長率を上回る限り、増税や歳出削減などの措置なくしては、政府債務/GDP比率は拡大し、財政は維持できなくなる。
「名目成長率が名目利子率より低い」状態では、いつか財政政策を引き締めざるを得なくなる。
実質○○率=名目○○率―価格指数の変化率(インフレ率)
経常収支の黒字=資本収支の赤字
経常収支は財・ザービスが、資本収支は債権が出て行ったほうが多いと黒字、入ってきた方が多いと赤字。
生産=消費+投資+政府支出。
生産+輸入=消費+投資+政府支出+輸出。
生産=消費+投資+政府支出+輸出−輸入。
生産=支出=分配の三面等価。
経常収支=生産-(消費+投資+政府支出)。
経常収支=(貯蓄−投資)+(税金−政府支出)=(貯蓄−投資)+(財政収支)=生産-(消費+投資+政府支出)=(貯蓄−投資)+(財政収支)。よって、財政収支が赤字ならば経常収支も赤字傾向になる。80年代米国、21世紀現在の米国経済の状態、しかし日本は、貯蓄が非常に大きく、投資をしのいでいるので、財政収支が、赤字でも、経常収支は黒字となる。
構造改革の景気回復路線の勘違い、もしくは、誤謬
最終章に為替円安リフレ策、国債引受リフレ策。通貨発行益を使ったりリフレ策の各々の検討がなされる。
Posted by ブクログ
著者は「この本の最終目標」として、「「経済学思考」を身につけそれに基づく経済原則を知り自分の手で現実の経済・ビジネスを考える実践力を身につける」と述べています。
第一章では、ロジカル・シンキングについての解説がなされています。つづく諸章では、問題解決のための方法として経済学的な考え方をどのように使いこなせばよいのかということに焦点をあてつつ、経済学の基礎的な考え方が解説されます。とくに第四章では、平成の大不況の原因を突き止め、その処方箋について著者自身の考えが示されています。
2003年に刊行された本で、デフレからの脱却という読者に身近なテーマに対して、基本的な経済学の考え方がどのように有効利用できるのかということがわかりやすく説明されています。経済学にかんしてどこかつかみどころがないように感じている読者には、アクチュアルな問題の解決につながる本書の議論は啓発的な意義があるのではないかと思います。
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ビジネス・実用
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