飯田泰之のレビュー一覧

  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

    Posted by ブクログ

    思考方法やデータの取り扱い方などを平易に伝えようと試みた本です。大学生といわず、中高校生でも読める人は充分読める内容となっています。

    本書の中で特に重要だな、と思ったところは主観価値説関連のところ。

    人間と人間の間におこる問題を取り扱う場合、
    個人個人の主観や感情や価値観といったところも含めて思考することが重要と言える。本書で述べられている経済学的思考においても、

    『経済学における合理性とは「主観的な幸せを最大化すること」を意味しているのです。(P.106)』

    といった具合に取り扱われていて、好感が持てた。

    0
    2013年08月25日
  • 飯田のミクロ~新しい経済学の教科書1~

    Posted by ブクログ

    新しい経済学の教科書 とある。
    なんとなく感覚的にわかることを経済学の用語で説明する。
    そんな姿勢が貫かれていると思う。
    教科書とあるだけに、専門用語も出てきます。
    入門書にしては、割と豊富に出てくるので、その辺がとっつきにくいと
    感じる向きもあるとも感じた。

    時に再読したくなる書になるような気がしています。

    0
    2013年08月02日
  • もうダマされないための「科学」講義

    Posted by ブクログ

    科学とニセ/似非科学のグレーゾーンについて考える一冊。基本的な事柄だが,様々な立場の著者の考えは参考になる。

    0
    2013年07月09日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

    Posted by ブクログ

    自分以外の人の価値観を認めること
    ・すべての自発的な取引がお互いの厚生を向上させることに気づくこと・価値観のすれ違いにこそ交換のチャンスがあることに気づくこと・そして自分だけが賢いという思い込みから抜け出すこと

    0
    2013年06月23日
  • 世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ! 日頃の疑問からデフレまで

    Posted by ブクログ

    初めての経済関連の書籍だった。
    対話形式で非常に分かりやすく、簡潔な内容になっていた。

    経済政策についても、知らないことが多かったが、状況に合わせた政策があり、今後の報道でどのような視点から読み解くべきかも理解できた。

    0
    2013年05月09日
  • ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方

    Posted by ブクログ

    読みやすさ、取っつきやすさに関して飯田さんの著作はすばらしい
    今作も例外なく、
    経済政策や経済について「?→!」に変えてくれる一冊となっている。

    0
    2013年04月22日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     「物事を多方面から観察し、総合的に判断する」ための具体的な方法論は「物事の一面だけを観察し、個別的に判断をする」ことから始まる。問題を把握可能なレベルにまで落とさないと人は「考え始める」ことができない。絞り込みによって初めて意味のある思考が可能になる。
     中小企業向けのコンサルタントの方にお話しを伺うと、相談に来る経営者(クライアント)の問題意識が整理されていないために、どこから手をつけてよいのかわからない案件は少なくないとのことです。
     その会社が直面している状況を一番よく理解しているのは当事者自身です。有用な助言を得るためには、自分自身の中でもある程度問題が整理されている必要があるのです

    0
    2013年02月16日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

    Posted by ブクログ

    経済学をベースに、思考するためのフレームワークを教える本。やはり経済学を勉強していないのと新書では薄いのもあり、まだまだ鍛錬が必要だと感じた。

    ① 「大学はその専門分野の『思考方法』を学ぶためにある」(p6)

     大学こそ浮世離れしたことを教えるべきであり、それが現実で最も役立つとして、専門分野からその思考方法を学ぶことの意義を語っている。
     経営学だけでなく、そのバックグラウンドとなる「心理学」、「社会学」、「経済学」もしっかりと学んで、自分の身になるようにしたい。

    ②「不確かな情報に騙されない」(p88)

     ”相関関係と因果関係は無関係である。”これがわかっていなければ、多くの情報に

    0
    2013年01月10日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

    Posted by ブクログ

    ■思考

    A.実寸大の地図は役に立たない。
    問題を自分が処理可能なレベルにまで収縮しないとそもそも理解すらできない。

    B.データを集める際には、「何をしたら成功した」「何%の確率で成功した」だけではなく、「しなかった際」の成功率と失敗率も調べる必要があります。

    C.無駄の多い進化を遂げた哺乳類のほうが優れた進化の経路をたどっている。

    D.たまにわざと間違えてみる。

    0
    2013年01月06日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

    Posted by ブクログ

    「経済学の教科書に書いてあることの土台にある考え方」の本。経済学入門書のお供や、入門書を読む前にもおすすめ。

    0
    2012年12月23日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    題名の通り「経済成長が必要なのはアタリマエだ」という前提で書かれている。この場合の経済成長は、いわるゆ戦後の高度経済成長やバブル景気といったレベルではなく、ゆるやかな、年2%程度の、それこそ普通の先進国が普通に成し遂げているものをさしている。

    統計などの数字で裏付けしつつも、読者には「数値を読み取る」といったことを強要せずに、きちんと言葉で説明しているのが好感。

    白眉なのは湯浅氏との対談で、同氏の運動の“戦術”である「うしろめたさ票を確実にとりにいく」という言葉を引き出したくだりか。

    その一方で、話の内容に出ている経済概念、つまり「新自由主義」の意味やその論者・フリードマンやハイエクなど

    0
    2012年12月17日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

    Posted by ブクログ

    「少子化」「福祉」「失業」「格差」「貧困」そして「生存」という,バックグラウンドにあるテーマ.

    私は,個人的にもこれらの問題の早期解決を望んでおりますが,
    いわゆる「日本」という体質が今後,
    日本の景気回復・経済成長,
    利益の適切な再配分,
    適切公正な制度改善,
    企業や社会の体質改善・・・

    阻みつづけてしまうのか,

    本当にこれらの問題を解決しようという意思はあるのか.
    支持されない層,数が少ない層の声は無いように扱われてしまうのか
    「個人の問題」に落とし込まれてしまうのか.
    ともすれば,「希望は戦争」になってしまうのか,

    すこし古い本なのですが,
    社会経済(またはそれに近い思考法)の

    0
    2012年12月19日
  • もうダマされないための「科学」講義

    Posted by ブクログ

    ただ知識を与え理解を増進するだけではなく、その知識を踏まえて社会としてはどうすべきか対話する必要性があると気付かされた。

    0
    2012年10月23日
  • ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    経済政策には3つの柱がある。それは「成長政策」「安定化政策」「再分配政策」である。

    本を読んで経済政策を学ぶきっかけになりました。

    0
    2012年09月16日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

    Posted by ブクログ

    世の中に多い「ダメな議論」に付き合わされないための方法を紹介している。機械的にチェックできるポイントが5つ紹介されているので引用。

    1. 定義の誤解・失敗はないか
    2. 無内容または反証不可能な言説
    3. 難解な理論の不安定な結論
    4. 単純なデータ観察で否定されないか
    5. 比喩と例話に支えられた主張

    身の回りだと、「2. 無内容または反証不可能な言説」が多い。話していて不利になると極論持ち出す人や、「結局幸せなんてひとそれぞれじゃん」と言って話を終わらせようとする人はこれ。

    それなりに教養と常識があればデタラメとわかるような話でも真に受ける大人が多いのを見ると、こういう本は必要だと思

    0
    2012年09月07日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

    Posted by ブクログ

    定義の誤解・失敗はないか、無内容または反証不可能な言説じゃないか、ということを特に気にしながら文章を読んでいこうと思った。

    同時に、自分もこういう当たり障りのない無内容な文章を特段意識することもなく大量生産している気がして、読んでて少し怖くなった。

    0
    2012年08月03日
  • もうダマされないための「科学」講義

    Posted by ブクログ

    震災前に行われた講演をまとめたものと、震災後に加えられた文章からなる新書。
    章ごとに執筆者が分かれているが、そのことが議論に深みを持たせている。特に1章のきくまこ先生が書かれた似非科学の話はその後につながる重要な話となっており、何度か読み返した。
    この本には答えもヒントもほとんどないが、震災後という時間軸で科学が持っている問題点について浮き彫りにしていると感じた。

    0
    2012年08月01日
  • 世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ! 日頃の疑問からデフレまで

    Posted by ブクログ

    経済のことがわかりやすく説明されている。基本を理解させてくれた上で、景気、日本経済、政策等についても解説しているのでわかりやすい。

    0
    2012年05月05日
  • もうダマされないための「科学」講義

    Posted by ブクログ

    作者の方々が色々な分野で信頼できる人達ばかりだったので手にとった。期待どおり。菊地誠という人はブログの文章は明確で分かりやすくて素晴らしいのだが、本になると非常にレベルが落ちてしまう。もちろん言っていることはすごく良くて、論理的でよろしいのだけれどブログのあのカリスマ性が薄れてしまうように思えるのは僕だけだろうか?技術開発者さんに登場願いたい(^^)。菊地さんと松永さんに繋がりがあるのが嬉しく思えた。

    0
    2012年05月05日
  • もうダマされないための「科学」講義

    Posted by ブクログ

    戸田山和久さんの『「科学的思考」のレッスン』を読んだ直後に、本書を読んだ。
    世に出た順序としては逆行することになったけれど。
    どうしても戸田山本がこの本を読むときのガイドラインになってしまった感がある。
    本書で菊池誠さんは、リスク評価の難しさの指摘した上で、理屈を説明することが安心につながらないと言っている。理屈と気持ちの折り合いをつけることが大事だと。
    戸田山本では、この点について、「安心」も筋道を通して議論すべき対象とすべきだという立場をとっている。
    この点について、私は戸田山説に賛同したくなってしまうのだが、それはやはり先に読んでしまったため、なのだろうか。
    正直、今の自分は科学的思考力

    0
    2012年02月22日