飯田泰之のレビュー一覧

  • 地域再生の失敗学

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    飯田泰之氏のファシリテートが適切で、対談者から多面的な視点での「地域再生」へのヒントが開陳されています。“失敗”の例示も「ゆるキャラ」や「B級グルメ」等を題材にせず、政策・施策ベースの検証・論考を行っているところが大いに参考になりました。

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    2018年02月27日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

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     苦手な議論の追い方、やり方について技を得るべく読む。5つの視点は有効そうだ。定義づけ、今何を話しているのか?への注意、等基本ながらつい外す点を、丁寧に記していた。

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    2017年11月08日
  • 地域再生の失敗学

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    過去のばらまき的な地方再生術がなんでうまくいかないのか、と言うことが書いてあり、うまくいくにはこんなアイデアがあるよ、という事が丁寧に書いてある本。著者が複数で視点も多岐にわたり、海外の都市との連携が必要だという話や、人が集まって知恵を出し合うカフェがあると良い等々、具体的なアイデアがたくさん書いてあり、なるほどなーと思った。ただ、特効薬的な話はないので、色んな施策を地域に併せて地味にやっていくしか成功への道は無いんだろうな、と感じた。

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    2017年09月20日
  • 地域再生の失敗学

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    序盤は辛口な批判が続いて読んでて不快でしたが、辛口なのは最初だけで、全体的には良書に感じました。
    普通は成功事例とかを載せて、『ウチはこのやり方で成功しました!他の地域の皆さんも是非試してみて!』みたいな喧伝が一般的ですが、本書は逆のアプローチで、今までのまちづくりの失敗から今後にどう活かすべきかを提供してくれる面白い本です。
    中山間地域の解散話はちょっと衝撃でした。村を存続できなくなったら、村民全員が村を出るという発想は昔からあったらしいのですが、いよいよ現実味を帯びてきたように思います。
    余談ですが、現在放送しているアニメ『サクラクエスト』というのが地域活性化の話で、主人公は観光大使として

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    2017年07月05日
  • 地域再生の失敗学

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    【メモ】
    ▼第1章
    ・中核企業を支援したいなら、撤廃してほしい規制を聞いて、そこを緩和する。規制緩和や許認可の手続きサポートをして、お金は自分で工面させる
    ・成果を上げたら税金を軽減するほうが実際に成果を出すのでいい
    ・多様な人に寛容な地域は、理由はよくわからないけど発展する(都市社会学者リチャード・フロリダ)
    ・多様性こそ可能性を引き出す。数を確保することが大事
    ・行政は、最良のシナリオから最悪のシナリオまでの幅をつくって、最悪を避けるようにマネジメントしなければならない

    ▼第2章
    ・日本経済、地域経済を考えるにあたっては、過去からの遺産(または負債)をどう使うのか、どう変えるのかという観

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    2016年09月11日
  • 経済成長って何で必要なんだろう?

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    GDPのG、つまりGROSSには、資本減耗が加味されていない。一人当たり実質GDP額が420万円だとすると、これは生産活動による額だが、年収はここから減価償却を1割減らし、370万円が平均という事になる。これは計算を単純化した図式であって、GDPは、本来付加価値、つまり仕入れと売りの差益である。差益は、給与と内部留保になり、経済成長しても、企業が儲けるだけで、賃金が上がらない事もある。

    中盤、経済学を切り口にっていう事で期待したが、湯浅誠や赤木智弘の人選によるものか、貧困を如何に減らすかという格差是正に対する政策論が目立つ。この手の話の究極は、自己責任論をどのように設定するかだ。

    マクロ経

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    2016年09月12日
  • 地域再生の失敗学

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    5人の色々な専門分野の方から見た地域再生の在り方について考えさせられる本。
    30万人程度の地方都市、中山間地域などを抱える地域にはヒントになる事が多そう。
    私は1万人の村なのでどんぴしゃでは無かったけれどヒントになる事は多かった。

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    2016年09月03日
  • 地域再生の失敗学

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    地域再生にまつわる施策の歴史を検証すれば、失敗例が多々あったのではとの筆者の言葉。しかし今、その地域の再生の成否に、日本の未来がかかっていることには間違いない。
    そこで、従来の発想ではない新たな視点で取り組んでいる方々の講義と、筆者の対談という構成の本である。
    第1章 経営から見た「正しい地域再生」
     木下 斉 エリア・イノベーション・アライアンス代表
    第2章 官民連携の新しい戦略
     川崎 一泰 東洋大学経済学部教授
    第3章 フラット化しない地域経済
     入山 章栄 早稲田大学ビジネススクルール准教授
    第4章 人口減少社会の先進地としての過疎地域
     林 直樹 東京大学大学院農学生命科学研究科・特

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    2016年09月07日
  • 地域再生の失敗学

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    出版前から気になって。
    ちらほらと論者によって言及されるのも聞く。

    地域経済、市場・民の力をどう使うか。

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    2017年03月12日
  • 地域再生の失敗学

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    木下斉氏、飯田泰之氏など”若手”に属する実務家、学者による現場から地域再生を考える話。経済面からか政治(厚生)からかどちらで評価するかそもそも考えましょう、というピンポイントな掴みにgoodだなと感じる。メモ。
    (1)予算というお金を使うのだから、リターンもお金で示すべきなのにそうではない。市民が楽しかったと言えばいいイベントになる。
    (2)サプライチェーンにはギュッと細くなるボトルネックが必ずあって、そこをにぎったひとが価格統制力を持つことが出来る。
    (3)販売先から逆算して考え、独自の生産・加工を行うからこそ利幅も大きくなり、適切に人も雇える。
    (4)戦略の基本は競争構造を理解したうえで戦

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    2016年06月18日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

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    ◼️p22-23 私たちは、「自分の知らないことを知る」本を探しながら「自分の知っている(漠然と感じている)ことが書いてある」本を購入し、読書を「自分の役に立てる」ことを目標としつつ、「自分の思想・行動に何ら影響のない(読んでも読まなくても変わらない)」本を読んでいます。つまりは、自分が日頃から抱いている「信仰」にお墨つきを与えてくれる、「自分が読んで心地よいと感じる」本を選んでいるなすぎないというわけです。

    なるほど、その通りだ。これは本に限らず、たとえばtwitterなんかでも、無意識のうちに自分に合った言論を発信する人ばかりをフォローしてはいないだろうか?そのような状況下では、既に自

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    2016年01月14日
  • 夜の経済学

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    東大卒の明治大学の准教授が監修しており、なかなかここまでやるか〜という事が書かれている。

    都道府県ごとの風俗の値段の適性値段の式や、東大女は学校で彼氏を作らないとあとが大変など。

    割り切りの女についてもかなり触れている。店舗型より割り切り型で働き女性のほうが低学歴でコミュニケーションを求めない人が割り切りをやるとある。男性も同じで箱型は大卒が40パーセント以上利用するが割り切りは1割を切るなど。

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    2016年01月05日
  • 図解 ゼロからわかる経済政策 「今の日本」「これからの日本」が読める本

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    経済政策について、政策目的ごとに分割して、図解を豊富に解説。分かりやすい。アベノミクスで目指していることの解説も分かりやすかった。

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    2015年09月15日
  • 世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ! 日頃の疑問からデフレまで

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    とてもわかりやすい経済学の本。ミクロ経済学の見方とマクロ経済学の見方の違いがよくわかった。個人レベルでは、競争は回避しなければならないが、社会全体でみると競争は好ましいものであることもわかった。このために「合成の誤謬」がおこるのだな。
    でも後半は難しく全部を理解するには苦労する。経済ってやはり複雑なんだな。

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    2015年08月15日
  • 世界一わかりやすい 経済の教室

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    経済のことがまったくわからない人向けですが、中身は結構充実してる。
    経済学の原則から始まって、デフレや政策といった実践的な話題まで扱っているすごい本。

    池上彰氏の「経済のことよくわからないまま~」という本が、初心者向けで本書と同じタイプの本ですが、本書のほうがおすすめです。
    わかりやすさも、網羅率も、こっちのほうが上だと思う。

    本書は講師(著者)と生徒(ラビくんという謎のモンスター)との対話形式で話が進んでいきます。
    ですので、文章が堅苦しくなく丁寧で、理解が深まります。

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    2015年08月12日
  • ダメな議論――論理思考で見抜く

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    ダメな議論とは、誤った議論、無用な議論、有害な議論なのだそうだ。

    そのチェックポイントを四つに分けて提示していた。
    一、定義の誤解、失敗はないか
    二、無内容または反証不可能な言説
    三、難解な議論の不安定な結論
    四、単純なデータ観察で否定されないか

    そのうち、非専門家には、一と二をまずせよ、とのこと。
    たしかに、定義の確認からやってみよう、とは思う。

    もっとも、やってみるときっとそれすら難しいだろう。
    定義されるべき言葉と、必要ない言葉をどう線引きするか。
    「正しい定義」(本来、定義は「正しい」ものであるはずなのだけれど)を、何に依拠して見分けるか。

    やはり、調べるなどの手間を嫌がってい

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    2015年06月30日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

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    思考の型とは?

    →問題を絞り込み、仮説発見のためにデータを観察し、問題を処理可能なレベルまで分割単純化し、作業仮説を立て、データを用いて仮説を検証し、総合的な結論を導く
    必要条件に比べて十分条件はより絞り込まれたもの
    データ観察は、相関関係を重ねることで因果関係に迫る営み
    自分以外の価値観を認め、自分だけが賢いという思い込みから抜け出す

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    2015年12月25日
  • 思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント

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    筆者がまとめている問題解決の方法を、さらに単純化してまとめると、こうなりそうだ。

    ・問いを確認可能なレベルにまで分割する。
    ・問題に関係ありそうなデータを観察して作業仮説を作る。
    ・データで検証する
    ・総合してまとめる

    問いの分割に、またMECEが出てきた。
    MECEは、前やってみたけれど、実際にはそう簡単にはできない。正しくできているか心もとない。
    ほかの本では、真面目に「もれなく、ダブりなく」を説かれるので、とてもハードルが高いのだ。
    ここでは、少し現実的に、二つのティップスが提示されていて、ヒントになった。
    それは、「性別、年齢など明らかなもの」で階層を作ること。次に、「AとA以外の

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    2015年06月13日
  • 世界一わかりやすい 経済の教室

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    ネタバレ

    世界一‼︎かどうかはわかりませんが、冒頭にもあるように、経済知識ではなくビジネスやプライベートで使える「思考法」を学ぶ上では最良の本だと思います。
    経済学と経営学の違いにも納得です。
    両者は非常によく似たプロセスを踏むものの、向かう先(目的)が違うとのこと。
    物事すべて目的が大事だと再認識しました。

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    2015年03月18日
  • NHKラジオビジネス塾 日本がわかる経済学

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    いわゆるマクロ経済学の入門書。

    パターナリスティック・リバタリアンや割引率、経済成長の話は、かなり参考になりました。
    自分の無知を改めて感じるとともに、当たり前のことをちゃんと考えてこなかったことを反省しています。

    このシリーズを通じて、いろいろ学ぶことができましたし、たくさんの気づきがありましたが、まったく身に付いた気はしないので、類書も何冊か読んでみたいと思います。

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    2014年10月24日