可南さらさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ思ってたよりずっとよかったというのが正直な感想です。(失礼)細かいことを言えば、色々とツッコミどころはあったのですが、お互いを思う兄弟愛に胸がキュッとなりました。
弟がすごくすごくよかった。
ガチで兄弟なのだけど、そのあたりの禁忌を犯すドロリとした背徳感みたいのはあまりなかった。
幼い頃事故で両親をなくし、資産家だった父の実家に引き取られた兄弟。
跡取りとしての重圧。自分がいい子でいなければ自分達の居場所がなくなってしまう。唯一の拠り所である幼い弟と離ればなれになってしまう。常に兄としての責任感を感じていた要。
幼い頃から兄が大好きで大好きで、いつしかそれが恋愛感情だと自覚して絶望した清司。そ -
Posted by ブクログ
ネタバレ何にもわからないうちに恋を教えられて、パリに行ってくるから~と言われた静流さん。不安にもなるし、家庭環境のせいもあって甘えることが難しい静流さん。
パリで修業中のパティシエ攻が静流が見合いをしたという情報だけで、師匠との約束等ぶっちして帰国する。
高校から付き合っているんだから、恥ずかしいとか言ってないで一言「待っててくれ」と言っておけばすべて丸く収まった気もするけど、
すれちがい・誤解(やっぱり女性のほうが・・・!みたいな)・言葉足らず・勘違い・・・でも最終的に胸焼けするほど甘いお話が大好きなのでとても心地よく読めました。
やはり、料理上手な男(今回はパティシエですが)はいい。 -
Posted by ブクログ
読みやすい文章で、切なく甘いストーリーが上手い作家さん。
この作品は小説ガッシュ創刊号掲載で、その時には冒頭の高校時代の描写がなかったんですよね。このシーン素敵で胸キュンです。
リーマンの静流は自分を過小評価しすぎていて、何事にも臆病。彼は腐れ縁とも言うべき男、佐久間のことが学生時代から好きだったのですが、彼に振り回される一方的な関係にケジメをつけようと、一度別れを告げていました。ところが、2年間音信不通だった佐久間がいきなり現れたところから、また静流は悶々とした想いにとらわれてしまうのです。しかも、おいしい食事で懐柔され、モテ男にまた昔のようにセフレ扱いされそうだと思って悩みます。
でも -
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ネタバレ高校の同級生、再会もの。
自分だけが相手を好きで、その背中を追いかけ続けることに疲れて一度は手放した恋。
でも本当はいつの間にか自分が追いかけられていたなんて、私得過ぎる設定にモダモダ!
可南さんの、流れるようにキレイな文章も手伝ってあっという間に読めました♪
一途俺様のさりげない優しさと独占欲、グルグルしちゃう受けの可愛さ、すれ違いの焦れったさ…。
キャラも設定もストーリーも、好みのど真ん中で、萌えツボをグイグイと押されてしまいました!
実は最初の15ページでノックアウト!
高校時代の回想シーンなんですが、カーテンに隠れてキス!なんて、そりゃ悶絶するよね♪
何不自由無い男が、恋に振り -
Posted by ブクログ
禁忌な血縁もので年下攻め。
昔は仲良しだった弟に、会社の派閥争いに協力を求めるため久々に再会する兄の要。今ではカメラマンとして生計を立てている清司に、邪険にあしらわれた要は傷つきながらも自分の立場を守るためにどんな要求でも受け入れようとします。
また、ちょっとずるい受が登場してます。好きな相手には優しく甘いんですが、そのくせどれだけ愛されているかは分かっていない鈍なところも。
例によって攻は、一見クールで酷薄そうなかんじです。攻受このあたり、ちょっと類型的。
ただ、ドラマとしては結構面白いんです。副社長の座にいる要の譲れない矜持みたいなものとか、祖父母との関係とか、すごく息苦しそう。そこから -
Posted by ブクログ
幼馴染みで兄弟同然のように暮らしていた高校生の年下攻×大学生です。
受の千実が、秘密をかかえていて、憎からず想っている洋の気持ちをどうしても受けとめられないことにせつなくなります。千実の揺れる心が読んでいてじれったくもあり、洋の青くて真っ直ぐな恋心に危うさを感じたり。
今までの作品の類型です。受がちょっとずるくて屈折していて、感情と行動がウラハラなところ。一方の攻はクールで一見何を考えているのかわからないけど、受一筋ってところも。大事なものを手放す小ネタもやはり登場。
またか、という見方もあるし、この手の話が好みであれば、そこがうれしいかんじです。
小さな萌えどころがあちこちに散りばめられてい