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他人を避け孤独に生きてきた有也と、生徒会役員で人望の厚い颯はクラスメイトで寮のルームメイト。正反対の二人の秘密――外では他人のフリ、部屋では恋人の関係だということ。颯が有也に触れる指先は甘く、有也にとって生まれてはじめての恋だった。しかし、ある夏の日、颯が事故に巻き込まれたことにより二人の関係は突然終わった。――彼はもう自分を覚えていない。それから数年後、颯のことを忘れられずにいた有也の前に再び颯が現れ――。
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切ないけど綺麗なお話
自分のことを事故で忘れてしまった恋人と再開してからの受けの心情が切なくて哀しくて何回も泣いてしまいました。
最終的には再び恋に落ちて幸せになって良かったです。
きっとこれからも穏やかに恋を育みなおしていくんだろうなと、最後にまたホロっときました。
Posted by ブクログ
「告白」のリンク作になっていますが、前作読まなくてもまったく問題ナシ。その1年後の、同じ高校での話というだけです。
可南センセらしく王道の学園モノであり、再会ものでもありました。
かなり泣かされました…ベタだとわかっていても泣けました。どうやら可南センセの作品は、萌えツボにヒットするようです。
政治家と女優の私生児として生まれた有也は、その出生事情から「他人とは関わらない」「欲しいものは手に入らない」と思って生きてきたので、学園でも孤独な状態です。
同室の颯 だけは、そんな有也に対して自然に接してきて、頑なな心が少しずつ変化していきます。
颯はとても忍耐強い攻!硬い殻に閉じこもっていた有也に心を開かせるようになるまでの根気がすごい。素っ気なくされても嫌な顔一つ見せたりしないのは、愛なんですよね。とてもステキな攻です。
じれったいくらい自分の気持ちに素直になれない有也ですが、それでも秘密の恋人同士になるまでに至ります。
そこまでの過程にじわじわやられました。
夏休みに離れ離れで恋しくなってしまった有也が颯の家に遊びに行ってしまうとか。言葉では言えない恋心があふれでていて、きゅーんとしてしまいました。
両想いになってうまくいくかと思ったら、まさかのアクシデントが待ち受けているんです。
「冬の章」は、二人の突然の別離と思いがけない再会です。
ベタだとわかっていても、こういうのには弱いんですよね。
思っていたより有也の想いが切なくて、ちょっとやられてしまいました。
あれだけ臆病だった有也が、4年の年月を経て少し前進できていたのに感動です。颯のために何かしてあげたいという思いがちゃんと伝えられるようになっていて、成長しています。
それなのに、好きという気持ちは告げることができないという状況。
辛いくせに彼の側から離れたくないという有也の気持ちに切なくさせられました。
後半は感情移入しすぎてしまい、ボロ泣き。
泣けるのに、なぜか胸がキュンキュンするという相反する感情に揺さぶられまくりました。
豆大福がよかった!ただかわいいだけじゃなく、いい役どころです。
イラストもなかなかよかったです。しっかり手をつないでいるっていうのは萌えますね。
作者買いです。
さらさ先生の話が好きだから買ったんですが、思っていたよりは可もなく不可もなく。
王道の展開だったから、期待して読み始めて、途中で飽きるくらいの感じでした。
Posted by ブクログ
【観点別評価】文章表現☆4、オリジナリティ☆3、作品としての質☆4、個人的嗜好☆3
【総合評価】文章や展開に破綻がなく、描写も上手い。泣きどころはあるが予定調和すぎて心に残るほどではない。☆3
これといった破綻はない。文体は平凡だが文章はしっかりしているし描写も巧み。しかし読んでいるときは大泣きしたが、読み終わってみると印象が薄い。
前半部分は萌えパート。寮で同室という設定やバリバリの王子様攻がストライクだという方は楽しめそう。とにかく攻が受のことを溺愛しているので、そこがハマればポイントも高くなると思う。
後半部分はどっぷり切ない。受が攻の言葉に不意を打たれて号泣する場面は非常に巧みで、こういう細部の良さがもっと盛り込まれていれば、印象深い作品になったかも。
良い作品なのにどうも心に残らない原因の一つとして、受以外の人物に厚みがないことが挙げられる。当て馬候補はいたが存在感がほとんどない。その他脇役もただの「設定」として存在するだけで「生きた人物」として描かれているとはいいがたく、それゆえに作品に深みを与えきれていない。受もなんだかんだいって良い子で、攻も色々と設定を作り込んではいるが結局はやはり完全無欠の良い人であり、おまけに「つるっと受に恋をして、更にもう一度つるっと彼に恋をした」感があるため(過去の記憶がどこかに残っていた、ということのようだが……うーんわかるけど喉ごしが良すぎる)、「悩める良い子ちゃんと悩まない良い人の悩む必要のない良い話」で終わってしまった。
決して悪い作品ではないので、萌えポイントがハマれば☆4だと思います。ただ、「また読みたいか」と問われたら「別にいいかな」というのが本音であり、そしてそれが全てであるような気もします……。
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