るろおのレビュー一覧
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亜梨子は、大助をともなうことなくたった一人でハルキヨに会いにいき、彼を説得することを試みます。さらに、大助と二人で七那の依頼を受けて虫憑き退治をおこなうことになった彼女は、戦場に現われたリナを説得し、彼らの力を結集させるという、途方もない計画を打ち明けます。
後半は、病気の摩理の治療にあたっていた「先生」と呼ばれる青年研修医が、「三匹目」アリア・ヴァレィを身に宿し、彼を通じて摩理が虫憑きになるまでの経緯がえがかれています。
摩理と「先生」の関係をめぐるエピソードはいまさらの感もありますが、最終巻を目前にして、ようやくこのストーリーのそもそものはじまりが明らかになっています。 -
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「始まりの三匹」の一人である「大喰い」がたびたび姿を現わすという報せを受けて、有夏月が北中央支部に派遣されることになります。そこで彼は、報道部に所属する南風森愛恋(はえもり・あこ)という少女に話しかけられ、彼女の要請で報道部に入部することになります。
「魔王」の正体を追っているという愛恋は、他の生徒たちから相手にされず、学校でも孤立を強いられています。そんな彼女にとって数少ない理解者の一人が、佐藤陽子(さとう・ようこ)というおとなしい少女でした。しかし、彼女の影に大喰いの影がちらつき、有夏月と愛恋はしだいに「魔王」の正体に近づいていくことになります。
愛恋のキャラクターが魅力的で、おもしろ -
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海老名夕(えびな・ゆう)という少女が、「むしばね」の一員である「センティーピード」と出会うことで、本巻の物語はスタートします。
センティーピードは、夕に一枚のディスクを託し、かっこうにとどけてほしいといいのこして絶命します。そこへ、特環の「霞王」(かすおう)という強力な力をもつ虫憑きが現われ、彼女からディスクを奪おうとします。
一方、特環の一員として活動しながら、故郷を消滅させた特環への復讐の機会をうかがっていた特環への「からす」こと白樫初季(しらかし・うぶき)は、身柄を拘束されていた詩歌を連れ出すことで復習を遂げようとします。そんな彼女たちが霞王に襲われていた夕に遭遇し、3人の少女たちは -
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まだまだ続くだと!?
いや、なんというか、この焦燥感は「剣の女王と烙印の子」を思い出すなあ。
この逃げ出すことのできない、どうしようもない感じがすごく心を引っ掻いてくれる。
でもその分、惹き込まれるんだよな。
前回のラストでの衝撃の謎は今回はいったん棚上げされて進展しなかった。
その代わり、あっちの世界は強い”天使”の登場でどんどん崩れていき、絶望感がいや増す。
さらに、こっちの世界でもいきなりわけのわからない時の繰り返し現象発生。
そのカラクリが、単なるタイムトリップやゲームのリセットでないところがすごかった。
いや、これは思いつかなかったな。
それが焦燥を募るも、いつも間にか偽りの楽 -
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なんというか、実に作者らしい作品。
でも、いつもより救いがないというか、読み終わっても心がざわついている。
もちろん、へたれだけどツッコミ属性な主人公も、ちょっと無口でツンデレなヒロインも、年上の魅力満点で強引な先輩も、いつも通りなわけだけど(笑)、今回の世界観はなかなか辛い。
最初は某SAOのように、「これはゲームであっても遊びではない」のかと思ったけど、そうか胡蝶の夢の方だったとは。
しかもリアルがあんなだったとはね。
どんな世界なんだよ。
ハイライトはやっぱり主人公がヒロインを助けに飛び出すところから、怒濤のアタックまでかな。
ただ、それでもやったあ!と単純に喜べないのが今作。
しか -
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Posted by ブクログ
ああ、そうか。そう来るのか。
デスゲームっていうと大体これがこうでこうなってるんだな、などと思うわけですが、完全に裏切られました。蓋をあけてみればすごくシンプルなからくり。しかし、なかなかそういう方向に思考が向かない・・・。私の知る限りでは初めての展開でした。面白かったよちくしょう!
毎週水曜に始まる、「天使」と呼ばれる強敵を全滅させなければクリアできないデスゲーム。学校に馴染めない主人公・相沢緋色は、学級委員というだけで司令官にされてしまう。
毎度のように怪我人や犠牲者が出るが、ゲームだから現実の世界には影響しない―そのはずだったのに、強引な生徒会長や謎の少女・七連坂未咲と共に謎を探るうち -