樋口美沙緒のレビュー一覧
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ネタバレムシシリーズ4作目。
だーかーら!まずは人の話を聞けよ!と攻につっこみ入れながら読むのがこのシリーズのデフォです(笑)
今回はシリーズ通してハイクラスの良心のような存在だった兜と、前作でのヒール篤郎のお話。
読み応えがっつりで、ジェットコースターのような展開にこちらの感情は揺さぶれっぱなしになりました。
そして驚きなのが、良心の塊のような兜が、まさかの超絶ゲス攻で、とんでもないヒールだった篤郎が、根っこの優しいとんでもない不憫健気受だったってところでしょうか。強気ですが健気です。不安定な強気大好き。
もう何この良い意味での裏切り感!!
血のつながらない兄への行いにより、ずっと自分を卑下して生きていた受が、攻と再会したことにより惹かれていくという話。
今作に来て初めてのハイクラス同士ですが、受は薬物中毒の後遺症により成長が止まってるので、基本的にか弱いです。
そしてか弱いちゃんが大好きな攻は、持ち前の優しさでもって、受の凝り固まった心を解していくんですが、こいつがもうとんでもないゲスで……。
攻の傲慢・無神経・鈍感っぷりに、散々受は傷つき痛めつけられ、どうしようもないところまで追い詰められて心が袋小路です。
凄く優しい子だから、流され屋さんでもあるんですが、あまりの痛さに読んでて吐き気を催してくるほどの強烈さ。
その痛みに共感するごとに、攻に対してむかっ腹が立ってくるんですが、受の前ではじめて弱みを見せたあたりから、どうにも憎めなくなってしまうのが不思議なところ。
私は基本的に家族、動物、こども、年寄りネタに関しては、涙腺ゆるゆるになってしまいますので、もうこの継母と受の再会場面で涙ぼったぼた。
親というのはこどもがどんな状態になっていても、生きてくれてさえいたらそれでいいと思ってしまうものですが、この継母の凄いところは、それが血の繋がってない連れ子にも同じ愛情を向けられるところ。
何だか本編CPというよりは、この親子や兄である郁との家族の関係に感動してしまい……。
後半は、あれだけ受に酷い仕打ちをした攻ざまぁ(笑) な状態で、非常に楽しかったんですが、もっと攻をこてんぱんにのしてくれた方が盛り上がったと思います。
ページもぎりぎりなので期待はしてませんでしたが、出来れば最後にいちゃらぶ見たかったです。
妊娠Hには萌えないし、無理なのはわかってんですけどね、ちょろっとこう、産まれました~時間経ちました~イチャラブイチャラブだったら最高。
お話の内容でいえば★5なんですが、何でそうじゃないかってと、別にこれ受が女の子でも成り立つ話じゃん……と思ってしまったので。
出産BL嫌いじゃないけど、1作目もそのケースなので、え?また? という気持ちになったのもあります。 -
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予言者といかめしいタイトルがついているけど、思ったよりカワイイ話でした。ファミレスバイトの高校生×大学生という年下攻。すごくページがあって分厚くて、びっくりしました。でも、わりとサクサク読めちゃいました。
小さい時に見た夢がトラウマになって、性格や生活そのものにもずいぶん支障をきたしている大学生の浩也。
お母さんも何気にひどいですね…
バイト先のファミレスでも目立たないように影薄くふるまっていたのに、密かに恋心を抱いていた高取から夢のとおりに告白されて心が揺れ動きます。
愛想が無くて暗いと周囲から不評だった浩也の良さを一番に発見した高取。よほどじーっと観察していたんだろうなと思うと、浩也ってビジュアルはすごくかわいいに違いありませんね~
不器用で要領悪いけれど、本当は細やかな気遣いができて優しい人だと見抜いた高取は、すごく浩也に惚れてるんだなと思わせます。高校生のくせに生意気でちょっとイジワルなところもあるけれど、浩也にはぴったりな相手です。これくらい押しが強くないと、浩也はずっとぐるぐるしっ放し!
書き下ろしの「予言者は未来を知らない」では、そんな浩也のさらに磨きがかかった天然っぷりが描かれていますww
高取、苦労している…
なんかライバル登場しちゃってるし。浩也の幼馴染みのイケメン眼鏡の倉橋は、高取にとってなかなか手ごわい相手です。
浩也だけがこのトライアングル状況をよく飲み込めていない…!という、ちょっとイラッとさせられる展開が面白かったです。
無頓着でアホで不器用って、酷い言われ方ですが、なんだかんだいってそんな浩也に高取はメロメロなんですよね~
エロ的には、高取が高校生とは思えないほど堂々とした俺様攻を繰り広げてくれて満足。独占欲まるだしでニヤニヤしてしまいました。ちょっとイジワルで強引なHにまんざらでもない様子の浩也もすんごくかわいかったです!
番外編は「高取くんの、ままならない恋人」。払っても払ってもたかるハエのごとく、愛する浩也をねらうヤカラは減ることがありません。頑張って高取。 -
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狗神の花嫁の続編です。
新婚生活のふたりがすれ違いまくるお話でした。
前回、藤のもふがあれば最高だとかのたまってたら、今回
神々の宴に出席するにあたり、本当に藤のもふを見られるとはっっ!!
狗神がもふで茜がもふもふで悶え狂いそうなところに、
藤のもふですよ。
宴に出たら出たで、同じ狗神の青月ももふもふときたもんだ。
もふもふ天国を堪能できる1冊でしたが、内容は重め。
愛してくれた人を失ったことから祟り神になりかけている
青月をなんとか救いたくて、あれやこれやと行動する比呂と、
比呂を失うかもしれない不安に押しつぶされそうになって
始終ピリピリしてる狗神がすれ違いまくってます。
結局の所、狗神も比呂も青月も全員が全員考え方が幼く、
自己中心的だったゆえに起こったことでは……と思うのですが、
最終的には丸く収まり、家族も増えて一件落着。
狗神の眷属も戻ってきたことで、また賑やかになるなと
思うと、是非とも続きが読みた~い!
アホな山吹が藤に叱られつつ、尻尾振って伏せする姿が
見たい!
というわけで、山吹と藤がくっついてしまえば楽しいのに、
という気持ちを籠めてスピンオフ希望。 -
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上下巻を同時発売してくれてイッキ読みすることができ、よかったです。でも、電子版だったら特典小冊子がついていたことを知って、ちょっと残念。
食わず嫌いの吸血鬼アンリ。そこには湊に対する深い愛があるのに残念な態度で、本心はなかなか伝わりません。
高校生の苦労人、湊にはわかりにくそうなアンリの恋心だけど、かわいいヒナや敵か味方かつかめないエルが何かと助け舟を出してくれることによって二人の距離が近付くのにキュンとさせられました。
なんだかんだ言いながらも、湊がピンチの時には必ず助けに現れるアンリには( ̄ー ̄)ニヤリとさせられます。
二人は仮契約までの仲にはなったんですが…!肝心のシーンがない、というか、そこまでいかずに終わった…!やっぱり初心な高校生相手だから???
ラブラブになってめでたしめでたし、なんですが…なんかオアズケ状態でアンリの気持ちがまさにリアルです。
描き下ろし「ヴァンパイアは食べ足りない」は52ページの長編。
やっぱりベッドで大ゲンカの二人に呆れるヒナ。メイド姿がたまらん可愛さです。
尾行するアンリに笑いました~!
アンリと湊の兄弟たちとのふれあいが微笑ましかったです。
そして、樋口センセの番外小説「ヴァンパイアは食べざかり」
こちらも二人の痴話喧嘩メインでごちそうさまなかんじでした。樋口センセのコメディは貴重。ツンデレ×鈍ちんの犬も食わない話に、ニヤニヤしまくりでした。
アンリと湊だけじゃなく、ヒナやエルも魅力たっぷりだったので、ぜひ続きを出して欲しいです。