樋口美沙緒のレビュー一覧
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8月7日嵐の夜、事故で過去3ヶ月の記憶を失くしてしまった高校2年の涼太。そんな涼太が毎夜見るのは、男に無理矢理抱かれる夢。その相手を探すうちに疑惑の人物が二人浮上します。
いわゆる記憶喪失モノ。大好物です。それに犯人探しと幼なじみに対する複雑な想いが絡んで、切なく甘酸っぱい読後感でした。
幼なじみで昔から仲がよくて、なんでも一緒だった恭一がふと自分よりひとつ先に進んでいる気がした時、劣等感や寂しさを強く感じてしまった涼太です。負けん気が強そうだし、恭一が好きだからこそ素直になれなかった複雑な想いがせつないです。性格が意地っ張りでとってもかわいい。
そして、相手の感情に鈍な恭一。無口でかっこ -
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画家だった父を突然亡くして、父の友人であり画家の渡会家に身を寄せる事になった篤史は、養父となった久代に好意を寄せていた。
久代の息子で5歳年上の忍はしょっちゅう彼女を変えてはまた付き合うを繰り返していたが、それは秘めた想いを忘れる為の行動で。
義理の家族だから、大事にしたいという思いが溢れていて心が温かくなりました。
忍の秘めた思いが、酔った勢いで塞き止められなくなり、それでも自分の気持ちを抑えても篤史の気持ち優先にしようとする優しさがよかった。
樋口さんの作品は愛が散りばめられているから、読み終わるとストンと気持ちが落ち着きます。
絵も柔らかくて作品のイメージそのものでした♪〜 -
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[貴族×従者]
ツンデレ受け
話は凄く簡単なのに、結末までが長かったです。
自分の気持ちに気づいているようで気づいていない攻めと
意地っ張りすぎる受けの話なので
なかなか進まず、かなりじれったいです。
最後、攻めが跪くシーンは素敵でした。
兄のノクシアもいい人でした。
面白かったです。
☆あらすじ☆
たった一人の肉親に捨てられ傷ついたみなしごのキユナは、愛なんかいらないと固く心に誓って生きてきた。しかしある日、ひょんなことから惚れ薬を飲まされ、犬猿の仲の雇い主で、貴族のフレイを好きになってしまう。誰にでも愛を囁く節操なしのフレイのことが大嫌いだったはずなのに、彼に甘く見つめられるだけで、瞳 -
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愚か者~が良かったので…→これも良かったです。
翼(受け)は私が好きなタイプではなかったですが、この話は翼のようなキャラじゃないと駄目だったなーと。
でも、これはアレが駄目な人は駄目かもしれない。
ネタバレになるのでアレがナニとはかきませんが…。
そのネタが最終的にどう転ぶのかっていうところで、別次元のところでハラハラしましたが、うまいぐあいに纏めていて良かったです。
前作同様、攻めの下半身がだらしないんですが前よりは許せるのは俺様でも鬼畜だからかな?そして翼にメロメロになってるし。
私的に風呂エチーとか、最終的にバカップルっぷりとか萌えが満載で、この作品で同人や雑誌の方もチェックしようかな -
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タランチュラ×シジミチョウと聞いて
作者は虫が好きすぎる。
擬人化というよりは超SFな設定で、滅亡の回避手段として節足動物とDNAの配合をはたして数千年が経過した人類が住む世界が舞台です。
その人の持つ節足動物DNAによってヒエラルキーが決定してしまう。
だからタランチュラはハイクラスに属し、シジミチョウはロウクラスになる。虫の世界は弱肉強食です。
実際節足動物としての特性をそれぞれ持っているので、タランチュラは毒もちで巣を張るし、蜂は針で刺すし、カブトムシは力持ちだし、蝶は羽根で飛べたりします。
BL読みなら寿たらこのセックスピストルズみたいなもんだと思って下さい。
あれが楽しめた人ならいけ