高野文子のレビュー一覧

  • 動物園ものがたり

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    高野文子さんの挿絵がすてきな、
    動物園が舞台でほのぼのとした幼年童話かと思って
    読みはじめたら・・・

    3年生向けくらいの物語ではあるのだけど、
    おとなの人も、読んでいいと思う。

    ある日、あるとき、
    動物園という場所に居合わせた人たちの、一日。

    ある部分は関わって、でも、
    悩み、かなしみ、よろこび、思い出・・
    すべてが見えて共有できるわけではなくて。

    ふつうの人たちに、しっかりと責任もって寄り添った、
    帯に書かれているように、「登場人物ぜんいんが、主人公のお話」でした。


    作者の方は、はじめての児童書だって。
    あとがきも、よかったです。

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    2010年08月26日
  • 棒がいっぽん

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    「病気になったトモコさん」の、オブラートが空に飛んでいく場面の表現がすごい。
    何度も何度も読み返せる作品集。

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    2010年03月24日
  • 棒がいっぽん

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    高野文子の短編集。漫画でこんな表現ができるんだと驚きました。こまの中を人や物がこんなにダイナミックに動きだすなんて。お話としては東京コロボックルが好きです。

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    2009年10月25日
  • 棒がいっぽん

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    長嶋有「電気製品列伝」で絶賛されていたので、読んでみた。いや、すごかった。この人の頭の中をのぞいてみたい。頭の中もすごいが、それがそのまま漫画本になっているのがすごいと思った。

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    2011年09月28日
  • ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事

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    デパート大好きな少女ラッキーの繰り広げる冒険活劇。
    一昔前の子供向けアニメみたいな感じで、高野作品の中でも非常に分かりやすいストーリーとなっている。しかしそれが圧倒的に洗練された絵柄と構成力で、まるで一本の映画を見ているかのような気分にさせられてしまうのだから不思議。

    私は短編集「黄色い本」が好きなんだけど、万人が読んで面白いと思えるのはこっちかなーと思う。

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    2013年08月30日
  • るきさん

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    『団地のふたり』のような、見栄や虚勢のない、ベタベタしないけれど確かな信頼で結ばれた女友達との距離感に居心地の良さを感じた。

    人の目を気にせず、飄々と、肩肘を張らずに自然体で毎日を楽しむるきさんの姿は、読んでいると肩の力もふっと抜けて、癒やされていくのを感じる。

    他人と比べるのではなく、自分自身の「楽しい」に忠実に生きること。
    るきさんのように、私も世間一般の幸せにとらわれず、私らしい歩幅で、生きていきたいなと思った。

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    2026年08月22日
  • 谷崎マンガ 変態アンソロジー

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    どれも振りきってておもしろかったけど、いちばんは高野文子「陰翳礼讃」
    あの人だからね。フツーのマンガではない。板張りの廊下、卓袱台、石灯籠などをただちまちま描いてるだけ。
    しかもセレクトしたのは「厠」つまりトイレの章。
    この章は数年前に某中学の入試問題でも出てた珠玉の章。
    あとほやはりしりあがり寿「瘋癲老人日記」かな。
    これがヘミングウェイ「老人と海」とミックスされた不思議な作品になってる。
    …この時代の方が表現は自由だったのね。

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    2026年07月21日
  • 谷崎マンガ 変態アンソロジー

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    もんくなく面白いです。本オフの割引セールの時に
    ぶらぶらしていて発見し、回収した。
    『谷崎万華鏡』の文庫版で、もちろん万華鏡は持っているが
    文庫特別付録がついていたので、それはもう回収せねばなるまい。
    しかも、138円(そこからの割引)
    おまけは対談山口晃×近藤聡乃
    インタビュー古屋兎丸/中村明日美子
    裏話マンガ榎本俊二などなど
    谷崎マエストロ、学生時代に私ももれなくドハマりして
    読み耽り読み漁り、さらに再読しまくった。
    アオハルやねぇ。
    私の中では谷崎三島川端は青春と耽美のシンボル(どんな青春よ)
    もちろん、他に好きな作家で読込み入れ込んだ作家もおったし、
    なんならメイン研究対象は漱石だったが(笑)
    谷崎は考察しまくって、レポートだしまくったねぇ
    筆が進む、課題でもなんでもないのに考察したり
    書評書いたりしまくった(あははははは)
    そう、私のヲタ部分をアクチベイトしまくる。
    そして、今もたまに読むが、
    あの頃の、なんていうか、
    わーーーーってなるような心の動きはないし
    なにかにつけ沈静化している(自分)が
    ふつふつと別の感想が湧くんですよねぇ。
    それがまた面白いっちゅうね。
    ということで、ン十年来の推し作家
    そらまあ、全部集めたいですわな(笑)

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    2026年06月02日
  • 谷崎マンガ 変態アンソロジー

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    一流の漫画家さんたちが独自の解釈で谷崎潤一郎の小説をマンガにしている。なんて面白そうな企画!と飛びついた。
    とても面白いのもあれば、個人的には微妙、、というのもあった。
    この前に台所太平記を読んで、その挿絵がたまらなく良かったのでこっちを読んだってのもあるので。
    谷崎の作品は、直接的に政治的な意図とかはほぼ感じない気がする。けれど行間を汲み取り、書いている時の谷崎の心境を想いながら読むことで見えてくるものがあって。いろいろ言われたりめんどくさいことが嫌だったのかな。グロかったり怖い女を書いてるけど、なんかしらカラッとしてて恨みごとが見えない谷崎潤一郎の小説がやっぱり好きだなと。
    マンガっぽいよね。

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    2026年05月07日
  • 黄色い本 電子限定描きおろし特典つき

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    『チボー家の人々』を読む女子学生。毎日読む、読む。物語の中に埋没し常に対話する。こんな熱い本の読み方をしてみたいな。

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    2026年02月28日
  • 青い鳥 (新装版)

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    チルチルとミチルの楽しくも少しハラハラするファンタジックな冒険の中で、『幸せや喜びは身近なところにたくさん溢れている』というメッセージ性を感じられました!

    例えば
    ・健康という喜び
    ・存在する喜び
    ・理解する喜び
    ・美しい物を見る喜び
    …これも喜び、幸せなんだ!と気付けました!

    ・愛するという喜び
    ・母の愛の比類無き喜び
    …これらに関しては、私は毒親育ちなので、共感、理解出来ず残念でした。

    2人が飼ってる犬と猫の人間に対する心の温度差も面白かったです!

    クリスマスイブの日の物語なので、12月頃に読むのをオススメします(*ˊ˘ˋ*)

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    2026年01月15日
  • 黄色い本 電子限定描きおろし特典つき

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    今から四半世紀前の出版。そこからさらに四半世紀以上前を描いた表題作と、出版時点と同時代と思しき併録3作をまとめて読むと、結婚や恋愛の部分に関する価値観の激変は、出版後の四半世紀に起きているのだと痛感する。「マヨネーズ」「二の二の六」のラストには時代を感じてしまう。
    漫画としては例えば、急須を裏向けて茶殻を捨てる時に急須の横を手で叩く、その左手の手つきに描き手の力量をみる。

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    2026年01月12日
  • るきさん

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    ネタバレ

    「ほんのれんラジオ」(vol.13-5 2024/5/8配信の回)で知ったマンガ。
    「マガジンハウス刊『Hanako』1988年6月2日号~1992年12月17日号掲載に加筆」とのこと。解説は氷室冴子。

    1988(昭和63)~1992(平成4)という掲載期間で描かれたのは、30代未婚独身女性の生活(在宅ワーカー!)。趣味は切手収集。フットワークが軽く、また、一方ではズボラな一面も。自分のペースで生きる「おひとりさま」とは、今でも「新しい」と言えそうなライフスタイル。

    必要ならば使うつもり、売るつもりでもいるらしい切手コレクション。1989年2月2日掲載回(p.22~25)では、友人「えっちゃん」が年賀状のお返しを送るにあたって「とっておきの切手をごほうし」を提案し、「ぶなんなところで『国土緑化』」(1985年)の切手1枚を提供。最終回では、宝物の切手を売りに「切手市 行くことにしたわ」と、えっちゃんに電話連絡。そして「永らくお世話になりました」と別れの挨拶となるのであった…。
    しかし、第一次国宝シリーズ「普賢菩薩」や近代美術シリーズ「裸婦」、「1964姫路城修理」…(これらは先の回で、「ぶなんな」国土緑化の切手の前に提案して却下されたものたち)といった、どれも戦後に発行された、当時としては大して古くない切手コレクション。売ったところで、「没落貴族のハイミス気分」(p.117)にはなれないと思うがなあ。たとえバブル期であっても。

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    2025年12月31日
  • ドミトリーともきんす

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    ネタバレ

    ドミトリーともきんす

    天才高野文子氏の科学エッセイ入門といったかんじでしょうか。
    科学界の著名人たち、朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹氏たちが寮婦のともさんとその子供のきん子ちゃんにより、その著書の一部が引用されて、その世界に案内されます。
    題名はジョージ・ガモフ氏の「トムキンスの冒険」のもじり。
    理系である科学者の言葉を文系である高野氏のセンスで語りなおすというところに本書の意義があるのかもしれません。
    いくつかの著作、読んでみたくなりました。
    特にトムキンスの冒険!

    竹蔵

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    2025年11月19日
  • 黄色い本 電子限定描きおろし特典つき

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    【たか】高野文子『黄色い本:ジャック・チボーという名の友人』講談社アフタヌーンKCデラックス[図]2025年1月18日[C]絶妙な空気感▷黄色い本:だってあなたとわたしってとっても考え方が似ているんですもの/電気つけると暗いねえ/好きな本を 一生持ってるのもいいもんだと▷CLOUDY WEDNESDAY:そうなのよ もう赤ちゃんじゃないよのね▷マヨネーズ:縁は異なもの▷二の二の六:縁は逃すもの

    ▷『チボー家の人々』も『チボー家のジャック』も読んだのは半世紀も前なのでカケラも残っていないですが、わりと熱心に読んだという記憶はあるのでこの本を手に取りました。

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    2025年01月18日
  • るきさん

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    舞台は90年代周辺、女性2人るきさんとえっちゃん、場所はほぼ室内かお買い物で、繰り広げられるお話。
    解説文も込みで、お話が完結するような感じがした。
    2人の関係性にイメージを与えてくれたからだと思う

    るきさん、最後話で、海外にふらっーと住んでしまう、フッ軽さ。
    1番彼女の性格が出てるような気がして、好きなシーン

    古本市にでゲット

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    2024年11月23日
  • るきさん

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    雑誌Hanakoに連載されていたという、2ページ読み切りの漫画を集めたもの。すべてカラーなのがすごい。
    描かれたのがバブル時代終わりかけの頃で、飲み会に着飾って参加しタクシーで帰る、懐かしさもあった。
    主人公のるきさんは、当時は珍しかったと思われる、在宅ワークで生計を立てる妙齢の独身女性である。とても仲がいい同じく独身女性の友人がいて、お互いに支えになっているようだ。二人とも自由を楽しんでいる。
    自分が東京で独身OLしていた頃を思い出しながら、ほのぼのと読んだ。最初の方はオチがない漫画だなと感じていたが、それがいいみたい。
    最後にびっくりの展開になるが、これもバブル時代っぽい終わり方だと思った。

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    2024年05月20日
  • 谷崎マンガ 変態アンソロジー

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    50冊目『谷崎マンガ ー変態アンソロジー』(谷崎潤一郎 原作、榎本俊二/今日マチ子/久世番子/近藤聡乃/しりあがり寿/高野文子/中村明日美子/西村ツチカ/古屋兎丸/山口晃/山田参助 著、2021年8月、中央公論新社)
    奇人変人が蠢く文壇において今なお強い光を放ち続ける、大天才にして弩級の変態・谷崎潤一郎。個性派漫画家11人が彼の作品に新たな息吹を吹き込む。
    どの作品もクセが強く、好きなものも嫌いなものもあるのだが、画家としても活躍する山口晃の描く「台所太平記」はとても可愛らしくて和む。

    〈ちぇすとー〉

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    2024年04月11日
  • ドミトリーともきんす

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    朝ドラの牧野富太郎が出てきたはず…と思い再読。
    前回も今回も、難しくてさっぱりわからなかったけど、不思議な雰囲気が好き。牧野富太郎の話はわかりやすい。
    朝永振一郎のエピソードだったか、鏡を見ながら家の中を歩き回るのは私も幼少時よくやっていたので嬉しかった。
    科学って、哲学みたいだと思った。次元が違うほど頭がいい人っているんだなぁ、ありがたいことだ。絵が手塚治虫みたいなところがあった。

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    2023年04月16日
  • ドミトリーともきんす

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    ずっと積読だった漫画をやっと読んだ。
    最初は難しい話かな、と思ったが、牧野富太郎が出てきたりと、楽しく読み終える事が出来た。
    「詩の朗読」の章が良かった。

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    2023年02月27日