石川博品のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
まぁ、アンソロジーですからね…
いろんな作家さんの解釈とそれぞれの味で描かれた別の俺ガイルの世界。いわばSSモノですね。
これはこれで十分有りかと思います。
まぁ、自分が一番気に入ったのは、やはり最後の渡航さんの書いたエピソードですね。
ちゃんと本編にも繋がってる様だし。
気付けば、もの凄くニヤニヤさせられてました。これだけでも買って損は無しです。 -
購入済み
渡航の短編に星5つ
アンソロジーには、作品への余程の愛情がなければ成り立たないと思うので、作者本人の短編に対しての星5つという事で。
今回の短編の見どころは「さすおね」といっても過言ではないw
作者のオタク気質が良く表れているww -
Posted by ブクログ
こんなラノベを待っていた!! ここまで真摯に青春を描いた作品に巡り合ったのは久しぶりだ。
本作は吸血鬼の少女と人間の少年の普通の恋物語である。
今までにも吸血鬼を描いた物語は数多くあるが、大抵の作品では最終的に戦闘シーンが入る。
だがこの作品にバトルはない。
名作に贅肉はいらないのだ。
あるのは青春の甘酸っぱさだけ。
ヒロインは安易なデレ方をしない。メールをしても大丈夫だろうかという不安。自意識過剰だとは思われないか。
相手は自分の事を好きなのか。いや、その前に自分は本当に相手の事を好きなのか。
手を繋ぎたい。二人で出かけたい。キスもしたい。
でも、昼と夜が分かつ、近くて遠い二人の距離はもどかしい。
吸血鬼の存在する現実ではない世界で、徹底的にリアルな高校生の物語。
果たして現在、何人のラノベ作家がこれほどまで真っ直ぐな青春の物語を紡げるのか。
いわゆるラノベの読者層に一般受けする作品ではないかもしれない。
でもたまにはこういう作品があっても良い。
安易な萌えやアクションに逃げなかった作者に最大級の賛辞を送りたい。
また文章も読みやすくて、非常に好感が持てる。時折挟まれるギャグも面白い。「スッキリ!」の下りは爆笑してしまった。高校生の生活を良く捉えた素晴らしい流れだと思う。
実は作者の存在は受賞作の時点から知っていた。しかし受賞作のタイトル「耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」から色物作家だ勝手に思い込んでいた自分に深く反省。
少し新鮮で、愚直に青春。素晴らしい作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「このラノ2013」で29位にランクイン。全くのノーマークだったので読んでみましたです。
これはちょっと好みは分かれそうだけど、良かった!
主人公のもとに27世紀からやってきた少女カタマリさん。
曰く、その時代の日本は大変なことになっていて、それを阻止するためにきっかけとなった三姉妹を攻略しよう!という話。
最初にセーブポイントを作って、主人公が失敗するたびに
「デデーン」「アウトー」
とやり直し。
とまあそんな感じでグダグダと三姉妹との距離を縮めていく話です。
主人公の自虐的な一人称形式で進む、独特で軽快な地の文が読んでいて楽しい。
最初はドタバタラブコメっぽい匂いがするけど、中盤以降は結構ガチで恋愛してましたね。主人公がいつのまにか三姉妹の一人を本気で好きになっちゃって、それを自覚する過程が初々しくて良いです。そういう気持ちに慣れていない主人公が、いつも通りのクズっぽい発言で誤魔化そうとするんだけど、誤魔化しきれてない感じが、読んでいてニヤニヤできます。
ただ、最後まで読んで思い返してみると、三姉妹は要らなかったかなと……最後にくっつく一人だけで十分だったんじゃないかと思います。
いい恋愛小説でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「中野太一さん,キング・オブ・クズであるあなたに,
曽我野三姉妹を攻略して欲しいのでシテ」
屋上でサッカーしてたらそんな声を掛けられて
クズな少年が学校No.1の美少女と恋愛を?
そんな話.
2655年という未来からやってきたカマタリさん.
彼女がこの時代に存在するために時空の狭間に幽閉(?)された山背くんが
一番不憫だと思うんだよね.
底辺な太一くんが髪型や衣装に気を遣い美少女を攻略,
つまり恋愛関係に持っていこうとするんだけど基本が底辺だから….
まぁ,僕が言えるのは著者さんは
「絶対に笑っていはいけない〇〇」が好きだということだね.
デデーン 「アウトー」
面白かったよ. -
Posted by ブクログ
ライトノベルというよりはライト文芸です。
舞台は冬が一年中続き、四季が一切無くなってしまった世界。
神奈川県出海町で過ごす幸久と、同じく出海町の別荘で一人住んでいる美波の甘く切ない恋のお話です。
高校3年生であれば誰もが悩むであろう進路の問題、思春期特有の葛藤などが描かれています。
自分もこの頃は色々と悩んだなぁと、小説を読んで懐かしく感じました。
終わらない「冬」の描写を繊細に描いており、冬のあの綺麗だけどなんだか寂しくなるような光景を感じながら本を読み進めることができました。
おそらくコロナ禍に巻き込まれてしまった高校生達がモチーフなのだと感じました。 -
購入済み
鬼作
「たとえぼくたちの青春ラブコメがまちがっていたとしても、」どれだけ間違おうと決して前に戻ってやり直すことができない一回限りの現実の生において、読み返しさえすれば何度でも同じ場所に戻れる虚構作品の意義とは何なのかを問う、心に重く響く傑作。ラノベ作家多しといえど、こんな短編を書き得るのは著者ぐらいだろう。
葉山が迷走する話もわりと好き。
4冊のアンソロシリーズでは今巻が全体的に一番レベルが高かったと思う。