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Posted by ブクログ
こんなラノベを待っていた!! ここまで真摯に青春を描いた作品に巡り合ったのは久しぶりだ。
本作は吸血鬼の少女と人間の少年の普通の恋物語である。
今までにも吸血鬼を描いた物語は数多くあるが、大抵の作品では最終的に戦闘シーンが入る。
だがこの作品にバトルはない。
名作に贅肉はいらないのだ。
あるのは青春の甘酸っぱさだけ。
ヒロインは安易なデレ方をしない。メールをしても大丈夫だろうかという不安。自意識過剰だとは思われないか。
相手は自分の事を好きなのか。いや、その前に自分は本当に相手の事を好きなのか。
手を繋ぎたい。二人で出かけたい。キスもしたい。
でも、昼と夜が分かつ、近くて遠い二人の距離はもどかしい。
吸血鬼の存在する現実ではない世界で、徹底的にリアルな高校生の物語。
果たして現在、何人のラノベ作家がこれほどまで真っ直ぐな青春の物語を紡げるのか。
いわゆるラノベの読者層に一般受けする作品ではないかもしれない。
でもたまにはこういう作品があっても良い。
安易な萌えやアクションに逃げなかった作者に最大級の賛辞を送りたい。
また文章も読みやすくて、非常に好感が持てる。時折挟まれるギャグも面白い。「スッキリ!」の下りは爆笑してしまった。高校生の生活を良く捉えた素晴らしい流れだと思う。
実は作者の存在は受賞作の時点から知っていた。しかし受賞作のタイトル「耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」から色物作家だ勝手に思い込んでいた自分に深く反省。
少し新鮮で、愚直に青春。素晴らしい作品でした。
Posted by ブクログ
ヴァンパイアと人間が共存する世界での、ヴァンパイアと人間の恋物語。
この作品のひとつめの特長は、異文化の表現だと思います。
ヴァンパイアの生活文化。それは人間と大差が無いようで、やっぱり新しい発見に満ち溢れています。
この『日常的に見えて、どこか非日常的な世界』が、舞台全体の魅力に繋がっているように感じます。
ふたつめの特長は、それぞれの視点から描かれる思春期の葛藤とすれ違いです。
寝ても覚めても相手の事を考え、ちょっとした事で一喜一憂し、悶々とする。
そんな甘酸っぱく、小っ恥ずかしい思春期ゆえの葛藤が、この作品では如実に再現されております。
『思春期の恋』を再び感じたい方へと是非ともお勧めしたい作品です(^_^)
Posted by ブクログ
人間と吸血鬼のラブコメだった。らぶらぶ。
「吸血鬼」というからにはなにやらファンタジックで超常的な展開が待ち受けているのか、と思いきやそんなことはなかった。
吸血鬼も普通に社会に生きてるので、人間と吸血鬼、というより「昼間部の人」と「夜間部の人」、くらいの距離感。もはや単なる恋愛要素の一つである。
人間と吸血鬼であるという違いがちょうどいい具合に相手への恋愛的幻想をはぐくみ、一旦好きになってしまえば後はもうどんなであろうと全部好き!っていうあれですね。
吸血鬼要素がゼロというわけではないけど、しかしすべては恋愛につながるのだ…。ええいリア充爆発しろ。
まあでも主人公がまともにかっこよかったし冴原さんもかわいかったので、ニヤニヤしながら楽しく読んだ。うん、面白かった。
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