石川博品のレビュー一覧

  • アフリカン・ヴードゥー・ジュージュツ

    Posted by ブクログ

    作品中に肌の色や容姿の描写は一切ない。アフリカに柔術が伝播してく話ではあるが、そんなことはこの小説には関係ない。持たざる者が揺るぎないものをひとつ得ることがいかに輝かしいかを淡々と描き出す。素晴らしい。

    0
    2026年01月30日
  • アフリカン・ヴードゥー・ジュージュツ

    Posted by ブクログ

    すっかり寡作な文学派ラノベ作家となった石川博品さんの最新作。
    アフリカを舞台にした作品ながら、ともかくするすると読めてしまう。

    ジュージュツに魅せられた青年の冒険譚かと思えば、実は一代記だったのか……と思いながら読んでいると、もっと大きなお話であった。
    矛盾しているかもしれないが、コンパクトな大河小説のような趣。
    途中、アフリカ某国で起きた民族対立による悲劇を想起せずにはいられない事件も起きる。
    発売前、タイトルからマジック・リアリズム的な表現を取り入れているのではないかと勝手に予想していたのだが、多くはないものの、それを意識したと思しき描写もある。
    また、ヴードゥーと聞くとゾンビを思い浮か

    0
    2025年12月06日
  • アフリカン・ヴードゥー・ジュージュツ

    Posted by ブクログ

    タイトルのトンチキさに騙された。アフリカを舞台とした、重い社会派小説であり、熱くサワヤカな格闘小説であった。

    0
    2025年12月06日
  • 冬にそむく

    Posted by ブクログ

    これが信じられないレベルで良かった。冬という大嫌いな文字が入ったタイトルだが、これがいい。いいや、これでなければダメだ。
    終わらない冬、という世界観を除けばあるのは少年と少女の恋物語だ。これが淡々と進むのに、いや……だからこそなのか目が離せない。
    世界滅亡の話でもなく、巨大な変化が起きてそれでもありふれた毎日を送る人々、その姿の一つ一つが浮かんでは消えていく。どこまでも無情なのに、どこまでも暖かい。時には息が詰まりそうになる展開も、騒がしくならずに冬の静けさ、この一点に絞っている点は高く高く評価できる。

    0
    2025年12月02日
  • 冬にそむく

    Posted by ブクログ

    異常気象の中とはいえ、そこまでドラマティックなことは起こらず、どちらかといえば淡々とした恋物語が綴られています。
    ガガガ文庫というラノベレーベルから出ていますが、これはもはや文学といえそうです。
    ですから、「先生とそのお布団」と同じように、ラノベとしては売れないだろうと思います。
    ただ、淡々としていながらもページをめくらせる力はあり、作者の力量を感じます。

    この設定ですと、小松左京さん辺りが書くとまた全く別の話になるのでしょうが、思い出したのは小松さんの「日本沈没」の中で、ある家庭の奥さんが結婚指輪(あるいは婚約指輪だったか)と引換えにちょっとした食料を入手し、夫と言い合いになるエピソード。

    0
    2023年09月25日
  • 冬にそむく

    Posted by ブクログ

    しんしんと雪が降り積む、という静けさに満ちた雰囲気がとても刺さりました。常に雪が降り冬が終わらなくなった世界を舞台にした物語で、物理的にも精神的にも「閉塞」を感じる世界観は、いまのコロナ禍を反映したものなのでしょう。そんな世界で不条理に突きつけられた「現状」と、それでも選ばなくてはならない「未来」に戸惑う高校生の主人公とヒロインの姿にリアリティを感じます。読みながらこの標題の意味をずっと考えてました。「冬」に対して逆らうのか、「冬」に起こる何かに背くのか。答えは出ませんでしたが、二人は「冬」に向きあっていたと感じます。とても素敵な作品でした。

    0
    2023年05月06日
  • 冬にそむく

    Posted by ブクログ

    どんなに厳しい世界でも、人は根強く生きてゆく。
    ずっと冬が終わらない異常気象の下で生活を営む、高校生の幸久と美波の日常を描いた作品。
    買い物デートなどの高校生らしい日常を過ごしながらも一歩ずつ進む2人。展開に起伏は感じられないが、暖かさが感じられる良き話でした。
    幸久と美波の家庭環境の違いと、違いに伴い訪れる、終わらない冬の強い影響。迷いながらも覚悟を決め、大きな壁を乗り越えてゆく様子はいかにもな高校生らしさがあり、非常に良かったです。

    0
    2023年04月24日
  • ヴァンパイア・サマータイム

    Posted by ブクログ

    人間が昼に、ヴァンパイアが夜に生きる世界。基本、人間とヴァンパイアが交わらない世界で、同じ学校の昼夜の生徒の二人が、事件の解決を通じて仲を育むラブコメ。
    ヴァンパイアがコウモリを飼っているなど、かなり特殊な世界観を背景に、特殊な環境にあり、二人の間に種族という障害が有っても、なお惹かれる二人が描かれており、本作特有の面白さがあり良かった。

    0
    2023年04月24日
  • メロディ・リリック・アイドル・マジック

    Posted by ブクログ

    国民的アイドルグループであるLEDに反旗を翻したアイドルやファンたちによる、熱量の高い作品。
    自分たちが目指すアイドル像に向かって一気に駆け抜けていく終始熱いストーリー展開で、中々に良い作品でした。下火の心の中の声が会話文に紛れ込んできており、微妙に読みにくいのだけが気になった。

    0
    2023年04月24日
  • 海辺の病院で彼女と話した幾つかのこと

    Posted by ブクログ

    石川博品さんって、こんな異能力バトル物も書くんだな、という驚きとともに読み進め、エピローグでは作中の誰かと同じように熱いものが込み上げてきます。
    それはやはり、エピソードの丁寧な積み重ねの効果なのでしょう。

    0
    2022年06月27日
  • 先生とそのお布団

    Posted by ブクログ

    全1巻。
    『後宮楽園球場』の作者による、自身の作家人生を綴ったようなライトノベル。与えられた希望に夢を見て無惨に打ち切られることの繰り返しの悲哀に満ちた日々だけど先生によって癒される。読んだ私も癒される。
    売れっ子女子大生作家との関係がとても居心地が良い。

    0
    2022年05月27日
  • 耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳

    Posted by ブクログ

    ナラー!なんだこれ!なんて紹介すればいいのか分かんないけど面白かった!
    舞台は異世界の連邦制国家内の学校……なのだけど、本地含めて各国家のクセが強すぎて人種のパワーサラダ状態になってる世界観が斬新で新鮮。
    いろんな作品の「話のアクセントになるぶっとんだ個性的キャラ枠」を1クラスに集めたような濃さ、ハマる人はハマると思います。私はハマった。
    「そういう異世界」のようでいて、現実の多民族社会のカリカチュアのような気もしてきてしまうんですよね。

    主人公のレイチがまた視点キャラクターとしてどうなの?ってくらいモノローグでの独り言が激しくて、たぶん読み手を選ぶだろうけど私は好き。
    頭の中だいたい荒唐無

    0
    2021年12月05日
  • クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門

    購入済み

    陰キャの逆転劇

    カマタリさんの「ですナ」という古風な語尾が可愛い。
    あと「アハン」「フフン」とか、会話に必ず嘲笑入れてくるのもツボです。
    主人公のツッコミ能力も秀逸で、パンクやオタネタを交えた会話劇はかなり面白い。
    あと士郎正宗ネタも時々。

    #笑える

    0
    2022年09月29日
  • クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門

    Posted by ブクログ

    石川さん渾身のラブコメですね(「コメ」がメイン)。
    途中まで、『実は「信用できない語り手」型のストーリィで、主人公は最後カマタリさんの方に行くのでは……』と思わないでもなかったですが、3分の2くらいまで行ったところで、それはないなと分かりました。
    含みのあるラストになっていますが、続巻がないのが残念です。

    0
    2021年04月01日
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー 4 オールスターズ

    購入済み

    一巻から10年経って

    読者の立場からのストーリーも、この年月かけて完結した重みを感じます。「無花果少年と瓜売小僧」という平成の小説にも通じる感覚を覚えます。良かった。これに出会って。

    0
    2021年03月22日
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー 4 オールスターズ

    Posted by ブクログ

    アンソロジーの4巻目は個人的に一番よかった。
    特に第一話が驚き。
    これまでずっと俺ガイルの中の話だったのに、この第一話は『俺ガイル』を読んでいる読者の青年を主人公としてその9年間の青春が描かれていて、アンソロジーとして、こう言う書き方もあるんだとまず驚かされた。
    そしてその内容がまた、時々の俺ガイルに触れながら、彼の人生や好きだった人に対する想いを描いていて、これはそれこそ俺ガイルを読んできた読者みんなの人生に寄り添った物語だと思った。
    そこがすごく刺さった。
    正直、このお話を読むためだけにこの巻を買う価値があると思う。

    二話目のリレー小説のお話でのそれぞれのキャラの個性が出た小説も良かった

    1
    2020年10月26日
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー 4 オールスターズ

    Posted by ブクログ

    女子語翻訳辞典欲しいです。

    まだまだ、新体制になった奉仕部の話が読みたいです。ちょっと、荒んでた戸塚にショック。まあアンソロジーだしいいか。

    1
    2020年06月21日
  • メロディ・リリック・アイドル・マジック

    Posted by ブクログ

    アイドルになりたい女の子がアイドルになるまでのお話。一筋縄ではいかないキャラクタ達の中で二人の主人公は障害を乗り越えて成長していき、読後感は意外にも(?)何だか爽やかです。
    「アイドルに恋するのはつらいことだ。応援すればするほど相手は遠くに行ってしまう。」

    0
    2020年05月31日
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー 4 オールスターズ

    Posted by ブクログ

    さあ、十年後の戸塚がしゃべってるヒッキーの嫁って誰でしょ?嫁候補いっぱいだし!あ、お米ちゃんは無理!(笑)

    やっと、いろはすキター♪やっぱり凄い子♪

    アンソロで、いろはすと陽乃さんがいないなぁと思ってたんです。なんかこのアンソロジー続きそうだし、次の登場に期待しよ(笑)

    こうやってアンソロジー見てると、みんな、由比ヶ浜と平塚先生が好きですね。特に、平塚先生が不憫というか、誰か平塚先生の新婚生活を書いてあげて❗(笑)

    ま、雪ノンが相変わらず、負けず嫌いというか、焼きもちやきというか、めんどくさいけど可愛いという平常運転です。
    読んでる時間は、楽しい時間でした。

    #読書記録
    #読書倶楽

    1
    2020年05月08日
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー 1 雪乃side

    Posted by ブクログ

    あのラストからのアンソロジー。

    あのキャラたちへの視線は、やはり人に寄って変わるのだなあ?と実感。だから、私が思い描くあの奉仕部メンバーは、私視線のモノなんだなあと思いますね。
    だけに、本音はやはり、本家は本家(笑)やはり渡先生のが納得というか安心(笑)

    最終巻の私のレビューでも書いた「父親」の存在が、どこの家にもなかっただけに、このアンソロジーは収穫♪ですが、やはり娘さんて父親と似た男性を選ぶんだなあと変な感想(笑)
    雪のんと八幡のお付き合いも順調なようですね。
    デコ出しの雪のんとツインテ静さんは見たかった。

    #やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー: 雪乃side
    #

    0
    2020年05月03日