岩城けいのレビュー一覧

  • さようなら、オレンジ

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    サリマが難民になって異国に来て言葉の壁を克服する過程が感動的でした。ハリネズミこと日本人が子供を亡くすシーンは悲しかったです。サリマの仕事を覚えて行き英語学校での頑張りは読んでいて応援したくなりました。
    異色の感動作もあなたもぜひ読んでみてください。

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    2023年12月04日
  • Matt

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    「Masato」の続編。
    主人公は成長して、家族や学校やまわりの環境も変化して、前作よりもよりシリアスな内容だった。

    ロビーのことはショックだった。
    どうしてこんなことに、と思わずにはいられない。

    Matt自身だけでなく、父、母、姉それぞれにいろんな思いと困難を抱えてる。

    この先の主人公たちがどうやって成長し、自分の人生を生きていくのか、続編が楽しみ。

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    2023年10月27日
  • Masato

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    ネタバレ

    オーストラリアの現地校に転校した5年生マサトの話。真人がどんどん英語がわかるようになっていくと同時にどんどん成長して、親とは違う自分の世界を作って、最後は進路を自分で決めて、母の反対を振り切ってオーストラリアに残る決断をする。真人ではなくてマットになっていき、マシュー・アンダーソンみたいな目立たない名前なら良いのに、と思いながらも、それでもMasatoと書くところに、アイデンティティと自我の確立を見た気がする。日本から連れてきて、ずっと友達でいてくれた柴犬のチロが死んでしまうくだりは感情移入して辛かった。犬は一番の友達だよな。

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    2023年10月18日
  • M

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    岩城けいの最新作。Masato がMattになって、再びMasato になって歩み始める。アルメニア系移民の彼女の自立と絡ませて、より複雑なダイバーシティのなかでのアイデンティティの獲得を物語にする。これでMasato シリーズは終わりかな?注目の作家さんです。

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    2023年08月14日
  • M

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    ネタバレ

    「Masato」「Matt」に続く作品は「M」。
    マサトでもあり、マットでもある「僕」が自分について問い続けるからだろう。
    とにかく、父の仕事の都合でオーストラリアに連れてこられ、
    困り果てていた少年が日本に戻らぬ選択をし、
    ここでは、ついに大学まで卒業をしてしまう!
    なんか、こちらも年をとったよね、そして読後の良さは覚えているけれど
    はたしてどこがどう良かったのかを全く覚えていないという始末。
    いちおう、本棚チェックをしたのだが、収めていなかった。
    年のためにみた、前の本棚にも無し(あの頃はムラがあったからな)

    とにかく本作は、岩城系らしさが全開、良い意味で。

    マットは自分のグルグルから

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    2023年07月20日
  • Masato

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    子どもの時に海外で暮らすことに対して、どちらかというとプラスな(華やかな)イメージしか持っていなかったので、苦労やストレスなどをリアルに感じられることができて良かったです!
    特に海外の暮らしに馴染めなかったお母さんの気持ちが、すごく伝わってきました。

    困難にぶつかりながら、マサトがオーストラリアでの生活を選び、これだけは譲れないと13歳で決断できるってすごいことだと思います。

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    2023年03月16日
  • さようなら、オレンジ

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    生まれたばかりの女の子の母親であり、大学で働く夫を持ち、、自らも高等教育を受けてオーストラリアに暮らす日本人女性。アフリカで戦争に巻き込まれ命からがら逃げ出し、難民としてオーストラリアに移住。夫は蒸発し二人の子を男の子を育てる黒人女性。同じ英会話教室に通う全く異質な二人の女性が主人公の話です。
    それぞれの生き様を描きながら、合間に書簡体を挟み込み、重層的に話が進みます。本音の話、最初は話の筋が見えずかなり苦戦したのですが、途中からはグイグイ引き込まれます。これが岩城さんのデビュー作のはずですが、そんなことを全く感じさせない見事な構成力です。わずか170頁。余白も大きな本ですが、充実度が高く、重

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    2023年01月30日
  • さようなら、オレンジ

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    ネタバレ

    それでもイタンジたちは強く生きていく。

    アフリカから難民として渡ってきたサリマ。夫と共に日本から渡ってきたサユリ。2人の女性を軸として、オーストラリアの田舎町で生きていこうとする異邦人の生き様を描いた小説。

    第二言語という異国で生活するための言葉を獲得したサリマだが、彼女の底にある強さは今までの人生と息子への思いにあった。決して奪われないものがある。それは自分の人生を肯定するための尊厳。日が沈んでまた新しい日が来るたびに、新しい自分へと生まれ変わり、階段を登っていくのだという前向きな強さ。

    サリマからハリネズミと呼ばれるサユリは、幼い娘を事故で亡くす。大学で学び、書くことを手放そうとした

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    2023年01月29日
  • さようなら、オレンジ

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    外国に限らず、慣れない土地で暮らす苦労や地元の人から滲み出る「よそ者」としての扱いが滲み出していました。

    どんよりしていて、無気力な雰囲気で途中で読むのをやめようかと思いましたが
    後半は光が差し込むような感じでじんわりと温かい気持ちになりました。

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    2022年06月12日
  • ジャパン・トリップ

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    オーストラリアから姉妹校の大阪の小学校に5日間のショートステイの経験。3日間のホストファミリーとの触れ合いや、一緒に日本に旅行した友だちとの交流。そして引率する日本人教師の気持ちなど、登場する人たちの温かい心に触れられる作品です。海外への気持ちに駆られます。

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    2020年09月23日
  • ジャパン・トリップ

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    本屋さんで平積みされてお勧めになってた本。
    著者の岩城けいさんも初めて。

    内容は、オーストラリアの小学校姉妹校の子供たちが日本へ3日間の留学に来るというお話。

    子どもたちは単純そうで、実は色々考えてて感受性が強いって事がよくわかる。
    外国の子どもをホームステイさせるって体験はなかなかないけど、浜松だと国際ピアノコンクールの出演者をホームステイさせるボランティアがあったかな?
    ピアニストなので、受け入れるにはグランドピアノが無きゃダメとか色々ありそうで簡単じゃないだろうね。
    この辺は「蜜蜂と遠雷」にも少し書かれていたね。

    で、外国の子どもたちの場合、それなりに言語が通じない事を大前提として

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    2020年08月20日
  • 大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる

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    少し前の新聞に中村文則の「掏摸」が紹介されていた。中村さんは今や海外でも名を知られた作家だが、そのきっかけになったのが大江健三郎賞を受賞した本作が、賞の特典として翻訳されたからだ、という内容だった。
    大江健三郎賞は聞いたことがあったが、選考委員は大江健三郎さんひとりで、賞金の代わりに海外に翻訳されて紹介される、賞は八年続いて既に終了しているということも知らなかった。
    で、その賞の始めから終わりまでの受賞作の紹介とそれぞれの著者との対談を収録されているのが本作。
    なかなか手ごわい本だったがおもしろかった。
    受賞作のどれも読んだことが無いが、長島有の本は読んでみたいと思った。対談も一番楽しかった。

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    2020年07月24日
  • Matt

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    前作が良かったので続編

    仲の悪い夫婦の関係を子供が冷めた目で見ているところとか、うざい親はほっとけばいいけど、面倒いのはほっとけないとかリアル。親子でも他人の始まり。「親に向かって」とかいつまでも言っても仕方ない事。人間としてどうなの?と言いたい。

    新しく登場したw.マットがマサトがら日本人だという事で言いがかりの嫌がらせをしてくる。我慢を重ねるがついに行き着くところまで行って謹慎。
    顔も生まれも変えられない事。それを受け入れて進んでいくのは生みの苦しみ。若者の葛藤だね。異国で住むのにはそれだけタフな精神力が必要だと思う。

    ジェイクのおじいさんの「いい耳をしてるね。でも君の周りはひどい音

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    2019年07月10日
  • さようなら、オレンジ

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    舞台はオーストラリア
    一人はアフリカ難民の女性
    一人は夫の仕事でやってきた日本人女性
    交互に語られるが、日本人側は恩師への手紙形式

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    2021年02月20日
  • さようなら、オレンジ

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    “私たちが自分の母語が一番美しい言葉だと信じきることができるのは、その表現がその国の文化や土壌から抽出されるからです。第一言語への絶対の信頼なしに、二番目の言語を養うことはできません。”(p.77)

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    2019年03月09日
  • さようなら、オレンジ

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    生後半年ほどのわが子が突然死したときの、大学に通う母親の罪悪感と後悔がひしひしと伝わってきて、そのシーンだけは読み進めるのがきつくていったん本を閉じてしまった。二度と読みたくない。心臓をわしづかみにされる。

    新聞書評を読んで、興味がわいたので借りた本。

    書評にも書いてあったが、どうしてこれを日本人が書くのか、日本語で書くのか、疑問だ。英語で書かれた外国人の作者の本を翻訳したものではない。れっきとした日本人が日本語で書いた本。でも主人公はアフリカの難民の女性。オーストラリアに避難してきて、子どもと生活している。

    そう、舞台はオーストラリアなのだ。日本じゃない。

    かろうじて、主人公の友人が

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    2018年12月09日
  • Matt

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    観光客ではなく外国で暮らす,育つということの難しさ,思っていた以上だ.真人にはジェイクのような親友がいたりして,苦しみながらも自分というもの,日本人ということに向き合っていけた.それは良かったことだが,この父親の自分勝手さだけは許せない感じだ.色々考えさせられる内容だった.

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    2018年12月02日
  • Matt

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    何処の国での話なのか、想像しながらスタートした。
    帰国子女ってカッコいい響があるけど、大変なんだなってのが良く分かりました。

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    2018年11月11日
  • さようなら、オレンジ

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    戦乱のアフリカからオーストラリアにやってきたが、夫に逃げられ、英語の話せないアフリカ人女性ナキチ。日本から夫婦で来たもと大学生で体の弱い女性さゆり。イタリアから来た老夫婦。それぞれに理由と悩みを抱えながら、語学学校で交友を深める。そしてオーストラリアで新しい人生を力強く歩みだす。短い小説ですが、生きるとはなにか、死とはなにか、を考えさせてくれます。アフリカ女性ナキチ(サリマ)が息子の小学校で、アフリカで過ごした厳しい「生」を短く、たどたどしく語る場面は感動的です。息子は母の「話し」を聞いて、変わります。「ことば」が「心」を伝える術であることを教える本でもあります。

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    2018年10月25日
  • さようなら、オレンジ

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    同じ国、同じ言葉。同じであることに安心し、生きる私たち。今使っている言葉が、アイデンティティだなんて思いもしない。だってみんな“同じ”だから。その言葉の中で守られて生きているなんて、気付きもしないのだ。
    そんな、自分を守ってくれる国を捨ててまで、異国に逃げなければいけなかったサリマ。今までの普通が、異質になる。不安。恐怖。それでも、生きるために、子供たちを守るために、立ち向かわなければならない壁。
    どれだけ高い壁だったのだろう。簡単に飛び越えられるものではなかったことは確かだ。それでもひたむきに母国と自分自身、そして今置かれている環境に向き合い続けたサリマの強さ。国に関わらず、誰しもに響くもの

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    2018年05月18日