橋本紡のレビュー一覧

  • 流れ星が消えないうちに
    彼氏が海外で事故死をして、
    新しい恋をしているけれど心にぽっかり穴があいている主人公と、
    その主人公の彼氏の話と
    主人公のお父さんが夢のためにお母さんと喧嘩をして家出をしてきて、
    残されたお母さんと妹との
    5点からのお話でした。

    とても勉強になった一作です。
  • 半分の月がのぼる空 1
     美しすぎる。一言に表せばそう言う他ないでしょう。最近の小説で言えば夏川草介『神様のカルテ』に似た救われる話なのですが、ライトノベルと侮る勿れ、これは傑作ですよ。読んで下されば分かると思うのですが、舞台である三重県伊勢市に足を運びたくなる、そんな気持ちにもさせてくれます。
     ヒロインの里香との関係も...続きを読む
  • 九つの、物語
    章ごとにモチーフとなる文学作品があり、本作品を読みながらも他の古典的文学作品に触れる機会ができた。そういう意味では一度で二度おいしい思いをした。
    橋本紡の別作品でも、芥川の蜜柑を読むきっかけになる作品があったなと思い出した。
  • 流れ星が消えないうちに
    とても綺麗な文章ですらすら読める本。いろんな思いを抱えて、大切な人の死から少しずつ進んでいく姿に、なんだか優しい気持ちになりました。
  • 彩乃ちゃんのお告げ
    最初はどんな話かと思ったが、
    読み進むうちに綾乃ちゃんの素敵さがわかってきた。

    綾乃ちゃんの純粋さ、
    また綾乃ちゃんと関わる人の本当は純粋であることなどが
    読んでいてとても良い気分にさせてくれた。

    現実は世知辛い世の中で、
    実生活においてこのような人との関わりはあまりないが、
    こんな人たちと関わ...続きを読む
  • いつかのきみへ
    いつかのきみへの「いつか」で辻村深月「名前探しの放課後」を勝手に連想。

    ベクトルとしては、見当違いではなかったような。というたわごとはさておき。

    「橋」をモチーフにした短編集。うん。橋ってなんか、ストーリー性高いよね。年代も性別も様々な、でも、根底には「家族」というキーワードがあるお話たち。...続きを読む
  • いつかのきみへ
    新学校に通う陸には本当の友達がいない。校内模試の順位に一喜一憂する日々の中、幼馴染の嘉人を思い出す。中学の頃、乱暴な他校生から守ってくれた札つきのワルだった嘉人。「大富橋」

    深川に架かる橋と、様々な人々が生きる今日を描いている。中でも、婚約したばかりのカップルが物件を探して深川の街を訪ねる「まつぼ...続きを読む
  • 彩乃ちゃんのお告げ
    人生が大きく変わる瞬間なんて、それはきっととても印象的なことなのかもしれないけれど
    だけどそんなに大きなことじゃないんだろうな。角度にしたら1度にも満たないような、そんな小さな出来事なんだろうな。
  • 彩乃ちゃんのお告げ
    なかなか本屋で見つからなかった一品。
    梅田の阪急で発見。

    2007年発売ということで、橋本先生がライトノベルから転身で間もない頃の作品。
    まだライトノベルの気はあるが、とても良い作品。

    とある宗教の教主様である"彩乃ちゃん"を巡るお話。
    3作品収録でそれぞれは独立しているが、"彩乃ちゃん"が登場...続きを読む
  • ハチミツ
    橋本紡はスッと入ってくる表現が好きで、情景や美味しそうなお料理がグッと伝わってくるのが好きでしたが、それを再実感させられる作品だった。予期せぬ妊娠や、家出した父親といった頭を抱える内容が多いにも関わらず、要所要所に登場する美味しそうなお料理が、全体を良く調和しています。最終的に出産やその後まで描かれ...続きを読む
  • 九つの、物語
    野暮ったい感想もあるかもだが、おっちゃんにはスッと入り込んできた作品。

    いいじゃないの、仲良し兄妹。

    ツラは不細工でも、ハートはイケメンで有りたい、おっちゃんも精進します。

    橋本 紡さんの、他の作品も探して見たくなりました。良かったら、推しの二人目になるかも?
  • 九つの、物語
    小学生の時、好きだった作品
    美味しいご飯を食べることや本を読むことの楽しさを思い出させてくれる
    普段あまり読まない文学作品も挑戦してみたくなる
  • ハチミツ
    3姉妹それぞれの視点で流れていく日常。
    学生の杏にも、人間関係が上手じゃない環にも、みんなのお姉さんの澪にも共感できた。
    友達のような家族。お互いのだめなところも良いところも知っていて、でも知らない面もあって、叱ったり慰めたりしながら受け入れてる3人がいとおしかった。
  • 九つの、物語
    まあ、内容はどうでも良い感じ。でも、本を読むこと、食べること、音楽を聴くこと、知らない街を歩くこと、身体を動かして心地よい疲労感に包まれること、何もしないでぼーっとしてること、あとは暇つぶしってなんだろう?
  • ハチミツ
    たまたま見つけて手に取った久しぶりの橋本紡さん。
    前に読んだのもおいしそうなシーン満載だったけど、やっぱり食事の描写が秀逸で、おいしそう~と呟いてしまう。
    そして今回は、姉妹っていいなと思った。(特においしいごはんを作ってくれる妹最高!)歳が離れていても三人すごくいい関係。お父さんはどうしようもなく...続きを読む
  • 彩乃ちゃんのお告げ
    ”教主さま”だという、小学5年生の女の子、彩乃ちゃんを中心とした連作短編集。
    友人に頼まれて綾乃ちゃんを預かることになった花屋に勤める智佳子、進路に悩む高校生の鉄平、家で綾乃ちゃんを預かることになった小学5年生の佳奈の3人の話が載っています。

    彩乃ちゃんには、未来を見たり、死んだ人を見たりする不思...続きを読む
  • 九つの、物語
    料理と有名文学にハマるきっかけになった小説。
    主人公の彼氏の心情がわからずやきもきしたけどお兄さんが稀代のイケメンだったので心の拠り所となりスッキリ読めた。
    少し寂しくなる最後だったけどあたたかい話だった
  • 流れ星が消えないうちに
    『考えてばかりではなくて、
    動いてこそ、見えてくるものがある。
    状況は変わらないかもしれないけど、
    それを見る目が変わるかもしれない。』

    それは、大切な人が大好きな人がくれた言葉。
    その人が、突然、目の前からいなくなってしまった。もう二度と会えない場所へ。

    自分だったらどうなってしまうだろう…
    ...続きを読む
  • 九つの、物語
    大学の近代文学の授業で教科書代わりに読んだ。この本単体でももちろん楽しめるし、近代文学に触れる糸口にもなると思う。女の子の「こんな兄が欲しかった」を詰め込んだようなお兄ちゃんが素敵。
  • 九つの、物語
    切ないお話だけど、とても温かな気持ちになれる。
    9つの物語を知れば もっとこの物語にも深みが出そうで、読んでみたいと思わされた。
    そして、トマトスパゲッティがとてもおいしそう!