橋本紡のレビュー一覧

  • 流れ星が消えないうちに

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    死んだ恋人の親友と、新たな恋を始めた奈緒子。
    死んだ加地の親友であった巧と奈緒子の間には
    いつも加地がいて…。というお話。

    死別の悲しみや切なさを乗り越えて、新たに再生してゆく
    心を描いたラブストーリーですが、私は加地くん、生きてても
    別れたと思うのです。

    死んだ時となりにいた見知らぬ女性とキスした。

    その彼女とは加地くんは付き合わなかったかも
    しれませんが。

    揺れたってことは、どこかで奈緒子との関係に
    ヒビを入れたと思うのです。

    だけど。

    死んじゃったから、良かった時間はいっそう綺麗で。

    でも、いない人間なんて、どっちにしろ、時に呑まれる。

    その健康で残酷な事実が、奈緒子と巧

    0
    2014年09月02日
  • 半分の月がのぼる空 3

    Posted by ブクログ

    今回は裕一よりも夏目が中心。夏目、実はいいやつやんか。そして小夜子さんはまじめでとっても可愛くて素敵な女性です。それだけに夏目と小夜子さんの過ごした日々が切なくて愛おしくて、哀しくなってくる。泣けました。1巻・2巻はそれほどでもなかったけど、3巻は最高に良かったです。お薦めの一冊です。

    0
    2014年05月26日
  • 半分の月がのぼる空 4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    4巻分まとめての感想。

    不治の病の女の子と男子高校生との恋物語。主人公の裕一の病院抜け出しや里香に会いに行くシーンなど、入院患者がこんなことをしてて病院から追い出されないのか?と疑問に思う点は多々ありますが、それは脇に置いておいて。

    短くもあり長くもある里香の闘病生活とその先にあるのは永遠の別れ。でも、物語は、前向きに生きて行こうとする主人公の姿を描くところで終わっており、読んでいて気持ちが柔らかになりました。

    『チボー家の人々』の本を使ったラブレターは素敵です。

    裕一の友達のその後も気になります。

    0
    2013年10月05日
  • 流れ星が消えないうちに

    Posted by ブクログ

    彼氏が海外で事故死をして、
    新しい恋をしているけれど心にぽっかり穴があいている主人公と、
    その主人公の彼氏の話と
    主人公のお父さんが夢のためにお母さんと喧嘩をして家出をしてきて、
    残されたお母さんと妹との
    5点からのお話でした。

    とても勉強になった一作です。

    0
    2013年09月08日
  • 半分の月がのぼる空 1

    Posted by ブクログ

     美しすぎる。一言に表せばそう言う他ないでしょう。最近の小説で言えば夏川草介『神様のカルテ』に似た救われる話なのですが、ライトノベルと侮る勿れ、これは傑作ですよ。読んで下されば分かると思うのですが、舞台である三重県伊勢市に足を運びたくなる、そんな気持ちにもさせてくれます。
     ヒロインの里香との関係も注目です。病室であまり会いに行けないし、彼女には重い病気がある。もうもどかし過ぎて何も言えません。ここは電撃文庫版も読んで頂きたい所ですが、標準語と方言の違いで彼らの思いがよく分かったり、理解できなかったりと変わるかもしれません。実際僕は解釈が変わった人間です。方言という物は、僕たちが解らないエネル

    0
    2013年08月03日
  • 流れ星が消えないうちに

    Posted by ブクログ

    とても綺麗な文章ですらすら読める本。いろんな思いを抱えて、大切な人の死から少しずつ進んでいく姿に、なんだか優しい気持ちになりました。

    0
    2013年02月10日
  • 彩乃ちゃんのお告げ

    Posted by ブクログ

    最初はどんな話かと思ったが、
    読み進むうちに綾乃ちゃんの素敵さがわかってきた。

    綾乃ちゃんの純粋さ、
    また綾乃ちゃんと関わる人の本当は純粋であることなどが
    読んでいてとても良い気分にさせてくれた。

    現実は世知辛い世の中で、
    実生活においてこのような人との関わりはあまりないが、
    こんな人たちと関わり合いをもてるよう、
    自分も少し変わっていこうと思わせてもらった。

    0
    2012年12月09日
  • いつかのきみへ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いつかのきみへの「いつか」で辻村深月「名前探しの放課後」を勝手に連想。

    ベクトルとしては、見当違いではなかったような。というたわごとはさておき。

    「橋」をモチーフにした短編集。うん。橋ってなんか、ストーリー性高いよね。年代も性別も様々な、でも、根底には「家族」というキーワードがあるお話たち。 個人的には最後の、頑固なじさまと孫娘の話が好き。だなー。

    0
    2012年01月29日
  • いつかのきみへ

    Posted by ブクログ

    新学校に通う陸には本当の友達がいない。校内模試の順位に一喜一憂する日々の中、幼馴染の嘉人を思い出す。中学の頃、乱暴な他校生から守ってくれた札つきのワルだった嘉人。「大富橋」

    深川に架かる橋と、様々な人々が生きる今日を描いている。中でも、婚約したばかりのカップルが物件を探して深川の街を訪ねる「まつぼっくり橋」と、世田谷に住む十歳の少女が深川に住む祖父の家でひと夏を過ごす「永代橋」は心に沁みた。

    0
    2012年01月04日
  • 彩乃ちゃんのお告げ

    Posted by ブクログ

    人生が大きく変わる瞬間なんて、それはきっととても印象的なことなのかもしれないけれど
    だけどそんなに大きなことじゃないんだろうな。角度にしたら1度にも満たないような、そんな小さな出来事なんだろうな。

    0
    2011年10月09日
  • 彩乃ちゃんのお告げ

    Posted by ブクログ

    なかなか本屋で見つからなかった一品。
    梅田の阪急で発見。

    2007年発売ということで、橋本先生がライトノベルから転身で間もない頃の作品。
    まだライトノベルの気はあるが、とても良い作品。

    とある宗教の教主様である"彩乃ちゃん"を巡るお話。
    3作品収録でそれぞれは独立しているが、"彩乃ちゃん"が登場するという設定は一緒。

    橋本先生らしい、恋愛、家族愛,友達愛、自然愛などさまざまな形の"愛"が描かれている良書。
    ほのぼのした気分になり、暖かい気持ちになる。
    そしてきゅんきゅんするシーンもある。

    橋本先生の作風として、未来までは描かな

    0
    2011年08月20日
  • いつかのきみへ

    Posted by ブクログ

    全話、誰にでもなんとなく心当たりのあるようなエピソードや風景が溢れており読み終わったあとにほこっとする。子供の時、友達と遊びたいのにおばあちゃんの家行くの嫌やったな、とかそういうなんでもない気持ちを思い出した。

    0
    2025年05月29日
  • 九つの、物語

    Posted by ブクログ

    展開のグラデーションが上手な気がした。

    久しぶりに読み返してみて、悲しい展開があったことだけなんとなく覚えていて、まあ最初からいつかは、というのがわかるんだけれども。もどかしい気持ちは抱えつつ読み進めていくと気持ちが上がったり下がったり上手く緩急がつけられているようで私はまんまと?物語の世界にハマっていた気がした。そんな感じで後半は読む手を止められずに勿論泣きながら、読み切った。

    やはり一度読んでからも置いておいて良かったなと思った。言葉遣いが綺麗な、本当だったら少し違和感があるこれが好み。

    0
    2024年06月11日
  • 九つの、物語

    Posted by ブクログ

    ほっこりする恋愛小説って感じだった。
    兄と妹のやり取りが、とっても愛らしくて幸せな本を読みたい時におすすめの本。

    0
    2024年05月14日
  • 九つの、物語

    Posted by ブクログ

    野暮ったい感想もあるかもだが、おっちゃんにはスッと入り込んできた作品。

    いいじゃないの、仲良し兄妹。

    ツラは不細工でも、ハートはイケメンで有りたい、おっちゃんも精進します。

    橋本 紡さんの、他の作品も探して見たくなりました。良かったら、推しの二人目になるかも?

    0
    2023年07月04日
  • 九つの、物語

    Posted by ブクログ

    小学生の時、好きだった作品
    美味しいご飯を食べることや本を読むことの楽しさを思い出させてくれる
    普段あまり読まない文学作品も挑戦してみたくなる

    0
    2023年07月02日
  • ハチミツ

    Posted by ブクログ

    3姉妹それぞれの視点で流れていく日常。
    学生の杏にも、人間関係が上手じゃない環にも、みんなのお姉さんの澪にも共感できた。
    友達のような家族。お互いのだめなところも良いところも知っていて、でも知らない面もあって、叱ったり慰めたりしながら受け入れてる3人がいとおしかった。

    0
    2023年05月28日
  • 九つの、物語

    Posted by ブクログ

    まあ、内容はどうでも良い感じ。でも、本を読むこと、食べること、音楽を聴くこと、知らない街を歩くこと、身体を動かして心地よい疲労感に包まれること、何もしないでぼーっとしてること、あとは暇つぶしってなんだろう?

    0
    2023年02月19日
  • ハチミツ

    Posted by ブクログ

    たまたま見つけて手に取った久しぶりの橋本紡さん。
    前に読んだのもおいしそうなシーン満載だったけど、やっぱり食事の描写が秀逸で、おいしそう~と呟いてしまう。
    そして今回は、姉妹っていいなと思った。(特においしいごはんを作ってくれる妹最高!)歳が離れていても三人すごくいい関係。お父さんはどうしようもなくて、自分の親だったら許せないけど、三人がハッピーならまぁいいか。三姉妹で子育てしたら、楽しそうだなぁ。

    0
    2022年11月29日
  • 彩乃ちゃんのお告げ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ”教主さま”だという、小学5年生の女の子、彩乃ちゃんを中心とした連作短編集。
    友人に頼まれて綾乃ちゃんを預かることになった花屋に勤める智佳子、進路に悩む高校生の鉄平、家で綾乃ちゃんを預かることになった小学5年生の佳奈の3人の話が載っています。

    彩乃ちゃんには、未来を見たり、死んだ人を見たりする不思議な力があるらしく、その力を使って彼らの未来をほんの少しいい方向へ押してくれます。
    どの話も何となく人生に悩んでいる人の背中を押してくれるような、温かく優しくていい話でした。
    けれど、彩乃ちゃんは不思議な力を持つ教主さまというだけではなく、アクセサリーや化粧品に興味があったり夜のコンビニにはしゃいだ

    0
    2022年09月14日