橋本紡のレビュー一覧
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彩乃ちゃんは小学5年生の女の子。
とてもお行儀がよくて言葉使いの丁寧な女の子。
そして彩乃ちゃんは教主さまでもある。
素晴らしい力を持っているらしい。
これはそんな彩乃ちゃんがその素晴らしい力で人々を救う話。ではない。
ちょっと不思議な力を持ってはいるけど、本当は普通の可愛くて優しい女の子の彩乃ちゃんが、彼女の好きになった人達にプレゼントをして、彼女もプレゼントをもらう。
そんな心温まる物語。
お告げとか占いとか、絶対信じられないと思っていた。
でも、そのお告げが私の隣でいつもにこにこ笑っている、優しい女の子の言葉だったら…、その言葉をすんなり受け入れられそうな気がした。
この物語の中で彩乃ちゃんのお告げを信じる3人の気持ちが私にはよく分かる。
彩乃ちゃんの言葉は、ありがたいお告げなんかじゃなくて、彼女からのプレゼントなのだ。
ずっと大切にしたくなるキラキラした宝物なのだと思う。
そしてもしかしたらそれは、神様の言葉や占い師の言葉を信じる人達の気持ちと同じなのかもしれない。
…その辺はまだよく分からないけど。もしかしたら。 -
Posted by ブクログ
新刊コーナーから購入しました。
とっても読みやすい文章でした。
帯タイトルは、
「あなたの心を灯す
スイッチがほしい。」
大好きなセイちゃんには
奥さんがいて。
出産のために奥さんが
里帰りしている間だけ、
新婚生活(仮)が始まる。
期限がついてて、
終わりが近づいてきて、
わかってるんだけど、
どーしようもない。
セイちゃんのばかー。笑
登場する人たちは、
不器用で傷つきやすくて
懸命なのに諦観を持った人たちばかり。
優しい人たちばかり。
「誰かを好きになるのって、
やっぱり特別なことなんだ。
体を重ねて、心も重ねて、
他人には絶対許さないことを許して――。」
「セイちゃんのことを思い浮かべると、
心がいつも騒ぐ。
いい方にも、悪い方にも、騒ぐ。」
冬に読んだ、
ひと夏のお話。
贅沢。笑 -
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橋本 紡さんてライトノベルのイメージが強く、この作風を読み進めていくうちに、橋本 紡さんの意外性に引き込まれてしまいました。
橋の両側で古き良き東京。開発の進んだ東京。この対比性を舞台にお織り成す人間ドラマ。ほっこり小説でとても好感が持てました。
いつも車で渡る永代橋。もう少しイライラせず仕事に向う事とします。。。
文庫化にあたり、「橋をめぐる」から副題である「いつかのきみへ」と何故タイトルをかえたのだろう。
あと表紙のデザインと本の持つ雰囲気が全く違う。ノスタルジーであるけどベタ甘な小説でもない。
不満はこのふたつ。早期に新丁判を求みます。 -
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今、書名を検索して気付いたのだけど、わたくし、橋本紡さんと中村航さんを本日までなぜか混同しておりました。どっこも文字はかぶっていないのに。作風だって違うのに。強いて言えば、苗字二文字で名前一文字くらい??作風が違うのには気づいてて、作風に幅のある人だなあ。こんなのも書くのかぁ。と思ってました。私のバカバカバカ―。で、内容。深川にかかる橋をめぐる物語です。東京の下町ってあまり知らないのだけど、この本のように人情あふれる土地柄なのかな。そうだといいなあ。とても優しい物語たちです。「八幡橋」の親だけど女っていうの、わかるようでいてわからなかったりする。だって、私、女という生き物ではなくて、母親という生き物に生まれ変わった気がするもの。でも、自分の中の女を自覚するときがまた来ることがあるのだろうか。そう思うと怖い。
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Posted by ブクログ
舞台は東京の下町深川。
近辺の橋がそれぞれの短編で大きな役割を。
両親との関係に悩む娘、秀才と不良の幼馴染、バツイチママの恋、
町内のごたごたを仲裁することになるバーテンダー(小路幸也さんっぽい展開)、
新居を探す婚約者、子供の教育方針で衝突する両親に困っている娘と祖父。
個人的には婚約者の話が面白かったなー。
この本は全体的になんとなく哀切感が漂っているのですが、
この話と最後の話は爽やかな展開でした。
全体のテーマとしては、「対人関係の悩み」なんだろうな。
それぞれの主人公がそれをどう解決していくのか、あるいは
それを抱えたままうまく付き合っていくのか、
そのあたりに注目して読むといいかも。
ちなみに、最後の話は東京の高校入試で使われたらしいですよ。 -
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加地君が死んでしまい、友達だった巧君と付き合い始めた奈緒子。
対照的な2人をそれぞれ好きだけれど
まだ加地君との思い出が濃い部屋では眠れない。
ある日転勤で別々に暮らしていたお父さんが家出してきた。
家族の不和の問題と、昔の恋人の死の問題に
なかなかうまく向き合えずにいる。
写真:Pete Turner/Getty Images
装丁:新潮社装丁室
島本理生を彷彿とさせる状況設定です。
恋人との死別に区切りをつけようとする女の子。
手作りのプラネタリウムなんてロマンチックすぎます。
青春の塊みたいな回想。
「世の中には動かなきゃ見えてこないものがあるんだよ。俺はそういうのをずっと避けてきたんだ。でも、これからはできるだけ動こうと思ってる。たとえ状況自体は変わらなくても、見る目が変わるはずなんだ。」