【感想・ネタバレ】流れ星が消えないうちにのレビュー

あらすじ

大好きだった彼が死んでしまった。わたしではない女の子と一緒に――。それからわたしは玄関でしか眠れなくなった。辛くて、悲しくて、泣いて、喚いて……もう自分は二度と笑えないのではないかと思っていたのに。彼が死んでから一年かそこらで、わたしは他の男の子と付き合い始めた。待つと言って送り出したのに待たなかった。だって生きていかなきゃ――。深い悲しみの後に訪れる、静かな愛と赦しを描く、苦しいくらいピュアなラブストーリー。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

泣いた。大泣きした。泣きすぎて頭も体もくらくらフラフラした。こんなに泣いた作品は初めてだった。
涙が後から後からボロボロこぼれて止まらなかった。
たまにはこういう読書体験も良いと思った。

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

ストーリー ★★★★★
恋愛度   ★★★★★
切ない度  ★★★★★

ある日から、奈緒子は玄関でしか眠れなくなった。
自分の部屋は、彼との思い出が溢れ過ぎているから…
彼はもう、この世にはいない。

現在と過去が交錯して描かれるラブストーリー。
切ないんだけど、心が温まるエンディングでした。
んな過去も、どんな事実も、なかったことにして目を背け続けることはできないんですよね。

0
2016年02月27日

Posted by ブクログ

最初はちょっと、、、


と思いましたが、読んでいる間とても幸せでした。三角関係なんだけど、お互いを思い合う三角関係。加地くんは上からどういう想いで見てるのだろう。


加地くんの内にこもる熱い思いも
巧くんの不器用なまっすぐさも

お父さんとお母さんのことも
考えさせられたなー、
巧くんのお姉さんもすき

加地くんの学祭プラネタリウムでの告白は、
自分の星座に置き換えたいくらい素敵
でしたよ!

0
2015年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死んだ恋人の親友と、新たな恋を始めた奈緒子。
死んだ加地の親友であった巧と奈緒子の間には
いつも加地がいて…。というお話。

死別の悲しみや切なさを乗り越えて、新たに再生してゆく
心を描いたラブストーリーですが、私は加地くん、生きてても
別れたと思うのです。

死んだ時となりにいた見知らぬ女性とキスした。

その彼女とは加地くんは付き合わなかったかも
しれませんが。

揺れたってことは、どこかで奈緒子との関係に
ヒビを入れたと思うのです。

だけど。

死んじゃったから、良かった時間はいっそう綺麗で。

でも、いない人間なんて、どっちにしろ、時に呑まれる。

その健康で残酷な事実が、奈緒子と巧には
救いと知りながら、私は、

「ああ、なんだかんだ言っても加地くんのことは、
言っちゃなんだけどどうでも良くなるな。」

って、綺麗なお話なのに、寂寥と、意地悪さを覚えました。

加地くんが、他の女とキスをしたのと同じに、
奈緒子と巧には、加地くんのことがどうでも良くなる日が
かならず来る。

おあいこの寂しさを、突然山ほどの質量でぶつけられて
星にでも渡して、幸せになるほうがいいってことなのだと。

初めは奈緒子たちがかわいそうだったんですけれど
圧倒的に勝者は彼らです。かわいそうではないの。

加地くんに未来はないのですし
いつまでも若いだけの彼など、
二人に追い抜かれるに決まっているから。

おあいこの、ヘビィで綺麗な、恋の勝負。
そういうふうに、思います。

0
2014年09月02日

Posted by ブクログ

彼氏が海外で事故死をして、
新しい恋をしているけれど心にぽっかり穴があいている主人公と、
その主人公の彼氏の話と
主人公のお父さんが夢のためにお母さんと喧嘩をして家出をしてきて、
残されたお母さんと妹との
5点からのお話でした。

とても勉強になった一作です。

0
2013年09月08日

Posted by ブクログ

とても綺麗な文章ですらすら読める本。いろんな思いを抱えて、大切な人の死から少しずつ進んでいく姿に、なんだか優しい気持ちになりました。

0
2013年02月10日

Posted by ブクログ

『考えてばかりではなくて、
動いてこそ、見えてくるものがある。
状況は変わらないかもしれないけど、
それを見る目が変わるかもしれない。』

それは、大切な人が大好きな人がくれた言葉。
その人が、突然、目の前からいなくなってしまった。もう二度と会えない場所へ。

自分だったらどうなってしまうだろう…
そう思いながら読み終えた。

0
2022年02月20日

Posted by ブクログ

何気ない日常の中でも幸せがある、ということの描写が織り込まれていて、すごく良かった。
ラストが少し無理矢理感を感じたのが残念。

0
2020年11月19日

Posted by ブクログ

橋本紡さんを知ったきっかけ。

物語のはじまり。
玄関に布団、のくだりがせつなかった。

ありあまる優しさは少しずるい。

真夜中に静かな音楽をかけながら
もう一度読みたい。

0
2015年11月19日

Posted by ブクログ

NAVERまとめで取り上げられていた一冊で、加地くんの死と向き合う奈緒子と巧、自分の夢と現実を天秤にかける奈緒子の父親、母と父の間に挟まれ悩む妹とそれぞれが悩みを抱える登場人物と時おり出てくる鮮やかな情景のコントラストに惹き込まれて一気に読んでしまいました。

登場人物が経験を経て考えを変え成長していく姿の描かれ方は上手いなと感じました。
激しいスパーリングや甘い恋愛観のある高低差もよかったですが、巧の姉のキャラも映えるなって感じました。
ずるしてすき焼き肉当たる場面のところも好きでした。
それぞれが流れ星に願いを託す場面で終わったところもは凄く好感もありました。

なんかすっきりとしたさわやかな読後感があって恋愛小説ですが、人生観も考えさせてくれたりといい作品だと感じました。

0
2014年11月01日

Posted by ブクログ

この人はなんて優しい物語を書くんだろう。玄関に敷いた布団、プラネタリウムなど舞台装置もいい。大切な人、好きな人を忘れる必要はないと思う。みんなが前を向いて歩いていけますように。2011/366

0
2013年10月07日

Posted by ブクログ

大学生奈緒子は最愛の恋人加地を事故で失った。悲しみに暮れる奈緒子に手を差し伸べたのは加地の親友の巧だった。
奈緒子と巧は付き合うが、二人の間には加地がいた。加地のことを忘れられない奈緒子。加地から貰った絵ハガキを奈緒子に見せられない巧。
二人の目線で交互に語られる切ない恋の物語。

とても切ないですが、読みやすい小説だと思いました。

0
2013年05月26日

Posted by ブクログ

どうにもならない事を、どうすれば良いのか悩んで、悩んで、悩み抜いて、苦しんで、そして結果を出せたのなら、結果が出ないとゆー結果が出たとしてもそれは良かったことなのだと思う。

0
2013年03月29日

Posted by ブクログ

高校時代から付き合っていた恋人・加地君が自分の知らない女の子と旅先の事故で死んでから、1年半。奈緒子は、加地の親友だった巧と新しい恋をし、ようやく「日常」を取り戻しつつあった。ただひとつ、玄関でしか眠れなくなってしまったことを除いては――。
深い悲しみの後に訪れる静かな愛と赦しの物語。
______________

すごくやさしくて不思議な空気がただよう作品。
死んでしまった元恋人の加治くんと主人公の奈緒子のかかわり方や雰囲気が好きな感じで、そこに家族も絡んでくる。

忘れられないなら、まるごと受け止める。
簡単なことじゃないけど、誰もがやっていくかもしれないことの経緯が描かれていて、いいなぁと思った。

0
2013年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人は生きているうちにいろいろ抱えていく。
簡単に忘れられること、たぶん一生忘れられないこと。
それでも終わりが来るその時までは、そういったものを抱えて生きていかなくてはならない。
主人公を始め、登場人物たちもそれぞれ、その人なりにいろいろなものを抱えている。忘れたくても忘れられない思い出を抱えている人もいる。耐え切れずに逃げちゃう人もいる。
そういったものを全て受け入れて、それでも前を向いて歩いて行ける強さを持ちたいと思える作品でした。

0
2012年09月04日

Posted by ブクログ

忘れる必要なんてないんだ
どうせ忘れられないんだから。




心に住み着く人って誰にでも1人はいるものだけれど
必ずしもその一番の人と結ばれるわけじゃない。
でもそれを受け止めてまた前に進まなきゃいけない。


そんな強さと弱さと愛しさに溢れた一冊。
どうしても忘れられない人がいる人におすすめ。

0
2012年08月29日

Posted by ブクログ

加地君が死んでしまい、友達だった巧君と付き合い始めた奈緒子。
対照的な2人をそれぞれ好きだけれど
まだ加地君との思い出が濃い部屋では眠れない。
ある日転勤で別々に暮らしていたお父さんが家出してきた。
家族の不和の問題と、昔の恋人の死の問題に
なかなかうまく向き合えずにいる。
写真:Pete Turner/Getty Images
装丁:新潮社装丁室

島本理生を彷彿とさせる状況設定です。
恋人との死別に区切りをつけようとする女の子。
手作りのプラネタリウムなんてロマンチックすぎます。
青春の塊みたいな回想。
「世の中には動かなきゃ見えてこないものがあるんだよ。俺はそういうのをずっと避けてきたんだ。でも、これからはできるだけ動こうと思ってる。たとえ状況自体は変わらなくても、見る目が変わるはずなんだ。」

0
2019年01月16日

Posted by ブクログ

この方はこう…心にじんわり来るようなお話を書かれますよね。大好きな人が亡くなって、世界の終わりのように感じても、残された私達は生きていかなきゃいけなくて…。【静かな愛と赦しの物語】という帯がぴったり。

0
2022年12月27日

Posted by ブクログ

すごく綺麗なストーリー。
でも、巧と奈緒子の間に加地が生き続けるってのは、親友とはいえ、男としては複雑で、同感できなかったかな。。

葉書に書かれてた「キスだけ」ってのは、絶妙なレベル感だと思ったけど。。

0
2021年01月22日

Posted by ブクログ

恋人の加地を海外で失ってしまった奈緒子。そんな奈緒子と付き合い始めた加地の親友、巧。お互いに加地のことを忘れようとすればするほどふたりのなかで加地の存在は大きくなっていく……

そんな20歳のふたりの物語を40歳の僕が見ていると感情移入するより、素直に応援したくなる気持ちがわいてきました。

「世の中には動かなきゃ見えてこないものがあるんだよ。俺はそういうのをずっと避けてきたんだ。でも、これからはできるだけ動こうと思ってる。たとえ状況自体は変わらなくても、見る目が変わるはずなんだ」

ほんとそうやな!

0
2016年12月06日

Posted by ブクログ

初めての作家さん。
装幀の綺麗さに惹かれて手に取る。
軽めの文体でさらさら読める。でも読み終わった後になんだか少し前向きな気持ちになれる。そんな1冊。

両親のいざこざのくだりで
ー確かのこれは浮気なんかよりも厄介だった。生き方そのものの問題だ。(中略)決まった価値観の中でお父さんとお母さんは生きてきた。その中でなら同じ言葉で気持ちは通じた。たくさん話す必要もなかった。だけど、いざ外に出ようとすると違う言葉が必要になってくるー
価値観の違いでー。よく聞く理由だけれども、つきつめていくときっとそうなのだろう。
家族というのはよくも悪くも運命共同体。その中で価値観を共有し続けるというのはとても難しい。同じように変化していく必要がある。そのずれをいざ軌道修正をするのは腹をくくる必要があるのだろう。

家族を軸に同じ喪失の痛みを抱える二人の壁を乗り越えるお話。

0
2015年11月06日

Posted by ブクログ

"ふっ切れた"というより、やっと"受け入れられた"という感じかな。単刀直入な山崎先輩の瑞穂への思いの方が流星めいて好きだな♪。

0
2015年09月11日

Posted by ブクログ

文体の違いはあるけれど、今はなき恋人が主軸になっているところが、よしもとばななの作品を思い起こさせた。
主人公を取り巻く家族や友人は人間味があり優しくて、温かさが伝わってくる作品。高校の学園祭の時の普段と違ったハイな感じとかは上手く書けてるなと思った。

巧君の存在は奈緒子にとってとても貴重で、だからこそ本当ならば、まだ心の整理が出来ていないうちに付き合うべきではなかったよねと思いつつ、お互いそれも分かった上でのことだろうから、まあいいかと。
巧君のことを加治君と言うフィルターなしで評価して、彼のいいところをいっぱいいっぱい好きになって、迷いなく一番好きと言える様になればいいなと、書かれていない未来のふたりの関係に思いを託す。

0
2014年11月25日

Posted by ブクログ

よく文化祭で手作りのプラネタリウムを見るが、流れ星マシン?は見た事が無いので、ちょっと見てみたい。貧乏旅行で無くなった恋人への思いに一つの解決を見せる物語。ストーリーは単純だけど、巧君のお姉さんが作るホットミルクとか高級松坂肉とかいろんな場面が暖かい

0
2014年10月27日

Posted by ブクログ

恋人が異国の地で他の女の子と死んでから一年半。奈緒子は新しい恋をし、日常を取り戻しつつあった。玄関でしか眠れないことを除いては。

奈緒子のパートも好きだったのですが、巧くんのパートの方が感情移入しやすかったです。奈緒子は同性のせいかもしれません。

みんな悲しいことや、その人の不在を乗り越えないとと思いがちですが、この本は新たな答えを出してくれました。

0
2013年10月11日

Posted by ブクログ

実体験でしょうか?
私も取り残された立場にいるので、その、残されたものが経験する現在が、なんだかリアル。巧くんみたいに言ってくれる人と出逢いたいな♡

0
2013年09月23日

Posted by ブクログ

加地くんを失った奈緒子と巧の2人がメインのお話。
家出した奈緒子のお父さんや妹も登場する。

人はいつまでも同じ場所にはいられない。
出ていくなり、入っていくなり、しなきゃいけない。
玄関から始まるのかな。

0
2013年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

彼にとっては親友。彼女にとっては恋人。そんな大切な人が亡くなり、その出来事に折り合いがつかないまま恋人になったふたり。今に幸せを感じながらも、毎日彼を思い出す日々。

なんだかちょっぴり切ない気持ちになりました。忘れることはできないものを、抱えて生きてゆくと決めた時に未来はひらける。そういうことって誰もが経験するんじゃないかな。

加地くんがとても魅力的に描かれていて確かにああいう人と深く関わったら忘れられないだろうなぁ、と。

0
2013年07月15日

Posted by ブクログ

若いときの悩みは
その人の「それから」
を支えてくれる

きっと
私たちも
そんな 悩み を
たくさん
携えながら
生きていくのでしょう

0
2013年06月14日

Posted by ブクログ

玄関は人が入ってくる場所。
そして、人が出て行く場所。


大切な恋人を失い、その大切な恋人だった親友と付き合っている主人公。
失った彼の時間は止まり、それでも進み続ける時間(日常)は、どんなものなのか?

奈緒子、巧、加地の三角関係の話。

0
2013年01月10日

匿名

購入済み

文体が合わなかった

主人公や父親、恋人が抱える問題などがどう解決へ進んでいくのかが気になり読了しましたが、文体が合わず同じことの繰り返しのように感ぜられ(恋人、主人公で同じ過去を思い出していたせいかと思いますが)、それらが気になり満足感が得られませんでした。
題材が興味深かっただけあり残念です。

0
2023年06月14日

「小説」ランキング