橋本紡のレビュー一覧

  • 流れ星が消えないうちに

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    恋人が異国の地で他の女の子と死んでから一年半。奈緒子は新しい恋をし、日常を取り戻しつつあった。玄関でしか眠れないことを除いては。

    奈緒子のパートも好きだったのですが、巧くんのパートの方が感情移入しやすかったです。奈緒子は同性のせいかもしれません。

    みんな悲しいことや、その人の不在を乗り越えないとと思いがちですが、この本は新たな答えを出してくれました。

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    2013年10月11日
  • 流れ星が消えないうちに

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    実体験でしょうか?
    私も取り残された立場にいるので、その、残されたものが経験する現在が、なんだかリアル。巧くんみたいに言ってくれる人と出逢いたいな♡

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    2013年09月23日
  • ハチミツ

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    みんなそれぞれ考えを持ってて自分の人生頑張ってる

    姉2人はなんだかんだいって不器用に生きてる
    妹ももっと甘え上手になったらいいのに。

    料理もでてきて、あんなふうになれたらなとおもう

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    2013年09月16日
  • 半分の月がのぼる空 4

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    急性肝炎で入院した先で重病の同い年美女、里香と出逢った
    普通の高校生、裕一が主人公の物語。完結編。

    シリーズの完結編だし、あらすじは敢えて省略。
    ふたりに待つクライマックスとは。
    そして、同級生たちの関係はどうなるのか。

    思ってたよりあっさり終わった感じかな。
    ただ、良い方悪い方に関わらず極端な描写になっておらず
    現実的だったのが好印象。
    我儘を言えば、その路線で彼らの未来をもう少しだけ
    語って欲しかったな。

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    2013年09月09日
  • 流れ星が消えないうちに

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    加地くんを失った奈緒子と巧の2人がメインのお話。
    家出した奈緒子のお父さんや妹も登場する。

    人はいつまでも同じ場所にはいられない。
    出ていくなり、入っていくなり、しなきゃいけない。
    玄関から始まるのかな。

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    2013年08月27日
  • 半分の月がのぼる空 3

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    急性肝炎で入院した先で重病の同い年美女、里香と出逢った
    普通の高校生、裕一が主人公の物語。

    里香の手術は成功したらしいことは分かったのだが、
    それ以上の詳細が分からないまま面会謝絶状態が続き、
    看護師の亜希子に聞いても答えてくれない。
    裕一は不安を抱えたまま何もできないでいた。。。

    さぁ、これからどうなるの?って気になって仕方がないのに、
    なんと今作は里香の主治医の夏目の過去がメイン。
    これまでの2作でもなんとなく過去が想像できたが
    それがちゃんと語られている。
    優秀だがひねくれているこの医者が抱えているものとは・・・


    今作で夏目に対して少しは共感が持てるようになったかな。
    まぁ、それ

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    2013年08月14日
  • ハチミツ

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    家族/家庭論というのが面白いのは、実践と実感を完全に離れた話題だからだろうか。もちろんこれが基本一人称の記述形式じゃなかったら、とたんに緊張を孕んだ「面白い」とは割り切れないものになるのだろうけれど。いずれにしても、父親がいて母親がいて兄弟がいる、という家族像を当然視する、それがふつうのあり方だとする人びとからは、本作のような作品はまた全然異なる読まれ方をするのだろうとか。そういうことを考えてみたり。

    橋本紡の作品はまだこの『ハチミツ』と『葉桜』しか読んでいないけど、この2作品には登場人物にも生活描写にも共通点が多い。ある物語で利用した素材を別の作品では別の構成の中で活用する、そうして既知の

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    2013年07月23日
  • 半分の月がのぼる空 1

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    表紙を見て買うのをためらってしまったんだけど、
    橋本紡さんの著作はなんとなく好きなので購入。
    元々ライトノベルとして刊行されたものなんですね。
    帯にもあるように、SFでもファンタジーでも伝奇でもないので、
    ライトノベルっぽくない。
    橋本さんもこれを書いてから一般文芸の方に鞍替えしたようだし、
    本人にとってはターニングポイントだったんだろうな。

    三重県伊勢市のとある病院。急性肝炎で入院したものの、
    さほど重症でもなく元気有り余る高校生、戎崎裕一が主人公。
    夜中に抜け出しては友人宅で遊ぶ日々を繰り返していたが、
    その罰で同い年の患者、秋庭里香の相手をすることに。

    心臓に病を持つ里香はとてもかわ

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    2013年07月18日
  • ハチミツ

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    やたらとモテる父親が家出した。
    皆母親の違う三姉妹の三女、学生の吉野杏は落ち着いていた。次女の環は動揺し、長女の澪はほっとしている自分に気付いた。
    杏の淡い恋、環に宿った命、澪の終わっていく恋。
    三姉妹それぞれの視点から、男と女、家族の姿を見つめていく。

    杏は若干壊れ気味というか、動揺しなさすぎというか、坂本くんが言うように「ちょっと変」。澪は大人。仕事もバリバリこなして、恋愛もどっぷりはまらないようにして、立っていこうとしている姿がたくましい。
    環は本当にもうちょっとしっかりしてくれ、と読みながら何度も思った。お腹の子父親が誰だかわからないとかどうしようもないな……。
    父親の家出とか、環の

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    2013年07月15日
  • 流れ星が消えないうちに

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    ネタバレ

    彼にとっては親友。彼女にとっては恋人。そんな大切な人が亡くなり、その出来事に折り合いがつかないまま恋人になったふたり。今に幸せを感じながらも、毎日彼を思い出す日々。

    なんだかちょっぴり切ない気持ちになりました。忘れることはできないものを、抱えて生きてゆくと決めた時に未来はひらける。そういうことって誰もが経験するんじゃないかな。

    加地くんがとても魅力的に描かれていて確かにああいう人と深く関わったら忘れられないだろうなぁ、と。

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    2013年07月15日
  • 流れ星が消えないうちに

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    若いときの悩みは
    その人の「それから」
    を支えてくれる

    きっと
    私たちも
    そんな 悩み を
    たくさん
    携えながら
    生きていくのでしょう

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    2013年06月14日
  • ハチミツ

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    3姉妹がそれぞれ個性的。

    高校生の末っ子がいい。
    朝食も夕食も用意し、それが手際よく、かつとてもおいしそう。
    姉の妊娠が発覚しても落ち着いている。
    そして相手が定かでないと知り、
    その相手を探しに行く。
    高校生ながらなんとカッコイイことか。
    とはいえ、ひとりわが道をゆくというタイプでもなく、
    頼もしい男の子といっしょだ。
    これがまたいいコンビである。

    一生懸命日々を送る姿が印象に残った。

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    2013年04月25日
  • ハチミツ

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    橋本紡氏の作品は、ドロドロした展開でも全くそういう印象が残らない、透明感のある作品を描く作家さんだと思う。
    いつ読んでも安心できる。

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    2013年04月15日
  • 流れ星が消えないうちに

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    玄関は人が入ってくる場所。
    そして、人が出て行く場所。


    大切な恋人を失い、その大切な恋人だった親友と付き合っている主人公。
    失った彼の時間は止まり、それでも進み続ける時間(日常)は、どんなものなのか?

    奈緒子、巧、加地の三角関係の話。

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    2013年01月10日
  • いつかのきみへ

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    東京・深川に実在する橋にちなんだ6つの短編集。

    この人の作品は3作しか読んだことないんだけど
    どれも変わらず文章が優しくてさらりと入ってくる感じが好きです。
    短編らしく主人公も老若男女様々で
    視点やものの捉え方がそれぞれ生活観があってリアルだった。
    『大富橋』と『永代橋』が好きだったな。読後感が爽やかで。

    私がもっと細かく読み込むタイプの読者だったら
    所々短編同士がリンクしている場所を見つけて楽しめるんだけど…
    流して読んでるからぼんやりとしか分からなかった。残念。

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    2012年12月09日
  • 月光スイッチ

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    ネタバレ

    えーっと、どうも不倫って分からない……。する人の気持ちも、不倫は純愛とか言っちゃう人の気持ちも分からない……。

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    2012年09月14日
  • いつかのきみへ

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    いつもの安心感のある橋本紡さんの作品。
    東京の下町、6つの橋を舞台にした短編小説です。

    橋って不思議なもので、なぜか心ひかれる。向こう岸とこちら側をつなぐというイメージによるものなのだろうか。今の現実から脱却して、新しい環境へと生まれ変わるという想いが見え隠れする。
    登場人物はそれぞれ問題を抱えて生きているが、終わりには必ずそれをしっかり受け止めて前へと進んでいっている。作者の優しさがうかがいしれるものです。
    良い事ばかりではないけれど、それでも心温まるお話です。

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    2012年07月31日
  • いつかのきみへ

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    深川の6つの橋と、人々の物語。短編集。
    日常の物語です。

    さらさらっと読んでいたけれど、「まつぼっくり橋」に意外にも響く文章があった。
    あとは「永代橋」が好きかな。

    せっかく良いタイトルなのだから、これがもっと響くと良かったな。

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    2012年02月24日
  • 彩乃ちゃんのお告げ

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    ある夏、小学五年生の少女だけれど、教主さま、という、彩乃ちゃんを預かる事になった、3つの家。
    そこで関わった人物の視点で、順番に、3つの話が語られます。
    彼らに共通しているのは、人生の選択について、悩んでいる事。
    彩乃ちゃんと関わるうちに、彼らは心に大切なものを得て、ほんの少し、背中を押して貰って、ほんのりと幸せになります。

    じんわりほのぼのとしたお話でした。

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    2012年02月17日
  • 彩乃ちゃんのお告げ

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    『九つの物語』がとても良かったので、再び橋本紡の本を手に取った次第です。
    彩乃ちゃんのキャラクターは予想していたよりも魅力的でした。
    この先、彩乃ちゃんはどんな暮らしをして、どんな大人になるんだろうな。

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    2012年01月25日