永田千奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幻想奇譚と言えば良いのだろうか、本書に収録されているのは、理想的な美を体現する女性と、彼女たちへ猛烈な恋情を抱いてしまった男たちの悲劇的な思いを、豪華絢爛たる文章に乗せて描いた作品である。
〇『死霊の恋』~高級娼婦クラリモンドと司祭ロミュアルド
クラリモンドは吸血鬼で、最後には聖水をかけられ朽ち果ててしまうのだが、ロミュアルドは一緒に暮らした生活を思いきれないまま一生を過ごすことになる。
〇『アッリラ・マルケッラ』~アッリラ・マルケッラとオクタヴィア
ナポリの考古学博物館で、オクタヴィアンはポンペイから出土した美しい乳房の丸みと脇腹のくびれを持つ灰の塊に心を奪われる。友人たちと共にポ -
Posted by ブクログ
あまり人生をつんでいないからわからないけど、人生ってこんなものだよな。
ジャンヌの描写が、時を経るにつれて、すぐ数年後とかになって時間的な解像度が減ったり、過去を振り返るシーンが増えていったり、またジャンヌの目に映る景色や日常の風景も暗く薄いものとなっていくのが印象的だった。逆に、前半部分の無垢なジャンヌが人間の悪意や俗っぽさに触れていくにつれて失望していくシーンが読んでて辛くなったりすることもあったが、逆に自分がこの先こういった体験をしていくのかなとも思った。
一般的に歳をとると人間は錆びついてきて、空虚な日々を過ごすのだなということは分かっていたが、そういった認識に現実感を与えてくれるよう -
Posted by ブクログ
ネタバレ積ん読になってて、映画化されたので、読もうと思った。
どちらかというと★2つ寄り。
女の一生じゃない。原題とは異なる。
寄宿学校を出てから、40代半ばまでのジャンヌの話。
結婚とは何なのか。
出会ってすぐに恋に落ち、瞬く間に結婚。
何の知識もなく、初夜で失望。
夫の不倫。
この夫は酷いな。最後はざまあって思ったけど。
あの転がるところの描写は凄惨さが伝わる。一番印象に残った。
子供への甘やかし。過干渉。親を利用する大人の出来上がり。
子育ての失敗が跳ね返ってくる。
不幸なジャンヌ。
夫については同情したけど、子供についてはそりゃあ仕方ないなと思えた。明らかに甘やかしだもの。
生き