寺田克也のレビュー一覧

  • キマイラ15 魔宮変

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    敦煌にある千仏洞の莫高窟に赤が描いた絵が赤図で、下法曼荼羅図。それを模写したギャツオがチベットに帰り、開いたのがカルサナク寺。それから千年余りの時を経て、カルサナク寺にやってきたタクトラが赤図に魅せられたのが、今から二百年ほど前。タクトラは敦煌の莫高窟で絵を見た後、羊の皮の絵とそれを包んでいた皮を経堂に納めて土で封印し、チベットにもどり、頭の中に焼きつけてきた絵をカルサナク寺の地下に再現。そこで下法を試み、狂仏となった。タクトラがカルサナク寺を出て建てたのが、ツォギェルが修行することとなったドルマ寺という不思議な因縁。古から語られてきたキマイラのルーツがやっとツォギェルに繋がり、彼もまた狂仏と

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    2025年12月03日
  • キマイラ13 堕天使変

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    まさか西城学園を支配していた「もののかい」がルシフェル教団と関わっていたなんて。この事件を機に九鬼のことが知れて、ボックが1年後日本に現れることになる。トランシルヴァニア症候群や伯爵病についても、ここで触れられている。そして、この事件で闇狩り師のあの人がキマイラ本編にサプライズ登場。長く書き続けられていると、こんなこともあるんですね。さて、この後でグルジェフの過去まで語られ、(また1人掘り下げられた、阿久津まで含めると2人か)やっと現在に戻りました。九鬼玄造達、九十九と雲斎、大鳳は、拉致された深雪が伊豆にいることをそれぞれに知る。深雪を助け出すために動く大鳳。ついに割れた円空山の裏手の石、九十

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    2025年10月25日
  • キマイラ11 明王変

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    深雪の事件を知った龍王院弘は、九鬼玄造の屋敷へ。捕えられた菊地は、金髪の少年グリフィンと対峙する。円空山に戻ってきた雲斎は、大鳳と一緒に雪蓮の一族である亜室健之に会ってきたと告げる。そして、雲斎は亜室健之から聞いたキマイラの秘密について九十九に語り出す。またまた過去の話になり、いよいよキマイラの秘密に触れるのだが。遥かな昔、中国の周の時代に遡り、赤須子(せきしゅし)と耼(たん)の話。そして、インドのシッダールタとセキ(赤須子)の話では、十番目のチャクラがアイヤッパン・チャクラだと判明。それにしても、キマイラの謎に迫るためにもっと過去の話になり、また一巻だけでは終わらない。どこまで行くんだ、あと

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    2025年10月21日
  • 絵を描いて生きていく方法?

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    おそらく私が初めて買った寺田先生の本だったと思います。これまでの自分の中の先生は絵柄からもっと怖い方を想像していたのですが、インタビューの中の先生はとてもコミカルで気さくな感じで、いい意味で裏切られました。でもらくがきや作品制作の姿勢というか心構えが本当に真面目で、読んでいてとても参考になりました。
    中に載っている電車の中の人のスケッチなど本当に生き生きとしていて、つい眺めてしまいますね。
    読み終わると絵を描きたくなってきてしまいます。

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    2025年09月24日
  • THIS AND THAT

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    デジタル、アナログって描き味やタッチがそれぞれ違うので大体どちらか片方に寄っていくと思うのですが、それぞれの画材を並行して使い分けながらも自分の味をずっと残し続けているのは凄いなと思います。
    線画がくっきりしてる絵もあれば、厚塗りっぽいのもあったりテイストが色々あるのにバランスが良い。
    自分もこんな風に楽しみながらお絵描きをしていきたいなと。先生の画力が本当に羨ましいです。

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    2025年09月22日
  • キマイラ聖獣変

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    このシリーズ15編くらいあるのに
    知らずに手に取った
    最初に登場人物のプロセスが書いて
    あるので読みやすかった親切
    よりによって終わりのない物語の終幕
    でもこれからも続く物語

    半獣半人間の生き物と現代社会の
    ドロドロしたつながり
    自然の不思議そして驚異
    その中での人間の無力

    こんな作品あまり読んだこと無いけど夢枕獏の作品はスッと読める
    不思議な作家だ
    なぜ終幕を先に書いたか理由が分かった
    これからも書き続けられることを
    願っています

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    2025年07月26日
  • 武田信玄 (新装版)

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    天下統一を目前に、病死された武田信玄でした。あのまま信長軍を破っていたら今の世の中とはちがっていたかも?当時は敵対していた家康だったかもしれませんが、家康が国をまとめるために武田信玄の考えたルールのいくつかを用いたことは知りませんでした。読んでよかったです。部下の信用を得るってとても大切だと思いました。
    他のシリーズも読んでみたいです。

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    2024年01月08日
  • キマイラ15 魔宮変

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    おもしろかった。
    まだキマイラ16は出ていないんですね。もうすぐ完結するような話もあるようで、早く読みたいです。

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    2023年02月23日
  • キマイラ13 堕天使変

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    この巻も面白かった。主要登場人物の秘密がだんだんと明らかになってくる。それは、うれしいことなのだけれど、同時に物語の終わりの兆しが見えてくることでもある。ずっと読み続けたいと思わずにはいられない。

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    2022年11月23日
  • キマイラ12 曼陀羅変

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    この巻は、特に面白かった。一気に読んでしまった。それが、もったいないと思えるほど面白かった。夢枕獏さんがうまいのは、話が大きく広がるかと思うと、小さな事柄の理由を丁寧に描く所。ハリウッドの映画のようにただ広げてどこへ行くかわからない? というようにしない所。

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    2022年10月24日
  • 武田信玄 (新装版)

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    武田信玄の伝記

    面白かったです。
    ぼくは、信玄餅が好きなので、楽しかったです。
    とりあえずこれで織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄を読んだ!
    あと伊達政宗だけだね。(この感想を書いてる時にはもう読んでいる。)
    ほかに有名な戦国武将いたら教えて!

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    2021年01月31日
  • 徳川家康 (新装版)

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    徳川家康の一生

    おもしろかったです。
    伝記は織田、豊臣、徳川の順で読むといいよ。
    これ、伝記読むと出てきた人の伝記読みたくなっちゃうから読みたいめっちゃ増えるんだよね。
    でも勉強にもなるし、いいかな。
    そういえば松本清張って誰?
    wikiで調べたところ、小説家らしい。
    多分みんな知ってるよね。
    でもこれは知らないと思う。
    せいちょうはペンネームで、本当はきよはるって言うんだって。
    お母さんに言ったらこんな答えが返ってきた。
    IKKOさんみたいだねって。
    IKKOさんは、本名は豊田一幸(とよだかずゆき)って言うんだって。
    それで一幸の読み方変えてイッコーなんだって。
    みんな知ってた?
    そういえ

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    2021年01月23日
  • 絵を描いて生きていく方法?

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    豪華なカラートレペの装丁と立派なコート紙を使った本文で分厚くて重い凝った本。イラストレーターとして30年間一線で活躍されてきた寺田克也さんの仕事哲学を対談形式で軽く語った本。電車の中でのおじさんスケッチは真似してみたい。「才能が本当にある人は周りが放っておかない」というのは以前スガシカオさんも語っていたので驚いた。しかしフレンチコミックのBD(バンドデシネ)及びメビウスの絵が日本の漫画に与えた影響は絶大なものがあるなーと寺田氏やオノナツメ氏の独特の線の共通点を見て思った。メビウスの画集がほしくなる。

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    2016年08月20日
  • キマイラ11 明王変

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    ようやくキマイラの謎が明らかに・・・。ここまでくるのに長かったですね。ただ、なんとなく「いつものメンバー」がでてきた感も。

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    2016年04月26日
  • リーンの翼 4

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    見事だよ鈴木君!見事だよ鈴木君!


    老人(見た目は剛健)と若者。時流に取り残された者と時流に追われた者。かつての滅ぼされた国の民と滅ぼした国の末裔。違いすぎるからこそ思い知る感情、違いすぎるからこそ見えた感情が二人の対峙。万感の声がセリフに宿った

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    2013年05月25日
  • キマイラ12 曼陀羅変

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    前巻からの続きで、数千年にわたる、キマイラの血筋と雪蓮の一族の話。長くなるかなと思っていたら、序章で終わってしまった。大鳳や九鬼はキマイラの血筋で、それをあがめてきたのが雪蓮の一族の亜室健之達。しかし、どうやらキマイラは遺伝的ではないらしい。修行によってキマイラになったのが赤須子で、老子(耼)は一族の者だった。そして、故郷の天山が中国政府に見つかったり、ルシフェル教団(グルジェフ、ボック達)が動き出したり、日本には九鬼玄造がいることで、現在の状況に至っている。現在に戻るかと思いきや、今度は九鬼麗一が中学生、九十九三蔵との出会いから始まり、幼児期、母親とのエピソード、円空山、そして高校生。過去の

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    2025年10月22日
  • キマイラ10 鬼骨変

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    やっと物語が動く。キマイラ化した九鬼は、ツォギェルと巫炎の助けにより巫炎と共に天空へ去る。その後、復活を果たした龍王院弘、キマイラ化した九鬼を見たことから混乱している菊地、深雪への欲望から衝動を抑えようと肉体を酷使する九十九。そこへ深雪が連れ去られる事件が起こる。連れ去られる深雪を見かけ立ちはだかる菊地はボックに倒され、一緒に連れ去られてしまう。龍王院弘は、ボックの仲間に偶然関わり、深雪の事件を知る。深雪を探し海へ出た九十九は、菊地の隠剣を拾う。玄造の屋敷へ確かめに行った後、円空山に帰ると雲斎が戻っているという展開で。さあ、これから激しく物語は動いていくのだろうか。それにしても、今回も過去の話

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    2025年10月20日
  • 火の鳥伝記文庫 アラマタ新聞 創刊号

    購入済み

    荒俣宏先生が実際に描いているかはともかく面白い
    カラーで図説入りなのが分かりやすい
    荒俣先生には長生きして欲しい

    #タメになる #笑える #癒やされる

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    2023年04月28日
  • 武田信玄 (新装版)

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    武田信玄のことがよくわかりました。若い頃は領民(農民)を思って治水工事などをしていたことがわかりました。武田信玄は様々な武将を味方にしたり敵にしたりしながら天下統一の夢を見ていたことがわかりました。

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    2021年12月07日
  • 絵を描いて生きていく方法?

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    寺田克也がどういった思考回路で
    線を走らせているのかを
    隅から隅まで覗き見ていくような本でした。
    寺田さんがあまりにも
    達観した思考のもと絵を描かれていて、
    しかもそのどれもがとても面白い考え方なので
    絵を描く人はもちろん楽しめますが
    それ以外の人にも読んで見てほしい作品でした。

    間違った努力をせずに、
    キチンとひとつひとつが
    正しく前に進める努力なのかを
    考えながら、日々努力する。

    文章自体もかなりフランクで
    とても読みやすかったです。

    ありがとうございました。

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    2021年05月15日