名和高司のレビュー一覧
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これから日本企業が目指すべき経営の方向性とは?バブル崩壊後、「通説」として流布する経営論のウソを暴き、自社ならではの強みを生かして成長を遂げるための「真説」を説いた書籍。
●「株主」から「社会」へ
・通説:「企業は株主のもの」である。経営者は、株主の利益を最大化するよう行動しなければならない。
・真説:「株主至上主義」は、当の米国でも見直されている。例えば企業の役割は、商品や雇用の提供、イノベーションの推進などにあるとされる。これは、企業を社会の公器とみる、本来の日本型経営に通じるもの。
●「既」顧客から「未」顧客へ
・通説:既存顧客の体験価値を最適化することが重要。
・真説:既存顧客との -
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ネタバレ経営改革に関する本。
nfvなど将来価値的な部分の話、言いたいことはわからなくないが、結局数値化できないと比較等の観点で決定が難しいし、そのあたりはどう捉えるべきなのか疑問になった。、
各章のとぴっくについてはシンプルにまとめられていつつも本質を抑えられており、参考になる良著
経営に重要な概念も多数網羅されている
メモ
・働き方改革から働き甲斐改革。
・働きやすい会社から働きがいのある会社へ
・既存顧客から未顧客へ
・深層学習から転移学習へ。
・人工知能から人間拡張へ
・自社独自の事業開発プロセス
・オープンイノベーションはいかに自らの資産を磨き上げるかが重要。自ら独自資産を磨き、切磋琢磨し -
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ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授が提唱するCSVについて解説した本。NECのフォーラムにおいて竹内弘高氏の講和を聞いて興味を持った。CSVは、Creating Shared Value(共通価値の戦略)の略であり、社会価値と経済価値の双方を追求することを強調する。利益のみを追求するのではなく、社会貢献することが大事というわけであるが、日本では逆に、社会貢献をより強く追求する企業があり、利益の上がらない生産性の低い企業が多いと指摘している。持続可能性を高めるためには、双方が重要であるという理論は理解できた。
企業の取り組み例が数多く挙げられているが、参考になるものばかりで -
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社会課題を解決することで、新たな価値が創造され、経済的リターンがもたらされる――。マイケル・ポーターが唱える、新しい経営モデル「CSV」について解説する書籍。
これまでの資本主義は、経済価値の創造のみを追求した結果、社会的な価値と乖離した利益至上主義を助長した。一方で、社会課題が膨らんでいく中で、NPOやNGOの活動だけでは、焼け石に水だ。社会課題を解くことによって新たな価値が創造され、それが経済的リターンを生む。そのような社会と経済の正の循環を作ることこそ、資本主義の本来の役割だとポーター教授は主張する。
これからの資本主義が目指すべき姿として、ポーター教授が提示した経営戦略が、「Crea -
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経営戦略の新しいキーワード、CSVについての現状が網羅されているわかりやすい本。マイケル・ポーターの打ち立てた骨組みにさまざまな企業が肉付けしている現在進行形のドキュメントです。アメリカの市場原理の徹底した国の企業、ヨーロッパにルーツを持つ成熟した社会の企業、まさに社会問題が企業活動の至近距離にいる新興国でのケース、そして「論語と算盤」「三方よし」的な日本らしさをDNAとする我が国の企業、それぞれに違ったアプローチでCSVという言葉を咀嚼しながら模索しています。このキーワードが流行りのバズワードで終わるか、高度経済成長時代のTQCのように時代をつくる言葉になるのか?その一方で「物言う株主」もま
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ネタバレ今日、グローバル競争に勝てる戦略となり得る可能性があるのは、以下の2つの要素を満たす戦略である。
1.差別化
2.低コスト化
これを実現するために、以下の4つの資産の活用が必要。
1.顧客接点
小売りの店頭やクレーム対応、アフターサービスなど、実際にオペレーションを行っているところ。
2.顧客洞察
顧客が何を望んでいるのか、顧客にとっての新しい価値は何なのか考えること。
3.組織DNA
自社ならではの着想をする時の根っこにあるものを考えること。
4.事業現場
企業が商品やサービスを顧客に提供する際に運営しているオペレーション。 -
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ExOs エグゾス 無形資産による指数関数的な成長
スケール化
MTP(巨大で変革的なパーパス)
進化する仕組みと磨きあげ
脱成長 定常型社会 Well Being Bコープ認証(公益性)
異成長 第三の道
量から質 表層から深層へ 有形から無形へ 非線形進化へ 身心一如へ
「本」= 利他心/人財/編集力 を軸に
守破離= 型を身につけ、型を破る、独自の世界を確立する ずらし
中川政七商店 創業1716年 工芸 温故知新 今の生活に合わせる修正
ダイキン工業 1924年軍事産業 空調/フィルター/フッ素 PCM 人基軸 経営
カネカ 1949年 カネボウの非繊維事業 -
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2024/08/17「学習優位の経営」名和高志◎2010年
マイケル・ポーターの競争戦略論を超えて、ダイナミックな経営戦略論を目指す問題意識は判るが、成功はしていない。経営トップの構想力と担う社員のトライ&エラーの学習プロセス。理念には判るが現実にどう進めていくか?
発刊後の15年を見ると、Digitalの活用が不可欠と思う。
1.日本企業の3弱点
①Marketing「新しい体験価値」を創造する
②事業モデル構築力 自前主義から脱皮
③経営レベルの決断力 トップ経営者の資質・訓練・選抜
2.Innovationのジレンマ
成功体験を持った強いDNA 免疫力高く、異質・変化を拒絶
Innova