名和高司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレしかし実際には、既存事業で成功しながら、自ら次々にイノベーションを仕掛けていく企業が少なからずいます。たとえば、任天堂、セブン-イレブン・ジャパン、ユニク口といった企業が代表例です。それぞれのケースの成功の本質はこの後すぐに検証しますが、これらの日本企業には重要な共通点があります。
それは、いずれの企業も、顧客が本質的に求めている価値を常に追い求め、コスト構造を徹底的に絞り込み続けるという点です。価値(スマート)軸とコスト(リーン)軸を同時に追求することから、「スマート・リーン」型と呼ぶべき事業モデルです(図2)。
このモデルは、価値とコストの積である価値双曲線を一挙に上方に押し上げる点におい -
Posted by ブクログ
ー「構造と力」1
このように、一見トレードオフに見える二つの軸をあえて直交させるマトリクスを描いてみることは、「トレードオン」の可能性を考えるうえで、きわめて効果的な方法だ。
たとえば、品質とコストの関係、スピードと完成度の関係、自前主義と他力活用の関係などをマトリクスに示してみよう。常識的な二律背反を超えるアイディアが生まれてくるはずだ。
だから私はよく「北東(North East)に向かえ」と言う。北東、つまり右上である。
右上に向かえば、新しい解が見えてくる、というのが、このマトリクスの使い方だ。
これについては、第二部の第一一章で詳しく述べるが、ポスト構造主義の知恵でもある。ポーター流 -
Posted by ブクログ
マッキンゼーとボスコンを両方経験している。名和さんだからこそ書ける本であり、さまざまな指標で比較される2社の違いが面白かった。
個人的には、ボスコンのような相手に気づかせるようなコンサルティングができるコンサルタントが、戦略だけではなく実行も推進していくことが魅力となるこれからにおいて、求められるようになると思う。
特に印象に残ったのは、人間力を豊かにする3つのPである。
perspective 自分らしい軸があるか
personality EQ JQが感じられるか
passion 本気度が感じられるか
また、複数の専門性を持つπ型人材となり、社会課題の解決のために自分の能力を発揮する -
Posted by ブクログ
均衡・脱成長主義は現実から目を背けた快楽主義でリスクでしかない。今こそ立ち上がり、行動する人になろう。
以下メモ
・資本主義の本質はイノベーションであり、イノベーションによって生産性・創造性を飛躍的に高め、利潤の再投資を促す。
・イノベーションとは内発的な活動であり、アントレプレナーは既存のものを組み合わせて筋の良い事業を創ることで創造的破壊を起こす。ただし0→1には価値がなく、真に重要なのはスケールと社内実装である。
・創造的破壊とは既存の秩序を破壊し、自社が保有する資産を取り出して組み換えること。(=新結合)
新結合は、異と異の融合でしか生まれない。
・目指すべきはマーケットア -
Posted by ブクログ
ー CSV経営を実現するためには、次の七つの点をクリアする必要がある。
①社会課題をどう捉えるか?
②大義はあるか?
③ 「ならでは」のひねりがあるか?
④儲けの仕組みにどう変換するか?
⑤誰をどう巻き込むか?
⑥ いかにスケールするか?
⑦いかに持続的成長を実現するか? ー
何を問えば良いのか分かれば、あとは考えるだけなので参考になった。
そこに志はあるか。
そこに徳はあるか。
これは、大企業になればなるほど大事な問いですね。
「あなたは本気でそれをやりたいのか」
という点も問い詰めたいですね。
最後に、サルトルのアンガージュマンについて触れているのが良い。
カントの定言命法とサル