名和高司のレビュー一覧
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マッキンゼーとボスコンを両方経験している。名和さんだからこそ書ける本であり、さまざまな指標で比較される2社の違いが面白かった。
個人的には、ボスコンのような相手に気づかせるようなコンサルティングができるコンサルタントが、戦略だけではなく実行も推進していくことが魅力となるこれからにおいて、求められるようになると思う。
特に印象に残ったのは、人間力を豊かにする3つのPである。
perspective 自分らしい軸があるか
personality EQ JQが感じられるか
passion 本気度が感じられるか
また、複数の専門性を持つπ型人材となり、社会課題の解決のために自分の能力を発揮する -
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均衡・脱成長主義は現実から目を背けた快楽主義でリスクでしかない。今こそ立ち上がり、行動する人になろう。
以下メモ
・資本主義の本質はイノベーションであり、イノベーションによって生産性・創造性を飛躍的に高め、利潤の再投資を促す。
・イノベーションとは内発的な活動であり、アントレプレナーは既存のものを組み合わせて筋の良い事業を創ることで創造的破壊を起こす。ただし0→1には価値がなく、真に重要なのはスケールと社内実装である。
・創造的破壊とは既存の秩序を破壊し、自社が保有する資産を取り出して組み換えること。(=新結合)
新結合は、異と異の融合でしか生まれない。
・目指すべきはマーケットア -
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ー CSV経営を実現するためには、次の七つの点をクリアする必要がある。
①社会課題をどう捉えるか?
②大義はあるか?
③ 「ならでは」のひねりがあるか?
④儲けの仕組みにどう変換するか?
⑤誰をどう巻き込むか?
⑥ いかにスケールするか?
⑦いかに持続的成長を実現するか? ー
何を問えば良いのか分かれば、あとは考えるだけなので参考になった。
そこに志はあるか。
そこに徳はあるか。
これは、大企業になればなるほど大事な問いですね。
「あなたは本気でそれをやりたいのか」
という点も問い詰めたいですね。
最後に、サルトルのアンガージュマンについて触れているのが良い。
カントの定言命法とサル -
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ー 一般的な会社は、腹が出た中年を思わせる“凸レンズ”、型になっている。つまり、中期計画を主軸とした経営だ。 短期の計画はおろそか、長期計画
はもっとおろそかにする「中期計画症候群」。近年おかしくなってしまった東芝は、まさにこの状況だった。そもそも計画は、先が見える時代には効果的だが、非連続な時代には向かない。三年前に考えたことを実行しても、時代からずれていくだけだ。ではどうするか、というと、「ローリング」と称して、毎年計画を変更しているわけだ。結局、中期計画は守られないが、それは環境変化のせいになってしまう。
いい会社の場合“凹レンズ”になっている。毎週、毎月といった超短期の計画と、たとえ -
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コンサルがどうやって問題解決していくのかを述べた本。
コンサルが考える問題解決法に興味があり読んでみた。
フレームワークを使った考え方や、マッキンゼー、ボストンの有名コンサル会社を比較したり、自分の知らない世界が沢山あってとても勉強になった。特に納得できたのが、What何が問題なのか?→Whyなぜ問題なのか?の後にHowいかに問題を取り除くか?を考えるのではなく、間にWhy not yetなぜまだそれができていないのか?を考えるのが重要であると。この問いは目から鱗であり、即座に自分の業務に取り込んで活用しようと思う。
コンサルに関する内容であり、一回読んだだけでは5割も理解できて無さそうだが