パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

3,080円 (税込)

15pt

資本主義における基本資産は、カネ(金融資本)とモノ(物的資本)だった。ヒト(人的資産)は、資産ではなく費用(コスト)として計上されるという欠点があった。本書で提唱する「パーパス経営」の源泉は、人の思いを中心とした「パーパス」という目に見えない資産である。これは自分は何のために存在するのか、そして他者にとって価値のあることをしたいという信念である。「パーパス」は、マネジメント用語としても、ミッション、ビジョン、バリューの上位概念として注目されている。こうした考え方は、日本の企業が昔から「志」といった言葉で、強く持っているものだ(著者はパーパス重視の経営を「志本主義」と呼ぶ)。これからは、志に基づく顧客資産、人的資産、組織資産などの無形資産をいかに蓄積していくかが経営の鍵となる。昨今、注目されているSDGsは、2030年までの目標にすぎない。そうではなく、30年先の視点から現在を捉える発想が不可欠だ。本書では、国内外の100社以上の名だたる企業の変革にかかわってきた著者が、志を追求し、成長を続けるための経営の思想と、具体的なマネジメントの方法を説き明かす。

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パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本書のタイトルでもあるパーパス経営という言葉を聞くようになって久しいが、その本質が書かれている。日本流経営の良いところを切り出し、志本経営のなすべきことを概説し、今後の日本の経営の方向性を指し示してもいる。もちろん全ての会社、経営者に当てはめるべき考えではないが、概略の理解には役立てることができる。

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    動的平衡を貫き通すという一途さ。
    著者の言う世界観に著しく共感。

    まさに『習破離』を実践しなくては。

    0
    2023年07月25日

    Posted by ブクログ

    小気味良い軽快な語り口で、現在のビジネスの潮流を読み解き、古今東西幅広い観点から、これから日本企業はどうあるべきかを論じている。
    局所的な課題を抱えていたところだが、全体観を捉えることができ、クリアになった。

    0
    2022年11月17日

    Posted by ブクログ

    2023年58冊目。満足度★★★★☆

    著者は東大法学部卒、三菱商事に入社後、ハーバードMBAを取得、あの大前研一氏がまだ在籍していた頃含めてマッキンゼーで約20年間コンサル業務に従事した経歴を持つ

    出版時の肩書きは一橋大学ビジネススクール客員教授

    本書はコロナ禍、半年間のリモートワークの生活の

    0
    2023年09月15日

    Posted by ブクログ

    パーパス経営によって志本主義の実現を提唱しようとしていると捉えた。「志」は行動の原動力となるため重要というのは痛感している。ただ、経営本の読み方が下手なのはありそうだが、パーパス経営を伝えるために本当に500ページも必要なのか、名和氏の言いたいことを全部詰め込んでしまっていて、論点がぼけてしまってい

    0
    2023年04月28日

    Posted by ブクログ

    哲学的な内容もあり、少し難しいが、全体としてはなるほどと思えることが多く、なかなか読みごたえがあった。
    筆者の舌鋒が鋭く、ズバズバと切り込んでくる感じが小気味良かった。

    0
    2023年03月21日

    Posted by ブクログ

    理論的内容だが文章は読みやすい。日本的な経営とその良さを知った上での提言をわかりやすくまとめているが、良い会社における自分の成果の披露に偏っている印象も。規定演技ではなく自由演技をという点は腹落ちした。

    0
    2023年02月15日

    Posted by ブクログ

    著者の名和氏がスーパーハイキャリアで超博識過ぎて第Ⅰ部が空転しまくっている。あっちこっちに話題が飛び過ぎて説明を端折りまくり「これからはパーパスだ!」と結論ありきになっている。なので第Ⅱ部からが本番だ。ネスレやユニリーバ、ノボ・ノルディスク、堀場製作所などの具体的事例、禅など日本古来の風習や文化、マ

    0
    2022年02月12日

    Posted by ブクログ

    会社のエライ人が「なわせんせい」と言ってた方の本をようやく読みました。元マッキンゼーの人なのね。
    もう超ごもっともでそういう風にしたいけど、なかなか数字に追いまされてる人たちはトップが突然悟りを開いたような事を言い始めると、行動とマッチしてないと困惑するね。。

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    組織の向かう方向性と、個人の想いを一致させる事で内発的動機が高まる事は同意。
    行動規範へどう落とし込むか重要。本書では言及ないが、立ち上げ期は現場の納得感と意識を醸成する制度とプロセス設計が必要と考える。

    0
    2025年07月20日

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