名和高司のレビュー一覧

  • 桁違いの成長と深化をもたらす 10X思考(テンエックス思考) これまでの思考法の限界を超える知の全技法

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    有名なビジネス書・戦略本・リーダーシップ本の総まとめみたいな本。これを読んでみてまだ読んだことがないものは読んでおくと良いのかもしれない。この本ならではの10X 思考という主張は最後の方に出てくるもののそれほど強くはない印象。ざっと目を通しておいて悪くはないと思う。

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    2023年09月30日
  • パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

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    2023年58冊目。満足度★★★★☆

    著者は東大法学部卒、三菱商事に入社後、ハーバードMBAを取得、あの大前研一氏がまだ在籍していた頃含めてマッキンゼーで約20年間コンサル業務に従事した経歴を持つ

    出版時の肩書きは一橋大学ビジネススクール客員教授

    本書はコロナ禍、半年間のリモートワークの生活の中で、古今東西の名著も参照しながら書き上げたもの

    一言で言えば、依然としてパッとしない日本企業が本来の力を取り戻して、もっと世界で活躍するための課題提起をした大著(約500ページ)

    一部箇所では正直表現がやや冗長な部分もあるが、現在も含めて日本の100社を超える先にコンサル活動をしてきた経験も踏

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    2023年09月15日
  • 資本主義の先を予言した 史上最高の経済学者 シュンペーター

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    世界の経済界を代表する4人のうちの一人と言う。(あとはアダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メナード・ケインズ)これは知らなかった。
    29歳の時に「イノベーション」と言う概念を初めて世に問い、「イノベーションの父」と呼ばれる。

    彼は、アイデアはただのゴミで、それより既にあるものを組み合わせることこそ大切で、イノベーションこそが資本主義の本質だと言う。
    0→1ではなく、1→10そして100へとスケールすることが重要だと。

    彼は異端の学者だったが、彼の価値を再発見したのは、かのピーター・ドラッカー。

    シュンペーターの思想の最大の特徴は、時間軸を10~50年スパンでとることで経済を波動とし

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    2023年09月02日
  • パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

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    パーパス経営によって志本主義の実現を提唱しようとしていると捉えた。「志」は行動の原動力となるため重要というのは痛感している。ただ、経営本の読み方が下手なのはありそうだが、パーパス経営を伝えるために本当に500ページも必要なのか、名和氏の言いたいことを全部詰め込んでしまっていて、論点がぼけてしまっているような気がした。実際、意図的か不明だが、ほぼ同一の表現の文章が2,3回、ページを跨いで登場してきたりして、冗長に感じる。様々な書籍の引用や事例紹介をしながら、著者の論理の補強をしており、日本語文章の書き方の上手さもあると思うが納得性は高い。ただ、両利きの経営について、要は~みたいな説明をするところ

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    2023年04月28日
  • コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

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    前半〜中盤のコンサルテクニック、フレームワーク、マトリクスの使い方については、類書のようにただテクニックを当てはめるだけでなく、そこから独自のインサイトにどう結びつけるかというところまで踏み込んでおり、大変勉強になった。ただ、本書が売りにしている後半のコンサル凄技、超える部分は5分のマインドフルネスや真善美など寄せ集めの知識で使い方がよく分からないのですっ飛ばした。
    2018年時点の企業の浮沈(ex.SONYのゲーム事業)だけで戦略的な成功失敗を論じていたり、不必要に哲学や心理学などの知識をひけらかして、薄っぺらい教養を散りばめている感じがいかにもMBAで鼻につくが、こういう部分に目を瞑ればと

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    2023年04月02日
  • パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

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    哲学的な内容もあり、少し難しいが、全体としてはなるほどと思えることが多く、なかなか読みごたえがあった。
    筆者の舌鋒が鋭く、ズバズバと切り込んでくる感じが小気味良かった。

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    2023年03月21日
  • パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

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    理論的内容だが文章は読みやすい。日本的な経営とその良さを知った上での提言をわかりやすくまとめているが、良い会社における自分の成果の披露に偏っている印象も。規定演技ではなく自由演技をという点は腹落ちした。

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    2023年02月15日
  • コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

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    新旧様々なコンサル技法や経営学で議論される考え方を紹介しつつ、著者のより現代な観点でそれらの手法・考え方を再考した本。BCG流とマッキンゼー流の構図が興味深く、文章の納得感は高かった。最後の方で語られたAI台頭時代におけるコンサルの在り方について、AIを超えるには全く関連の無さそうなところを結び付けてみる...みたいな表現があったが、そこにロジックや納得感を持たせて経営陣を動かすことって相当難しそう…そしてその辺りも本当に現代のAIで不可能なのだろうか、と思った。データ分析者あるいはAIそのものに対するコンサルの立ち位置の厳しさを感じた。

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    2023年02月13日
  • 稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質

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    P112
    「両利きの経営」;スタンフォード大学のチャールズ・オライリー教授
    既存事業の深堀りと新規事業の探索を別々にやったから、失敗した。
    既存事業の周りを掘り尽くす(ずらす)ことで、その企業ならでのイノベーションのアイデアが生まれ、新たな事業が育つ。既存事業から離れたところで、いくら薄っぺらな探索をしても、スケール感のある新規事業など生まれようがない。

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    2023年01月09日
  • コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

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    MckとBCGというトップファームでキャリアを積まれた一橋ビジネススクール名和氏のコンサル論。両ファームの比較から始まり、フレームワークの重要性と限界、問題解決手法、これからの時代のコンサルに求められる価値創造まで、忌憚ない切れ味鋭い論法で面白い。IQのMckとEQのBCG比較(でもJQが大事)、MECE思考とそれを突破した先にこそ本質的価値があるといった実践経験が豊富な方だけが語れる凄みを感じる。本書を読むとMckにやや批判的でBCGにやや好意的かと思わせながら、Mckは好きなゆえに厳しい提言をしているのが読み取れる。特に大前氏との思い出を語る著者の文体は温かみがある。
    本題とは逸れるが大前

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    2022年12月16日
  • コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

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    通説を疑う

    ロジックツリー以外にイシュー(課題)ツリーも作る。

    アンゾフの成長マトリクス

    マッキンゼーでは最初に結論
    ボスコンは結論は最後
    自分で答えを見つけた気にさせ「やらされ感」をなくす。

    ①問題とされていることが、本質的な問題とは限らない

    ②仮説から始める

    ③問題の構造化

    ④チョークポイントにフォーカスする

    「トレードオフ」ではなく、「トレードオン」の実現を目指す

    CSV=社会課題を解決することで、社会価値を高め、経済価値、すなわち自社の企業価値を高めようとすること。

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    2022年12月13日
  • 資本主義の先を予言した 史上最高の経済学者 シュンペーター

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    シュンペーターについて平易な文体、深い内容
    「イノベーション」新結合 アイデア・創意工夫→実行が何より大事
    ①自ら行動 環境に働きかけ、環境を変える
    ②リスクを取る アントリプレナー
    日本人好み ドラッカー

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    2022年08月28日
  • 資本主義の先を予言した 史上最高の経済学者 シュンペーター

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    ネタバレ

    アイデアなんてただのゴミ!それより、既にあるものを組み合わせることの方が、桁違いに大きなものを生み出せる!iPhoneがその好例。

    両利きの経営なんて時代遅れ!足元を見て、イノベーションを起こせ!

    0→1が開発、1→10がマネタイズ、10→100がスケール化。0→1のアイデアは、奇抜な発明家や星屑ほどあるスタートアップに任せておけば良い!マネタイズ、スケール化が、本当のアントレプレナーの腕の見せ所!

    最後の「もしシュンペーターが現代日本に現れたら」が、秀逸。
    新しい資本主義?新しい社会主義を検討したら?志本主義なら、機能するかも?
    ウェルビーイングなんて見果てぬ夢だ!
    パーパス経営なんて

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    2022年08月20日
  • 資本主義の先を予言した 史上最高の経済学者 シュンペーター

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    0→1よりも1→10→100にスケールさせるところがイノベーションの本質。既存事業を破壊するような大きな事業創造を狙うべき。
    イノベーションはまずは企業の内側から生じる活動。マーケットアウト。

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    2022年08月15日
  • コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

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    マッキンゼー vs. BCG を語る本。よくあるフレームワークの使い方、限界を解説しており、その意味では実践的。BCG に肩入れしすぎ感はある、マイケルポーターは古いと断罪するものの、その先で語られるのがリクルートのリボン図や CSV なので、もう少し他にないのかな?という印象はある。

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    2022年08月07日
  • パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

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    著者の名和氏がスーパーハイキャリアで超博識過ぎて第Ⅰ部が空転しまくっている。あっちこっちに話題が飛び過ぎて説明を端折りまくり「これからはパーパスだ!」と結論ありきになっている。なので第Ⅱ部からが本番だ。ネスレやユニリーバ、ノボ・ノルディスク、堀場製作所などの具体的事例、禅など日本古来の風習や文化、マッキンゼーの回顧と一刀両断などなかなか面白い。コンセプトワードになるが「資本主義」ならぬ「志本主義」や新SDGsといった軸は明確。しかしそれが何なのかが情報量が多すぎるあまりはっきりしない。PurposeやMassive Transformtive Purposeは今の30代以下にすれば当たり前の話

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    2022年02月12日
  • パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

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    会社のエライ人が「なわせんせい」と言ってた方の本をようやく読みました。元マッキンゼーの人なのね。
    もう超ごもっともでそういう風にしたいけど、なかなか数字に追いまされてる人たちはトップが突然悟りを開いたような事を言い始めると、行動とマッチしてないと困惑するね。。

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    2022年02月11日
  • 稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質

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    【稲盛和夫と永守重信】
    言わずと知れた京都発の世界的企業の経営者の二人の本質に迫った著書です。

    二人に共通するのは、一意専心の心構え、そこにはニーチェの『汝の足下を掘れ、そこに泉あり』、専門分野をさらに深く掘り進めることによって新たな鉱脈を掘り出し、業容を拡大していく、このような基本を大切にしていることが理解できます。

    また二人は中村天風の思想的影響を受けていることも共通しており、経営者としてブレのない力となっていることは、私たちビジネスパーソンにも見習うべきものだと思いました。

    稲盛和夫さん90歳、永守重信さん77歳。
    これからの日本、まだまだ牽引してもらいたいです。

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    2022年01月29日
  • パーパス経営―30年先の視点から現在を捉える

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    ネタバレ

    SDGs/ESGの波が来ている中、「そんな客観正義を示したところでステークホルダーの共感は得られないので、各企業が主観正義を打ち立てることが重要」という指摘には、納得させられた。確かに、SDGsと企業活動の紐付けやら、コーポレードガバナンスコードの全コンプライに勤しむ企業は多いが、義務感からやっているだけに見える。本来は、これを機会に、企業の志に立ち返ることが求められているのかも知れない。
    一方、「ガバナンスは株主のためにやっていることで、株主資本主義から決別した今、そんなのは無用だ」という筆者の主張は極論な気がした。ガバナンスは株主のためだけにやっているわけではないし、会社は株主のものではな

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    2022年01月08日
  • 稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質

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    同じ京都で、世界的企業を作られた2人を並べながら、共通する考え方などを整理されているのは助かるが、それぞれ共通なところを書いているだけでは?2人の人生をこの厚さにはできないのでは?という疑問も生まれる。稲盛さん、永守さんについてそれぞれの本を読んでも、共通する、長期的なビジョンと短期的なマイクロマネジメントは、あえて整理されなくても似てるな、と感じれるところだと思う。

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    2022年01月01日